とぽとぽさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

テイラー・スウィフト THE ERAS TOUR (Taylor's Version)(2024年製作の映画)

4.0

テイラー時代を彼女と生きるぼくら!今これからの時代を作っているのは、彼女だ

1989年生まれの最高に格好良くて美しくて超一流の表現者アーティストでありエンターテイナー=テイラー・スウィフトと同じ時代
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クラッシュ 真実の愛(2022年製作の映画)

3.5

Q. 最も幸せな瞬間は?

自分自身のアート探し。進歩的すぎるオープンな母親を持つ主人公が、双子に恋する現代らしいハイスクール・ロマコメ。ラブラブな周囲のキャラなどもあって笑えながらも、クィアはじめ色
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美しき冒険旅行(1971年製作の映画)

3.0

映画の魔法があるかはまだ分からないけど不思議な魔力のある作品…。いつまでも今の形で人間様が栄えた暮らしでやっていけると思ったら大間違いだ。人間の営み、本来のあるべき姿へと帰化する。
悠久の時がしばし流
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コンペティション(2021年製作の映画)

4.0

映画は映画

"メソッド"個性派ヘンテコ監督ペネロペ・クルス ✕ 主演アントニオ・バンデラス?裏切らない2人のコンビ共演が嬉しいし、エキセントリックな好演が光る。そんな風変わりな監督の下でスター俳優と
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FLEE フリー(2021年製作の映画)

4.0

ドキュメンタリー✕アニメーション=表現の責務と可能性

アニメで克明に綴られる亡命の記録と、そうした人生が彼に強いてきた嘘偽りの半生と人を信じられなくなる孤独…。最愛の人にも話せない秘密を抱えてきた。
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ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

4.0

緊張感を持て

シェフ、あなたが!タイトルに偽りなし!! 綿密に錬られた全編ワンカット長回しから目が離せない力強さで、店内はトラブルだらけ問題山積みハイテンション&カオティックに大変な夜!!!
パワフ
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アップグレード:どん底女子の幸せ探し(2024年製作の映画)

3.0

アート版『プラダを着た悪魔』in ロンドン

…と言いたいところだけど、トントン拍子でそこまで困らされている感なかった?完璧主義なボスの下、カミラ・メンデスがいつか自分の画廊を持ちたいという夢・自己実
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

3.5

クローネンバーグ✕ミア・ゴス="らしさ"全開狂気の渦に飲み込まれる荒波のオールインクルーシブへようこそ

タイトルに冠された、水平線との境目がない"インフィニティプール"とは、永遠に続き遥か彼方どこま
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シンクロニック(2019年製作の映画)

3.5

親友の娘を救いに、合法ドラッグでタイムトラベル?これまた賢く面白い着眼点!!

ベンソン&ムーアヘッド・コンビが仕掛ける今回のワクワクは、時空を飛び越えるほどの"ハイ"!設定から期待するほどのキャッチ
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モンスター 変身する美女(2014年製作の映画)

3.2

タバコをよこせ!インテリジェントでオリジナルなホラー・ラブストーリー逃避行もの。タバコをやめるから永遠の命を諦めてくれ…最後の決めつけない余韻までじっくりと見ていられる。明らかに"捨て"なクソ雑邦題と>>続きを読む

ガンズ・アンド・キラーズ(2023年製作の映画)

3.0

ニコケイ✕西部劇

丁寧描写などキャラの出た、泣き方のわからない娘と距離感のある(ex.『ロード・トゥ・パーディション』)復讐の旅。けど、実は似た者同士、そこはさすが親子だ。かつては人殺しもして、人々
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ボーイズ・イン・ザ・ボート ~若者たちが託した夢(2023年製作の映画)

3.5

8人は1つ

裏切られないオールドスクールなフィールグッド!8人乗りエイト史上最高の"二軍チーム"の大躍進劇。理事や委員会、権力者・体制側からのあらゆる反発・反対意見、妨害工作などを乗り越えて、祖国の
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

5.0

アイアンクロー・トゥ・ユー!

アイアン・クローくらってきた。家父長制と兄弟愛、そして"男は泣き顔を見せるべきではない"といったステレオタイプなマッチョイズムが支配的な昔ながらの歪んだ男性像について。
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

5.0

会いたかった…僕らはまた映画に恋をする"映画の魔法"賞

ずっと探していたものがここにあった in アメリカ人が撮るよりも魅力的なNYという街で。自分の追い求めてきた夢や理想と、それらが手に入らない現
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夜の人々(1948年製作の映画)

4.0

いま何時だ

絶望的な状況であっても、希望を見出せそうとする悲恋を宿命付けられた男女逃避行モノ。不運が重なって増増悪い状況へと追い込まれていく主人公に、足を洗わせてくれない昔の仲間たち。当たり前だけど
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キャッチ22(1970年製作の映画)

3.5

"キャッチ=22"とは何なのか?

だが、そこには"落とし穴"が
="免除を申し出るのは正気だから免除にできない"、という矛盾した状況から抜け出せないでいる困惑混乱。おかしい…助けて!入り組んだ時間軸
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ロバート・アルトマンのイメージズ(1972年製作の映画)

3.5

ジグソーパズルと涙粒状の無数に輝く反射

一角獣(ユニコーン)を探しに。夫の不貞を告発する電話を何者から受けて…現実と幻覚の境界が曖昧になっていく内世界の崩壊分裂を描いたタイトル通り不思議な作品。
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西鶴一代女(1952年製作の映画)

4.0

やっと幸せになれるかと思ったら次の瞬間…残酷な運命のイタズラか、二転三転波乱の時代に巻きこまれ翻弄された激動の人生。
一度"そういう"噂が立つと男どもはそうした目でばかり見て、結果余計にそのような状況
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赤線地帯(1956年製作の映画)

4.0

騙す騙されるの世界に人の数だけドラマあり…どうやってそこから這い上がるか

主人公2人の関係性から、男のクソさが全面に出るように際立っていた『祇園囃子』とは違う方法論で、けど根幹は同じ一貫したテーマを
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祇園囃子(1953年製作の映画)

4.5

男の身勝手横暴さに振り回される(支配・抑圧)女性たちの息苦しさ

生き生きとしたキャラクター!師弟・姉妹関係の掘り下げと2人の対比からテーマを描き出す。基本的人権も無視して好き勝手思いの儘にできると思
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

"三位一体"スゴかった…自分の発明にどこまで責任持てるか?結果についてのサイエンス・リアリティ

これは"結果"についての映画だ。パンドラの箱を開けてしまった"米国のプロメテウス"の苦悩と葛藤、そして
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マーベルズ(2023年製作の映画)

3.0

ガールズパワー!!? ライトウェイト低カロリー

仕事終わりなど1日の終り疲れていて何も考えたくない気分のときに、頭空っぽにして無で見ていられる。まず、2時間超がMCUの普通で2時間半や3時間すら増え
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終身犯(1962年製作の映画)

4.0

ライフワーク : 鳥
※彼があなたに怖い視線を向けじっと見つめるのは、あなたを怖がらせたいからではありません。ただ、鳥のために何か材量・道具がほしいからです。
独房入口の柵を持って揺れているの謎だった
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血の抗争 Part2(2012年製作の映画)

3.0

高カロリーなキャラクター(数)と彼らが織りなすドンパチ濃い展開の一本調子で2時間半超は流石に飽きる。インド名に慣れていないせいか誰が誰かよく分からない、名前覚えられない問題。サルダール狂犬の息子もまた>>続きを読む

血の抗争(2012年製作の映画)

3.5

インド✕ギャング映画=ギャング・オブ・ワーセープル!
父子そして孫の代まで数世代に渡る血と暴力の大作。サルダールの女性の顔の握り方というか文字通りの潰し方。サルダールの妻強し、というか我が子に暴力的で
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悪魔の沼(1976年製作の映画)

3.0

ベイツ・モーテルならぬクロコダイル・ホテル

『悪魔のいけにえ』✕『サイコ』✕『クロール-凶暴領域-』=『サイコ』より早く死ぬ"主人公"、というより視点人物からの、トビー・フーパーらしいイカれ主人。他
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COWBOY BEBOP 天国の扉(2001年製作の映画)

4.0

アクションやべぇ!パーティーに招待

夢を見ているかのような2時間だった…!シートベルツの音楽と共にTVシリーズにも増して最高にキザでクールで渋スタイリッシュな海外っぽい雰囲気ありありで、アメリカのハ
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ストーミー・ウェザー(1943年製作の映画)

4.0

嵐に唄えば

至福の演奏シーンに素晴らしい歌と踊り、最高な音楽たちが彩る見事な黒人たちによるミュージカル映画!とりわけ終盤のショーシーンが最高に圧巻で無条件にアガるゴキゲンっぷり!本作を語るうえで製作
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青髭八人目の妻(1938年製作の映画)

3.5

パジャマとバスタブ

秀逸な脚本と軽快なルビッチ・タッチ、そして主演2人の魅力と化学反応で楽しめるロマコメの良作。とびっきり気の利いたアイデアが詰まっている。相手のことは徹底的に調べる銀行の社長と、倹
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ラヴィ・ド・ボエーム(1992年製作の映画)

4.0

パリに舞台を変えても変わらぬカウリスマキ節で描く貧乏芸術家たちの連帯と友情、そして恋愛

絵描き、物書き、音楽家(音書き?)…三者三様うだつの上がらないクソ主人公たち。互いに助け合うパリの売れない金無
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ジェニーの肖像(1947年製作の映画)

3.5

ファンタジックでロマンチックなラブ・ストーリー

"ひらめき"を得た画家。彼女が実在したかどうかではなく、彼にとって本物ならそれでいい永遠のミューズ。
キャンバス加工な映像から始まり語られるこの魔法の
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我等の生涯の最良の年(1946年製作の映画)

4.0

何もなかったかのように、戦争のことを忘れて日常に戻ることなどできるはずもない復員兵への理解と援助、そしてなにものにも勝る愛の力

社会復帰は難しい。待ち受ける過酷な現実、直面する社会問題に戦後の余波。
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アッシャー家の惨劇(1960年製作の映画)

3.0

ロジャー・コーマン✕ヴィンセント・プライス
異常に繊細な家系の気質、この家の血統。この家の恐ろしさが分かってないのね…!屋敷内のデザインよかった。

ティル(2022年製作の映画)

4.0

"他人事"から"私事"へ…息子エメットのために!ダニエル・デッドワイラーの熱演が引っ張る伝記映画

こんなに長く離れるのは初めて…愛息子エメット、シカゴを離れてミシシッピへと"ルーツを知る旅"。綿摘み
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荒馬と女(1961年製作の映画)

3.5

不適合者たち

"男らしさ"の次の時代へ…時代に取り残されつつある男の野蛮さ・粗暴さを描くような現代西部劇。人は死ぬのに大事なことを伝えない。老齢カウボーイのクラーク・ゲーブルと悲しそうなのに人を幸せ
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

4.0

"たかが学校"…だけどそのちっぽけな世界が全てな中学生という一番残酷な年頃に、分かち合える仲間と話を聞いてくれる大人がいること

"不登校"学校に行けなくなる理由は人それぞれあるけれど、子どものときに
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