パピヨンさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

パピヨン

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ルッツ 海に生きる/ルッツ(2021年製作の映画)

3.8

いろいろな国の映画に触れる事が自分にとってはかなり有意義な事だと思ってます。最近では北欧や南米やアジアから面白い作品が次々と日本でも公開されて嬉しい限りです。本作品が日本初上陸のマルタ共和国の製作と云>>続きを読む

1640日の家族(2021年製作の映画)

4.0

一歳半の男の子を里子に迎え実の子二人と共に育てて四年半、夫婦の元に里子の実の父親が「息子を引き取りたい」との知らせが入ります。ここから残酷なカウントダウンがスタートしてしまいます。
何ともシビヤな現実
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

3.9

脚本の岡田恵和の高打率好成績は知ってますが、原作漫画は知らなかったと言うより興味なかったし、狩山俊輔監督も意識したことなかったです。唯一、芦田愛菜×宮本信子の「阪急電車 片道15分の奇跡」コンビに再会>>続きを読む

あなたと過ごした日に(2020年製作の映画)

3.7

この2020年アカデミー賞国際長編映画賞コロンビア代表作品を、スペインの巨匠フェルナンド・トルエバが監督しているのです。
1970年代のコロンビアの大都市メデジンでは、麻薬組織が幅を利かせていて社会問
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RRR(2022年製作の映画)

4.2

既に世界的に猛威を振るっているインドの大スペクタクル映画が、いよいよ日本に上陸して、期待通りの成績をハイペースで積み上げているようです。
本作品は、イギリス統治下のインドが舞台です。イギリス総督に連れ
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川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

4.0

監督の荻上直子は、「かもめ食堂」「めがね」「彼らが本気で編むときは」ですね自分は。それと、最近のテレビドラマでは「珈琲いかがでしょう」なんて監督らしい世界観にすっかり取り込まれてました。
主演の松山ケ
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大忍術映画 ワタリ(1966年製作の映画)

3.5

原作は「サスケ」や「カムイ外伝」の白土三平ですね。1966年の公開当時は特撮映画と言えば東宝の独走状態で、そこに「ガメラ」や「大魔神」の大映が一矢報いていたようです。東映も遅まきながら 本作品の大ヒッ>>続きを読む

椿山課長の七日間(2006年製作の映画)

3.8

監督の河野圭太の手掛けた映画は、「小ぎつねヘレン」を観ています。
浅田次郎によるこの原作は、舞台化され映画化され日本と韓国(「帰ってきて ダーリン!」)でそれぞれテレビドラマ化された人気の小説ですね。
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ファール・プレイ(1978年製作の映画)

4.3

素晴らしい材料を最高の料理人が提供してくれた大好物の一品なのです!
監督のコリン・ヒギンズは、本作同様脚本も兼ねた「9時から5時まで」他1本の3作品しか残せず、47歳の若さで逝ってしまいました。残念で
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幸せの始まりは(2010年製作の映画)

3.1

監督のジェームズ·L·ブルックスと、ジャック·ニコルソンとのコラボレーションは、 「愛と追憶の日々」、「ブロードキャスト·ニュース」、「恋愛小説家」と、ハイクオリティだと思います。
リース·ウィザース
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レッド・ファミリー(2013年製作の映画)

3.9

本作品への誘導者は、脚本·原案·製作総指揮のキム·ギドク(「悪い男」「サマリア」「うつせみ」「嘆きのピエタ」)でした。
見るからに幸せそうに暮らしている四人家族だけど、実は北朝鮮の工作員で編成された疑
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マイケル・ジャクソン THIS IS IT(2009年製作の映画)

4.1

2018年の「ボヘミアン・ラプソディー」が、映画業界&音楽業界のサプライズなら2009年の「マイケル·ジャクソン THIS IS IT」は、ビッグ·サプライズでしたかね。日本中の映画館で動員記録を次々>>続きを読む

誘拐報道(1982年製作の映画)

3.6

監督の伊藤俊也は、「花いちもんめ。」「ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス」「ロストクライム−閃光−」「日本独立」と、お元気ですね。
主演の萩原健一は、「八つ墓村」「影武者」「いつかギラギラする日」「
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

3.9

主演のデーヴ·パテールは、「スラムドッグ$ミリオネア」「LION/ライオン~25年目のただいま~」等で既に日本でも知られた存在ですね。アーミー・ハマーは、「ソーシャル·ネットワーク」「コードネーム U>>続きを読む

ひまわりと子犬の7日間(2013年製作の映画)

3.8

監督の平松恵美子は、山田洋次監督の助監督·脚本家を経て、本作品で監督デビューだそうで、この後「あの日のオルガン」を撮ってますが未見です。
主演の堺雅人の映画と言えば、「南極料理人」「ゴールデンスランバ
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子ぎつねヘレン(2005年製作の映画)

3.7

監督の河野圭太は、テレビドラマで数々のヒットを飛ばし、その世界の方と認識してました。好きだったのは、「王様のレストラン」「古畑任三郎」「総理と呼ばないで」「ショカツ」「白い巨塔」「フリーター、家を買う>>続きを読む

HACHI 約束の犬(2009年製作の映画)

3.9

監督のラッセ·ハルストレムは、「マイライフ·アズ·ア·ドッグ」「ギルバート·グレイブ」「サイダーハウス·ルール」「ショコラ」「僕のワンダフル·ライフ」と、好きな作品の宝庫です。
主演のリチャード·ギア
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.9

自分としては、低評価にはなり得ない想像性豊かな、少なくとも、予想は裏切る特異な作品だと思います。あの世界観でグイグイこられたら、ラストは“もっと違った”あるいは“もっと恐ろしい”何かを期待される方もい>>続きを読む

シティ・オブ・ジョイ 4Kデジタル・リマスター版(1992年製作の映画)

4.0

30年の時を経て4Kデジタルリマスター版の公開です。
監督のローランド·ジョフィは、「キリング・フィールド」「ミッション」「スカーレット·レター」ですね。
そして力強く躍動する“パトリック·スウェイジ
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

4.1

ヨアキム·トリアー監督の映像センスにノックアウトされ、ノルウェーはオスロと言う街にすっかり魅了されてしまいました。これがきっと人生の節目で右往左往の末、選択を繰り返す人間のリアルなのかもと思わせてくれ>>続きを読む

ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

4.0

“高級レストラン版”「1917 命をかけた伝令」でした。
なんと監督のフィリップ·バランティーニは、15年間シェフを経験した方らしく本作品に込めたのは、レストランビジネスそのものと、そこの労働者に対す
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アトランティスのこころ(2001年製作の映画)

3.9

本作品は、同じ原作者(スティーブン・キング)作品では、「グリーンマイル」が多少近い様に思います。
監督のスコット·ヒックスは、「シャイン」「ヒマラヤ杉に降る雪」「幸せのレシピ」ですかね。
中年の写真家
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本能寺ホテル(2017年製作の映画)

3.6

監督の鈴木雅之は本作品と、「プリンセストヨトミ」「マスカレード·ホテル」「マスカレード·ナイト」ですかね。
脚本の相沢友子はなかなか面白い経歴のようで、女優であり、シンガーソングライターであり、そして
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シコふんじゃった。(1991年製作の映画)

3.9

監督の周防正行は本作品と、「ファンシイダンス」「Shall we ダンス?」「それでもボクはやってない」ですかね。
大学4年生の山本秋平(本木雅弘)は“ろくでもない”奴で授業なんて出やしないけど、伯父
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地下鉄(メトロ)に乗って(2006年製作の映画)

3.8

原作の浅田次郎は、「プリズンホテル」シリーズ、「天国までの百マイル」「壬生義士伝」「椿山課長の七日間」「鉄道員(ぽっぽや)」「ラブ·レター」等が好きで、すべて映像化されてますね。
監督の篠原哲雄は、「
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.8

監督の是枝裕和は、「ワンダフル·ライフ」「そして父になる」「海よりもまだ深く」が好きです。
名優のソン·ガンホは、「大統領の理髪師」「弁護人」「タクシー運転手」が好きです。
カン·ドンウォンは、「オオ
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流浪の月(2022年製作の映画)

4.1

監督の李相日は、「スクラップ·ヘブン」「フラガール」「 悪 人 」「許されざる者」「 怒 り 」等々、自分にとって注目せざるを得ない作品を作り続けている方です。それと松坂桃李は、「>>続きを読む

親愛なる同志たちへ(2020年製作の映画)

4.0

監督のアンドレイ・コンチャロフスキーは、「暴走機関車」、「デッドフォール」、「映写技師は見ていた」で遭遇済みです。
1962年に勃発した、ロシアの民衆弾圧事件を映画化しています。フルシチョフ政権が目指
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ナワリヌイ(2022年製作の映画)

3.9

実質一党+α独裁の我が国日本、実質一党+αの遣りたい放題の我が国日本、実質一党+αに不満はあってもそれを受け入れる日本国民。これは一党+αの匙加減が“タクミ”なのでしょうか?この改革反乱が起こらないこ>>続きを読む

血と骨(2004年製作の映画)

3.9

原作者の梁石日は、「タクシー狂操曲」(「月はどっちに出ている」のタイトルで映画化)、「闇の子供たち」と本作の三作品の映画を知るのみです。他にも演劇作品として成功したもの等あるようですね。
監督の崔洋一
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三姉妹(2020年製作の映画)

4.0

これにはやられましたね~!想像を軽々と超えてきました。
ソウルに暮らす三姉妹。長女は別れた夫の借金返済と、関係を上手く築けない一人娘を背負って、冴えない花屋を営んでいます。次女は教会の聖歌隊の指揮者を
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マイ・ニューヨーク・ダイアリー(2020年製作の映画)

4.0

好きですね~これ!自分は。
「ワンス·アポン·ア·タイム·イン·ハリウッド」のプッシーキャットことマーガレット・クアリー(27歳)が、「エイリアン」のエレン·リプリーことシガニー・ウィーバー(72歳)
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破戒(2022年製作の映画)

3.9

先ず日本の史実として、映画界でも語り継ぐと言う使命感は立派だと思います。60年前の市川崑監督による作品、74年前の木下恵介監督による作品とですね。この云われもない差別に心を寄せてみたい方は、「橋のない>>続きを読む

オフィサー・アンド・スパイ(2019年製作の映画)

3.9

監督のロマン·ポランスキーは、「ローズマリーの赤ちゃん」「チャイナタウン」「 テ ス 」「戦場のピアニスト」「ゴーストライター」と、好きな作品をたくさん届けてくれました。本作品もその流れで鑑>>続きを読む

死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.9

監督の白石和彌は、「 凶 悪 」「彼女がその名を知らない鳥たち」「孤狼の血」。主演の阿部サダヲは、「トキワ荘の青春」「殿、利息でござる」「彼女がその名を知らない鳥たち」辺りが好きです。
大学生の
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

4.0

金沢知樹監督は、お笑い芸人~バラエティ番組の構成作家~劇団主宰~舞台作家~映像脚本家~そして、今回は初の映画監督のようです。
また本作品は、自分の大好きな俳優が6名も顔を揃えておりますが、草彅剛/竹原
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