なまこさんの映画レビュー・感想・評価

なまこ

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火の鳥 エデンの花(2023年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

原作では近親相姦やカニバリズムなどといったタブーを犯しながらたくましく生きていくロミの偉大さが感じられるが、そこらへんがサラッとしか描かれていない。そのため、地球に対してもエデンに対しても一貫してロミ>>続きを読む

映画 太陽の子(2021年製作の映画)

2.9

既にプロットや演出については素晴らしい感想があるので、角度を変えたレビューを。
【実験が好きな主人公像について】

主人公はテストで赤点とっても「実験が好き」。 研究室で試行錯誤するシーンでも、その
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空白(2021年製作の映画)

4.2

【何が「空白」なのか?】

本当に彼女は万引きをしたのか?
彼女に店長は何もしていないのか?
彼女は学校でいじめられていたのか?
学校についての相談とは何だったのか?
彼女のクラスメイトからの印象は
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飲みすぎた一杯(1953年製作の映画)

4.1

【迫りくる質量感に脱帽】
チェコのアニメーション鑑賞。ポヤル監督の『飲み過ぎた1杯』、製作されたのは67年前になるが、単なる自己啓発映画にとどまらない繊細なアニメーション技巧を堪能出来る。

(見どこ
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ミトン(1967年製作の映画)

4.5

【雪の白さと真っ赤なミトンの温かさと】
こういうアニメーションはソ連での情操教育のツールだっただけあって、所々に垣間みられる繊細な表現に唸らされる。
7年ぶりの鑑賞、ほんとに素敵!

男の子目線で雪の
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年をとった鰐(2005年製作の映画)

4.3

【100日後も死なないワニ】
なんで愛しい人を食べたいって発想につながるのか?
相手の人格を思いやる「高尚な愛」と、食べるという行為に象徴される「肉欲」と。サクッと観れるが後味は納豆並なので、是非眠れ
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100歳の華麗なる冒険(2013年製作の映画)

3.5

100年も生きていると「あぁ〜前にもこんな事あったなあ〜」と似たような出来事を思い返すこともあるんだろう。

所々でじいさんが回想するエピソードに、誰もが知ってる超有名人(ポポフとかアインシュタインと
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イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

3.3

Yesと言い始めたらなんでも上手くいくようになっちゃうコメディ。Yesととりあえず返事することで、好機や偶然の出会いに満ち溢れた人生になる。

最初はYesと返事した方が、人生に積極的な態度のように見
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アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング(2018年製作の映画)

3.3

主人公の勘違いっぷりを笑うような見方はもう古いんだろう。

画一的な美の基準で自分や他人の容姿を測る時代は終わった。
そのままで私は完璧!っていう自己肯定感を、強烈な仕方で認めてくれる映画。

Viva!公務員/公務員はどこへ行く?/オレはどこへ行く?(2015年製作の映画)

4.2

仕事しないけど特権だけ主張して休みまくり公務員ポストに固執する男の話で、同業者として笑えた。
どうなっても休暇とれるし、どこに赴任されてもどこに配属されても仕事干されても、しぶとく公務員でい続ける姿に
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

【手荒過ぎるトリップセラピー】
混沌としてるとか狂気だとか聞いてたが、対立軸が明確で分かりやすい印象!
ただのB級ホラーのような解釈をするにはもったいない。
ホルガの民の自我のあり方って我々からすると
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

【相手との距離に繊細すぎる女の子】

・一周まわって消えちゃいたい
消えた生物に想いを馳せる主人公。
自分の欲求に素直になれず、「消えちゃいたい」と思うくらいにはいつも居心地の悪さを感じている。みんな
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人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

3.0

沢尻エリカが扮している令嬢
綺麗な桃色の口紅をしてて、
役柄の斜陽貴族の風格も相まって似合ってて、切なくて素敵だった

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