若草さんの映画レビュー・感想・評価

若草

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やくざ戦争 日本の首領(ドン)(1977年製作の映画)

3.8

ヤクザ映画のお馴染み総出演って感じで豪華だった!!
画面の臨場感と鮮やかな血糊、もういいよわかったよ!ってなるくらいしつこく煽る音楽、これぞヤクザ映画っていう醍醐味を感じられていいね。

話としてはま
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≒(ニアイコール)草間彌生 わたし大好き(2008年製作の映画)

2.0

草間彌生さんの人柄も作品もとても好きだから草間さんについては全力で★5。
ドキュメンタリー作品としてはインタビューの質問が最悪で★付けたくない。
その狭間で悩んだ末のこの評価。

自分の作品見て「わぁ
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ぼくらの七日間戦争(1988年製作の映画)

3.0

映画としての評価はどうしても低くなってしまうけど、時代を知るという意味では有効な映像資料になってる気がする。
例えば冒頭のギリギリ校門すり抜ける描写、これの2年後に圧死事件か…と思うと、あの時代の学校
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ゲーム(1997年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

全体の枠組みはすごくシンプルなんだけど、引き込まれてずっと面白く観た。

不穏な雰囲気がクセになる。
音楽もじわじわと不安をかき立てられて効果的だった。
こんなことされたら嫌すぎるっていう様々なことが
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犯罪都市(2017年製作の映画)

3.5

街の治安悪すぎて笑った。
この街で一番儲かるの修理屋では?

暴力描写はさすが韓国だけど、ノリがかなり軽くてコメディ味が強い。
私の中ではバイオレンスというよりアクションって感じがしてあまり好きなテイ
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メランコリック(2018年製作の映画)

3.7

ポスターが気になって鑑賞。
これは何映画なんだろう?
ひとつのジャンルに収まらない面白さ。
ダークな設定なのにシュールな会話や間合いで声出して笑っちゃってコメディだし、最後の方は完全に眩しい青春もの。
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悪人伝(2018年製作の映画)

4.0

何気にマ・ドンソク出演作は初めて。
自身がめちゃくちゃ強いし情もあるし、ヤクザの親分として理想では?
「この組に入りたい!理想の親分ランキング」の堂々1位でしょう。

警察とヤクザが対立しながら結局似
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記憶の夜(2017年製作の映画)

3.3

サスペンスとバイオレンスは大好きだけどホラーは絶対無理な私には、前半ホラー要素強すぎて厳しかった。
怖すぎる。
それでだいぶ前に半分まで見て挫折してたんだけど、そろそろ片付けるかと続きから再生したらガ
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最後まで行く(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

昨日韓国のオリジナル版を見てからの続けて鑑賞。
うーんやっぱりオリジナルには劣る。
日本映画単体として見れば、結構面白いじゃんって満足度高いかも。
でもこうやって比べてしまうとその差は歴然。
韓国映画
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最後まで行く(2014年製作の映画)

4.2

韓国映画の中では血の量少なめだから、普段あまり観ない人にも入門編としてオススメできる。
これはリメイクしたくなるね。脚本が面白い。でもこれ以上上手く作れるのかな?

そんな上手くいくか?ってなるような
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貴公子(2023年製作の映画)

4.0

「魔女」や「新しき世界」よりも軽いノリで、観やすいノワール。
貴公子のキャラクター造形が上手い。
笑顔でぶっ飛んでる奴が結局一番怖い。

高級車のカーチェイスは重量感あっていいね。
狭い路地での追いか
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藁にもすがる獣たち(2018年製作の映画)

4.5

めーーーっちゃくちゃおもしろかった!!
おもしろさの割に評価低めな気がする。
脚本がよくできてる!!
日本の小説が原作みたいだけど、原作の構成はどうなってるんだろう?
日本映画ではこんなにおもしろく作
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チェイサー(2008年製作の映画)

3.7

バイオレンス描写やかっこいいカメラワーク、臨場感は期待通り楽しめた。
坂を走って追いかけるシーンなんか、息が切れる苦しさや脚が重くて進まなくなるしんどさまで感覚的に伝わってくるようで撮り方も演技も上手
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青春ジャック止められるか、俺たちを2(2024年製作の映画)

3.8

映画館で何か観たいなーシネマスコーレ何やってるんだろう、あれ?なんかここで観るのにちょうど良さそうなのやってる??っていう己の鑑賞環境の贅沢さに気付かないまま軽いノリで。
あの河合塾も通ってて校舎の中
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孤狼の血(2018年製作の映画)

3.5

音楽と流れるタイミング、ナレーション、ストップモーション、聞き取れない広島弁、「戦争で死ぬのは若いもんじゃ」という大上のセリフ、いたるところに『仁義なき戦い』へのリスペクトが感じられる。
『仁義なき戦
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ただ悪より救いたまえ(2019年製作の映画)

3.9

ファン・ジョンミンが観たいというだけでそこまで期待値高くなかったのだけど、すごく良かった。
舞台になる国が変わっても、韓国ノワールのイズムはしっかり詰め込まれていて面白い。
ゴリゴリに韓国だな〜ってい
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THE WITCH/魔女 —増殖—(2022年製作の映画)

3.0

超人アクションもここまでくると私はちょっと醒めてしまうというか…そんなに吹っ飛ぶ?って面白くなってしまうというか…
好みの問題だろうけど、生身の人間同士の方が面白いな。

相変わらず主人公が無双してて
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かぞくのくに(2012年製作の映画)

3.7

あまりにも理不尽。
あの国の実情は兄の口からほとんど語られないし映像としても登場しないのだけど、その見えてこないところにリアリティがあった。
今も変わっていないことを知っているから、まだ歴史化されてお
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蜘蛛巣城(1957年製作の映画)

4.0

黒澤×三船の時代劇に外れなし。
人が突然現れたり消えたりするところは今ならもっと自然に恐ろしくできるけど、CGには出せない特有のおどろおどろしさに引き込まれた。
ラストシーン、これが有名な!!
三船の
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東京物語(1953年製作の映画)

4.0

初めて小津映画ちゃんと観た。
カメラは安定しすぎなほど安定して演技も控えめで淡々としてて、「静」の場面しか撮らないんだな。
でも面白かった。
ずっと静かなのに画面から目が離せなかった。

1953年の
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悪魔を見た(2010年製作の映画)

3.7

しんどすぎて数日に分けて観た。
被害者が同年代の同性だからキツくてちょっと飛ばした。
ヤクザや悪人同士の殴り合いと同じようには観られない。

チェ・ミンシクの出演作をいろいろ観たいのに、演技が上手すぎ
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.7

こういう映画のレビューをちゃんと書ける人になりたい。
最後まで面白いと思って見られたんだけど、何がどう面白かったのか言語化できない。
ミニシアター系カルト映画の匂いがすごいのに、ストーリーがちゃんとあ
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華麗なるリベンジ(2015年製作の映画)

3.8

絶賛ファン・ジョンミン祭り開催中。

テンポ良く進んで楽しめた!
ある程度展開が読めてありがちといえばありがちなんだけど、外れなく確実に面白いもの観たいときにちょうどいい。
「なんか面白いのないの〜?
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アシュラ(2016年製作の映画)

4.5

市長と警察と検察でヤクザ以下の抗争しててめちゃくちゃ面白かった。
全員キレすぎ、手が出るの早すぎ。息をするように殴るから常に誰かが流血してる。
もれなくクズなのでもはや胸糞悪くもなく、清々しく見られた
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新しき世界(2013年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

もうこの先、これ以上の韓国ノワールには出会えないと確信してしまってちょっと悲しくなってるくらい最高傑作。頂点。
久しぶりに痛くて暗い韓国ノワール見たいな〜くらいの感覚で見始めてしまって後悔した。
さぁ
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無法松の一生(1958年製作の映画)

4.5

こういう話に弱い。
最後は泣けた。
話の筋は全然違うけど、心にずしんと残る切ない感じが「ごんぎつね」とかそういう系。

運動会のシーンが3人とも笑顔で楽しそうなのにすごく切なかった。
胸がギュッとなっ
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赤ひげ(1965年製作の映画)

4.0

3時間があっという間のヒューマンドラマ。
小石川養生所にやってくる患者のエピソードがオムニバス的に描写される。
邦画でインターミッションあるの初めて見たかも。
赤ひげが主役ではあるけれど、若い医師の成
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Summer of 85(2020年製作の映画)

3.8

ダヴィドの顔がちょっと好みではなくてかなり冒頭で一度挫折してたんだけど、再挑戦したら面白く一気に観られた。
CMBYNを頂点とするこの系統の中ではかなり分かりやすく、しっかり展開があって言語化されるの
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椿三十郎(1962年製作の映画)

4.0

かっこいい!!
素性も分からない怪しい風貌で粗野なのに、なぜかみんな三十郎の言うことが正しい気がして素直に従ってしまう。
究極に魅力的なキャラクター。
顎ひげを触ったりちょっと肩を回したり首を傾げたり
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ココ・アヴァン・シャネル(2009年製作の映画)

2.0

丁寧な作りで映像も綺麗だから信頼して見始めてしまったんだけど、ココ・シャネルの伝記映画に期待するシーンは何一つ入ってない。

ココ・シャネルの映画作ろうってなってこれが出来上がることある?
描写する必
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用心棒(1961年製作の映画)

3.8

突然の黒澤明強化祭り。

これもシンプルな構図の中で明解なキャラクターが想像通りに動く分かりやすいお話。
『隠し砦の三悪人』の方がスケールが大きくて展開も派手で面白かった。

三船敏郎の用心棒がかっこ
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隠し砦の三悪人(1958年製作の映画)

4.5

白黒の時代劇って私にはなかなか取っ付きにくいのだけど、最後まで面白くワクワクしながら見られた。
CGでいくらでもなんでも作れる時代に見てもこんなにワクワクするのだから、当時映画館で見た人たちはどれほど
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悪い奴ほどよく眠る(1960年製作の映画)

4.7

社会派でありサスペンスであり、音楽の使い方とか台詞が軽妙でどこかユーモラスでもあって、撮り方かっこよくて、どこ取ってもハイクオリティ。
天国と地獄も面白かったけどこっちの方が好き。
黒澤明の現代劇すご
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Pearl パール(2022年製作の映画)

3.8

ホラー苦手だけど楽しめた!
あんまり画面が暗くないのとある程度展開が予想できるから大丈夫だったのかも。

こんな環境ではストレス溜まるよね…では済まないトンデモ狂気がじわじわ露出して暴走。
ポスター通
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ふるさと(1983年製作の映画)

4.7

なんとなくポスターに惹かれて、キャスト見て加藤嘉主演と知ってすぐに視聴。
すごく沁みた。
ここまでの作品だと思わず見始めたんだけど思わぬところで名作を見つけてしまった。
もっと知られていていいんじゃな
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.8

衣装や装飾が豪華で視覚的にも楽しめた!
カメラワークもシュールで凝ってる。

ただの歴史ものではなく毒気に満ちたコメディで新鮮だった。
誰にも共感できないしみんな突き抜けておかしいから、距離を取って楽
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