kyonさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

4.0

気になっていた『ワンダー・ウーマン』をやっと。

やっぱり「僕は今日を救うから君は世界を救え」はかっこよい…!

マーベル作品は日本でいえばいわゆる漫画原作ものになるんだろうけど、やっぱり予算や規模の
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空飛ぶタイヤ(2018年製作の映画)

3.5

端役から主役まで陣営が豪華だな〜と思う作品。

池井戸潤だから最後は良い結果になるんだろうなと思いつつ、最初のきっかけが不条理な事故における死だったから切ない。

モンタ役のジャニーズの子が印象的なの
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マイアミ・バイス(2006年製作の映画)

3.0

ドラマ版の方が世界観の統一感があって良いなぁ。

アルマーニのスーツを脱いだソニーたち、時代によって組むブランドが違う。

映画を観ていて思う、(TV)ドラマっぽいなという印象はどこから来るんだろう。
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テンペスト(1947年製作の映画)

4.5

何も起こらないのに、何かを予感させる、エプスタインの作風が明確にわかる作品。

冒頭にクレジットとともにある街が映されていって、海や稲穂や風の動きはあるのに、人物たちはまるで時が止まったように映される
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大地の果て(1929年製作の映画)

3.5

エプスタインのエッセイをずっと読んでいたから、これがエプスタインのいう「フォトジェニー」なのか!と嬉しくもなり…笑

近年フィルムが修正されて、比較的鮮明に現れたエプスタインの作品。これから語り継がれ
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アンタッチャブル(1987年製作の映画)

4.0

30年代の禁酒法時代下、シカゴの社会を実質的に牛耳っていたギャングのアル・カポネを捕らえるために「アンタッチャブル」チームが立ち上がる。史実に基づいて作られた作品と聞いて、30年代ってボニー&クライド>>続きを読む

アメリカン・ジゴロ(1980年製作の映画)

3.5

アルマーニ見参。

『アメリカン・ジゴロ』はアルマーニが映画衣装ではじめて参加した作品で、さらに彼の名前を世界に知らしめた作品。

filmarksだとあまり評価高くないんだね…。

個人的にはすごく
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オーシャンズ13(2007年製作の映画)

3.5

華麗なるリベンジは男たちだけで。

仲間の1人がやり手のホテル経営者にハメられてしまい、ダニーをはじめとするオーシャンズは再集結、ホテル経営者の財産、誇り、名声全てを盗もうと目論む。

リベンジものは
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オーシャンズ12(2004年製作の映画)

3.5

オーシャンズの頭脳戦は心理戦に。

前作を観ていたら最初15分くらい観ていても、おや雰囲気が違うぞ?となるよね…笑

しかも前作のベネディクトにもちろんオーシャンズの仕業だとバレて命を脅されて仕方なく
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オーシャンズ11(2001年製作の映画)

4.0

8月に公開される『オーシャンズ8』のためにシリーズ見始める。

あとは映画が衣装とかなり密接した関係性を結ぶ作品ジャンルとして、やっぱりクライムものは1つあるよなぁという最近の関心から。

結果、夜中
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猫は抱くもの(2017年製作の映画)

3.0

映画と舞台の差ってなんだろう、って考えさせる作品。

冒頭はキャッツを思い出したなぁ。

この作品、基本的に物語の展開が舞台セット上で行われ、ときどきリアルな土地が現れ、ごくたまにアニメーションになっ
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百円の恋(2014年製作の映画)

4.5

”一度でいいから勝ちたい”と泣いた彼女はもう生まれ変わっている。

安藤サクラの演技に私たちは何でこんなにも惹かれるのだろうか。
松岡茉優が全女優にとって絶望的な存在と言い放つ彼女の身振りや表情1つ1
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.5

ちょっと前に観た☺︎

地球儀から最初の5つの時計が並ぶカット、この1シーンだけで、地球上の5つの都市の物語を並行して語るという趣旨が理解できる。

反復する黒画面と時計へのズームがたまらん。

LA
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レディ・バード(2017年製作の映画)

4.0

”レディ・バード”が羽ばたくために。

ベッドで寝ている母親と娘の姿。
学校の礼拝越しにばんっと前面に現れる”Lady Bird”のタイトル。

そこから車のショット。
2人とも「怒りの葡萄」の朗読を
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ギミー・デンジャー(2016年製作の映画)

3.5

ロックを牽引していたバンド「ザ・ストゥージズ」のはじまりから解散、再結成までのドキュメンタリー。

”イギー・ポップ”は、デヴィッド・ボウイの文脈の中で知ったんだけど、すごくクレイジーなイメージだった
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そして父になる(2013年製作の映画)

3.5

土曜日のロードショーにて。

昨日『万引き家族』観たばかりだから家族というテーマを再び考える。

両方ともどこか父親の誤ちの末に、自分の本心に気付く瞬間が捉えられている印象。

福山雅治演じる野々宮家
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

安藤サクラの2回涙を流すシーンが忘れられない。

凛のほっぺごしに母親の愛を望んだ女性の涙があって、刑務所では「どうなんでしょうね」と発する彼女の母親としての涙は止まらない。手の平で何度も目を拭っても
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ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

4.5

アメリカのテネシー州の町メンフィスを舞台に、3つのストーリーを並行させたジャームッシュ作品。

夜中に観ながらずっと幸せ噛み締めていた…。

初期のジャームッシュ作品観ていると、やっぱり異邦人からみた
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ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

4.5

ジャームッシュの映画は本当に時間を味わせてくれる…。

モノクロではじまって、愉快な音楽とともに右から左へパン、しばらくするとジャックと黒人の彼女のミドルショット、それからまたちょっとして今度はザック
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ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス(2014年製作の映画)

3.0

ラスト二部作は、元々の暗めの雰囲気とカットニスの悲劇性が重なり合う物語に。戦争にはメディアがつきものである状況を作品全体を通して描き出してる。


カットニスは前作のラストで反乱軍に救出され、「反乱軍
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ハンガー・ゲーム2(2013年製作の映画)

3.5

徐々にカットニスは搾取されている側の「革命の象徴」に…。

前作で「カリスマ」になったカットニスは今作ではより一層その身体に革命の象徴を刻む。

せっかく勝ったのにその人気や革命の予兆を持つカットニス
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ハンガー・ゲーム(2012年製作の映画)

4.0

『ハンガーゲーム』、ファッション映画の枠からスルーしてたんだけど、読んでた本に重要!って言われていたから観たら確かに、とびっくりしたシリーズ。笑

怒涛に完結編まで観ました。
ジェニファー・ローレンス
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晴れて今宵は(1942年製作の映画)

4.5

極上のミュージカル、アステアの華麗なるタップダンスとダンサーとしてのリタ・ヘイワースを堪能できる1作。

物語自体もすごく一貫していて、あまり知られてないけど良作!

この後にリタは『ギルダ』であの妖
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

4.0

『ファントム・スレッド』クチュールデザイナーのレイノルズと彼のミューズとなったアルマの主導権を巡る恋愛ゲーム。そしてサスペンス。

50年代のロンドン。(架空の)クチュールブランド「ウッドコック」のデ
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わが青春に悔なし(1946年製作の映画)

3.5

原節子の能動的で明朗なキャラクターを体現していたといわれる黒澤作品。

冒頭の約15分間の”青春”の姿に当時の若い観客はとても惹きつけられていたみたいで、戦中を経験した世代には希望のような作品だったら
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軽蔑(1963年製作の映画)

4.0

作中に撮影されていた映画「オデュッセイア」がその後を予告するように重ね合わされる男性2人と女性。

ブリジット・バルドーは劇作家の妻役。

冒頭の裸でベッドに寝そべるシーンは強烈。シーツはあるんだけれ
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人でなしの女(1924年製作の映画)

4.0

1920年代前半のフランスでこんなにビジュアルに強い作品があるなんて…!

冒頭から印象的、可愛いミニチュアのお家が映され、ミニチュアやっぱりいいなぁって思ってたら車から人が登場!笑

あれ!?ミニチ
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ブロークン・フラワーズ(2005年製作の映画)

3.5

ビル・マーレイがたまらなく好きなんですが、本当に憎めないダメ親父演じさせるとハマり具合が素晴らしい笑

ドン・ファンにちなみ、過去に様々な女性たちと恋をしてきた独身男性ドンが、ある日ピンクの便箋の手紙
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パーマネント・バケーション(1980年製作の映画)

3.5

ジャームッシュの作品を網羅的に観ようという個人的ブーム。

デビュー作の『パーマネント・バーケション』。
ニューヨークに住む主人公はいわゆる社会からはみ出した側として、自分を彷徨っている。
そこから自
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バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

4.0

さり気なく名作と呼ばれる作品を見逃してきたから、今更な感じですが…笑

なんだろう、この知っている曲が作中でかかる高揚感は。
知らずに観てももちろん楽しいけど、知っているからこそテンションが上がる瞬間
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アイドルたち(1968年製作の映画)

3.0

3人のアイドルがユニット再結成の記者会見で大暴れ。そのきっかけを回想形式で語る。

フランスのカルト映画と呼ばれてるだけあってすっっごい不思議な作品!笑

解読があまり出来なかったけど、当時流行ってい
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ベルサイユのばら(1979年製作の映画)

3.5

なかなか評価低めなドゥミのベルばら。笑
リマスター版がレンタルになってて速攻借りた。

原作を2時間にまとめること自体難しいだろうなと思いつつ、だからこそ全てをまとめようとして全体的に年号形式になった
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.5

試写会にて。

今回もウェスの画面から溢れるこだわりに涙…、目がとにかく幸せな1時間40分。

これまでのウェス作品の主題、ウェス独自の日本の世界観に加えて、今回は特に皮肉たっぷりな動く絵本、バージョ
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.5

心と身体が一緒になること、関係ではなく2人の名前を呼びたい。

いやぁ…あの、すごく映像自体に引力ありますよね、冒頭から瑞々しさに溢れていて、登場人物たちの顔や身体、小さな動きに官能を感じ、陶酔させら
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シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

4.5

描かれた部分と描かれなかった部分の余白に戦争を痛感する…。

物語は、第二次世界大戦時にその商才を発揮したドイツ人、シンドラーがいかにしてホロコースト下のユダヤ人約1000人を救ったのかに焦点が当てら
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