ktyさんの映画レビュー・感想・評価 - 30ページ目

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.5

欧米で、貧富の格差が、共通の問題と深刻に捉えられているんだなあ、、、そして問題提起しなからも一級の娯楽作品に仕上げた力量がすごいです。家具から空間から細部に至るまで計算された美しい、あんなエレガントな>>続きを読む

ドリーム(2016年製作の映画)

4.5

実在する3人のアフリカンアメリカ人の女性がNASAで懸命に働き、差別と戦い、困難を克服し、成功する話。
彼女たちが困難に立ち向かう姿が、素晴らしく、頑張ってと、心の中でずっと応援してた希有な映画。
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WATARIDORI(2001年製作の映画)

4.5

鳥の目線で広大な自然や都会の風景を満喫できます。

カメラが捉えた迫真の映像美。
音楽に例えると、現代の映画がデジタルデータなら、これはアナログレコードのように感じ取れます。

自然な風景の色彩の移り
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ドリーミング村上春樹(2017年製作の映画)

3.5

この映画を知るまで海外の翻訳は英語版から母国語に翻訳するのが多いとはじめて知りました。

しかしデンマーク人のこちらの映画の翻訳家は日本語からデンマーク語に翻訳されるという。その作業から生じる葛藤に観
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.9

ミュージシャン伝記お涙ちょうだい映画で二匹目のドジョウを狙うのは、確実に収益が見込めそうだが、安易ではないか

まだ観たことのない切り口で、お客さんがわくわくする音楽の映画は創れないかと監督は考え、ボ
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ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)

3.9

美しい姉妹が、かわいそうで
もうやめてほしいと思っても
これでもかと繰り返される暴力。

悪役のキャラのたち具合と
乗ってる車のおとぼけ感が絶妙。

恐怖感を倍増させる、押さえた音響効果と、想定を上回
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.3

映画館で映画を観て久しぶりに手に汗握った。

武器を持たない丸腰のホテルマンが、
テロリストからどうやって宿泊客を守ったか、知りたくて鑑賞した。

自己犠牲をいとわない彼らの姿勢に
胸を締め付けられた
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ハード・ターゲット(1993年製作の映画)

3.6

監督のハリウッド進出第一作として、勢いを感じました。特に鳩の演出。

後ろ回し蹴りを最も堪能できる映画といえます。

ただ退役軍人の扱いが好きになれませんでした。

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.5

坂上二郎似の用心棒と、インテリ、黒人ピアニストの珍道中。楽しめました。

アメリカで、昔、ちょっと嫌な経験をしたのを思い出した。

有色人種に対する偏見が残るアメリカだけど、いい人もいる。

希望と絶
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チワワちゃん(2018年製作の映画)

3.9

クラブは大きな箱、小さな箱いろいろな楽しさを経験しました。

と同時に知らない人から自分を守る無意識を抱えていたことも思い出しました。

そんな体験と照らし合わせると、この作品は、楽しい部分をたくさん
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スパイ・ゲーム(2001年製作の映画)

4.3

諜報活動の派手なアクションと、対象的な事務手続き。ロバート・レッドフォードの地味でスタイリッシュな演技とブラッドピットの荒々しい演技に恋人とのラブストーリーのからみが絶妙。古くならない傑作。

ラウンド・ミッドナイト(1986年製作の映画)

5.0

デクスター・ゴードンのしゃがれ声が何ともいえない味がある映画。

本物のジャズミュージシャンのライブ、フィクションなのにノンフィクションと錯覚するような素晴らしい作品。

海辺のシーンなど大きなスクリ
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.0

冒頭から70年代に『愛にすべてを』のシングルレコードを買ったのを思い出しました。時系列でバンドの成長と、数々のヒット曲の録音の技術に触れられて良かったです。成長するにつれ浮き彫りになるフレディーの孤独>>続きを読む

翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.5

ばかばかしいことに真剣に取り組むことのおもしろさから、モンティパイソンの映画みたいだなあと思いました。先日、東横線に久しぶりに乗車すると志木行きの電車でした。この映画の趣旨を現実に感じるのも一考です。>>続きを読む

天気の子(2019年製作の映画)

4.0

『君の名は。』のスタイリッシュな映像と田舎の自然美のような派手さを求めると物足りないかもしれませんが、天候など自然の描写だけでなく都会の日常的な雑居ビルなどありふれた映像の細やかな描写が印象的でした。>>続きを読む

いつか どこかで(1992年製作の映画)

3.5

小田さんの世界観の初映画化作品。
バブル崩壊中の日本経済で、華やかさが残る時代の記録として貴重だと思います。

小田さんのソロアルバムのなかで、サウンドトラックのアルバムとして楽曲感のまとまりがしっか
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ドッグヴィル(2003年製作の映画)

3.9

舞台上の劇中劇のような実験性に富んだ問題作。
負の感情をこれでもかと見せつけるので疲れました。
最後はちょっとほっとしましたが、、、

SAVE THE DAY -SILENT POETS SPECIAL DUB BAND LIVE SHOW the MOVIE-(2019年製作の映画)

5.0

Silent poets のファンでCDはほとんど持ってます。
この映画におけるライブの肉体的な音楽表現、一発取りのスリルは
CDでは味わえないその場限りの一体感がよかったです。
当日ライブに行けなく
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恋のゆくえ ファビュラス・ベイカー・ボーイズ(1989年製作の映画)

3.9

ミシェル・ファイファーの斜に構えたジャズ・シンガーと、伴奏する兄弟ピアニストの交流と心のすれ違いを、シアトルのちょっと汚い町並みを舞台に繰り広げる大人のラブストーリー。デイブ・グルーシンの音楽がナイト>>続きを読む

黄昏(1981年製作の映画)

4.5

35年以上前、学生のとき、今はなき飯田橋の佳作座で鑑賞しました。同時上映が思い出せません。

湖に浮かぶ親子愛を描いた秀作。
デイブ・グルーシンのピアノの調べが、登場人物の気持ちに寄り添う感じが何とも
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シャイン(1996年製作の映画)

4.7

格調の高いクラシックの音楽と、人間くさいことこの上ない主人公をジェフリー・ラッシュが好演。ピアノを真剣に勉強するとは過酷だなあと感じました。青空と水面に浮かぶ楽譜やロンドンの町並みなど映像美も堪能でき>>続きを読む

チューブ・テイルズ(1999年製作の映画)

4.5

ロンドンの地下鉄の臨場感が味わえる質の高い短編集。
笑える話からシュールな話、いろいろありましたが最後の崇高な話だけは別格によかったです。

妖怪大戦争(2005年製作の映画)

3.0

大切にしなければならないものがあると気づかされました。

清志郎に会いたい。

平成狸合戦ぽんぽこ(1994年製作の映画)

3.9

封切り当時、多摩ニュータウンの映画館で観て、感慨深かったです。
切なくて明るくて、豊かな自然の描写と各タヌキのキャラクターが
生き生きして何度観ても楽しめます。

炎のランナー(1981年製作の映画)

4.8

究極のかけっこ
走ると、神の喜びを感じる。

自分が、することで、これに相当する行動があるだろうか?

人種差別に打ち勝つために、走る。

偏見は、当事者でしかわからないのか?

皆に祝福される勝利と
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さらば青春の光(1979年製作の映画)

5.0

82年に池袋の文芸座で、大学の同級生で卒業後バンドでメジャーデビューした友人と観ました。

トミーよりこちらの方が好きです。

この映画の影響でブライトンに訪れたのが懐かしいです。

音楽と海岸線の雄
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CURE キュア(1997年製作の映画)

4.8

映画好きな友人に、黒沢清作品の代表作を教えてと言われ、本作を薦めました。友人は鑑賞後、結末がよくわからなかったようです。
自分にとって大傑作ですが、やはり最後の伏線回収はもうちょっと時間を使って丁寧に
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カリスマ(1999年製作の映画)

2.5

ホームセンターで売ってそうな、生命観の乏しい苗木が残念。

(2006年製作の映画)

5.0

葉月里緒奈の迫真の演技がすごい。
幽霊なのに美しいし、
幽霊映画史上、ありえないシーンとか
最後近くの吸い込まれるような
度肝を抜くシーンは何度みても意味不明です。
映画のリテラシーとは何だろうと深く
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トウキョウソナタ(2008年製作の映画)

4.0

不気味なホームドラマだけどユーモアで救われる部分がある。

贖罪(2012年製作の映画)

4.3

最初から最後まで目が離せない連作。
女優陣の演技を強引に押さえ込むような小泉今日子の凄みと最後の香川照之の怪演。唯一無比です。

リアル 完全なる首長竜の日(2013年製作の映画)

3.7

廃墟と水浸しのマンションなど美術の作り込みが素晴らしい。