Scratchyさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

Scratchy

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爛(ただれ)(1962年製作の映画)

5.0

やり手田宮二郎とお妾若尾文子、詐欺師の船越英二裏切らないキャスティングさいこー。小島屋のうなぎ食べたい。田宮の政略結婚はもちろん田舎から金をせびりにくる文子の兄浜村純といい、文子が離婚させた藤原礼子の>>続きを読む

アダム氏とマダム(1949年製作の映画)

4.0

いちゃついたり喧嘩したり被告人置いてけぼりの裁判、全く関係ない曲芸師のマダム呼び出して連続トンボ切りに怪力ショーを始めさせるキャサリン、スペンサートレイシーも後手後手で優秀なんだかよくわからない法律家>>続きを読む

天国の駅 HEAVEN STATION(1984年製作の映画)

4.0

家を覗かれてることを知ったあとに自慰、人目も憚らず河原で逢引きなんて期待するけどいつの間にかいつもの小百合に。くちびると目尻に紅塗ってわたし綺麗でしょうかなんてドキドキしちゃうのに、愛が欲しかったんだ>>続きを読む

レネットとミラベル/四つの冒険(1986年製作の映画)

5.0

赤いタライ、物陰から赤い上着。目が愉しい。チェリーパイ?とラフランス?もしくは青リンゴ?青い時間の話をしながら、赤い衣装で。イチゴを摘んで食べて笑顔。エンダイブの食べ方。ポピーの花群れ。木と市長と文化>>続きを読む

シャドウ・イン・クラウド(2020年製作の映画)

2.0

銃座の部品がボロすぎる。落ちたと思ったら爆発で戻ってくるバカバカしさといいグレムリンとの肉弾戦といいお粗末、いいガタイしてるからクロエちゃんは軍人似合うかもと思ったけどつらーい。最後の実写はホンモノの>>続きを読む

おさな妻の告白 衝撃 ショック(1973年製作の映画)

4.0

バーのステンドグラスと二人のシャツの色合い、ママの暗い青と黒の着物。パーティはけたあとの山科ゆり、片桐夕子にちょっかい出してから続圭子と弾力也がでっかい受胎告知の絵の部屋でしてるんのもまた邪魔するんだ>>続きを読む

座頭市関所破り(1964年製作の映画)

4.0

滝瑛子と高田美和、女二人守らなくちゃいけない市さんあっちへこっちへ忙しい。ライバルはかっこいいお侍の平幹二朗さん。正統派な平さんより印象に残っちゃう剣を抜かない浪人用心棒の富田仲二郎。今回の市さんは機>>続きを読む

座頭市血笑旅(1964年製作の映画)

5.0

うんこ踏むいっつぁんではじまる。市に間違えられておっかさんが殺されたみなしご連れておとっつぁんに届けに子連れいっつぁん監督三隅。おしめ替えながら十人斬り、あかんぼ抱いて賭場で丁半。子守もおしめの洗濯も>>続きを読む

座頭市あばれ凧(1964年製作の映画)

5.0

アバンは蠅カメ。鉄砲で撃たれたいっつぁんは梅がゆで療養、棚田で飴売り落とし穴。今回はかわいい市さん確定。川越人足に見かけによらず重いねとか言われる。どうみたって重いよ。揉み代も寄こさないやつにはご飯撒>>続きを読む

鶴八鶴次郎(1938年製作の映画)

5.0

長谷川一夫とベルさんのやりとり見てるだけで楽しいー。舞台と楽屋のあいだの階段、いい。温泉地のベンチでの告白は素敵。なによりベルさんの着物がお派手で素敵。最後に身を引くときもそうだけど、さすがリアリスト>>続きを読む

桃尻娘 ピンク・ヒップ・ガール(1978年製作の映画)

4.0

カラシ色のワンピース、イエローのトックリセーターからだんだんケバくなっていく亜湖の服。勃起挿入射精受精の語呂のよさに感心して頭抱える。あんたってどこまでanan・non-no風なの!?という竹原かほり>>続きを読む

生贄夫人(1974年製作の映画)

5.0

谷ナオミのさす傘に映されるタイトルバック、少女の小便をながめる行方をくらましていた幼児性愛の夫、灯籠立ち並ぶ亡き母の墓参りで拉致、彼岸花咲く山小屋へ監禁そして二度の脱走までが流れるようで、地獄めぐりに>>続きを読む

桃尻娘 ラブアタック(1979年製作の映画)

4.0

「早稲田ってユウコみたいなのがいいの?」「おれ日大だからわかんない」まだ通用しそうなギャグ好き。感傷的になって旅に出るよりすっかり尻軽なこっちのがはまってる気もするけどぶれぶれなのが亜湖さん。お化け屋>>続きを読む

無頼 黒匕首(くろドス)(1968年製作の映画)

5.0

黒革ジャンに黒革グローブの川地民夫と渡哲也の対決ってとこで駅の改札から戻ってくる松原智恵子、ゴローさん!バカ来るな!車のそばでは青木義朗と高品格が見物、もー役者揃い踏み。抱き止めて民夫の一撃をかわした>>続きを読む

ノストラダムスの大予言(1974年製作の映画)

5.0

江戸末期の長崎から第二次世界大戦、原爆投下でタイトルどどーん。環境汚染に公害、砂漠化、夢の島に巨大ナメクジ発生に大袈裟火炎放射。頭にも目にもめくるめく展開であっぷあっぷ。アフリカの飢えた民族ならナメク>>続きを読む

悪魔のはらわた(1973年製作の映画)

5.0

これももちろん劇場に駆けつけたい。人里離れた城でペアルックのミステリアスな兄妹と怪しい研究してる男爵ウドキアと欲求不満な妻←妹。わくわく。研究室といい子供部屋といい壁だの椅子だの驚くほど艶やかなレバー>>続きを読む

モデル連続殺人!(1963年製作の映画)

5.0

壊れたような噴水、赤いレインコート、赤いランプ、赤い電話に赤いマネキン並ぶオートクチュールのアトリエ、たまらない。かと思えば骨董屋、紫と緑、赤に青、照明ひとつでこんなにも空間を別物にしちゃう。色彩感覚>>続きを読む

夜の蝶(1957年製作の映画)

5.0

銀座の高級バーのホステス京マチ子と京都から乗り込んできた山本富士子が対決するなんてもうたまんない。7年前に男をとられた過去アリ。そこに挟まるのが飄然とした女衒の船越英二ってのもいい。三人の会のコンサー>>続きを読む

越前竹人形(1963年製作の映画)

4.0

若尾文子のお見舞いに卵と小豆なんて持ってきて初心な山下洵一郎も蓋をあけたらとんでもないやつ。清作といい真面目青年と文子の相性の悪さというか良さ。初夜にノコギリ引く音が響く午前0時、じっと人形を見つめる>>続きを読む

召使(1963年製作の映画)

5.0

レストランの客の会話が後ろでずっとどうでもいい話してんのといい、ビッチ呼ばわりされる電話待ちの女たちの足もと、ギスギスしたポンチョのくだり、なんかおかしい。婚約者ウェンディクレイグの裾と襟ぐりかわいい>>続きを読む

飾窓の女(1944年製作の映画)

5.0

飾窓の絵に魅入る中年男エドワードGロビンソンと数時間しか過ごしていないジョーンベネットがまったく裏切る気配を見せないことにいつ大いなる意地悪が待っているのかとハラハラしながら見ているとやっぱり…って悲>>続きを読む

天使(1937年製作の映画)

4.0

スミレの花束を残して消えるっていうとロマンチックだけど、その落ちて残されたスミレをふーふーしてかごに戻す花売りがすでにラストを物語るようで見事だし、執事三人組も喜劇調に肉料理で顔つき合わせた気まずい三>>続きを読む

月は上りぬ(1955年製作の映画)

5.0

もー最高。北原三枝の悪戯に散々振り回される田中絹代も楽しいけど三姉妹。丘で転んでも法隆寺でヒールが折れても助けてもらえない北原三枝の暴走がとにかくすんばらしー。杉葉子と三島耕との、3755、666の万>>続きを読む

大幹部 ケリをつけろ(1970年製作の映画)

4.0

ソフトフォーカスのベッドシーンからなんてロマンポルノかと思っちゃったー。元ヤンぽい大原麗子。南口でイカ焼き、場外馬券場近くの路地から出てくるノミ屋んとこ甲州街道かしらー新宿嬉しい。草刈り労働してできる>>続きを読む

大幹部 殴り込み(1969年製作の映画)

5.0

出所して食べるのはかき氷にスイカ、焼き鳥で酒。エレベーターで乗り合わせた女の髪をクンクン音出そうな顔して嗅ぐ飢えてる哲。バタくさい彼女にデレデレな修理工の浜やんを見る哲の呆れ顔がサイコー。藤竜也も最後>>続きを読む

小さな兵隊(1960年製作の映画)

4.0

かきあげて耳にかけて頭を振って櫛で梳かして、軽くて艶のあるしっとりとしたカリーナの髪の動き。四角のなかの丸から覗くカリーナ、丸い灯りの下に掛かる四角い鏡にうつる二人。1秒に24回の自己満足サイコーよ。

赤いグラス(1966年製作の映画)

3.0

白黒のおかげで小林哲子に昔のサイレントみたいな趣が出てていい。でも暗くて見にくいー。グラスも赤くないし。赤かったところでだけど。アイジョージの割り込んでくる弾き語りのタイミング、哲に入れ込んでる感じが>>続きを読む

逃亡列車(1966年製作の映画)

4.0

終戦の満州で西部劇やってる。銃撃戦も列車を動かすまでの緊張もワクワクするし潜入んときの主観カメラも。逢いたくて逢いたくての横並びの部室といい江崎実生監督ってホント新しい人なんですね。ヤマケン何してんの>>続きを読む

夕なぎ(1972年製作の映画)

5.0

自分の招いた状況なくせにあー誰かと喧嘩したいとか言って悶えるイブモンタン最高ー、短気も含めてどこ行っても話上手ですぐに打ち解ける才能もあって金もあり自分で言うけど顔もいいし完璧。だけど嫉妬が激しすぎて>>続きを読む

ザ・ドライバー(1978年製作の映画)

5.0

コカコーラ片手に刑事とはなんたるか部下に講釈、見るからに敏腕なんかにゃ見えないブルースダーン最高。逃げるほうも追うほうもあるカーアクション、倉庫内の音を立てない静かなチェイス。ずっと涼しい顔してるアジ>>続きを読む

ルチオ・フルチのクロック(1989年製作の映画)

5.0

死体にキスして口に腐った皮膚がくっつく、死体を引きずるにしても毎回そうだしけど手の甲を腕時計に仕込んだシャキーンナイフで刺したあとに手をわざわざ引いたりしてやっぱり鈍な痕跡をのこすフルチ。無数の時計に>>続きを読む

検察官/勾留(1981年製作の映画)

5.0

降ったり止んだりしてる窓の外の雨、大晦日の午後9時から元旦の7時までの音楽もなくタイプ打つ音とタバコの擦れる音やライターの音が響く息苦しい室内劇。ロミーシュナイダーがやってくる年明けまではバンチュラと>>続きを読む