めかぽしやさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

めかぽしや

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イングリッシュ・ナショナル・バレエ団 アクラム・カーン版『ジゼル』(2017年製作の映画)

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古典のジゼルを観たことがないので
比べる事はできませんが
本作はバレエと言うより
舞踊といった感じです。
踊りや音楽、照明を駆使し
嫉妬や悲しみ、絶望を
表現していて
鳥肌モノでした。
村娘のジゼルと
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ナショナル・シアター・ライヴ 2018 「イェルマ」(2017年製作の映画)

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少し遅れて神戸で上映があったので
最終日に観てきました。
イェルマ=不毛を意味します。
30代後半で家も仕事も欲しいものを
手に入れていた夫婦でしたが
子供だけは授からない。
初めては夫婦のなんて事な
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パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

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生理用ナプキンを開発する男性の映画です。
それ以前に色々と作るのでまさに
インドの萬平さんです。

インドでは90年初頭まで
生理用ナプキンの普及は
15%で
ナプキンは高くて使えず、
不衛生なボロ布
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ナショナル・シアター・ライヴ 2018 「ジュリアス・シーザー」(2018年製作の映画)

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始まりはロックのライブかと思いました。
1曲目は分からなかったけど
2曲目はケイティ・ペリーのロア、
3曲目はロッキーのEye of the Tiger
4曲目はThe white stripesの
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1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)

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1987年の記憶はとても鮮明に残っていますが、
それは自分の周りのだけであって
自分の周りの外の世界は興味のある部分だけでした。
アジアへの関心は
ソウルオリンピックぐらいだったかな。
そんなソウルオ
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バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

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はじめに、
リンが娘にとても良く似ていて
中3で受験真っ只中なので
なんだか親心も出て観ていました。
似ているのは姿だけで
天才的な才能は持ち合わせていませんが。。。

カンニング…ピンチの時は
魔が
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

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洋楽を聴き始めた86年ころは
クイーンの存在を知らなかったし
ウェンブリーアリーナのライブエイドは
わたしの中では伝説でしかなかったです。

しばらくして
漫画家の秋里和国先生が
フレディ・マーキュリ
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マシュー・ボーン IN CINEMA シンデレラ(2017年製作の映画)

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楽しみにしていた
マシュー・ボーン イン シンデレラ

今まで、マシューボーンのバレエは
映画で4回観てきましたが
世界観はどれも独特で素敵です。

女性より男性舞踊がメインのバレエだと思います。
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テルマ(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

特殊能力を受け継ぐ話しで
明るいバージョンは
アバウト ア タイムで
本作はその対局にあるのかな。

本作はテレポテーションの能力を
受け継いでいて
北欧が舞台なので
それなりの不穏感はあるけれど
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ナショナル・シアター・ライヴ 2018 「フォリーズ」(2017年製作の映画)

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舞台は70年代初頭、
取り壊しが決まった劇場に30年ぶりに
集まる当時のキャスト達。
皆、中年から初老を迎えています。
メインの2組の夫婦は
30年前は4人で連んでいた仲でした。
それぞれの想い通りに
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女を修理する男(2015年製作の映画)

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祝ノーベル平和賞受賞!
ムクウェゲさん。

90年代、ルワンダで起こった悲劇は
終わってなかったんだと知りました。
ルワンダの武装勢力は隣国のコンゴ
(旧ザイール)
に流れ、
そこでも殺戮やレイプを繰
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悲しみに、こんにちは(2017年製作の映画)

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泣くことを我慢していたフリダ。
6歳で両親と死別して
若い叔父夫婦と小さな従姉妹のいるお家に
引き取られます。

自分だけ除け者感が拭えず、
強がったり、背伸びしたり
本当は甘えたいのに甘えられずに
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FOUJITA(2015年製作の映画)

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藤田嗣治の人生を知るには不親切だけど
流れる映像ひとコマひとコマが絵画のようでとても美しかったです。
前半のフランスでの最後のシーンは
まるでフェルメールの絵画のようだったし
後半の日本でのシーンは水
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

佐藤泰志原作の映画は
『そこのみにて光り輝く』
『オーバー・フェンス』
と観てきましたが、
どれもとことなく似てますね。
若さゆえの閉塞感とか切なさとか。

佐知子は同性から見ても嫌なタイプ。
次々に
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幕が上がる(2015年製作の映画)

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昨年からハマっている
高校演劇の舞台裏が見られて
一緒にドキドキして
緊張感も得られたし
観て良かったです。

冒頭で燃やした台本の
『ウィンタータイムマシン ブルース』

ヨーロッパ企画の
『サマ
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判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

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原題の THE INSULT は屈辱という意味。
今まで生きていて屈辱というほど辛く重い思いは無かったかもしれません。
もしくは忘れているか。
わたしの屈辱なんて所詮忘れるくらいの出来事なんです。
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

この日、ちょうど国立国際美術館の前を通ったので既視感を感じてしまった。

あんな出会い方はないだろうよー
なんてくすぐったく感じてしまったけど
濱口監督らしいといえばらしいな。

東出くんは嫌いじゃな
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沖縄スパイ戦史(2018年製作の映画)

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陸軍中野学校の存在を全く知らなかった。
そこは特殊なスパイ教育を受ける所でした。

1945年4月に米軍が上陸し
民間人を含む20万人余りが死亡する
激戦地となった沖縄。
陸軍中野学校で教育をうけた特
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マンハッタン花物語(1995年製作の映画)

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もう23年前の作品なんですね。
当時、挿入歌がラジオで流れて
その歌がとても良くて仕事帰りに
観に行きました。


身寄りも無く愛を信じられないリサに恋をした花の配達人のルイスのラブストーリーです。
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

面白かったー!

あの演技の影ではこんな出来事が行われていたのかー!
と感心したし、また確認のため観たくなる
作品です。

なんで撮影中に座ってるの?
とか
殺されたはずなのになんで起き上がるの?
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

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ウィンドリバーというネイティブアメリカンの保留地。
雪深い荒涼としたところに
ネイティブアメリカンの18歳女性の死体。
原因は寒さによる肺の血管が破裂し
その血液による窒息死。
素足で10km走ったと
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万引き家族(2018年製作の映画)

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血が繋がっても心が繋がらない家族もいれば
他人同士でもお互いをいたる心を持つ人もいる。
自分の心の痛みを知って
他人に寄り添う子供ができる人がいて
自分の心の痛みを他人にぶつける人もいる。
人間ってそ
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

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愛する事より
支配する事の方が
上回ってしまう関係。

規則正しく完璧さを求める
オートクチュールデザイナーのレイノルズ
完璧主義者の恋人はいつも長く続かず
レイノルズの唯一の理解者は姉。
そこにアル
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モリのいる場所(2018年製作の映画)

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熊谷守一展は行きそびれてしまいましたが
美の巨人たちはしっかり観ました。
山崎努さんは熊谷守一のファンのようで
この役はとても演じたかったようです。
そして、守一展のイヤホンガイドは
山崎努さんの案内
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

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アイ,トーニャの後に観たので
共通する部分が多かった印象です。


若い母親ヘイリーと
幼い娘ムーニーのいる世界
狭い生活圏での日常。
ふと見渡すと
カラフルなモーテルと
ディズニーワールドのある
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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

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人生とは運命なのか環境なのかよく考えるのですが、
この場合は環境ですね。
そして子供にとって母親の存在は
とても大きなものだと感じてしまいました。

92年のナンシー・ケリガン襲撃事件の後
アメリカ国
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心と体と(2017年製作の映画)

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平たく言うと若いマリーアと
中年のエンドレのラブストーリー。

その舞台になっているのが
食肉処理場だったり
きっかけがお互いに見る夢だったり
でとても強い印象が残ります。

マリーアは異常な記憶力を
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SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬(2018年製作の映画)

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デヴィッド・ボウイ、イギー・ポップ
マーク・ボラン、YMO、忌野清志郎
らを撮影してきた鋤田さんのドキュメンタリーです。

鋤田さんの事を知らなくても
作品は目にした事はあるのでは??

ミュージシャ
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

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80年に実際にあった実話。
ソウルから離れた光州で起こった軍事暴動。
丸腰の民衆に軍が発砲し
死者や怪我人多数なのにもかかわらず
世界や韓国国内にも知らされずにいました。
そのにメスをいれたドイツ人記
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ダンガル きっと、つよくなる(2016年製作の映画)

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スポ根モノだし、どうしようかなーと迷ってましたが観て大正解!
高揚感あるし、見せ方が上手いし
何よりもインド国内の少女たちに
希望を持たせる事のできる作品だったと思います。

と言うのもインドの地方で
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

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もう、打ちのめされました。

男女の性別や性的指向を問わず
初めて恋をし、焦がれ、心の痛みを
共感できる作品ではないでしょうか。

父親は美術史の教授、母親は翻訳家
夏と冬に訪れる北イタリアのヴィラの
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ナショナル・シアター・ライヴ 2016「ハムレット」(2015年製作の映画)

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シェイクスピアの四大悲劇のうちの1つ、
ハムレット。

わたしのシェイクスピアデビューの作品で
一番最初に舞台を観てから20年以上経ちます。
そして劇団違いで3回ぐらい観てますが、
最後に観てからかな
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女は二度決断する(2017年製作の映画)

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“疑わしきは罰せず”
これは推定無罪の時に使う言葉。
この言葉によってカティヤの人生が
ガラッと変わったのだと思いました。


ファティ・アキン監督は
トルコにルーツを持つドイツ人。
本作は2000
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シベールの日曜日(1962年製作の映画)

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ミシシッピー・ワンを観たら
この映画を思い出すという感想を聞いて
とても観たくなりました。
だけど、レンタルないし、中古は高いし
諦めていたら持っているフォロワー様がいて貸してもらいました!感謝!!
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ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)

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邦題はきっと劇中に流れるアレサの
You make me A Natural Women
からきてるのでしょうね。
曲も邦題もぴったりです。

LGBTQに対する人々の意識は
異質感から普通へと変わっ
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ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ(2017年製作の映画)

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パキスタンって若い女の子が親が決めたすごく年上の男の人と結婚させられる国でしょ?
と負のステレオタイプを払拭させられた
映画でした。

舞台はパキスタンではなくアメリカなんですけどね。

パキスタン生
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