Violetteさんの映画レビュー・感想・評価

Violette

Violette

処刑人II(2009年製作の映画)

3.0

うーん、やっぱり2というのは、という感想。

ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)

3.7

ストーリー自体はダンサーものにありがちで特別なことはなかったけど、細かいところにコメディ要素が散らばってて楽しめた。料理人の男の人とフランソワ・シビルが笑えた。今回のシビルの役はよかったと思う。うまか>>続きを読む

マルコムX(1992年製作の映画)

4.8

デンゼル・ワシントン素晴らしい。

マルコムの思想の変遷がよくわかるように描かれていてよかった。日本でちゃんとわかってない人が暴力肯定と言って批判するけれどちゃんと本を読んで批判すればいいのに。知らな
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処刑人(1999年製作の映画)

4.4

とても楽しめた。
ギャングもののヒリヒリはあまりなくて笑える要素が多い。そんなに残虐でもない。痛いけど。
2には出ていないらしいウィレムのキャラクターがおもしろい設定で、うまかった。
ノーマン・リーダ
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婚約者の友人(2016年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

アドリアンは単純で自分の気持ちを叶えるためだったけれど、結果的にその単純さや純粋さと言えば聞こえのいい鈍感さがアナの人生をかき回してしまった。
両親に真実を伝えないできれいなまま終わらせたアナを、それ
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パラダイス・ロスト3:パーガトリー(原題)(2011年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

「ステア・ケース」のNetflixドキュメンタリーでもこの取引で釈放されていた。でもあちらは被告の発言があちこちおかしくて、無罪だから検察がそれで良しとしたとは思えなかった。
でもこの3人のケースはD
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パラダイス・ロスト:ザ・チャイルド・マーダーズ・アット・ロビン・フッド・ヒルズ(原題)(1996年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ずっと現行のアメリカの陪審員制度に疑問があり、またもや、それ見たことか、の感情的判決。
感情論を排して証拠と無罪可能性を冷静に考えられる人間だけなら陪審制度もいいけれど、そんな人の方が少ないからシステ
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硫黄島からの手紙(2006年製作の映画)

4.8

久しぶりに観たが二宮和也、いい。うまい。最近はどうだか知らないけれど、役柄、役者の芝居を引き出す監督の力量もあるだろう。恵まれたらもっといけたんじゃないかな。
ケン・ワタナベや伊原剛は背も高く存在感が
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父親たちの星条旗(2006年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

2作あって1作品。

日本だと「硫黄島〜」に思い入れそちらばかり観るのもわからないではないが、戦いは日本軍から見えたものだけではないことも知った上で観るべきと思っている。

劇場で観てその後2度ほど観
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復讐者たち(2020年製作の映画)

3.7

話としては知っていたので詳しく知れてよかった。

絵がうまくてうらやましい。

復讐はパレスチナではなくドイツや一緒になって迫害したヨーロッパでやってほしい。

薔薇の名前(1986年製作の映画)

4.5

ドラマを見終えたのでまた観た。
あれだけの本を映画にしたにしてはよくまとめた脚本だと改めて思う。
また本を読もうかな。
バスカヴィルのウィリアムと言えばショーン・コネリー。この役の話が来たとき嬉しかっ
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

最初の星とか宇宙の快適な旅までは楽しいし面白く観ていた(「美しく蒼きドナウ」の効果抜群)けど、音が息だけの艦外作業のところあたりから、わたしには「シャイニング」よりよほど恐ろしかった。人間怖い。
ミッ
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キリング・オブ・ケネス・チェンバレン(2020年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

現実の時間経過と一緒に体験する作品。

姪もきたしサービス会社も対応していてドアを開けるように促すことはいくらでもできたのに。
そう、彼のいうように警察は違法行為をしてる。警官をやってると麻痺して権力
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デビル(1997年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

アラン・J・パクラの遺作。

一応南北戦争はあったけれど、アメリカ人にはアイルランド紛争でのどちら側についても理解するのは難しいのかもしれない。「正義」の複雑さが。世の中がアメリカ流に考える人ばかりで
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ニューオーリンズ・トライアル(2003年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

普通の法廷ものとは違って陪審員制度についての話だった。

この裁判の結果がどうだったとしても陪審員制度が操作される可能性は大きくて、あと心情で判決を決めて証拠が弱くても有罪にしたり、よくある人種で最初
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アイ・アム・キューブリック!(2005年製作の映画)

3.3

最初は詐欺ぶりを面白がりつつ、人生を破壊された人が気の毒だったけど、だんだんパターン化してくるのでマルコヴィッチの芝居を楽しんで観ていた。
短いので気軽に観られる。
でも被害者、本当に気の毒。

父の祈りを(1993年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

警察のこうした濡れ衣、無実とわかっても起訴、有罪、時に死刑という図式は日本でもたくさん起きている。
でも日本の場合、司法システムがとてものろまで再審されるべきものが何十年も放置されたり棄却されたり、袴
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暴力脱獄(1967年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

へばってしまったときの囚人仲間の見捨てた様子がつらかった。
ポール・ニューマンだからできるクールな役であった。
ほんの少し、「カッコウの巣の上で」のような要素も感じられた。


Cool hand L
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ミスティック・リバー(2003年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

公開の後にレンタルで観た記憶があるがだいぶ忘れていた。途中で思い出した。

妻に本当のことを言えなかったデイブ。子どもの時のトラウマは大人になるにつれて大きくなることもある。ましてや性被害であれば余計
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マリー・アントワネット(2006年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

トム・ハーディ目当て。ちょっと出てた。

ベルサイユ宮殿の見学できない所もカメラが入っていたので、宮殿と服飾を観て楽しむには楽しい映画。
転落は終盤ギリギリにコンパクトにまとめていて、この作品の作り方
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彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

4.2

公開時に行かれずやっと見られた。

第一次大戦から戦争がガラリと変わり大量殺りくが普通になってしまった。
いまネットで流れるパレスチナの被害者はこの映画の犠牲者である兵士たちとそっくりだ。

最後の誘惑(1988年製作の映画)

3.4

前段と復活後風の話のところがわかりにくかった。この作品のことを知らなかったけどさぞ論争を巻き起こしただろう。前段の人間としての苦悩のところは人間味があっていい気がしたけれど信者じゃないから思うことかも>>続きを読む

ミシシッピー・バーニング(1988年製作の映画)

4.7

1964。

昔の事件ではあるけれどいまも意識としてはほとんど変わってはいない人種差別。南部はあからさまなだけで北部やリベラルだって大して変わらない。

フランシス・マクドーマンドが他所から来たジーン
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夜の来訪者(1954年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

この老人はエヴァの近親者かな?

富豪家族と娘の婚約者全員が1人の女性の自死の原因を作っていたという話。途中まではその展開で急にわけのわからないことに。
でも息子と娘はこの事件だけでなく自分たち家族の
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誘導尋問(1995年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

真相はわからないとしか言えない。
でも子どもが本当のことを語る言葉を持っていなかったり言っていいのかわからなかったりという心理があるのは事実で、その引き出し方、引き出す人物の選定をひどく間違えたせいで
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ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)

4.7

ヴァンぜー会議議事録を元にした作品。

公開前の宣伝でこの作品に対して「悪の凡庸さ」を当てはめていた人が数名いたが、これのどこを見るとそう思うのか。アーレントの言ったアイヒマンに対する「悪の凡庸さ」は
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白鯨との闘い(2015年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

「白鯨」の元になった実話。
ストーリーは過酷だった。
カメラワークというか映し方のせいでクジラの巨大さとか怖さが伝わりにくく、チェイサーや船長、トーマス以外の人たちの人物像や役割が不明なままだった。も
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フォーリング・ダウン(1993年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ロバート・デュヴァル目当て。

イカれたマイケルが段々強い武器を身につけていくのや、細かいところが笑えた。
娯楽作。

デュヴァルなので少し点数加算。

バービー(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

最初の人形を破壊するところで抵抗があってうわっと思いしばらくバービーランドのノリも楽しく思えなかったが、現実社会を男女逆転やケンの気づきのところから一気におもしろくなった。
真剣な要素や深刻な問題を取
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シャイニング(1980年製作の映画)

4.2

Room 237を観たのでまた観たくなった。
あちこち指摘されていたところに目が行って楽しめた。
ダニー役のダニーくん、上手だった。