MASHさんの映画レビュー・感想・評価

MASH

MASH

関心領域(2023年製作の映画)

5.0

アウシュヴィッツ強制収容所を壁一枚挟んで暮らす、収容所の所長一家を描いた本作。アウシュヴィッツで行われてきたことをテーマの中心に据えながら、そこで行われてきた行為そのものはカメラで一切映さない。そ>>続きを読む

マッドマックス(1979年製作の映画)

3.5

『Furiosa』に向けておさらい。マッドマックスと言う偉大なシリーズの原点、ジョージ・ミラー監督の原点、そしてメル・ギブソン出世作。だが、多くの人が考えるマッドマックスといえば『マッドマックス2>>続きを読む

箪笥<たんす>(2003年製作の映画)

3.5

原作が有名な古典怪談であるため、それを観客が知ってる前提でストーリーを捻りまくってる感じ。おかげで原作を知らない僕はラストで置いてけぼりに。解説を読むと納得。ただ、無駄を省いた不気味かつ大胆な演出には>>続きを読む

猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)

3.0

面白くないわけではないが、非常に無難な作りで特別惹かれるものがなかったというのが正直なところ。各キャラのモチベーションが弱く、彼らの目的がイマイチ掴めず。キャラクターデザインも正直微妙。CGも正直>>続きを読む

機動警察パトレイバー THE MOVIE(1989年製作の映画)

4.0

行き過ぎた科学の先に待ってるのは、一種の宗教的な問い。『攻殻機動隊』への地盤が着実に積み上がってる感じ。

パプリカ(2006年製作の映画)

4.5

2回目 4.5点
(2024年4月28日 U-NEXT)

1回目 4.5点
(2016年10月19日)

AKIRA 4Kリマスター版(1988年製作の映画)

5.0

4K UHD買う価値あり!!
初めて観たときの衝撃が蘇った

機動戦士ガンダム III めぐりあい宇宙編(1982年製作の映画)

3.5

劇場版 『機動戦士ガンダム』、ここに完結。個人的には1作目はまぁまぁ、2作目は結構好き。そして今回3作目はというと、これまたまぁまぁ好きくらい。1, 2作目とはしっかり差別化されており、完結作とし>>続きを読む

機動戦士ガンダム II 哀・戦士編(1981年製作の映画)

4.0

劇場版2作目。前作では『機動戦士ガンダム』という作品の特異性に驚かされ惹かれたものの、駆け足かつ総集編特有の映画としての起承転結のなさに乗り切れなかった部分も。だが、今作ではぐっと物語に入り込むこ>>続きを読む

機動戦士ガンダム(1981年製作の映画)

3.5

ガンダムは『水星の魔女』を半分弱観たくらいで、あとはドンジャラでしか知らないレベル。長く続くアニメシリーズだと挫折するだろうとなんとなく避けてきたが、初代は3つの映画にまとめてくれているということ>>続きを読む

老人Z(1991年製作の映画)

4.0

大友克洋が原作&メカニックデザイン、江口寿史がキャラクターデザイン、そして今敏が美術設定と、サブカル好きには堪らないであろう組み合わせ。そこで何が描かれるかと思えば、寝たきりの老人がロボットに取り>>続きを読む

猿の惑星:創世記(ジェネシス)(2011年製作の映画)

4.0

僕の「猿の惑星」との出会いはこの作品。当時も楽しめたが、『猿の惑星』から『最後の猿の惑星』のオリジナル5作品を観た後だとまた違う楽しみ方ができた。オリジナルからのストーリーやキャラの膨らませ方、C>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

5.0

歴代の恋愛映画の中でもベスト級😭
詳しい感想はまたいつか…

迷宮物語(1987年製作の映画)

4.5

3つの短編からなるオムニバス映画。眉村卓の小説の映画化、のはずだったがどうやら各監督が好き勝手作ったらしい。結果としてとても万人受けするアニメとは言えない、摩訶不思議な映画となっている。だが、不思>>続きを読む

アイアンクロー(2023年製作の映画)

5.0

僕の中では今年暫定1位。実在した伝説のプロレス一家であり、同時に「呪われた一家」と呼ばれたフォン・エリック家。彼らの人生を兄弟の内の一人、ケビン(ザック・エフロン)の視点で描いた本作。映画とプロレ>>続きを読む

名もなき塀の中の王(2013年製作の映画)

4.5

暴力性を問題視され、19歳で少年院から刑務所へ移送された主人公エリック・ラブ。そこで待ち受けていたのは幼い頃に姿を消した父親だった、というあらすじ。予告の感じから『ブロンソン』(2008年)みたい>>続きを読む

ロードハウス/孤独の街(2024年製作の映画)

3.0

オリジナル版が個人的には結構微妙だったので、あまり期待しないで鑑賞。結果としてそれでちょうど良かったなという感じ。ジェイク・ギレンホール主演だからといって良質なアクション映画を期待するとガッカリす>>続きを読む

ロードハウス/孤独の街(1989年製作の映画)

2.5

リメイクを観る前にとりあえずオリジナルを、ということで鑑賞。リメイクするくらいだから隠れた名作かと思いきや、まさかの当時ラジー賞にノミネートされてしまったという。期待を落としつつ、適度に楽しい80>>続きを読む

最後の猿の惑星(1973年製作の映画)

2.5

シリーズ5作目にして、一旦の最終作でもある本作。3作目も4作目も十分楽しめた僕としては、今作も評判ほど悪くないんじゃないかなんて思っていた。しかし、残念ながら有終の美を飾ったとは言えない作品だった>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

待望のIMAXレーザーGTで鑑賞。1作目も面白かったが、あくまで世界観の提示がメインであり、スパイスを巡る壮大な宇宙の物語の序章に過ぎなかった。僕が今作で期待していたことは、1作目で散りばめられた>>続きを読む

猿の惑星・征服(1972年製作の映画)

4.0

シリーズ4作目。もうここまで来ると流石にネタ切れだろと思いつつ、3作目が予想より面白かったため若干の期待を持ちつつ鑑賞。結論として言えば、粗が目立つ作品だと思う。だがそれ以上に、人類が忘れてはなら>>続きを読む

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

2.5

またまたマシュー・ヴォーンによるスパイ映画。売れっ子小説家の主人公。彼女の書くスパイ小説の内容が、なぜか実在のスパイ組織の事件と一致しており、彼女は預言者(?)として狙われる、というお話。相変わら>>続きを読む

新・猿の惑星(1971年製作の映画)

4.0

シリーズ3作目。色んな意味で全てを破壊した『続・猿の惑星』。3作目を作れと言われたとき製作陣も困っただろうに。ストーリー的にも予算的にも苦かっただろう中で、この映画は1作目とはまた違うベクトルでク>>続きを読む

鬼畜(1978年製作の映画)

4.5

緒方健が凄すぎる。やや後半がドラマチックすぎる気もするが、邦画の歴史に名を刻む名作。具体的な感想はまた今度。

どこかヒッチコック風味も…?

続・猿の惑星(1970年製作の映画)

2.5

シリーズ2作目。SF映画の金字塔である『猿の惑星』。続編である本作は1作目の衝撃のラストの直後からスタートする。確かにチャールトン・ヘストン演じるテイラーのその後は気になるが、あの絶望エンドで終わ>>続きを読む

俺らのマブダチ リッキー・スタニッキー(2024年製作の映画)

2.5

ジョン・シナ目当てで鑑賞。ジョン・シナは相変わらず体当たりで頑張ってて、尚且つ笑いどころもあるが、他は残念ながらコメディとしてかなり微妙。この監督特有のやりすぎ感が薄れ、笑いもキャラも薄味に。せめ>>続きを読む

女殺油地獄(1992年製作の映画)

3.5

五社英雄監督の遺作。近津門左衛門の人形浄瑠璃から始まり、歌舞伎や文楽、そして映画にテレビと。まさに古典であり、同時にやり尽くされたとも言える作品だが、本作で五社監督はそこに自身の解釈を大胆に加えて>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.5

あらすじから分かる通り、非常にエッジの効いた風刺コメディである。と同時に、虚構と現実の狭間で揺れ動くアイデンティティを、巧みな脚本と演技によって描いたドラマとしても至高。特に家族の物語としても非常>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

2.5

狂気的だの悪夢だの『ミッドサマー』超えだの、アリ・アスター監督は異常だのSNSで大袈裟な感想が溢れかえっているが、個人的にはそこまでの作品には思えなかった。全く観るべき点がないとかではないが、これ>>続きを読む

新宿黒社会 チャイナ・マフィア戦争(1995年製作の映画)

5.0

黒社会三部作の1作目。全編通しておふざけほぼなし、照れ隠しなしの三池監督の本質を感じられる。個人的に今まで観た彼の作品の中で『初恋』と同じくらい好き。主演の椎名桔平も素晴らしい。いつかもっと具体的な感>>続きを読む

FULL METAL 極道(1997年製作の映画)

4.0

三池崇史監督によるOV作品。冴えない下っ端ヤクザの主人公はがある時、組の陰謀により尊敬していた兄貴分と共に殺される。だが、彼はマッドサイエンティストにより全身鋼鉄のサイボーグとして蘇る。そして、自>>続きを読む

地獄の警備員(1992年製作の映画)

3.5

黒沢清監督の初期作品。若き頃の松重豊が元力士のサイコな殺人鬼を演じたという、もうこの時点で色々すごい映画。だがその設定だけでなく、クラシックホラーを思わせる設定や撮り方、どこか悪夢のような雰囲気、>>続きを読む

ネオ チンピラ 鉄砲玉ぴゅ~(1990年製作の映画)

4.0

哀川翔の初主演作。そして東映のオリジナルビデオ、通称Vシネの記念すべき第一弾として予定されていた作品。結局そうはならなかったが、この作品が以後のVシネだけでなくヤクザ映画に多大な影響を与えたことは>>続きを読む

極道戦国志 不動3(1998年製作の映画)

1.0

最高にユニークで面白かった1作目。余りに酷いクオリティの2作目。そしてに締めくくりの3作目。今作は2作目のラストの直後からスタートなので、2と3は完全にセットで作られたのだろう。義務感で観たけど、>>続きを読む

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