Arbuthさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

Arbuth

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グリーンルーム(2015年製作の映画)

3.5

スマホを忘れただけなのに。

たまたま運悪く殺害現場を目撃したせいでネオナチ軍団に命を狙われるパンクバンドのメンバー達…というあらすじに飛びついてタランティーノばりのB級殺し合いガンアクションを期待し
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

4.3

「死ぬまでに観たい名画100本」の一本。ようやく観れた。
クリスマス映画と知らずに観てしまった…もう少し待って観ればよかったなー。

「善い行いをしていれば、必ずいつか自分に返ってくる」という古き良き
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ウィッチ(2015年製作の映画)

3.6

世の中の事象の因果関係を大抵は科学が説明してくれる現代とは違う、1630年のニューイングランドが舞台。
神や悪魔の概念は人々にとって「真実」であり、その前提となる信仰は、おそらく食事や医学などと同じか
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ザ・ハント(2020年製作の映画)

3.9

1ヶ月以上映画から離れていたので久々のフィルマークス。と言っても1ヶ月以上前に見た映画のレビューだけど。思い出しながら書きます。

これもっと『ハンガーゲーム』系のゴリッゴリのデスゲーム作品かと思って
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裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

3.5

『アトミック・ブロンド』に続けて、冷戦期のスパイを描いた映画を観てみた。
そしたらなんとまたトビー・ジョーンズが、しかも同じような役どころで。MI6によくいるタイプの顔なのかな?

『アトミック〜』と
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アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

4.3

ウーマンアクション映画の金字塔!
『ニキータ』『ルーシー』『ハンナ』『悪女』などなど最強ウーマンが無双する映画は数あれど、これが今のところ一番かもしれない。

シャーリーズ・セロン演じるロレーンの有無
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教誨師(2018年製作の映画)

3.5

名優大杉漣の最後の主演作。
個人的には『シン・ゴジラ』の総理や『アウトレイジ最終章』の組長のような、ちょっと情けないトップのおじさんの役のイメージが付いていたので、今回の役柄は新鮮でした。

大杉漣演
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.1

優しい世界。
ラブ&ピースに満ち溢れてる。
ひねくれた陰のある作品も好きだけど、やっぱりこういうただただ優しい作品ってたまに心に必要だと思う。

最初は、イケてるパリピ同級生とイケてないブックスマート
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ALONE アローン(2016年製作の映画)

3.2

とりあえず、『ワイルド・スピード』や『オデッセイ』など他にも枚挙にいとまがないけど、原題と全く異なる英単語を邦題にするのはやめていただきたい。すごいややこしい。
これも『MINE』でよかったのに。
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遊星からの物体X ファーストコンタクト(2011年製作の映画)

3.5

相変わらずおじさんが多すぎて誰が誰か見分けがつかない!
まぁほとんどがモブだからそこまで問題じゃないけど。

そんな中、今回は女性が主役だから分かりやすくて良かったな。
綺麗な人だなーと思って調べてみ
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エヴォリューション(2015年製作の映画)

3.6

なんだかよく分からないけど、すごいものを観た。

どこかの小さな島で暮らしを営む数組の男女。男女と言っても男は10歳前後の少年、女はその母親くらいの年齢の女性のペア。全部で多くても30組ほどか。奇妙な
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オールド・ボーイ(2013年製作の映画)

3.2

これは韓国版に軍配が上がるなぁ。初見の衝撃のひいき目も勿論あるとは思うけど。

でもやっぱりチェ・ミンシクの醸し出す狂気の深みには勝たれんよ。特にラスト。
あの結末のアレンジはなぁ。。。ないなぁ。
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ポラロイド(2018年製作の映画)

2.3

このレビューはネタバレを含みます

うーん。“呪いのカメラで撮られたら死ぬ”という『リング』の二番煎じ以外の何者でもないB級ホラー。なんでこれ観ようとclipしてたんだろう。
徹頭徹尾ありきたりなB級ホラーで、何ひとつ目新しさはなかった
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インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌(2013年製作の映画)

3.9

ボブディランが時代の寵児になる直前、アメリカにはこんな風に人知れず消えていったフォークシンガーが山ほどいたのかもしれない。そんな名もない歌手の1人にスポットライトを当てた『ノンフィクション』的な作品。>>続きを読む

いつだってやめられる 闘う名誉教授たち(2017年製作の映画)

4.0

前夜の2作目に続き鑑賞。
本人も言ってけど、今回もアルベールの活躍が光ってた。八面六臂の大活躍。

前作では薄めだった大学・教育行政への風刺・批判が戻ってきた印象。ストーリーもシリーズ随一のシリアスな
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いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち(2017年製作の映画)

4.6

相変わらずテンポが良い!

イタリア最高の頭脳達がまたしてもその能力の無駄遣いを見せつける。今回は海外流出した3人の頭脳も加えて更にハチャメチャ度合いもパワーアップ。

しかし10人もいると見せ場があ
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ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)

2.7

前日に恐竜博に行って、動く恐竜を観たい欲が高まったため鑑賞。

当然だと思うけど、子どもも楽しめる作品として作ってるんだなぁと感じた。細かいストーリーや展開のツッコミどころを挙げだしたらキリがないし、
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アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

4.4

素晴らしい映画です。
犯罪映画に憧れてバカなマネをするなよと。
現実は全然華麗でもスタイリッシュでもないぞと。
むしろ目も当てられないような酷いもんだぞと。
ある種の啓発映画かもしれない。

ドキュメ
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

4.2

まさかこの設定でこんな展開の話にするとは!全くの予想外で目新しい作品。

「25年間偽の両親に監禁された青年が生まれた家に帰る」という話なのだけど、『ルーム』のような悲壮感もなければ『ライオン』のよう
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ゾンビの中心で、愛をさけぶ(2018年製作の映画)

4.4

ゾンビ映画の新たな金字塔。邦題からは想像のつかない傑作だった。

なんで担当者はこんな、もっとくだらないB級パロディコメディを想像させるような邦題にしようと思ったんだろう?
たしかにゾンビの中心で愛を
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サマー・オブ・84(2017年製作の映画)

3.7

うわああああああー。
ここに新たなトラウマ映画が誕生した。
もっと『グーニーズ』みたいな安心して観れるの想像してた。スティーブン・キングの劣化コピーと思ってたら大間違いだった。。。想像の84倍くらい心
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フレンチアルプスで起きたこと(2014年製作の映画)

4.5

すごくよかった!めちゃくちゃ良質なダークコメディ。正に人生はクローズアップすると悲劇だけど引きで見ると喜劇だ。そんなチャップリンの名言がよく合う作品。

まぁこの主人公の夫がヒドい。雪崩から1人真っ先
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天国でまた会おう(2017年製作の映画)

3.8

正統派戦争映画じゃないのに最初の戦争シーンがなかなか良かったなー。『1917』や『ダンケルク』のような雰囲気があった。
そこからエドゥアールが色々あって顎が無くなり仮面の男になってからは少しファンシー
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ヴィジット(2015年製作の映画)

3.5

良質なB級ホラーはコメディと紙一重だということを改めて認識させられた。
途中でオチはなんとなく想像ついてしまったけど、ジャンプスケアのシーンはなかなか良い出来だったので満足。脚本よりも演出のパワーで高
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ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

4.5

すごくよい。快楽と不快のボーダーライン上をいい感じについてくる。さすが『僕とエリ』の監督。

男女、美醜、種族、多数派/少数派、常識/非常識、食物/非食物、合法/非合法、道徳/不道徳、幸福/不幸、秩序
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奇蹟がくれた数式(2015年製作の映画)

3.8

ちょうど読んでた数学に関する本の中でラマヌジャンが紹介されていたので、タイミングが良くて鑑賞。

どのくらい脚色があるのか気になったけど、観てよかった。主演デヴ・パテルだし。やっぱこの人はドラマチック
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プリデスティネーション(2014年製作の映画)

4.2

由縁失って彷徨って
垂れ流す僕の今日を
走り出したエンドロール

そんなアジカンの『ループ&ループ』を思い出す作品。

タイムループをテーマにした作品としてはかなり白眉の出来なのでは。
ご都合主義的だ
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ブラインドネス(2008年製作の映画)

4.1

えっこれ伊勢谷友介だったの?全然気づかなかった。なんか日本語の演技があまり上手くなかったような…。

法と秩序の必要性が分かる映画。無政府状態だと万人の万人に対する戦いが起こり暴力装置を持つ者が弱い者
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陽だまりハウスでマラソンを(2013年製作の映画)

3.7

原題は『彼の最後のレース』邦題に比べると随分とほのぼの感が無いタイトル…。
それもそのはずで、邦題から想像していたほどほのぼのした映画ではなかった。

半世紀ぶりにフルマラソンに挑戦しようとするパウル
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プリズナーズ(2013年製作の映画)

4.5

ミスコミュニケーションの恐ろしさ。

コミュニケーション不足・不全が引き起こす結果のやるせなさや、コミュニケーションがちゃんと成立しない相手の不気味な怖さをすごく丁寧に描かれた映画。

タイトルが絶妙
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ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)

4.3

去年『薬の神じゃない!』観た時に他の人のレビューでよく較べられていた作品。なるほど確かにテーマがよく似てる。どちらも実話が元になってるし。

AIDSと同性愛者に対する偏見に溢れた時代においてとてもス
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エール!(2014年製作の映画)

3.7

主人公は田舎に住む女子高生、夢のために都会で自分の人生を生きたいという思いと、自分を必要としてる家族を思う気持ちとの間で葛藤している。
なんだか日本の青春映画でよくありそうな設定だなと最初思った。
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CURED キュアード(2017年製作の映画)

3.8

今までゾンビ映画は数々観てきたけど、ゾンビ化って大抵いつも不治なものだった。
この作品はゾンビ化から回復するっていう発想が新しいし、そこから回復者達の人権問題、社会問題をリアルに描いたというのが更に他
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悪魔を見た(2010年製作の映画)

4.0

痛快を超えた復讐劇。
ストーリーが進むにつれてどんどん凄惨、無惨が加速。
後味の悪さはここ最近観た映画の中ではピカイチでした。

シリアルキラー・サイコパスクソ野郎ことチャンギョンチョルの猟奇がやばい
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ヴァンパイア(2011年製作の映画)

3.5

「美しい」と「おぞましい」の間の感覚を行ったり来たり。

一般的には変態かつ犯罪者とみなされる男の話なのに、耽美で浮遊感があって緩やか。
特に音楽の敢えてのミスマッチ感がすごい、酔いそうなレベル。人の
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人生はビギナーズ(2010年製作の映画)

3.8

詩のような映画。

本当に美しくて暖かくて優しい作品だった。なんかずっと心の中で大事にしていたい一本。もうちょっと歳を取ってからまた観てみたい。

ユアン・マクレガーは『トレインスポッティング』の頃か
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