ryo0587さんの映画レビュー・感想・評価

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ニンジャバットマン(2018年製作の映画)

3.5

当時の劇場鑑賞以来2回目。てかあれから6年も経つのか…そっちの方に驚き。

DCキャラクター×ジャパニメーションのコラボ作。

バットマンとニンジャのモチーフの相性は抜群、キャラデザは日本アニメとアメ
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ローリング・サンダー(1977年製作の映画)

3.0

ベトナム戦争帰りの内省的な男が社会のクズが巣食う売春宿にカチコミをかけて皆殺しする、同じくポール・シュレイダー脚本の『タクシードライバー』と多くの共通点を持つ姉妹的一編。

『タクシードライバー』の翌
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猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)

3.0

楽しめたが、良く言えば手堅い作り、悪く言えばフツーの作品。しかし後述する点は素晴らしかった。

最新技術で描かれるエイプの細かい描写は相変わらず凄い。

聖書よろしく主人公ノアが一族を洪水から救うお話
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スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐(2005年製作の映画)

4.0

ファントム・メナス劇場鑑賞からの再鑑賞。

初めて劇場で観たスターウォーズで、一番観返しているし、シリーズで一番好き。  


冒頭からクライマックスで一気に引き込まれる。前作ボスのドゥークーを最序盤
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スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃(2002年製作の映画)

3.5

ファントム・メナスの劇場鑑賞の勢いそのままに再鑑賞。EP1と同じくプリクエルでは1度観たきりで軽視していた作品。

なんと言ってもクライマックスのジオノーシスの戦いの画のセンス・オブ・ワンダーに尽きる
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スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(1999年製作の映画)

3.5

25周年&スターウォーズの日ということで劇場で鑑賞。

初めて劇場で観たSWは中学生のときのEP3。EP1はEP3を観に行くために予習で金ローで観たきりだった。

世間的に、特に古参ファンからの評価が
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.5

原作は寡聞にして存じ上げなかったが、その奇抜なタイトルがずっと気になっておりようやく鑑賞。

面白い。声優がピタリとハマっており耳が幸せな時間。あのちゃん、スゲー。

初期設定は『第9地区』を連想。
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.0

実はスルーしようか悩んでズルズル今まで引き伸ばしており、今更ながらに鑑賞。

観にきて本当に良かった。
スルーなんてとんでもない。傑作です。

痛ましくて心震える。弟が2人居る自分からすれば兄弟という
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ティファニーで朝食を 4K(1961年製作の映画)

3.0

オープニングと『Moon River』が流れ雨の中で抱き合う2人と1匹のラストは美しかった。

飼い猫ちゃんの名演技も素晴らしい
ペパードはかっこ良い

その飼い猫を、雨の中に追い出すシーンはすぐ取り
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.5

序盤はコング、人間、ゴジラのパートが忙しなく切り替わる割にもたついてる印象が気になったが、スカーキングが出てきてからはずっと面白い。

ゴキゲンで景気が良い怪獣プロレス、に振り子を振り切った映画。
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REBEL MOON ー パート2: 傷跡を刻む者(2024年製作の映画)

3.0

村防衛戦が描かれるパート2。

パート1で仕留め損ねた提督が継続して敵で、来ないかと思っていた艦隊はやっぱり来るから当初の予定通りに急いで防衛準備。
新しいモノはぶっちゃけ何もないんだが、絶体絶命のピ
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メメント(2000年製作の映画)

4.0

10年ぶり以上ぶり3回目の鑑賞。劇場では初。今回ようやく本作の全貌をちゃんと理解した気がする。

時制を大胆に弄る(というか逆さまにしてしまう)構成やノワール調のトーンは『フォロイング』からの発展形で
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英国式庭園殺人事件(1982年製作の映画)

3.0

原題は『The Draughtsman’s contract』
draughtsmanは主に製図家、転じてデッサン・素描を手掛ける画家に使われる単語。

エレガントでありながら奇抜な印象。あと、わから
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オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

3.5

面白かった。有名作の前日譚とては文句なしの出来栄え。

当然の参照として『ローズマリーの赤ちゃん』』を連想するが直接的なエグさはこちらが上か。

主演のネル・タイガー・フリーの熱演が素晴らしい。
前半
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フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

4.0

学生時代ぶりの鑑賞。

クリストファー・ノーランのデビュー作になる中編ながらディテールの拘りや完成度が高く、初回時より楽しめた

タイトルは主題になる尾行と、『これから話す話は…』という英語の定型表現
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

3.5

ブランドン・クローネンバーグの作品は初めてだったが、親譲りの悪意と陰湿さが際立っており面白かった。

旅先でハメを外して地元民からは顰蹙を買い、ときには手痛いしっぺ返しをくらう、といった失敗は誰にでも
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続・夕陽のガンマン/地獄の決斗 4K復元版(1966年製作の映画)

3.5

画のスペクタクル度と趣向の凝らし具合は三部作随一かと思う。

回を重ねるごとに主人公が増えるこの三部作。第三弾の今回は主人公3人、尺も三時間とボリューミー。なので体調万全でないと胃もたれはするかもしれ
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オーメン(1976年製作の映画)

3.0

2020年以前に一度鑑賞しているが印象がほぼ霧散していた。新作前に再度鑑賞

BGMのおどろおどろしさが秀逸。

乳母の公開首吊り、神父の串刺し、母親の転落、カメラマンの首チョンパなど、趣向を凝らした
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桜桃の味(1997年製作の映画)

3.0

余計な装飾を排したミニマルな人生讃歌、といった趣。シーンの多くがドライブする車内での会話というのは新鮮。

ロングショットで捉えられるイランの夕方の休日を切り取った風景は美しく、なぜか郷愁を誘う。
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上海から来た女(1947年製作の映画)

3.0

リタ・ヘイワースがファム・ファタールを演じるハードボイルド系フィルム・ノワール。

オーソン・ウェルズはチャンドラーをやりたかったんだろうか

有名らしいクライマックスの合わせ鏡部屋のシーンはモノクロ
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

やっと観れたことが嬉しい。

ノーラン作品らしく知的かつダイナミック、リアルタイムで観て考えるに足るテーマと観客を楽しませるエンターテイメント性の両立が見事に実現している、期待を裏切らない新たなマスタ
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夕陽のガンマン 4K復元版(1965年製作の映画)

3.0

ドル3部作第二弾。

第一弾『荒野の用心棒』の原題を意識した原題、モリコーネの口笛のテーマ(流用?)、緊張感を高めるための俳優の顔のクロースアップの多用や一度こちらの企みが敵に見抜かれてボコられてから
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ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター(1993年製作の映画)

3.5

激しく波打つ浜辺でのロングショットなど、瑞々しい映像は掛け値なしに美しい。

ずっと観たくて機会を伺っていた有名な本作、華麗な映像で紡がれる話がドロッドロで面食らった。終盤の盛り上げ方も巧い。

サム
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荒野の用心棒 4K復元版(1964年製作の映画)

3.0

学生時代ぶりの再観賞。

原題は『A fistful of dollars』、直訳で「一握りのドル札」、米の俗語的運用と劇中でうまく立ち回り両陣営から大金を巻き上げる様からすると「手にいっぱいのドル札
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ラストエンペラー 劇場公開版 4Kレストア(1987年製作の映画)

3.5

清朝最後の皇帝である溥儀の生涯を、利用され続けた男として哀愁と同情を込めて描いた歴史モノ。

最初は清朝に巣食う宦官に、次はアジア覇権を目論む日本政府に。権力の頂点たる皇帝でありながら、実権も自由も与
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π〈パイ〉 デジタルリマスター(1998年製作の映画)

3.5

10年振りくらいの再観賞。

観た記憶がぼんやりあるだけで具体的印象がほとんどボヤけている状態だったが、それもその筈で何が一体起こっているのか改めて観直した今も、巧く説明できない。

一応イカロスとの
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

映画とは何よりもまず「画」である。
その格言を再認識し確信を深めるような体験だった。

王道のわかりやすいストーリー展開を圧倒的完成度のビジュアルと凝りまくったディテールで構成した世界観で飾りたてて、
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バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

3.5

観る前のイメージに反し、いま観ると意外にも抑制が効いた作り。

ドラッグや買春もさることながら野球賭博に対するのめり込みようが印象に残る。なにせ殺人現場で被害者そっちのけでどっちに賭けるかを話すモラル
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テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)

4.0

学生時代に一度背伸びして観て以来の再鑑賞。
当時衝撃的だったラスト以外は印象ぼやけていたが、観なおして傑作だと再発見した。

身体的にも精神的にも「痛めつけられっぱなしの女」たちの逆襲と脱出


リマ
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ノスタルジア 4K修復版(1983年製作の映画)

3.0

写真のように微動だにしないままカメラが引いていくラストカットは印象的。

全編にわたり長回しとパノラマ的ロングショット、シンメトリーな構図が頻出する。

ほか、同じカットで照明の当たり方が変わる手法な
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

4.5

当時見逃してしまい、なんばパークスのライブ音響上映の機会にようやく劇場鑑賞。
7年も前であることに衝撃…

素晴らしいの一言に尽きる。

大画面に炸裂するキレキレのダンス&重低音がズンズンと胸に響く音
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ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ(2023年製作の映画)

3.0

子供連れが目立ち席は結構埋まっていた。

幅広い年代層に受けるキャッチーさはヒット作には大事なんだなと実感。

原作は未見での本作鑑賞。

『IT』をよりマイルドにした感じの話。
ただし黒幕は自分の娘
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軽蔑 60周年4Kレストア版(1963年製作の映画)

3.5

昨今流行った言葉でいうところの『蛙化現象』を描いた作品だと、まず初見としては受け取った。事態はより深刻だけれども。

ほんの些細な判断の間違いが昨日までの気持ちを一瞬にして消え失せしめ、どころか『軽蔑
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.0

愛を与えてくれた母親に、子供である自分は報いているのだろうか?

彼女の全てを捧げただけの価値が、自分にとってあるだろうか?

もし子供である自分が、彼女が費やした時間や努力に全く釣り合わない存在だと
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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

3.5

ずっと観たかった作品。劇場で見れて良かった。
クソオシャレ、ロマンティック。スマホなんてない時代の素敵なファンタジー。

主人公2人があまりに自然体で、息ぴったり。
イーサン・ホークの親しみやすいカッ
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バービー(2023年製作の映画)

3.5

2023年スルーしたが再上映の機会に劇場にて鑑賞。
思ったよりグッときてしまった。
エンタメと両立しながら時代性反映しているという意味でリアルタイム必見の映画。

誰もが知ってるバービー人形の理想(女
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