継さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

デ・ジャ・ヴュ(1987年製作の映画)

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原題『Jenatsch』は17世紀に実在した革命家の名で, 日本語では “イェナチュ” と表記されるようです。
謝肉祭のマスカレード🎭に乗じて何者かに暗殺されたと言われる英雄イェナチュ。映画は, 現代
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ステート・オブ・グレース(1990年製作の映画)

3.5

本作は知名度の割りにキャストがクセ者揃いなので, キャスト毎に書いてみようと思います。
決して土曜出勤の片手間で書いてるのではアリマセン😅🤫

・エド・ハリス=フランク : ギャングのボス。
NY,
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遥かな町へ(2010年製作の映画)

4.0

“真面目に生きてきたが自分の意志じゃない, 手遅れになる前に, やり直したい… ” (劇中の台詞から抜粋)

運命に導かれるように郷里へ降り立った漫画家のト
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暗殺のオペラ(1970年製作の映画)

5.0

'60年代の北イタリア。
青年アトスは父の愛人だったという女に招かれ, ムッソリーニの時代に暗殺された父の死の真相を探るため, 小さな町・タラを訪れる。

反ファシストの英雄だった父親。
町中に立つ父
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(1956年製作の映画)

5.0

走行する列車から一人の男が転落死する.
男は顔が粉砕されて身元が分からない.
検死を担当した医師は戦時中に経験した未解決の事件を思い出す.
それは偶発的ではなく, 何者かが仕掛けた <罠> だと思われ
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影の軍隊(1969年製作の映画)

4.5

第二次大戦中, 占領下のフランス.
ナチスに逮捕されたレジスタンスの闘士ジェルビエ(ベンチュラ)は, ゲシュタポ本部へ連行される途中に脱走に成功, 自身を売った仲間を始末する。
レジスタンスの牙城・リ
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敵こそ、我が友 〜戦犯クラウスバルビーの3つの人生〜(2007年製作の映画)

3.9

クラウス・バルビーとは,
第二次世界大戦中の17におよぶ「人道」に対する罪で1983年になって漸(ようや)く逮捕された戦争犯罪人。

邦題の“3つの人生”とは,
第1が, ドイツ占領下のフランス・
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プリンス・オブ・シティ(1981年製作の映画)

5.0

NY市警, 特別麻薬捜査班のダニーは, 汚職調査委員会の検事から捜査協力を打診される。

麻薬中毒者=ヤク中からネタを吸い上げ, 違法な捜査で成果を挙げていた麻薬捜査班。
だが, 日頃から彼らの窮状を
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寒い国から帰ったスパイ(1965年製作の映画)

5.0

冷戦下のベルリン。
東西を分断する【壁】を越え, 逃れて来るはずの仲間を待つ英国諜報部のリーマス(バートン)。
だが西側の検問所へ入る寸前で銃撃されて仲間は死亡, ロンドンへ呼び戻されたリーマスは作戦
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死者にかかってきた電話/恐怖との遭遇(1967年製作の映画)

3.9

冷戦下のロンドン。
内務省の諜報員ドブス(ジェームズ・メイソン)は, 事情聴取後に死亡した外務省官僚の死因をめぐり上司と対立, 内務省を辞職して独自に真相を追うのだが。。

深夜に呼び出されて仕事へ向
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オー!(1968年製作の映画)

3.9

レース中の事故で仲間を死なせ, ライセンスを剥奪された元レーサーのオラン(ベルモンド)。
運転の腕を買われてギャングのお抱えドライバーへ身を落とすが, 付き合い始めたモデル(シムカス)にはレーサーだと
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カンザス・シティ(1996年製作の映画)

3.9

黒人ギャングに拉致されたチンピラ白人ジョニー。
妻のブロンディは, 大統領側近の妻を誘拐し「返して欲しければジョニーを解放しろ💢😠💢!」と無茶苦茶な要求をする。
側近のヘンリーは己の出世と妻キャロリン
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私がモーガンと呼んだ男/私が殺したリー・モーガン ジャズ史に刻まれた一夜の悲劇の真実(2016年製作の映画)

4.0

【リー・モーガン】
当時のジャズシーンを代表する花形バンド, ジャズメッセンジャーズへ10代で抜擢された天才肌のトランペッター🎺。
金管楽器の特性を生かしたハイトーンによる花のあるフレージングで人気と
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セインツ -約束の果て-(2013年製作の映画)

3.9

ボブとルースのカップルは, ルースの妊娠を機に犯罪行為から足を洗おうと決意するが,
最後と決めた強盗で警察に包囲されてしまう。
逃げきれないと観念したボブは, 警官のパトリックを銃撃したルースの罪も被
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小さな命が呼ぶとき(2010年製作の映画)

3.9

誕生日を迎えた女の子。
父親はプレゼントを抱えて彼女の元へ急ぐ。
8歳になった電動車椅子の少女メーガンには, 時間がない。

【ポンペ病】
筋ジストロフィーの一種で, 全身の筋力が落ちてしまう難病。
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悪魔の虚像/ドッペルゲンガー(1970年製作の映画)

3.5

【ドッペルゲンガー】(独: Doppelgänger)
自分自身の姿を自分で見る幻覚の一種.
または同じ人物が同時に別の場所に姿を現す現象.


ハイウェイを走行中, 突然何者かに憑依されたかのように
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モンガに散る(2010年製作の映画)

4.0

台北の繁華街モンガへ引っ越してきた17歳の高校生モスキート🦟は, 転校初日から不良グループに因縁をつけられるが, 一人で立ち向かう姿を見ていたドラゴン達に気に入られ, わけも分からず仲間に迎え入れられ>>続きを読む

リスボンに誘われて(2012年製作の映画)

4.0

薄暗い書斎で一人興じるチェス♟️
キッチンを漁って見つけた, 新しくはないティーパックで入れる紅茶☕。
元妻が出て行った理由を聞かれ “つまらぬ男だから...” と伏し目がちに自虐する高校教師, グレ
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サラエヴォの銃声(2016年製作の映画)

3.9

第一次世界大戦のきっかけとなったサラエヴォ事件。
現ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエヴォの高級ホテルでは, それから100年を経た記念式典が催されようとしていた。

屋上ではジャーナリストが事件と
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未来を乗り換えた男(2018年製作の映画)

4.0

現代とおぼしき街の光景, 走る車, 時代感に違和感を覚えるが, ストーリーは我関せずと歩を進める。

『あの日のように抱きしめて』の監督(『東ベルリン…』は未見)による,
現代の難民問題をパリ占領の
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ナバロンの要塞(1961年製作の映画)

3.9

アリステア・マクリーン原作の'61年製アクション。
戦争映画だけど描かんとするのは潜入~破壊工作の顛末と, それに伴う人間ドラマ。
舞台となるギリシャの, 古代クレタ文字を意識したようなタイトル&スタ
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デンジャー・ポイント(1970年製作の映画)

3.5

アリステア・マクリーン原作・脚本による, '72年イギリス製アクション.

麻薬捜査の絡む月並みなストーリーは¥500ソフトに相応しいというか(; ̄ー ̄A、特に書くことアリマセン。

が、
オランダ,
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荒鷲の要塞(1968年製作の映画)

4.0

アルプス山脈にそびえ立つ, 通称「鷲の城」🦅と呼ばれるドイツ軍最強の要塞。
第二次世界大戦中, 連合国側は捕らわれたアメリカの将軍を奪還すべく, 特殊部隊を編成してこの要塞への極秘潜入・救出・脱出作戦
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アメージング・ハイウェイ60(2002年製作の映画)

3.5

自分の「夢」を追うべきか, 父親が敷く路線に乗っていくべきか, 将来の進路について答えが出せない大学生のニール(マースデン)は,
彼の前に現れた一風変わった男たち(ゲイリー・オールドマン、クリストフ
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さまよう魂たち(1996年製作の映画)

4.0

連続殺人を疑われる, トラウマ抱えた主人公(マイケル)が, 思いを寄せる女性と共に “真犯人” 相手に奮闘する姿を, コメディーからホラーへと体裁を変えながら観せるストーリー。
映画化なんて無理と思
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ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

4.5

警笛を鳴らして近づく列車に「戻りたい!」と絶叫して立ち塞がり, 時を遡(さかのぼ)る男。

40代に差し掛かった男の約20年に渡る半生を全7章のチャプターに区切り, 淡々と時計の針を戻していく🕒️構
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旅するジーンズと16歳の夏(2005年製作の映画)

4.5

16歳の夏、仲良し女子の4人組が初めてバラバラに過ごす夏休み。

⛵ギリシャの祖父母宅へ旅する リーナ
⚽メキシコでサッカー合宿の ブリジッド
🎾出て行った父親の元を訪ねる カーメン
🎥留守番の腹いせ
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-less [レス](2003年製作の映画)

3.5

真っ暗な深夜, 車を走らす一家。
毎年恒例のクリスマスイブのロングドライブ。
違うのは、いつもの高速じゃなく森の中を走る裏道を選んだこと。

道に迷った父親は睡魔に襲われ居眠り運転😪、
娘のマリオンが
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エンドレス 繰り返される悪夢(2017年製作の映画)

3.3

紛争地域の医療活動から帰国し、誕生日の娘の元へ車を走らす医師ジュンヨン。
待ち合わせ場所へ向かう途中で事故の現場に遭遇し, 医師として救助に立ち会うが、そこには倒れて動かなくなった娘の姿が。。。

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カーマイン・ストリート・ギター(2018年製作の映画)

4.0

楽器屋が出てくる映画というと, バンドマンを描いた『ストラッター』が思い浮かぶ。Dinosaur Jr.のJ.マスシスが拝める(劇中音楽も担当),その筋にはタマらない作品だったけれど、本作はビル・フリ>>続きを読む

サスペリア PART2 完全版(1975年製作の映画)

3.9

謎解きか, オカルトホラーか, 判然としないまま進むストーリー。
2度3度と観ると, ジャズのリハの台詞 “まとまりすぎだ、もっとラフに...” が, 細かい辻褄より撮りたい画を撮らんとするアルジェン
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ミラノカリブロ9(1972年製作の映画)

3.0

映画の冒頭, 反復するストリングスから一転してドラム, フルート, ギターが暴れ出す瞬間のカタルシス!
ブツの受け渡し~そのオチまでのシークエンスを沸騰させる劇伴, オザンナの “Preludio”
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ラヴソング(1996年製作の映画)

4.1

マギー・チャン(『花様年華』)×レオン・ライ(『天使の涙』)。
「もう一度始めを観たくなる」ってのはこーゆー事だったのか!

原題は、フューチャーされるテレサ・テンの曲名。中国語詞のイントネーションが
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きっと忘れない(1994年製作の映画)

4.2

“合衆国憲法の真髄は修正が出来るところだ。善良な農民だった建国の父母たちが偉大だったのは、自分たちが万能ではないと知っていた事だ。だから、間違いを改める余地を憲法に残したのさ。政府が市民のためにあると>>続きを読む

勇気あるもの(1994年製作の映画)

4.0

広告代理店をクビになったエリート広告マンのビル(デヴィート)。
家のローンや別れた妻の慰謝料も払えず、次の職も見つからずに失業保険もらおうとやむなく尋ねた職安で、陸軍の臨時教師を紹介される。。。

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ブラス・ターゲット(1978年製作の映画)

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外国からやって来た素性も知れぬ男。理由も尋ねず法外な報酬と引き替えに、彼の国の要人暗殺を請け負う殺し屋。
変装と狙撃の腕は一流、状況に応じて事細かに銃を改造し、必要とあれば女も男も利用して用が済めば即
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