kirika75さんの映画レビュー・感想・評価

kirika75

kirika75

映画(72)
ドラマ(28)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

パディントン(2014年製作の映画)

3.0

ロングセラー童話のクマのパディントンの物語の映画化。
どうやって撮ってるの?と思うほど自然で可愛いパディントンや、彼が巻き起こす騒動の一部始終。
ピーターラビットにしてもプーさんにしても、CG技術の発
>>続きを読む

アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

4.0

第二次世界大戦下のセルビア。
パルチザン仲間のマルコとクロの町もドイツの空爆で廃墟となり、マルコは町の人々とナチスに拷問にかけられたクロを地下室に避難させる。地下の世界で作られた武器を売り捌いていたマ
>>続きを読む

地下鉄のザジ(1960年製作の映画)

2.0

破天荒な少女ザジに振り回される大人たちを描くスラップスティックコメディ。
このジャンルが苦手なので語る資格がないのかもしれないが、全編、何が面白いのかさっぱりわからなかった。

パリを魅力のない街に描
>>続きを読む

つぐない(2007年製作の映画)

3.5

イアン・マキューアンの傑作と名高い原作は、ミステリーではないが叙述トリックのような仕掛けがあるため、これをどう映像化するのかという興味もあって鑑賞。
叙述トリックの部分に関しては、何と言うか割とそのま
>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

とても見応えのある映画。是枝監督の集大成であり、最高傑作だと思う。
『誰も知らない』ではネグレクトする親とされる子どもたちを描いていたが、この作品では虐待されネグレクトされている子どもたちと、その子ど
>>続きを読む

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン(2007年製作の映画)

3.5

ベストセラーとなったリリー・フランキーの自伝的小説の映画化。
リリー役にオダギリジョー、母親役に樹木希林、そして配役のポイントとなっているのが、若き日の母親を演じる内田也哉子。

リリーの恋人役に松た
>>続きを読む

ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

公開時、たまたまアメリカにいて映画館に観に行ったけど、チケットが売り切れで観られなかったある意味思い出の映画。それなのに20年以上経って初めて鑑賞。才能がありながら精神を病んで苦しむ実在の悲劇の天才を>>続きを読む

8月の家族たち(2013年製作の映画)

3.5

アメリカ中西部、平原が続く何もない、ひたすらに暑い片田舎に住む老いたアル中の夫と鎮痛剤中毒の妻。
夫が失踪し集められた、それぞれ問題を抱える中年の娘3人と妻の姉夫婦。
夫は遺体で見つかり、葬式後の数日
>>続きを読む

ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

3.5

子どもの頃、伝説的映画としてよく名前を聞いたような気がするブルース・ブラザース。初めて鑑賞。

ストーリーとしては、ジョン・ベルーシ演じるムショ帰りの兄とダン・エイクロイド演じるその弟が、かつての仲間
>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.0

ロックバンド・クィーンのボーカル、フレディ・マーキュリーの半生を描いて、公開時大評判となった作品。
やっと観たけど、クィーンのライブを再現したシーンが目玉で(しかも吹き替え)、映画としてはどうかな…。
>>続きを読む

オンディーヌ 海辺の恋人(2009年製作の映画)

3.0

アル中から抜け出しはしたものの、悩み多き漁師が釣り上げた謎の美女。
アル中を治そうともしない元妻のもとで暮らす透析が必要な娘は、彼女を海の生きものセルキーだといい、父のもとにずっといてほしいと願う。
>>続きを読む

エル・スール(1982年製作の映画)

4.0

ビクトル・エリセ監督31年ぶりの新作長編公開、と聞いて興味はわくけど映画館に行く時間が取れない中、そうは言っても第一作の「ミツバチのささやき」しか観てないな、と思い第二作の本作を鑑賞。

50年代のス
>>続きを読む

舞妓はレディ(2014年製作の映画)

3.0

タイトルからして「マイ・フェア・レディ」のパロディ。
舞台を京都のお茶屋に移し替え、青森弁と鹿児島弁の混淆を話す若いヒロインが、完璧な京言葉を身に付け、舞妓としてデビューするまでを描く完全日本製ミュー
>>続きを読む

トト・ザ・ヒーロー(1991年製作の映画)

3.5

この作品がカンヌで新人監督賞を取ったとき、その世評の高さに観たいと思いつつ見逃してしまい、最近ふと思い出して初めて鑑賞。あれから30年以上経ってるなんて!

ベルギーの小さな街で、朗らかな両親と、愛ら
>>続きを読む

翼よ!あれが巴里の灯だ(1957年製作の映画)

3.0

若き飛行家リンドバーグが、世界初の単独大西洋横断飛行を成し遂げるまでを描くヒューマンドラマ。
主演は、長い長い足と甘過ぎない美男子ぶりが冒険家役にぴったりの大スター・ジェームズ・スチュアート。

とに
>>続きを読む

私がやりました(2023年製作の映画)

3.5

1930年代のパリを舞台に、若く美しく貧しい女優が巻き込まれた殺人事件を利用してのし上がっていくさまを、コメディタッチで描いた作品。

フランソワ・オゾン監督作に出演できて嬉々としている感じの若手女優
>>続きを読む

ノートルダムの鐘(1996年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

ルッキズムとロマ差別を真正面から取り上げた物語、文豪ユゴーの原作は未読だけど、これをディズニーが映画化しようとしたのは結構思い切ったなあ、という感じ。そして残念ながら失敗している。

ジプシー(作中で
>>続きを読む

白い巨塔(1966年製作の映画)

3.0

大学医学部のドロドロの権力争いを描いてあまりにも有名な、山崎豊子原作もの。昭和41年の制作なのであまりにも古めかしいが、松本清張原作ものと同じく、欲望に突き動かされる俗物だらけの登場人物たちは、いつの>>続きを読む

大統領の陰謀(1976年製作の映画)

3.0

ウォーターゲート事件をスクープした、というよりスクープにしたワシントン・ポスト紙の記者たちを描く、実話が元のドラマ。

事件に関わる人物の名前が多過ぎて役職を知らな過ぎて、事件のあらましを知らないで観
>>続きを読む

影武者(1980年製作の映画)

3.5

自らが死しても3年はその死を伏せるよう遺言した武田信玄。処刑されるはずだったのに、その信玄に瓜二つのため影武者として城に連れて来られた盗人(仲代達矢の一人二役)。
信玄の死後、信玄を演じさせられること
>>続きを読む

劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

4.0

倹約家だけど意外に人情家の弁護士・史朗と、優しくて乙女な美容師・賢二のカップルの、心温まる日常と人生を描いた名作ドラマの映画化。

双方の両親の老いを巡り、お互いを思い遣ったりコミカルにすれ違ったりす
>>続きを読む

アラベスク(1966年製作の映画)

3.0

グレゴリー・ペック、ソフィア・ローレン主演のお気楽ロマンチックコメディ。一応中東の某国首相暗殺をめぐるミステリーだけど、設定やストーリーは荒唐無稽で、雰囲気やアクションを楽しむ作品。

二大スター共演
>>続きを読む

華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

3.0

フィッツジェラルドの「グレイト・ギャツビー」は、映画で観るとそれほどの話でもなく、過大評価されている?という気分になってしまうが、原作を読むとやはりいい。シンプルでそれほど長くなく、登場人物の性格や役>>続きを読む

山猫(1963年製作の映画)

3.0

衰退への道を辿るイタリアの名門貴族を描いた長尺の映画。
ヴィスコンティらしくリアリティを追求した貴族の館、そこで開かれる舞踏会の豪奢さが圧巻。大量の蝋燭が灯されたシャンデリアと燭台、それを点けて消して
>>続きを読む

ピーターラビット(2018年製作の映画)

4.0

うさぎをはじめとする動物たちの、可愛さとリアルさを兼ね備えたCGの卓抜さにまずびっくり。

そして原作とはかけ離れた過激さなのに憎めないピーターのキャラクター、個性的な姉妹や仲間たちとのやり取り、爆笑
>>続きを読む

マレフィセント(2014年製作の映画)

3.0

アニメ映画「眠れる森の美女」のヴィラン=マレフィセントを主役に、お姫様が眠っていたら王子様が助け出しに来てくれる物語を、現代的に読み直した実写版。数十年前の古めかしいストーリーのアニメを、フェミニズム>>続きを読む

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.0

ピアノコンクールに挑む4人の若者それぞれの苦闘を描く、クラシック音楽の世界を舞台にした青春映画。

楽器店に勤め妻子を養いながら「生活者のピアノ」を掲げる明石、ジュリアード音楽院の俊英マサル、そのマサ
>>続きを読む

大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

3.0

40、50年代のパリを切り取ったモノクロームの映像に、あの独特なフランス語の発音。一見お洒落に見える映画はでも全く甘くない。

偏狭な教師とつまらない授業の学校にも、利己的でがさつな両親のもとで過ごす
>>続きを読む

マイ・インターン(2015年製作の映画)

3.5

ニューヨークのファッションの世界で、アン・ハサウェイ演じるヒロインが名優の誉れ高い大御所スター扮する人生の先輩に影響を受けながら成長していく姿を描くヒューマン・コメディ、といえば「プラダを着た悪魔」だ>>続きを読む

漁港の肉子ちゃん(2021年製作の映画)

3.5

その巨体で「肉子」と呼ばれる男運のないシングルマザーと、まるで似ていない美少女の娘。放浪の果てにたどり着いた小さな漁港町で暮らす親子と、その周囲の人々を描いた物語。
親子の秘密も含めてよくある話ではあ
>>続きを読む

恋に落ちたら…(1993年製作の映画)

2.5

若き日のユマ・サーマンの美しさ(ジュリア・ロバーツの若い頃と容姿も演技も似てる)、ビル・マーレイの不気味な悪役ぶり、そして平凡な男を演じるロバート・デ・ニーロのさすがのうまさ。
けど何だろう、この響か
>>続きを読む

ボビー・フィッシャーを探して(1993年製作の映画)

3.5

チェスの天才ボビー・フィッシャーのエピソードを交えながら、やはりチェスの天才少年ジョシュが才能を見出されそれを伸ばしていく様を、周囲の大人たちの愛情と葛藤とともに描く。ジョシュも実在のチェスプレイヤー>>続きを読む

アラジン(2019年製作の映画)

2.8

ディズニーアニメの実写化ってどういう意味があるんだろう…。ということを考えさせられてしまう映画だった。

女優さんというのは選りすぐりの美女揃いなのでプリンセス役には困らない。実際この映画のジャスミン
>>続きを読む

ボウリング・フォー・コロンバイン(2002年製作の映画)

3.5

米国における銃への特殊な固執と愛着、白人至上主義の根深さがよくわかるドキュメンタリー。
取材対象に自ら体当りしていく監督ムーアの姿勢には感心させられる。

ベイマックス(2014年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

両親を早くに亡くし、若い叔母のもとで育った兄タダシと弟ヒロ。13歳で高校を卒業するほどの頭脳を持ちながらそれを活かす道を見いだせないでいた弟に、自分が通う大学のラボと仲間たち、教授を紹介し、科学とそれ>>続きを読む

レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―(2009年製作の映画)

3.0

大昔の英雄戦記物を現代的にしようとしたのはわかるが、尚香が敵陣に潜り込むエピソードや小喬が曹操に一人で会いに行くくだりなど、女性の活躍の方法があまりに荒唐無稽。
アクションシーンの切れ味や美しさはさす
>>続きを読む

>|