過去作品では恒例の凝ったオープニングロールを封印し、始まりから重々しい戦犯者の紹介から始まる。
二時間を超え、登場人物もやたら多いのでとても疲れた。
しかしながら、チェッキー・カリョ、マリオン・コリテ>>続きを読む
キャストよし、ストーリーよし、音楽よし。ジャン=ピエール・ジュネ監督の中でも一番の作品で何度も見返しなくなる映画。今回改めて見返して思ったこと。
①映画の季節が秋ではなかったこと。
宝箱を見つけた日>>続きを読む
オープニングとエンディング途中の数シーンがオリジナルとは異なり、多少の遊び心アリ。
監督作品の中で必ず出てくる仕掛けだらけのオープニングクレジットはなく、制約があったのか自由さが感じられないのが残念。
無人島に一人漂流した男が絶望し自殺をしようとした時、一体の死体を見つける。
その死体が持つ万能な力(スイスアーミーナイフのごとく)を借りて、救出までを描く。
孤独に打ちひしがれる主人公に、ラドクリフ>>続きを読む
初めてこの映画を観たのは劇場だったが、いまほど映像技術が進歩していないのに、かなり先進的な映像だった。十何年も経つのに古さを感じない。
世界観がテリー・ギリアムの「ブラジル」と比較されるが、登場人物>>続きを読む
食糧難に見舞われた近未来のパリ。
一軒の肉屋兼アパートにやって来た元芸人の男が住み込み付き求人広告を見てやってくる。主人は広告出した覚えがないが、この男を食料にしてしまえと雇うことにする。しかし、主人>>続きを読む
戦争ものでどんな過酷な物語かと思ってみたところ、なんとも優しい物語。
見知らぬ土地に嫁いだ先で、心優しい夫、気性の激しい義理姉との三角関係を軸に、
どの時代でも今と変わらないんだなぁと思う。
印象>>続きを読む
冴えないOLクミコは宝物探しをすることで生き甲斐にしている。ある時、映画「ファーゴ」のオープニングロールを目にする。
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「この物語は実話である。この映画で
描かれた出来>>続きを読む
妻の介護に尽くしたせいか、心臓疾患を患ってしまい、病気のため職を失い働けなくなる。‥介護を必要とするものが介護をしなければならない福祉問題。
社会保障を幾度なく申請するも、ネット優先の思うように申請>>続きを読む
聞いたことのある曲ばかりで音楽好きにはオススメ。
吹き替え版で鑑賞したが、ウッチャンの器用さもさることながら、唸らせたのは、ネズミの山寺宏一が歌う「マイウェイ」が不覚にも泣けてしまった。
ビートルズ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
前作はゾンビになるまでの3日間。この作品はその後の3日間に起こる物語。
レズビアンの彼女に振られてヤケになり、関係をもってしまった男の後日談。
元凶とある病原菌保持者を追い詰めていくという主軸がぶれ>>続きを読む
壊死率100%の性病に犯されゾンビになっていく3日間を描いたレズビアンを追っていく映画。
「ゾンビになる性病ってなんだ?」「なんでレズビアンでなくちゃいけないの?」とつっこみどころ満載だか、ここでは愚>>続きを読む
前半の色鮮やかな新婚生活が、病気が発覚して闘病生活が続くにつれて色褪せていく結末の悲しさを際立つ。
ひねりの効いたアナログ的な小道具や、子供の頃に教育番組でみたようなコマ送りの動画は観ていて楽しくて>>続きを読む
ドラッグクイーンものは当事者しか解らない題材が多い印象だったが、これは楽しめる。
毒づいた会話、音楽やテンポの展開、内容も考えさせられる。
iPhoneで撮ったと思わせないクオリティ、ドラッグクイーン>>続きを読む
もともとウッディ・アレン作品は数えるくらいしか観ていないが、ありがちな気取ったニューヨーカーが主人公でなく、凡人なところが気持ちが移り、物語に入りやすかった。
黄金時代の芸術家は名前は聞いたことがあ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
GEOのオススメにつられて観たのの、起承転結でいうところの「転」がない。カルトから逃げ出す前後で構成され、動作毎にフラッシュバックされる編集は面白い。
しかし、どれだけ待っても「転」に転じない。
良か>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
のどかな山村に次々に起こる怪奇殺人。
主人公の警察官は調べていくうちに、山奥にいる謎の日本人(國村隼)に辿り着く。
その正体は人間ではなく、悪霊に憑かれた生ける屍だった‥とここまでが前半。
主人公の一>>続きを読む
感染者の動き方が「28時間後‥」と似ているが、中身を比較すると程遠い。
なかでも、感染したものと人間との区別がつくにくく、襲われた時の恐怖感や倒した時の達成感が、伝わらないのが残念。
感染した人間が>>続きを読む
野村萬斎が現代劇を演じることと題材が面白そうで観てみた。展開はよくあるドンデン返しの使い回しで二時間ドラマのよう。
蛇足だが、杉崎花、宮迫、関ジャニの安田が、以前たまたま観てたドラマ「夜行観覧車」で>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
日本統治下時代の朝鮮。ある詐欺師の男が日本の富豪と偽装結婚のうえ精神病院に送り込み、財産横領を企むために侍女を送り込む。騙し合いの末、変態屋敷に囲われてる令嬢を侍女が助け出すという結末。
構図やカメ>>続きを読む
黄昏時、結い紐、彗星と綿密に伏線を置いてく丁寧な物語の進行、目を見張る背景の美しさは近年にない映画。
思春期の淡い想い出を紡いでいくストーリーは「打ち上げ花火下から見るか横から見るか」を思い出して少>>続きを読む
前作のキングコングは「美女と野獣」に対し、本作は単純に楽しめる怪物もの。
始まりは未開の島にコングを見つけにいくもので、途中様々な奇怪で巨大な怪物から逃げ、島から脱出するストーリー。
日本のアニメ>>続きを読む
元映画の箪笥も観たけど、こんなストーリーだったのか覚えてないくらい、別のものの映画で意外と楽しめたかも。
最後に隠されたオチの説明ないのが残念。
もともとバイオレンスものは苦手だけど、観始めるのに躊躇した。
見終わって映画のメッセージは感じられない。暴行を伝えるメディアの描写もはっきりせず、映画はいきなり終わってしまう。
なんなんだ?この映画は>>続きを読む
シリーズを観てるので、一応見ておかねばと思い鑑賞。見続けるのが痛々しい映画。
前作までのシーンを踏襲していて、それなりに楽しめるが、見終わってようやく「完賞」の一言。
妻に先立たれ、長年一筋に続けた会社もクビになり、生きる意味を失い自殺を測っても、簡単に死ねない‥とDVDのパッケージに書かれていたのでよくあるコメディかと思って観てみたが、良作でビックリ。
ひねくれ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
夫婦のすれ違い、重度障害者の介護、贖罪‥全てが重い題材。
映画を観終わって思うのは、この夫婦はこの後も苦しみ続けるんだろうと思う。しかし、観終わった後でも嫌な後味はない。
飽きさせずに淡々と惹きつ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
就活を舞台にTwitter裏アカウントを丁寧に説明をした映画。心の闇は誰にでも持っているけど‥いまのケータイ文化がここまで来てると思うと悲しくなる。
このレビューはネタバレを含みます
相変わらずテンポがいいアルモドバル作品。
音楽も美術も素晴らしい‥が、肝心の娘が出て行く回想シーンの理由付けの説明に説得力がないのが残念。
ピカソの絵に出てくるような女優ロッシ・デパルマが出てたの>>続きを読む
いまはもう閉館してしまった渋谷シネマライズで長蛇の列を並んで観に行ってから、はや20年。
前作のオマージュ的なシーンやオープニング曲の別バージョンあったりと懐かしさを踏襲していてかなり楽しめた。>>続きを読む
リアルっていうから期待してたのに、
美化し過ぎて単なるアート作品で終わってた。
杉咲花もよかったけど、宮沢りえの演技が素晴らしかった!
去年観た「嫌な女」以来の素晴らしい日本映画でした。
「紙の月」でもそうだったけど、幸薄い感じを演じれば右に出る人は他にいないかも。
あ、木村多江>>続きを読む