メルさんの映画レビュー・感想・評価 - 22ページ目

メル

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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

3.8

***「現在」って不満なものなんだ、それが人生だから ***

長い間ニューヨークを舞台にして来たウッディ・アレンが、ロンドン3部作から「それでも恋するバルセロナ」を経て、とうとうパリへ!

第一次大
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キンキーブーツ(2005年製作の映画)

4.3

ブロードウェイミュージカルの「キンキー・ブーツ」日本版決定を祝して…。

父親の死により不本意にも倒産寸前の靴工場の社長になってしまったチャーリー。
ボクサーのトレーニングを受けたもののドラッグクィー
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フィールド・オブ・ドリームス(1989年製作の映画)

4.6

野球に全く興味は無いがこの作品は素晴らしいと思う。

ある貧しい農場主が、ふと聞こえた声に従いトウモロコシ畑を潰して野球場にしてしまう。

現実には起こりえない事が起きるファンタジーであるが、実際にあ
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白鯨との闘い(2015年製作の映画)

3.9

白鯨との闘いは物語のメインテーマでは無い。
原題 In the Heart of the Sea の通り、海のど真ん中で漂流してしまった男たちのサバイバルストーリー。

アメリカでは19世紀の中頃
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アンナ・カレーニナ(2012年製作の映画)

3.0

文豪トルストイの名作。
19世紀後半に出版され、忽ち大人気に。
同時代のドストエフスキーも賞賛し、あのレーニンさえもお気に入りの本だったという。

2007年に現代英米作家125人が選んだ世界文学ベス
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存在の耐えられない軽さ(1988年製作の映画)

4.4

チェコの作家ミラン・クンデラの小説を映像化したもの。

外科医トマーシュは複数の女性と関係を持つことが唯一の生きる証しであるかの様な遊び人の男。
たまたま知り合ったテレザは田舎育ちの純情な娘。
この2
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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

4.4

戦時下というどうしょうもない時代だったとは言え、彼の偉大な功績を正当に評価すること無く、又同僚との血の滲むような研究資料を歴史から抹消させ、半世紀もの間極秘扱いにしてきたイギリス政府のやり方は、結果的>>続きを読む

プルートで朝食を(2005年製作の映画)

4.7

アイルランドの小さな村。
結婚が許されないカトリックの神父と家政婦との間に生まれたパトリック。
「過ちから生まれた子」として出生は闇に葬られた。

両親が分からない…。周囲から理解されない、愛されない
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アンノウン(2011年製作の映画)

3.6

全く予備知識無く見たので、結構引き込まれました。

ある学者が学会に出席するために夫婦でベルリンにやって来たが、空港に荷物を一つ忘れた事に気付き急遽タクシーでUターン。 その途中事故に巻き込まれ昏
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パニック・フライト(2005年製作の映画)

3.7

キリアン・マーフィ目当てで入手。
短い作品なので、寝る前にサクッと…と思い観たのが悪かった。

悪い夢を見そうな嫌〜な気分になってしまったので、特典映像のNG集を3回繰り返し見て気分を軽くしてから寝た
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終着駅 トルストイ最後の旅(2009年製作の映画)

4.5

ロシアの文豪トルストイの最晩年の様子を最後の秘書ワレンチン(ジェームズ・マカヴォイ)の目を通して描いている。

大地主の息子として生まれ、若くして作家として成功を収めたトルストイは人生の半ばから政府の
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暮れ逢い(2013年製作の映画)

3.6

恋愛物は面白味が無くて…と思っていたのですがパトリス・ルコントの新作という事で。

第一次世界大戦前のドイツ。
実業家で成功した夫カール、その妻ロット、そしてロットに恋する若く聡明な秘書フレドリッ
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ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ(1998年製作の映画)

4.1

42歳で夭折したイギリスの天才チェリスト、ジャクリーヌ・デュ・プレの生涯を姉のヒラリーが書いた原作本に沿って映像化。

幼い頃からチェロを愛し、才能に恵まれ16歳でデビュー。
22歳でダニエル・バレン
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サイコ リバース(2010年製作の映画)

4.1

キリアン・マーフィー好きには堪らない作品です。
そうじゃない場合はポイント低いかも知れません。

主人公が多重人格だとスタート時点で分かります。
アメリカの田舎町、時代設定も古いです。

エレン・ペイ
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ショート・ターム(2013年製作の映画)

3.8

何事も無く1日を終えること。
それって結構幸せなことなんだと気づかせてくれる作品。

007 スペクター(2015年製作の映画)

3.8

戦っても戦っても擦り傷一つ無く蘇るボンド。
相変わらず突っ込みどころ満載。

BBCのシャーロックでモリアーティ役のアンドリュー・スコットが嫌味たっぷりで良かった。

砂漠を走る列車の中、レア・セドゥ
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セッション(2014年製作の映画)

3.0

鬼教官の言動が極端過ぎて不気味な二重人格にしか見えなかった。

アンドリュー君の「あなたはやり過ぎて次のチャーリーを挫折させた」の意見に1票。

曲目を変えておいて「無能だ」と罵るのはどう考えても指導
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黄金のアデーレ 名画の帰還(2015年製作の映画)

4.4

ヘレン・ミレンが美しいです。
御年70歳とは思えないスタイルの良さ、上品な佇まい、凛とした態度、そのすべてが物語を魅力的にしている。
ナチスに家族も財産も奪われた女性が人生の終盤に絵画の返還を求めオー
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あなたを抱きしめる日まで(2013年製作の映画)

3.9

アイルランドのカトリック教会で実際にあった話。
未婚の女性が妊娠するのは罪であるというカトリックの教えに従い、主人公は教会で労働奉仕をさせられ、産まれた子供はアメリカの裕福な家庭に売られていたが、その
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ル・ブレ(2002年製作の映画)

3.9

ドタバタ有りのフレンチ・コメディー。 久しぶりに鑑賞。

ギャングのモルテスは服役中に看守長のレジオと仲良くなり、毎週宝くじを買ってもらっていた。ある日その宝くじが大当り!
1500万ユーロが手に
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ドストエフスキーと愛に生きる(2009年製作の映画)

4.5

2014年2月 渋谷アップリンクにて鑑賞

ウクライナ、キエフ出身のスヴェトラーナ・ガイヤーは一見普通のお婆ちゃんの様に見えるが、ドストエフスキーの五大長編小説をドイツ語に翻訳し、ドイツのドストエフス
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フリーダ(2002年製作の映画)

4.2

ドキュメンタリータッチなものや、実話に基づいて作られた映画が好きなのでフリーダ・カーロを良く知らないままその昔映画館に足を運んだ。

1本に繋がった眉毛ばかり取り上げられそうだが、彼女の大胆なヘアース
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ドクトル・ジバゴ(1965年製作の映画)

4.5

ロシアの詩人・作家 ボリス・パステルナークの自伝とも言える恋愛小説を「アラビアのロレンス」の監督デヴィッド・リーンが映像化した。
ロシア革命の波に飲み込まれながら、詩を愛する医師ユーリー・ジバゴと愛人
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永遠の僕たち(2011年製作の映画)

4.3

他人の葬式を覗きに行くことに夢中なイーノック( ヘンリー・ホッパー )、その葬式ゲームをアナベル(ミア・ワシコウスカ) に見破られてしまう。
イーノックの話し相手は旧日本軍の特攻隊の幽霊ヒロシ( 加瀬
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ベルヴィル・ランデブー(2002年製作の映画)

3.8

フランスらしい(?) ちょっと個性的なアニメ作品。
両親も友達もいない孫を何とか元気付けようとお婆ちゃんはオモチャやペットの犬など色々与えるがシャンピオンは関心を示さない。
でも、シャンピオンが自転車
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ヒッチコック(2012年製作の映画)

3.8

昔からヒッチコックの大ファンで殆どの作品を見てきた。
これは「サイコ」の製作の裏側のお話で、妻であり有能な脚本家アルマとの関係も興味深く描かれている。

奇遇なことにこの年、BBCも「ザ・ガール」と題
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モンスター・イン・パリ 響け!僕らの歌声(2011年製作の映画)

4.3

オープニングがお洒落です。セーヌ川の氾濫でパリが水に浸かったニュースから始まるのだが、そこだけ実写。

3DCGアニメ作品なので映像が美しい。
登場人物の衣裳の動き、特にルシールのドレスの裾の動きは美
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クロワッサンで朝食を(2012年製作の映画)

3.9

寒さの厳しい暗い冬のエストニアで母の介護をしていたアンヌ。
母の死後、フランス語を学んだことがある…というだけの縁でパリで家政婦として働く事に。
豪華なアパルトマンで1人暮らすフリーダは何かと気難しく
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きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

4.0

3 idiots 原題を訳せば 3バカ大将 みたいな感じ。
決め台詞はアーリーズウェール‼︎ ( All is well ) だから、まぁこの邦題でも仕方ないか。

インド映画お決まりの歌とダンス有り
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メアリー&マックス(2009年製作の映画)

4.7

クレイアニメでありながら全てのシーンで心にグサグサ刺さる。
母の狂気に晒された幼いメアリーの悲しい日々、その中で見つけたたった一つの心の拠り所は遠くに住むマックスとの文通。
メアリーとマックスは何十年
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女はみんな生きている(2001年製作の映画)

4.2

夫婦と言えども人生の価値観が同じとは限らない。
この作品に登場する男達は、揃いも揃ってダメダメな人間ばかり。

主婦のエレーヌと娼婦のノエミ。
立場は違えど「女の敵」に向かって2人で力を合わせ反撃する
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あしたのパスタはアルデンテ(2010年製作の映画)

4.4

「自分の思う通りに生きなさい。ひとの望む人生なんか面白くないわ」
自分の人生を思い通りに生きられなかった祖母は孫息子にそう言い残した。

南イタリアでパスタ会社を経営する家族。
ローマの大学に行ってい
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ブロークン(2012年製作の映画)

3.6

英国のとある街で近所に住む3つの家族。それぞれに事情を抱えながら日々を過ごしている。子を想う親心は世界共通だと思うが、その親心というのが曲者。ちょっと間違った方向に行くと周りも大迷惑。
危うい日常が壊
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ジェリーフィッシュ(2007年製作の映画)

3.4

不思議な作品だけど目が離せなくなり、ついつい最後まで見てしまった。どことなくいびつな人生を送る主人公達の3つのストーリ。沢山の場面であるある感満載で引き込まれてしまった。
遠い国の出来事の様でもあり、
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博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

レ・ミゼラブルで素晴らしい歌声を聴かせてくれたエディ・レッドメインの繊細な演技に感動。後半の表情が何とも言えず、ホーキング博士そのものであるような錯覚に陥る。

原作は元妻のジェーンだそうだが、講演の
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

3.9

原作のミレニアム版とは大分イメージが違うヒロインだがとても魅力的。ルーニーマーラの小動物のような瞳が現実の困難に立ち向かう時、つい応援したくなる。後半にロマンスを盛り込んで安っぽいドラマに落ち着けてし>>続きを読む

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