えり子さんの映画レビュー・感想・評価 - 40ページ目

えり子

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さらば、わが愛 覇王別姫(1993年製作の映画)

4.5

約三時間の大作ですが、大作に有りがちな退屈を全く感じなかった。
中国の歴史の勉強にもなった。
女性の代わりとして男の子を愛すると言う訳でもなく、中国には同性愛が昔からあったのね。
発覚すると殺されたり
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君を想って海をゆく(2009年製作の映画)

3.7

国を持たないクルド人、何処に行ってもよそ者、厄介者扱いです。
流浪の民なのです。
彼らの心情を思うと、切なくなる。ヴァンサン、ランドンの演技がいい。
悲劇的なラスト。
原題の「ウェルカム  ようこそ、
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平成狸合戦ぽんぽこ(1994年製作の映画)

-

大好きです。
開発の名の下に、自然環境を破壊していく人間への狸達の必死の抵抗がユーモアを持って描かれている。
志ん朝さんのナレーションをはじめ、落語家の方たちの声優としてのえんぎが画面とぴったり合って
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となりのトトロ(1988年製作の映画)

4.5

昔、ビデオレンタルで10回程借りました。
そして、ビデオを買いました。
いつでも見られると思うと見なくなるものです。あるだけで安心する。
そのくらい好きです。
宮崎駿先生の他の映画、映画館で観に行き大
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美女と液体人間(1958年製作の映画)

3.3

怪奇とSFが程よく調和して、警察や科学者の対立も面白かった。
白川由美さんが吹き替えですが歌う場面があります。
すらっとして、美人です。
出演者みんな若かった。
展開もテンポよく、昔の娯楽映画のよさで
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(1955年製作の映画)

3.7

昭和三十年の日本は、貧しかったのね。
九年後にオリンピックを開催するのだから、復興のスピードが早かった。
出演者は、皆さん好演でした。
狼と言うけれど羊のように大人しく小心な人々でした。
意外(失礼)
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レセ・パセ 自由への通行許可証(2002年製作の映画)

4.3

大好きな、ジャック、ガンブランが出ていて、映画祭で賞を貰った。
我が事のように嬉しかった。
第二次大戦下のフランスで、映画人がその困難な状況の中でも映画を作る。
あの名脚本家のシャルル、スパークの逸話
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ココ・アヴァン・シャネル(2009年製作の映画)

3.5

強いのね。フランスの女性は。
スーツを作ってくれただけでも、シャネルに感謝。
あの時代、乗馬服も女性はスカートで横座りで、危なかった。
それを、シャネルはズボンで男性と同じ乗り方をしたという。
偉いわ
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去年マリエンバートで(1961年製作の映画)

4.0

不思議な映像。
幾何学模様の庭。ブルジョワ達が同じ台詞を繰り返す。
そして不気味なオルガンの音色。
全て夢のようです。
難解ですが退屈ではなかった。
理解不能なのが良いとさえ思った。
主演女優が気品、
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主婦マリーがしたこと(1988年製作の映画)

4.0

見終わった後、黙した。
主婦マリーがした事は、罪です。
が、果たして死刑に値するのか?
戦時下のフランスには、多くの「マリー」がいたのではないか。
イザベル、ユペールの演技が素晴らしい。
子沢山で貧し
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トリコロール/青の愛(1993年製作の映画)

-

トリコロール三部作の中で、1番暗いけれど1番好きです。
交通事故で夫と子どもを亡くし、絶望の淵にある女性をジュリエット、ビノシュが好演する。ベネチア映画祭で主演女優賞を獲得した。
夫の死後、彼が浮気し
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櫻の園(1990年製作の映画)

5.0

我が生涯の邦画のベストワンです。
少女達の櫻のような、一瞬の青春の華やぎ、儚さ、切なさが見事にとらえられている。
ショパンの音楽もいい。
撮影、演技、演出も。
ヒロインが学校の窓から外を見て、目を閉じ
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特別な一日(1977年製作の映画)

5.0

「これこそ傑作なのだ」と出演者のマルチェロ、マストロヤンニが言ってますが、ほんとに名作だと思います。
カンヌ映画祭に出品され賞は確実との下馬評だったのに、何の賞も取れなかった。カンヌの審査員はどうかし
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ぼくを葬る(おくる)(2005年製作の映画)

3.8

オゾンの映画には悪趣味で残酷な所があるけど、この映画にはそれが殆どんどなかった。オゾンは海が好きらしい。
ラストシーンがいい。
何故、恋人に真実を伝えなかったのか、伝えれば願いが叶ったのに。
子供を残
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テレーズ(1986年製作の映画)

3.7

静謐な冷たく美しい映像と、キリストと結婚した少女テレーズの、儚い一生に涙した。
不条理かつ理不尽な宗教世界だわ。
それでも、それを信じていく。理解出来ない。
テレーズに恋して、俗世界に旅立つ少女も印象
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白熱(1949年製作の映画)

4.5

犯罪映画の傑作です。
テンポ良く、キャグニーのマザコンぶり、蒸気で人を殺すシーンも凄かった。
実話を基に作られたそうですが、こういう人物がいたんですね。
彼を追う警察の動き、ユーモアがありました。
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