恋愛の当事者ではないからこそ、そんなに?と思う程の連絡を待ったり、失恋を振り切ろうとする行為すべてが愛おしかった。
謎の女が眠る部屋で、体勢を変えながら古い映画を2本観たモウの朝までの時間が好き。>>続きを読む
14歳のそのまま、本音も捻くれた返しも、言いたくないの素直さも全部ひっくるめて今この瞬間に彼らが考えていること。
35人もどうやって紹介されるのか?とぼんやり見始めたけれど、自然に繋がっていく編集>>続きを読む
毎日の決まった流れにいつもの場所、時間や人だって自分らしくいられる世界の1部であり、そこに些細な変化があるだけの日々。それが良くも悪くも心の平穏を乱し、様々な感情を引き出してくれる。
外の光や風を感>>続きを読む
原作未読なこともあり「カラオケ行こ」の台詞が思っていたのと随分違って、序盤からかなり引き込まれる。関わりたくないけど気になってしまう、その後の聡実くんからお誘いも。
合唱部と映画を見る部、放課後の>>続きを読む
労働と世の中の暗いニュース、繰り返しの毎日と少しの希望が果てしなく私たちの生活と地続きで淡々としているのも心地良い。
どのシーンも美しい配色でありながら素朴さもあり、変に気取っていないところが素敵だ>>続きを読む
周りに気を遣い続ける藤沢さんと他人に心を開かない山添くんが、互いの抱える苦しみを知ろうとするシーンが良かった。
始まりは単なる興味だったとしても、自分の弱さと向き合う繊細な2人の寄り添い方が自然で>>続きを読む
予告で気になり、初めてのドイツ映画。
飾らない主人公が着こなす見惚れる衣装に、夢でも見ているかのような断片的なカット。名前も台詞もない酔っ払った彼女が唯一声を発する、螺旋階段で叫ぶようにベルリンを歌>>続きを読む
宇宙人が向けられたカメラを意識して一応ポーズをとってから去っていくので憎めない
狭い刑務所の中で3人並んでの会話が安定に好きだった。
地下道を走り抜けるシーンで拍子抜け。本当に追われているのか?とさえ思う、見ていて楽しい終始ゆるゆるのエスケープ。途中でバラバラになってもまた3人>>続きを読む
何とも言えないあの10代の感じと、採取した植物の混じるエンドロール。
映画を観ているというよりは、全く同じではないけれど皆が知っているぎこちなさを「映画」として観ている初めての感覚があった。
初めてのブレッソンのカラー映画は、白黒とは随分違って見えた。冒頭のシーンは言わずもがな、カラーならではの色遣いや繰り返さ2人の手のみ映し出されるカットが好きで印象に残っている。
夫婦とは、愛とは何>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
タイトル通り、2人がふと何かを思い出すかのように物語は過去に遡っていく。
タクシードライバーの仕事について聞かれた葉が「いつもどこかに行きたいけど、どこに行ったらいいか分からないじゃないですか。>>続きを読む
どの何気ない会話にもその人が滲み出ていて面白く、カメラワークまで好きな映画。その場にいる人数分以上のコーヒーカップのあるテーブルが気になったりして、そこも良い。この人は変わった人だなと楽しく鑑賞する>>続きを読む