構成が素晴らしい。無駄なく自然な流れ。小物や背景の絶妙さ。配役も含め、監督の非凡を感じた。ラストシーンの、意味を持たせない絵のチョイスも好き。
このレビューはネタバレを含みます
素晴らしい脚本。時間軸が前後するが少し立ち止まるくらいの絶妙な間合いで附に落ちる。妄想は妄想らしく雑。
何よりも阿部サダヲさんの一部始終が陣治。ほぼ全編が小汚ないけど、それは十和子が初めて笑ったから>>続きを読む
生きているのか?死んでいるのか?
自分の存在意義を問われる。
なんのために生きているのか?
自分の存在理由も。
遺すことのみが現実=生きていたことの証だとしても、遺すことを優先していては生き方と>>続きを読む
安定の邦画。
今までの現実から飛び出して、新しい仲間ができたり谷に落ちそうになったり…のシーソーがあって、過去の因縁に揺さぶられて、踏み越えて未来をつくる!みたいな。
予定調和と知っていても、安心して>>続きを読む
二人が上がるリング周りには、それまで繋がりのあった人たちが、それぞれ来ていて大集合!な趣だったのだけれども。
だあれも繋がっていなかった。オーシャンズジムの4人以外は。
ずっと闘っていたくて、ダウン>>続きを読む
寺山修司は19歳のときに貪り読んだ。天井桟敷の舞台も観た(ビデオで)。多感なときの強烈な出逢いは自分のどこかを形成している。けれどこの映画を観るとき、それは暗闇で息を潜めて獲物をみつめる獣のようにわた>>続きを読む
ベイリーの目線で語られるので始終ワクワクして観ました。
若き日のイーサンと過ごした日々が、長いプロローグです。
その後の2度の転生が短くも感動的なエピソードに。
そして。3度めは。分かっていても泣きま>>続きを読む
二子玉川で、
多摩川の花火大会の当日、
観ました。
原作も読んでいましたが福田監督なので、[映画化]という枠を外した作りを期待してみました。だがしかし[映画化]でした。
刀にまつわる話を軸にしているので仕方ないですが、刀鍛冶兄妹の尺が冗長すぎ。最後ま>>続きを読む
親を超えてからの子どもというものは、親を客観視して(せざるを得なくって)、愛情も恥ずかしくて気づかないふりをしたり、もう必要ないと大人であろうとしたりする。
でも。
それは毛むくじゃらのそれに抱き>>続きを読む
この監督の映画は初めて。
展開に予測がつかず、ただ委ねていた時間だった。長いと感じた。
佐々木蔵之介さんが最も異星人らしかった。
ディズニーとはほとんど無縁なので、まず実写化という概念がなく。
珍しく連れ立っての映画だったので観ることになった、という受身の観賞だった。
ミュージカルなんだ!?と、まず驚き笑
ミュージカルだとした>>続きを読む
この映画を観に行く電車の中で、ああもういつ死んでも思い残すものはないな、と感じていた。不満もなく、かといって大いなる野望を達成したわけではないけれど。周囲に期待するものがなくなった、という感じで。>>続きを読む
木村大作さんの映像に静かに圧倒される。最初の映像で(この瞬間を見逃してはならない)そんな気もちになった。それでいて視覚に伝えてくるものは然りげない。が、やはり圧巻なのは随所で映像の神様がいるとしたら、>>続きを読む
漫画からの実写化はキャスティングが命。そこを裏切っていない前提があり、さらに原作はまだ続いているところにどのような終わりを持ってくるのかが焦点でしたが上手でした。
クリエィティブも悪くはないけど、この映画を観ると作りものはどれだけとことん真摯に向き合ったか、それがないと人の心は動かなくて恥ずかしいものになる、と感じさせられた。
ドキュメンタリーだって同じだ。その>>続きを読む
人間の基本、という本がある。
しかしそれも自然の一部に人がなるのではなく、都会の中でいかに自然に近づくか、というような内容だ。それでも充分に心惹かれたのだけれど。
自然と人間の共存、というわけでもなく>>続きを読む
原作が目の前に現れた、という感じ。原作ファンのひとりとしては裏切られた感がなかったので満足。
原作を超えていたのは神木さんの叫ぶシーン。
けたたましくて、やるせない。
けれどどうだろう?
観ているわたしたちもルイと同じ体験をさせられているのだとしたら?
期待を持って家族に会ったが、たちまち萎んでしまい、、。
でも、と期待を新たに持って>>続きを読む
好きだ。
とても、解りやすくマイノリティーとそうでない人たちをキチンと分けている。
それでも、こんなに心が和らいだのは生田さんなのだろう。最初の登場シーンには思わず自分を恥じさせられた。
そしてリ>>続きを読む
ホンモノ感にキリキリして切ないばかりでした。丁寧で編集も映像も、これぞ王道という感じ。
主役のご夫婦は予想より少しだけはみ出した安定感があり、予想を遥かに超えた杉咲さんに心打たれます。
途中何度か泣きたくないのに泣きますが、最後はほんと気もち佳い。題名がかぶってきて、それか!と。
すみません。池松さんの瞳ばかり観ていました。全体を感じて佳いものを作ろうとする俳優さんには惹かれるものです。
最後に残って続編を演るひと、意外でした。