宮戸フィルムさんの映画レビュー・感想・評価

宮戸フィルム

宮戸フィルム

映画(556)
ドラマ(0)
アニメ(0)

悪は存在しない(2023年製作の映画)

3.9

かなりかまされる作品。

濱口監督は会話の人だなと自分の中で確信した。

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.0

冒頭バーで話す3人を見ている部外者たちのあるある会話。ここで「あっはい面白い映画始まりました」と安心する。
韓国で育ち、離れ離れになりNYで再会を果たす二人はいろんなものを背負い、そしてそれを捨てる選
>>続きを読む

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.0

戦いはいいけど、人間ドラマがついですぎる。全員急にゴジラに踏み潰されても全く悲しくない。
もうゴジラとコングだけで会話して戦ってくれたらとさえ思う。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.2

やっと日本公開。期待通りすごく面白かった。
先に言われていた登場人物の多さについて行けなくなるのではという懸念も特になく、映画好きならお馴染みの俳優たちがガンガン出てくる感じなので混乱はないし、知らな
>>続きを読む

関心領域(2023年製作の映画)

3.7

先行にて。

目に映る情景はのどかで、青空の下、子供達が走り回りそれを眺める家族の絵なのだが、時折、薄く耳に触れてくる〝音〟が映像のイメージをガラガラと崩し去る。映画というより映像作品という感じだが、
>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.2

DUNEは2からだったんじゃん。
IMAXじゃないと面白さ半減タイトル。
液状花火とか目新しいデザインも楽しかった。
3も作ってドゥニ監督。

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.0

本当にやさしさの映画。
キャストも完璧。高校生の2人が良かった。
清々しさを手に入れることが人生では大事だとまた気付かされた。

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.7

富豪の飼い牛から乳を盗みドーナツを作り人生の再起を図る二人の男、どちらも少し鈍臭いのが可愛かった。ただ短編のがいいだろってぐらいのサイズ感の映画だった。ラスト好き。

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

自宅の最上階から落下死した夫。疑われた妻。目が不自由な息子の証言。裁判で次々にオープンにされるこれまでの家族の私生活。すごい面白かった。
脚本がいいな〜。クィアなサスペンス。
あと劇中に出てくる飼い犬
>>続きを読む

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

2.5

スパイダーマンでターミネーターをやるという考えは良いが、実現しきれてない印象。
00年代NYを舞台に未来予知できる主人公と3人のスパイダーウーマンの逃亡劇にワクワクしたし、キャラも良かった。ただヴィラ
>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.1

アリ・アスター作品中ではヘレディタリーの次に好きだった。これを自由にやらせたA24は流石だなと。「3時間もあって話は頭おかしくなる」的な感想が散見されるが、ストーリーは意外にもしっかりしてるし、ボーみ>>続きを読む

カラーパープル(2023年製作の映画)

3.7

スピルバーグ版未見。
吐き気がするほどの家父長制の中で尊厳を守る女性たちが魅力的だし、そんな中で育つ男たちの悲壮感もあり、それらをミュージカルで軽快に見せていくのでエンタメとしては良かったが、ドラマの
>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

ヨルゴス・ランティモス×エマ・ストーンの2作目。
白黒の冒頭は摩訶不思議さにあまりノれず眠気を誘ったが、マーク・ラファロが出てきて、ベラが世界に飛び出してからは尻上がり的に面白かった。

ラスト付近に
>>続きを読む

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(2024年製作の映画)

3.9

どっぷりでもないが、種、種死ともに最近見直して鑑賞。

当時はあの重量感をだいぶ削ぎ落とした、画面端にガンダムが瞬時に移動して画面いっぱいにビームが放たれるSEED撃ちに「軽いな〜」と宇宙世紀のスピン
>>続きを読む

市子(2023年製作の映画)

3.8

遅ればせながら2024年劇場1本目

23年末に邦画シーンに賑わした「市子」

杉咲花さんの一見地味なのに男の人生を狂わせ散らかす雰囲気完璧でした。
市子が一体ナニモノなのか、なにをシタのか、その着地
>>続きを読む

Saltburn(2023年製作の映画)

4.0

バリー・キオガンが大金持ち変人貴族達の館に入り込み…

キモいのに眼光の鋭さに惹きつけられフゥと魅了されたかと思いきや、やっぱこいつキモっと思うを繰り返し連れてかれる最終幕。最高でした。

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.8

怖い!!!笑
マリファナやってハイになるように、霊に一時的に身体をのっとらせて楽しむ若者たちの姿の薄すぎる危機感が怖くて怖くてまんまと監督たちの作ったホラーコースターにビビらせられまくった。
やめとけ
>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

前半、平山の1日が始まり終わっていく様でもうたまらず。
東京という巨大な生き物のような街で生きるのは大変だが、平山のように見ようとすれば居場所はいくらでもある。意味なく忙しなく動いてしまう前に目の前の
>>続きを読む

ナポレオン(2023年製作の映画)

3.8

近年のリドスコはいいですね〜。
ホアキン演じるボナパルトはダサさとかっこよさの共存が絶妙でもう見てるだけでおもしろい。
長いかと思ったがあっという間に終わった。
ディレクターズカットを楽しみに待ちます
>>続きを読む

さよなら ほやマン(2023年製作の映画)

3.9

キャラが全員愛おしい。
アキラと春子さんが寝転がりながら話すとこ。
詰まりすぎだろ。今年見た邦画でかなり上位でした。

(2023年製作の映画)

3.7

あんまり日本史とかに興味がなく生きてきたので、
主要人物以外の関係性とか知らず鑑賞。汚い男たちの権力争いうまいなあ〜。わざとらしさとか全員腹の中を見せない感じとか。たけしさん扮する秀吉の「なあ?」顔は
>>続きを読む

マーベルズ(2023年製作の映画)

2.7

見た。というだけ。

主演三人の戦い方が良かった。しかし活かされまくることがなかったのが残念。
あとヴィランに魅力無さすぎる
ストーリーは言わずもがな。

MCUはもはや、見た。ということだけが残るシ
>>続きを読む

正欲(2023年製作の映画)

3.9

原作好きとしては対象物のビジュアルや彼らから見た美しさを視覚化されてるのがよかった。
映像化としたことで、○好きということが原作では中盤以降まで隠されていたのが序盤から明確にし、その上で彼らのドラマを
>>続きを読む

(2023年製作の映画)

3.6

かの事件をベースにした原作の映画化。
見るのに体力がいる。
二階堂ふみがすごい、胃をキリつかせる演技。
オダジョのしょぼくれた感じもよかった。
職場の雰囲気はダークに描きすぎか?とは思った。

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

前評判ほどハマれず。

主人公が最初にゴジラと出会う島のシーケンス、物語上必要だろうけど山崎ゴジラの初見シーンをここで消費しちゃってよかったのか?怪獣の登場のカタルシスはもっと大事にしなくていいのか?
>>続きを読む

ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.1

陶酔してるフィンチャーの最新作だし、さらに犯罪サスペンスものだなんて高得点待ったなし。

かなりこぢんまりした作品だけど、フィンチャーが好きな感じを誰に何も言われるもなく撮った感が心地いい(想像)マン
>>続きを読む

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.8

ビジュアルは良い。アルフィーも可愛い。デンゼルJrもハマり役。

ただやはりスターウォーズなどと比べると設定の深さが見えてこない。AIや人間たちがそこでどう暮らしてるのかがもっと知りたい。だからこそノ
>>続きを読む

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.4

スコセッシありがと。たしかに。これだよ映画は。
そうちゃんと思わせる。

石油を浴びるインディアン、車が疾走する街、悪い顔すぎるディカプリオとデニーロ。なにもかもに釘付けになった。

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

3.8

イコライザーは前乗りしてコロス…!!
主人公でありながら観客は敵側の視点でイコライザーに殺されるのだ。それが他作品では味わえない感覚。

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.9

振り切りが凄い。過去3作を見てきて足りなかったのはジョンぐらいの悲しみを背負ったライバルだった。ドニー・イェン。ナイスすぎる配役。ドニー・イェン。ありがとう。
階段のシーンは映画史に〝残せ〟

バービー(2023年製作の映画)

3.9

凄かった。

OPから「あ、はい面白い映画始まった」と即思わせるオマージュと画の面白さ。

幼い頃バービーで遊んでればいちいちおもしろいんだろうなと感じさせるトイストーリーライクな作り。(トイストーリ
>>続きを読む

>|