401さんの映画レビュー・感想・評価

401

401

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(2023年製作の映画)

4.1

権力の座につく為、もしくは守る為に騙し騙され利用し奪いとる様子が
そもそも面白いんだけど北野武監督の解釈が人間味あふれていて良かった

将軍も手の届かない存在じゃなくて内輪揉めで争う姿が人間らしく身近
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ラビット・ホール(2010年製作の映画)

3.7

息子を交通事故で亡くし8ヶ月、妻と夫がぶつかり合いながらも前に進んでいく作品。
最後には互いに歩み寄り、息子の死を受け入れて共に生きていくことを決心したのが良かった。
妻がまた前を向こうとしたきっかけ
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カフカの「城」(1997年製作の映画)

3.8

原作が未完結なので映画も同様に中途半端な所で終わる。

『裸のランチ』『不思議惑星キン・ザ・ザ』のような異空間に飛ばされたような世界観が良かった。

場面ごとに物語のナレーションあるため分かりやすく
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魔術師(1958年製作の映画)

3.7

イングマール・ベルイマンの作品のなかだと『野いちご』に並んで分かりやすい作品だった。
上品な娯楽映画で魔術師というタイトルだけあって胡散臭い感じが良かった。
それぞれのキャラクターに個性があり会話が面
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あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

3.8

美しい恋愛映画だった。
主人公とその彼女はろう者同士で2人だけの場面は会話がなく初めは困惑したが次第に心が安らかになっていくのを感じた。
音楽も、もちろん良いがロングショットが多く作品の雰囲気にぴった
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冬の光(1962年製作の映画)

3.6

戦争で悲惨な光景を目の当たりにし
愛する妻もなくした牧師である主人公の"神の沈黙"に対する葛藤を描いた作品。

心の救済である神の教えを辛い現実から逃れる為に盲信した結果、自分の都合で良いように解釈す
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明日、君がいない(2006年製作の映画)

3.8

重い内容だけれど触れていなければならない。ドアの隙間から血が流れ出すシーンから始まり、次に白黒のインタビュー映像へと切り替わる。『エレファント』『桐島、部活やめるってよ』のように一人一人にフォーカスを>>続きを読む

マルコムX(1992年製作の映画)

4.1

堅物な映画とばかりに思っていたが思っているよりもエンタメ性に溢れていて3時間もあっという間だった。ジャズだったりダンスだったり途中ではギャング物の趣さえ感じる。スパイク・リーらしい作風でみやすかった。>>続きを読む

愛、アムール(2012年製作の映画)

4.0

ミヒャエル・ハネケは凄い。流れていく時間の不穏さや虚無を作るのがうまい。なが回しで状況や空気感を把握させて緊張を煽ったり固定で風景を撮るのにも冷たさを感じる。ストーリーの嫌な所を突いてくるのも素晴らし>>続きを読む

シュシュシュの娘(2021年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

入江悠監督の作品を初めて観ました。観て良かった。最高でした。ミニシアターで観たということもあるんだろうけどずっと笑ってたし楽しかった。設定がぶっ飛んでる。なるほどだからポスターがあんな感じでタイトルに>>続きを読む

ピアニスト(2001年製作の映画)

3.7

全体的に退廃した雰囲気がありそこに惹かれました。厳しい抑圧の末の性の解放に暴走。直接的な表現をしながらも感情の変化を繊細に映し歪んだ愛の形に苦しむ姿を見事に捉えた作品だと思いました。ミヒャエル・ハネケ>>続きを読む

神さまの言うとおり(2014年製作の映画)

2.0

久々のクソ映画です。
ほとんど良い所がなかったです。唯一、血しぶきを赤いビー玉にするアイデアだけよかったです。

まずオープニングが安っぽすぎます。タイトル右下にちょこんとだすのは流石にセンスないです
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サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

5.0

バカみたいな点数を付けてしまい申し訳ありません。大好きな映画だったので満点を付けました。全くの主観なので点数はあまり参考にならないと思いますがそれほどまでに面白いと感じさせられた映画でした。 

好き
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テイク・ミー(2017年製作の映画)

3.6

サスペンス映画だと思って観たので冒頭コメディだとわかった時、気分ではなかったため失敗したかなと思いましたが勘違いが加速するすれ違いコメディがなかなか面白かったです。途中ラブストーリー的な展開になったの>>続きを読む

ライトハウス(2019年製作の映画)

3.8

Twitterにあげたものと同様のものです

去年にこの映画の存在を知って最近までその存在を忘れていたが先日公開されたことを知りいてもたってもいられずウキウキした状態で映画館に行った。正直冒頭部分は演
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Arc アーク(2021年製作の映画)

3.6

sfというジャンルの邦画を観るのは思い返せばこれが初めてだと思います。設定がかなり壮大で予告でワクワクもしましたがストーリー自体はあまり受けつかなかったです。永遠の命に人は価値を見いだせるのかという直>>続きを読む

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

久々にものすごい良い映画に出会えた。
最近は90分程の短い映画を好んで観ていたので2時間越えは最後まで集中できるか心配だったがあっという間だった。
多くの命を救った英雄が無実の罪で容疑者になってしまい
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.5

同時刻に異なる五つの都市でそれぞれの人生があるという事が素敵だと感じた。

一生のうちに会わない人とも時を共有しているという当たり前のことに気がつけた。

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

3.8

怒りを覚え悲しくなった作品。
精神病棟という閉鎖空間はつまらなく生気を感じないマイナスなイメージがあるけど主人公は太陽のような存在で周りを明るくさせた。規律正しい生活なんかよりも船にのって釣りをしたり
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