Noveさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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破戒(2022年製作の映画)

3.6

日本が抱えている大きな差別の問題は、一部の報道に限定されている。
差別のない社会を実現すると謳っているが、実際には長い歴史において、対象者が変わったに過ぎない。
他国の差別に対しては敏感であるが、自国
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80 For Brady : エイティ・フォー・ブレイディ(2023年製作の映画)

3.8

人生を楽しむのに、年齢は関係ない。
どんなピンチの時でも、逆転のチャンスは必ずある。それを信じてベストを尽くす。
スーパーボールを見るためならば、どんな困難が起きてもめげずに挑む。
そしてチームを大逆
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オペレーション・フォーチュン(2023年製作の映画)

3.6

ジェイソン・ステイサムのアクション映画。
MI6からの依頼で、世界を危機に陥らせる「ハンドル」を回収する。
世界を飛び回るチームには、天才ハッカとスナイパー、そしてムービースターに赤のムスタングがあれ
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ほつれる(2023年製作の映画)

3.6

言わなければいけないことを言わずに、会話をしても解決にはいたらない。
うわべだけの正しそうな会話をいくら続けても、気持ちは伝わらない。
別れられない理由を探せばいくらでもある。
経済的なこと、社会的な
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砂の器(1974年製作の映画)

5.0

製作から50年近くが経過しているが、改めて鑑賞すると、本質的な差別や偏見は、今だに残っていることを痛感する。
高度成長期の日本にて、日々豊かになっていく生活が出来る者と、そうでない者の格差が拡大してい
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Sexual Drive(2021年製作の映画)

3.4

パートナーのことは、一面しか見えていない。
実は、隠された欲求が潜在している。
納豆、麻婆豆腐、背油大蒜増々、3つのオムニバスによって暴かれていく姿。
真実か虚構か、突然現れる、甘栗を持った男には要注
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Polar Night(2023年製作の映画)

3.6

人と違うことに気づいた時、とるべき行動は、人それぞれだ。
自分を偽って同じように装うのか、違うことを受け入れて生きていくのか。
ストイックに思い込むと誰かを傷つける。
傷つけることでしか、受け入れきれ
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ニワトリ☆フェニックス(2022年製作の映画)

3.7

フェニックスを探す、あてのない旅。
ニワトリシリーズ第二弾。
二人のロードムービーが駆け抜ける。
息詰まった時には、動き出そう。
今が未来になるまでに、何かを見つけられるかもしれない。
不思議な体験も
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ティル(2022年製作の映画)

3.9

安全に暮らせることが、当たり前ではない社会の方が、世界では多い。
数えきれない多くの犠牲が、語られずに葬り去られて来た。
決して差別や偏見は、アメリカ南部だけのことではない。
声をあげなければ、自由を
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ミッドナイト・バス(2017年製作の映画)

3.3

16年前に、姑とのいざこざで子どもたちを置いて、ひとり出て行った妻。
今は、東京から新潟への深夜バス運転手をしている元夫のバスに、突然乗ってくる元妻。
子どもたちと、恋人との板挟みになりながらも、家族
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偽りのないhappy end(2020年製作の映画)

2.8

かなり都合のいい偶然の出会いが、東京と滋賀で起こり、最後は自爆していくお姉さん。
妹役の河合優実は、どこにいってしまったんだ。
似たような境遇の姉たちのサイコパスになってしまった。
携帯は、マナーモー
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ソワレ(2020年製作の映画)

3.7

生きることを教わらずに育ってしまった。
子どもは親を見て育つ。
その親が社会で生きていくことを、子どもに示さなければ、何を頼ればいいのだろうか。
逃げることしか出来なかった二人の、あてのない逃亡。
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.6

かなり怖いネタだが、フランス風の味つけをしたブラックユーモアとして、仕上げている。
ヴィーガンの問題を風靡した社会派映画ではなく、倦怠期夫婦の刺激的なサイコホラーコメディ。
グロテスクではあるが、そこ
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赤い私と、青い君(2022年製作の映画)

3.5

好きなことを仕事にすることは難しい。
お金を稼ぐと言うことは、どこかで妥協しなくてはならないことも多くある。
目的と手段が、どのようにバランスするか。
小説家を目指す彼と、小説家を諦めて就活する彼女。
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正欲(2023年製作の映画)

3.8

生きづらいと思っているのが、自分だけではないことに気づけることは一歩前進だ。
日本という国は、80年近くの年月をかけて、正しいかたちの国を作ることに終始してきた。
50年かけて絶頂に辿り着き、その価値
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終わらない週末(2023年製作の映画)

3.9

アメリカ合衆国崩壊のシナリオ。
外部からの攻撃には強くても、情報を遮断されれば、不信感が募り隣人すらも信じられなくなる。
早く回復しなければ訴える。
なぜ、政府は何もしない。
なぜ、神は助けてくれない
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女優は泣かない(2023年製作の映画)

3.8

絶対にやめない。
女優に命かけているから!
なんで芝居や映画をやる人たちは、そうなんだろう。
理由のわからない魔力に取り憑かれてしまう。
伊藤万理華の『サマーフィルムにのって』の成長物語と考えてもいい
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#マンホール(2023年製作の映画)

3.3

スマホからのSNSだけで、マンホールから救出してもらえるのか。
実は警察やレスキューを呼べない理由があった。
ここは、マンホール男がいるところ。

グッバイ・クルエル・ワールド(2022年製作の映画)

3.5

初めはヤクザの金を奪う、即席強盗団から始まって、悪徳刑事の犯人探し。
後半は、使われる奴らの哀愁ブルース。
昔のヤクザは、アメ車に乗っていた。
雰囲気では、『パルプ・フィクション』風でもあり、ボニー&
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チャーリーとチョコレート工場(2005年製作の映画)

3.5

チョコレート工場へご招待。
夢のアトラクションが溢れている、なんでも作れる不思議なチョコレート工場。
5人の子どもたちから、選ばれる一人はだれ?
もちろんそれは…
家族と相談してから決める。

ねこにみかん(2013年製作の映画)

3.6

家族のかたちはいろいろある。
帰る家があれば、そこに家族の暮らしができる。
理屈ではない。
ねこだって夜には、みんな集まってくる。
一緒にみかんを食べられたら、きっと幸せな家族になれる。
マンネリの無
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市子(2023年製作の映画)

4.1

辛く胸の深いところが締め付けられる。
人生で一番最良の日が、去らなければならない時が来てしまった。
母子で生きるには、いくつもの修羅場が訪れる。
生まれた時から、どうしょうもない宿命を背負わされた人間
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ユメ十夜(2007年製作の映画)

3.0

夢の話だから脈絡はないのだろう。
ましてや漱石の傘下で作れるとなれば、映画監督ならば、やりたい放題、撮ってみたいことがたくさんある。
一夜ずつ、それぞれの監督の解釈で描く、十夜の夢。
100年経っても
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蛇イチゴ(2003年製作の映画)

3.8

人は誰しも表と裏の顔がある。
相手と直接会っている時と、別れた後に話すことは、まったく逆のこともある。
いつも正しいことを主張しているつもりでも、実は真実とは違うこともある。
いつもいい加減なことを言
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梅切らぬバカ(2021年製作の映画)

3.6

人は皆、生まれた時から誰かの世話になって生きている。
誰かを助け、助けられているから生きていける。
普通と言っていることは、ある限られた地域で、ある限られた時に、ある限られた人たちだけで作った習慣でし
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メリークリスマス・ウィッシュ(2022年製作の映画)

3.5

定番のクリスマスムービー。
NYでキャリアをつむ彼女は、大きなプロジェクトも任され、クリスマスには恋人とLAへの旅行も予定している。
そんな時、大アンクルの農場を相続する。
仕方なく処理のために故郷へ
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ディア・ドクター(2009年製作の映画)

3.8

医者は、病気を見つけることはできる。
薬は、症状を和らげ、病気の進行を遅らせてくれる。
長生きはできるようになった。病院のベッドや介護施設にて。
日本全国が、高齢化に向かい若者が居なくなる。
そして医
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.8

ナポレオンは英雄か侵略者か。
フランス革命からナポレオンが皇帝に登りつめ、その後、敗退へと至る半生を描く。
巨大な力を手に入れた時に、一人の人間はいつしか、目に見えない力に操られる存在へと変わる。
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ゆれる(2006年製作の映画)

3.8

真実は揺れ動く。
人のこころは移ろいやすい。
仲の良い兄弟が、僅かな疑問から大きな不信を抱きだす。
本当に見たものは何だったのか。
それは事実か、想像か。
人の記憶は、都合のいいように歪められたりする
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マーベラス(2021年製作の映画)

3.7

サミュエル・L・ジャクソンとマギー・Qのコンビによる暗殺者であり、復讐劇でもある。
二人とも不死身で、そこに居るだけで画になってしまう。そして敵はマイケル・キートン、こちらもかなりしぶとい相手。
ダナ
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ケンタとジュンとカヨちゃんの国(2009年製作の映画)

3.5

抑圧された毎日を破壊し、兄の居る網走へ向かう3人のロードムービー。
その先には何があるのか。
あるのは、果てしない海か。異国の地か。
今の社会で生きづらい人たちが、たどり着く国は、どこにあるのか。
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ファミリー・スイッチ(2023年製作の映画)

3.8

親は、子どものことを理解してあげない。
子どもは、親の苦労がわからない。
それなら、一度取り替えてみたら?
惑星直列では、不思議なことがよく起こる。
気まぐれな願いも叶えてくれる。
親子とベビー&ドッ
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セトウツミ(2016年製作の映画)

3.5

高校生の放課後は、なんであんなに話すことがあったのだろう。
ずっと意味のない会話を、意味深に話し続けていた。
河原の階段に寝そべって、見るとは無しにも人間観察をしていたあの頃。
誰かの気持ちも分からず
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さよなら渓谷(2013年製作の映画)

3.9

どうしても許せないことがある。
それでも、受け入れている自分がいる。
幸せになってはいけない二人が、僅かな幸せを見つけた時に気がつく。
さよならの時か来たことを…
男と女が一緒にいる理由なんて、他人に
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わたし達はおとな(2022年製作の映画)

3.5

より日常的な会話のやり取りにて、現在の若者のリアリティを描いていく。
今の問題と過去の原因をフラッシュバックのように盛り込み、因果関係を明らかにしていく。
おとなとは自分の行動に責任をとれる人のこと。
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ファイナルコールが聞こえる前に(2023年製作の映画)

3.6

空港で偶然に出逢った既婚者の二人が、NYで一夜限りの素敵な時を過ごす。
彼女の瞳は美しく、何かを求めているかのように魅惑的に誘ってくる。
NYでの淡い恋物語は、次の日にはその意味が分かる。
お互いにす
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