midoredさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

てなもんやコネクション(1990年製作の映画)

4.0

香港の貧乏一家が力を合わせてたくましく生き抜くお話。大阪の釜ヶ崎や飛田新地などが出てくるあたりはドキュメンタリーのようです。

オープニングからエンドロールまで、ずっと目が点のまま引きづり倒されるよう
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ミンナのウタ(2023年製作の映画)

3.0

ラジオ局の倉庫で古いカセットテープが見つかってから恐怖が始まる音楽アイドルJホラー。

思っていた以上にアイドル映画でした。ファンだったらもっと楽しめたかもしれません。

とはいえ、サナの実家のシーン
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ビバリウム(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

夢のマイホームを探しに不動産屋へ行った若い夫婦がとんでもない家を内見させられる不条理ホラー。すべてが良い意味で絶妙に気持ち悪いがゆえに笑ってしまう良質なブラックコメディだと思います。

簡単にまとめる
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あの日、兄貴が灯した光(2016年製作の映画)

2.8

柔道の試合で視力を失い、自暴自棄になっていた弟の元に、不良兄貴が帰って来て奇跡を起こす家族ドラマ。

泣ける映画です。が、男同士の絆を深めるために、ナンパやら女性をブス呼ばわりするので、お涙頂戴シーン
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オーシャンズ(2009年製作の映画)

3.0

海洋生物の美しさで子供たちに生物多様性の大切さと危機を教え諭す教育ドキュメンタリー。一部グロ映像あり。それさえなければ心地よい映像美でした。

この手の教育番組で、いまだに西洋人がアメリカ大陸に初上陸
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ドルビーシネマで鑑賞しました。

宮崎駿のパクリみたいなアニメが多い中、よもや宮崎駿による宮崎駿のパクリアニメが観れるとは。たまげました。

始まりからすごい。世の終わりを告げるヨハネ黙示録の天使のラ
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劇場版 稲川怪談 かたりべ(2014年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

再現ドラマ撮影中に稲川淳二とアイドルグループが怪異と出会うモキュメンタリー。ですが、単なる心霊ドキュメンタリーではなく、全国ツアー「稲川淳二の怪談ナイト」の常連さんになるくらいのファンに向けた映画だと>>続きを読む

ダ・ヴィンチは誰に微笑む(2021年製作の映画)

3.0

レオナルド・ダ・ヴィンチ作『サルバドール・ムンディ(救世主)』にまつわる美術業界のシニカルなドキュメンタリー。登場人物がみんな漫画のキャラクターのようでした。

描いたのはダ・ヴィンチなのか弟子なのか
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ヌイグルマーZ(2013年製作の映画)

5.0

ロリータファッションの女性がぬいぐるみと合体してヒーローに変身する特撮コメディ映画。

ネタ感の強い設定だったので、まったく期待しないで見たら泣かされました。なんだかんだで良い話です。猫ひろし演じるヴ
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ベル・エポックでもう一度(2019年製作の映画)

3.8

擬似タイムトリップができる参加型ドラマサービスを使ってお爺さんが若き日のときめきを追体験するフランス映画です。

言うなればSFドラマ『ウエスト・ワールド』の人間バージョンです。お客さんひとりのために
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Diner ダイナー(2019年製作の映画)

2.0

孤独なヒロインが殺し屋御用達レストランでツンデレ藤原竜也にしごかれるお話です。

なんだか日本の芸能界が心配になるような映画でした。

びっくりするほどの、西洋かぶれの煮凝りみたいな、うすら寒いネーミ
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ヨガ学院:死のクンダリニー(2019年製作の映画)

1.9

容色の衰えに悩む女性モデルが若返るために怪しいヨガ合宿に参加するホラー映画です。

退屈でした。幽霊が出てきても全く怖くないのが致命的です

それでもテーマは今日的な気もいたします。自分を輝かせるため
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世界で一番美しい少年(2021年製作の映画)

4.6

『ヴェニスに死す』の美少年役に抜擢されて人生が変わってしまったビョルン・アンドレセン氏のドキュメンタリー。

陳腐な言い方ですが、色々な事を思い出し、かつ考えさせられる作品でした。消費する側として悲し
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ザ・ソウルメイト(2018年製作の映画)

3.3

意気消沈気味だった柔道教室の先生が警官の生き霊に促されて人助けするお話。単純ながら楽しいエンタメ作品でした。

コワモテのマ・ドンソク氏が気弱で健気なシングル・ファーザーを演じるあざとさに心を掴まれて
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

1.5

血のつながらない家族の人間模様を描いたヒューマンドラマです。お話にも人物設定にもリアリティがないのに、泣きのポイントだけはやたらと強い映画でした。

そもそも年端もゆかぬ子供に人生の選択をせまるのは親
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地下室のヘンな穴(2022年製作の映画)

4.0

地味なSF装置のような穴がついている家を購入したおかげで中年夫婦が翻弄されるブラック・コメディ映画。最初から最後まで上品なクラシック音楽と豊かな自然につつまれながら、きつめの下ネタと人間の業が展開され>>続きを読む

大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

2.7

ゴジラにそっくりな巨大怪獣の死骸を処理するだけという異色の怪獣映画。

怪獣映画へのツッコミめいたアイデアは面白いし、お金もかかっているし、ヒーローはヒーローっぽいのに、スカッとしない変な話でした。怪
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新解釈・三國志(2020年製作の映画)

2.5

脱力コメディ調の三国志ダイジェストでした。中国時代劇ドラマか華やかなこの時代になんでわざわざ日本人が三国志を映画にするのか不明でしたが、観てみたら『三国志』が好きな日本人が小学生向けに作った入門編みた>>続きを読む

イエスかノーか半分か(2020年製作の映画)

1.4

男性アナウンサーと映像作家の恋を描いたほのぼのBLアニメ作品。ほぼ2人の会話で進む予定調和的なお話でした。

ここのところよくホラー作品を楽しんでいたせいか、映像作家の距離感のおかしさが薄ら怖かったで
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華やかな女豹(1969年製作の映画)

4.0

パリ帰りの謎の美女がお堅いお嬢様の周りでボーイ・ハントをはじめてひと騒動起きる小洒落たラブストーリー。タイトルこそ劇画風ですが小学生でも見れるくらいエロもバイオレンス控えめです。

たぶんこれは全年齢
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のぞきめ(2016年製作の映画)

1.8

旅行者が地元民の警告を無視したがために続々呪われるありがちなお話です。

最近のB級ホラーは高級感があるなと思ったら配給: KADOKAWAでびっくりしました。作品としてまとまってはいますが新鮮味のな
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回路(2000年製作の映画)

4.0

ネット回線で送られてくる謎の動画と「幽霊が見たいですか」という文言に隠された秘密とは何なのか。いかにもなJホラーらしい始まりですがヘンテコリンなお話でした。ホラー映画と言うよりは、抽象的な思索映画かも>>続きを読む

クー!キン・ザ・ザ(2013年製作の映画)

3.0

2人のロシア人男性が惑星プリュクという異世界に飛ばされて奮闘するお話。ロシアのカルトSF『不思議惑星キン・ザ・ザ』のアニメ版です。

主人公のキャラクター設定がちょっと違うせいか、アニメーションだから
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赤と白とロイヤルブルー(2023年製作の映画)

2.0

アメリカ大統領の息子とイギリスの王子が恋におちるラブストーリーです。小説を元に作られた作品です。

正直原作も微妙でしたが、こうしてお金をかけて映像化してみると、主人公を同性愛者に変換しただけの陳腐極
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クリープショー(1982年製作の映画)

4.2

『クリープショウ』という架空のホラーコミックス1冊を映像として味わうコンセプトで作られたオムニバス・ホラーです。原作はスティーブン・キング。漫画そのままのコマ割りや色彩、素っ頓狂なストーリー、文字通り>>続きを読む

コンビニエンス・ストーリー(2022年製作の映画)

2.5

脚本家の男がコンビニの冷蔵庫から異世界に紛れこむファンタジーです。

コンビニがアメリカのガススタンド風だったり、ファミレスがダイナーのようだったり。相変わらずアメドラ『ツインピークス』へのオマージュ
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エクステ(2007年製作の映画)

1.3

薄幸少女の髪が呪いをまき散らすヘンテコ風味の髪の毛ホラー映画。この監督さん、よほど女性が嫌いなんだろうなと思わせる加虐的な表現が目白押しで、たったの1時間半が異様に長く感じられました。

画面にずっと
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ヘルモニ 地獄からのおばあさん(2015年製作の映画)

3.0

魂にとどく毒舌スキルを持った天才おばあちゃんが無双するファンタジー・コメディ。笑って泣ける娯楽映画でした。ストーリーは単純で、意地悪な人がほとんど存在しない真綿を敷き詰めたような優しい世界なので、頭と>>続きを読む

ダイナマイトどんどん(1978年製作の映画)

2.8

戦後5年の北九州、これからはヤクザも民主主義のやり方で戦おうと野球チームを作ったが…というストーリー。菅原文太主演の異色の任侠スポーツコメディです。ほとんどギャグ漫画でした。

若き日の菅原文太は全身
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ヒルコ 妖怪ハンター(1991年製作の映画)

4.3

諸星大二郎「妖怪ハンター」シリーズの映像化作品です。知らずに見たら妙なカルト映画なのですが、ファンからしたら諸星大二郎ワールドそのものでした。

竹中直人なんか諸星大二郎漫画からそのまま抜け出してきた
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リトル・ジョー(2019年製作の映画)

1.0

遺伝子組み換え植物が静かに人間を支配するスリラーSF。

なんでモンスター植物が不穏な操作するたびに日本の伝統音楽を使うのか。冒頭のテイクアウト寿司、日本の国旗を連想させるビジュアル、意味深に映り込む
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キラー・ジーンズ(2020年製作の映画)

2.5

人を食ったアパレルメーカー直営店でジーンズが人を食うB級ホラー・コメディ。キラー・トマトやキラー・コンドームと似たようなナンセンス・ホラコメかと思いきや、現代のアパレル産業を正面切って風刺するブラック>>続きを読む

恋する遊園地(2020年製作の映画)

1.0

対物性愛者の少女が経験する世間との軋轢のお話。ファンタジーではありません。

まず対物性愛うんぬんの前に、若い女性の裸を舐めまわすように映しているのがとても気色悪い。特にオイルのシーンは異性愛男性向け
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弟とアンドロイドと僕(2020年製作の映画)

3.5

天才だがコミュニケーション能力のない大学教授がひとりでアンドロイドを作っているお話。豊川悦司主演の叙情SF映画。

ずっと雨が降っていて鬱陶しいし、アシモフの本を出すわりに有り得ない程なんちゃってSF
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怪談新耳袋 殴り込み!劇場版<魔界編 後編>(2013年製作の映画)

4.0

不謹慎に幽霊を挑発しつつ、心底ビビりながら真剣に心霊スポットを巡るおじさん達のドキュメンタリーシリーズの劇場版、沖縄編です。有名な心霊スポット目白押しで、相変わらず結構怖いと同時に爆笑もする充実した内>>続きを読む

リング0 バースデイ(2000年製作の映画)

3.0

生前の貞子を仲間由紀恵が演じた『リング』シリーズの一作品。

映画としては楽しく見れましたが、あの貞子に富江風な味付けをしたり、イケメンと甘酸っぱい青春をさせる必要があったのかは果てしなく疑問です。
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