seriFilさんの映画レビュー・感想・評価

seriFil

seriFil

映画(1397)
ドラマ(89)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

Ribbon(2021年製作の映画)

3.9

友人におすすめされて視聴。はじまってすぐのイチョウもですが、切り替わっての階段のシーン。懐かしくて時間が止まってしまいました。
作品てなんでしょうか。発表するってなんでしょうね。帰り際のお父さんの「い
>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

2.9

映像クォリティと引き換えに“ゴジラ”の存在感が希薄でした。例えば、日本の“怪獣”って感情移入できるようなちょっと不器用な内面を感じさせることがその存在感の肝だったような気もしますが、本作のゴジラは無色>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

5.0

3時間をこれだけの密度で観せる大変な力技。そして間違いなく歴史的映画になります。いろいろ思わされましたが、ドイツはもちろん、ソ連、そして日本でさえ原爆開発をしていたわけです。国力と人材に優るアメリカが>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

5.0

ユニークネスに溢れた映像の評価は皆さんに譲りまして。これは歴史に残る骨太なフェミニズム映画。まさに「私の身体、私の権利」。奇天烈な設定も思考実験として腑に落ちます。成人の身体を持つ幼児脳のSEXサル期>>続きを読む

ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

4.0

BSのグレイのメッセージ表示にめげずに、往年のこの映画をはじめてまともに観ました。ドリフ風味の茶番でしたがオードリヘップバーンは奇跡の存在感でした。
ドリフのコントにムーンリバーを合わせたら、かなりか
>>続きを読む

ショーイング・アップ(2022年製作の映画)

4.0

例えば、散らかった部屋が平気な人ときれい好きな人が同居する場合、後者はせっせと片付けるでしょうし、なにか、きれい好きな人の方が損をする気がします。でも前者には、微塵も悪意はないんです。倫理観もセンスも>>続きを読む

リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

5.0

行ったこともありませんが、ザ・アメリカでした。それもトランプが票を集めそうなエリア感。そんな冴えない町の冴えないアラサー男女のポラロイドな田舎っぺムービー。ここじゃない、なんかちがうダウナーな毎日を徐>>続きを読む

TAR/ター(2022年製作の映画)

4.0

エンドロール?と思うくらいに長ぁ〜いタイトルバックにワールドな歌が流れてまして、クラシックじゃないんだ的な、この映画、一筋縄ではありませんよ感がもう溢れてまして、身構えちゃいましたが、続いての違和感は>>続きを読む

レミニセンス(2021年製作の映画)

3.0

予告編の冠水都市シーンとか、あらすじを読んで、なんちゃってインセプションかなと見始めましたが、ぜんぜん違う映画でした。工学的な魅力はゼロ、では何かと言えばヒュー・ジャックマンの純愛SFファンタジー。温>>続きを読む

オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

5.0

妊娠中の妻と暮らすマークは、久しぶりの旧友カートからキャンプに誘われる。その誘いの電話を受けたときの妻とのビミョいやりとり。
旧友との旧交をあたためるキャンプへの道中、辿り着く温泉、その自然で優しい旅
>>続きを読む

クローバーフィールド・パラドックス(2018年製作の映画)

3.0

「10Cレーン」でも思いましたが、こってりめで複雑な心理ドラマも最後で興醒め。というかポカン。でもちょっと思い直しまして、むしろ想像を遥かに超える圧倒的奇天烈な事象を前にしたら人間の深刻さとかほぼ無意>>続きを読む

355(2022年製作の映画)

3.3

あっという間に女性だけ。女が男を徹底的にボコる痛快ムービー。男の上司不在の極めて今日的&ネトフリ的に書き換えた自立したチャーリーズエンジェル、でしょうか。あきらかに続編やる気満々。

アトムの足音が聞こえる(2010年製作の映画)

5.0

これは、冨永監督の面白さが爆発してました。大野さんも面白過ぎます。

白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)

3.6

“あの曲”をリクエスト出来るのは会長だけ。弾くことを許されているのも池松くんだけ。破ったら殺されるという恐ろしいこのルールを破ってしまう森田剛くんともう一人の池松くん。この設定、ワクワクします。ですが>>続きを読む

その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

5.0

ビンタ映画の最高峰。別名「その男ずーっと歩いてばっかりにつき」。始まりからずーっと歩いてます。どこに向かって。映画の終わりに向かって、つまり死に向かって。

英雄の証明(2021年製作の映画)

3.8

観たいけど観たくない。粒立てて欲しくない感情が描かれます。それがファルディ作品。お国柄的な倫理観のずれはあるもののコミュニティに落ちる一滴のしずくから広がる波紋、干渉が干渉を重ねる登場人物たちの感情模>>続きを読む

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.0

殺陣の宝石箱ことジョンウィックシリーズ。最後だからでしょうか、思いつく限りの新しい殺陣のアイデアで溢れてました。本シリーズで最初に驚かされたのは、わちゃわちゃ混戦の超至近距離での頭部へのズドン!斬新で>>続きを読む

メットガラ ドレスをまとった美術館(2016年製作の映画)

5.0

驚くべきはアナ・ウインターですがそれはおいておきまして、メットガラ2015。コンセプトは、「鏡の中の中国」。つまり西洋目線の中国、つまりは「中国風」、つまりはファンタジーとしての中国、つまりは誤解され>>続きを読む

ナワリヌイ(2022年製作の映画)

4.0

反体制であることと愛国心は矛盾しない。確実に投獄されるのにロシアに帰ったナワリヌイ氏はプーチンよりずっとロシアを愛していた。そう見えます。

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

3.6

このシリーズの発明と発見は、善良な人々の絶対的守護者として、ハラハラドキドキするヒマも与えない、あっけにとられる圧倒的無双、その徹底的ヒーロー設定にあります。ファイナル。物足りなさも否めませんが、安住>>続きを読む

ポップスが最高に輝いた夜(2024年製作の映画)

4.0

ポップスが最高に輝いていました。みなさんそれぞれの人となりなどがうかがえてとても楽しいキラキラ映像でした。

スペースマン(2024年製作の映画)

3.4

地球から離れるほど自分自身との距離は詰まる。的な、宇宙の果てで自分に向き合う、「2001年宇宙の旅」以来の宇宙SFの古典的テーマ。その向き合いの触媒。2001年なら、人工知能のHAL、近年ではブラピの>>続きを読む

エージェント:ライアン(2014年製作の映画)

3.2

「君は、もう分析官じゃない、今日からエージェントだ」とか、これもんでセリフを言うケヴィンコスナーなわけですけど、本作のウリは、アクションよりも賢さ、とは言え、アクションだって欲しいよね、的な、そこはか>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

タカシ風に言えば、5段階中の評価 5です。日々のルーティンを揺らす”今”の連なり。平山さんの人生に何があったのかはわかりませんが、死を選ぶことなく、彼は今日までを生きており、明日の朝も目覚めれば、空を>>続きを読む

グレート・ディベーター 栄光の教室(2007年製作の映画)

3.0

舞台は1935年。彼らに公民権が付与され選挙権を得たのは1964年。そう思うと気が遠くなりませんか。

生きる LIVING(2022年製作の映画)

3.3

BSでオリジナルを視聴し急に興味が湧きこちらもトライ。
リメイクなのですがリメイク過ぎではないでしょうか。とても普遍的なテーマですから、例えば現代を舞台にリメイクできたら、より多くの人に刺さったのでは
>>続きを読む

生きる(1952年製作の映画)

4.0

BSで視聴。志村喬さんのキョドキョドした目。なのにまんじりと動かない。イライラしましす。しかしそんな態度の彼が実現したことをネタに、なかばディスリから始まる彼の仏前で繰り広げられる酒盛りは、いずれ感心>>続きを読む

ロケットマン(2019年製作の映画)

3.5

エルトンジョンの苦悩に共感できたわけではないのですが、子どもの時の自分とハグをするシーンにはグッときます。僕も不安に迷う子どもの頃の自分に会って、大丈夫よと抱きしめてあげられたら、そして、そのままでい>>続きを読む

私たちの青春、台湾(2017年製作の映画)

5.0

若者の社会運動の記録というよりそれを見つめ続ける、とある若き監督の視線として素晴らしい作品。これは評価5でいいと思います。
さて、来週に控えた台湾総統選は世界が注目しています。果たして。

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.6

二人の控え目な演技演出が好感でした。印象的だったのは二人それぞれのプラベートなシーン。子育てやパートナーを感じさせるさりげない映像。
それにしてもタランティーノファンとしては、彼の映画の始まりにドンと
>>続きを読む

Winny(2023年製作の映画)

3.1

逮捕されたこと、7年間の裁判、亡くなられたこと。全てが残念。今日のアメリカ一極のデジタルサービス勢力マップが少し変わっていたはずです。映画としてはモノ足らずでした。

オートクチュール(2021年製作の映画)

3.2

この映画が示してるさまざまな社会課題にもっとフォーカスしたら、フランス版ケン•ローチという感じになりそう。ですが、そんなことをしたいわけでもないのかな?

アメリカン・アンダードッグ(2021年製作の映画)

3.3

彼女のキャラ、ちょっとクセつよ過ぎでぶれるなあと思いながら観ていましたが、エンドロールのご本人映像、そのままでした。すいません。

ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.4

シリアスぶったズッコケ殺し屋ムービー。主人公の姿がなにか貧乏くさいなあと思うあたりからこの映画の見かたがわからなくなるのですけど、それがこの映画の魅力でした。つまり本当の意味でシリアス。でしょうか。

(2023年製作の映画)

4.0

壮麗な美術・衣裳と贅沢俳優陣で、「首」をテーマに芸術的インスタレーションの美映像。その中でテレビっぽいコントをやってみました。でしょうか。 

>|