エリオットさんの映画レビュー・感想・評価 - 19ページ目

エリオット

エリオット

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ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

4.1

劇場では久々のタランティーノ作品。

70mmで撮られた分やはり雪の中を駅馬車が走るシーンなど非常に美しく迫力がある。
ただ、昔のシネラマ映画って「ベンハー」などの史劇や戦争もののイメージが強いので、
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狂った野獣(1976年製作の映画)

4.1

東映スピードアクションの代表的作品。

噂どおり、渡瀬恒彦がスタントマンなしで走るバイクから走るバスの窓に乗り込み、最終的にはバスを実際運転しながら横転させていた。さすが狂犬!

シーンの繫がりなど全
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オデッセイ(2015年製作の映画)

4.2

上映時間やお金のかけ方、火星のビジュアルへのこだわり方などはどう見ても超A級大作だが、説明的なシーンがなく話がテンボよくポンポンと転がっていく様はいい意味でB級映画のよう。
観ている方も、なんか理屈は
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超高層プロフェッショナル(1979年製作の映画)

4.4

ただ超高層ビルの鉄骨を組み上げていくだけの話だが、説明的なセリフはなく、サクサクと男の熱いドラマが展開してゆく70年代アクション映画、上映時間102分!

どんな題材でもドキドキハラハラして最後にス
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大砂塵(1954年製作の映画)

4.3

ニコラス・レイ②

いちおう西部劇の形は取っているが、中味はメロドラマというか女同士の激しい愛憎劇。
 
物語は、ギターを背中に背負ったジョニーがアリゾナの山奥にある賭博場の店へやって来るところから始
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ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)

4.2

やっと観に行くことができた。

「地味」「地味」と言われているが142分間全く退屈しなかった。
娯楽とメッセージのバランスが絶妙なうえに、非常に映画的サスペンスにあふれた映画だった。

依頼者の利益
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10番街の殺人(1971年製作の映画)

4.4

リチャード・フライシャー③

久しぶりにTSUTAYAに行ったら発掘良品で本作品を置いていたのでびっくりして早速借りて観た。

ロンドンのプリントン10番地で実際に起こった連続殺人事件を基になんと事件
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柳生一族の陰謀(1978年製作の映画)

3.9

春日太一さんが推薦していたので観てみたオールスターキャスト出演の大娯楽時代劇!

荒唐無稽、裏切りに次ぐ裏切りの物語で仁義なき戦い小田原死闘編と言うべき内容。
おまけに千葉真一率いるJACの面々、真田
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の・ようなもの(1981年製作の映画)

4.0

物語は特段大きな起伏もなく主人公である二つ目の落語家とその周りの人々の日常を坦々と描いていくだけに過ぎないが、画の切り取り方や音の使い方、編集などは非常に練られている。
劇場第1作目にして監督の「どう
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マーズ・アタック!(1996年製作の映画)

4.0

かなりのおバカ映画だが、
過剰過ぎるところも
皮肉が効いているところも
今まで観たティム・バートンの映画の中では一番バートンらしい気がする!

有名俳優や女優、はたまた監督まで、
誰が出ているのか探し
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脱獄広島殺人囚(1974年製作の映画)

4.2

あまりに執拗に繰り返される脱獄と逮捕

本能のままに生きること自由になることを求め続ける主人公だが、その行動やモノローグには哀しさと可笑しさが伴う。
後半は過剰さがどんどん増し、笑うしかない展開に。
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現金に手を出すな(1954年製作の映画)

4.8

ジャック・ベッケル②

ジャン・ギャバンの顔の映画!
これほど格好いい男はなかなかいない。
冷静沈着でありながら、情に篤く、沸る心を持ち、紳士的かつ野性的で女にモテる。

オッサン2人がパテを塗ったラ
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ウィンチェスター銃'73(1950年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

アンソニー・マン③

大方の人とは違って私の場合、西部劇からではなくフィルム・ノワールからアンソニー・マンに入ったので、このモノクロの西部劇は非常にしっくりきた。

ヒロインの描き方もちょっと突き放し
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スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年製作の映画)

4.0

スターウォーズファンのスターウォーズファンによるスターウォーズファンのためのエピソード7!

ファンである私は十分楽しめた。

革新性がないとか予定調和過ぎるとかストーリーが薄っぺらいとかの批判はこの
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天国は待ってくれる(1943年製作の映画)

4.4

エルンスト・ルビッチ⑤

他のレビュアーの方も皆さん書いているが、この映画のキーワードは「幸福感」「多幸感」。
テクニカラーがその感覚を倍増させており、観ている間中幸せな気分になれる。

ジーン・ティ
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天使(1937年製作の映画)

4.5

エルンスト・ルビッチ④

これほど「見せずして見せる」「語らずして語る」ことにこだわって作られた映画を他に知らない。

ルビッチ作品のなかでも大人度、洗練度はピカイチな分、コメディ度は若干抑えめ。
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エンゼル・ハート(1987年製作の映画)

3.8

ブルーレイにて鑑賞。

キーキー音を立てながら回るファン、地下へ向かって降りてゆくエレベーター、縦格子が作る光と影が幾度となく登場するなど、全編になんとなくコケおどし感が漂ってはいるが、1955年のニ
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極楽特急(1932年製作の映画)

5.0

エルンスト・ルビッチ③

オーソレミヨ、ガーター、バッグ、ネックレス、時計!扉!階段‼︎靴音‼︎
全てが完璧すぎる。

どれだけ甘い人間だと言われようと今まで観た映画で何が一番好きかと問われれば「極楽
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姿三四郎(1943年製作の映画)

3.8

日本映画専門チャンネル

黒澤明の初監督作品。

わざわざ風が強く吹きつける草原のような場所で決闘させるなど観客を楽しませようとするサービス精神がうれしい!

たしかに黒澤明がアメリカの活劇のリズムを
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花嫁人形(1919年製作の映画)

3.8

エルンスト・ルビッチ②

とにかく人形というかヒロインがキュートすぎる!

結婚哲学(1924年製作の映画)

4.0

エルンスト・ルビッチ①

2組の夫婦と友人男性1人が織りなす恋愛喜劇。

誤解が誤解を招く展開が早くて上手い!
小道具(花や手紙、帽子など)や登場人物の表情、視線などを駆使し、見る者をゲラゲラあるいは
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ロケーション(1984年製作の映画)

4.5

DVDで鑑賞。

映画を撮ることに関する喜劇であり、愛の物語であり、ロードムービーでもある。

若いころの美保純が、カラッとしながらも心の奥に重いものを抱えている役を好演して魅力的。

後半は現実か夢
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夜のストレンジャー(1944年製作の映画)

4.0

アンソニー・マン②

南太平洋で海軍に従事していたジョニーがアメリカに帰還する。彼は軍務についているときローズマリーという女性と文通していたが帰国後、彼女に会うために手紙の住所を訪ねると…いう内容。
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札束無情(1950年製作の映画)

4.0

リチャード・フライシャー②

最初から最後まで全く無駄のないカットの連続でサスペンスがずっと持続したまま68分があっという間に終わった。

強盗犯とそれを追い詰める警察のドラマの典型!
盗聴器などの小
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女群西部へ!(1951年製作の映画)

4.0

ほとんど女ばかりで西部を横断するという一風変わったシチュエーションの中で、数ある苦難を乗り越えながら、皆が強く成長していくのを見るのは非常に感動的!

日系俳優のヘンリー中村がいい味を出している。
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ギルダ(1946年製作の映画)

4.0

リタ・ヘイワースの艶やかな魅力が光る
ハード・ボイルド・サスペンスの最高傑作!
とブルーレイの宣伝文句にあるが
まさにリタ・ヘイワースの魅力満載の映画!!

ストーリーはいわゆるフィルム・ノワールで
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東京物語(1953年製作の映画)

5.0

Amazonでクライテリオン版のブルーレイを注文してから3週間くらいしてやっと届いたと思ったら、その日に原節子さんの訃報のニュースが…
さっそく観る。

こないだ見た「浮草」は普通に大変面白い作品だっ
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

5.0

blu-rayで見たが、どうしても映画館で見たくて1時間以上かかるところまで出かけてIMAX3Dで鑑賞。
何度も見に来てそうな観客が多かった。

やっぱり見に行って良かった!

セリフではなくアクショ
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007 スペクター(2015年製作の映画)

3.4

IMAXで先行上映。

前3作がかなり気に入っていたので、クレイグボンドに期待していたし、オープニングの長回しもそれに応える感じで始まったので、いいぞ〜と思ったが…結局最後まで乗れなかった。

敵とボ
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その女を殺せ(1952年製作の映画)

5.0

リチャード・フライシャー①

最初から最後まで全く無駄がない。
ストーリーの意外性、盛り上げるためのアイディアや工夫…
サスペンス映画の教科書!

サイド・ストリート(1950年製作の映画)

4.0

アンソニー・マン①

主演はニコラスレイ監督「夜の人々」のファリー・グレンジャーで、その恋人にキャシー・オドネルのコンビ。

いわゆるヒッチコックの巻き込まれ型サスペンスのような作品。
テンポ良い演出
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夜の人々(1948年製作の映画)

4.6

ニコラス・レイ①

アンソニーマン監督の「サイド・ストリート」に続けて観たボウイ&キーチの物語。
撮られた順番はこちらの方が先みたいだが、どちらもファリー・グレンジャーとキャシー・オドネルのコンビ。
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(1960年製作の映画)

4.7

ジャック・ベッケル①

脱獄のためにひたすら「穴」を掘る映画。
それぞれ個性的で魅力的な登場人物、よく練られた小道具の使い方、物語の緻密な構成と時々それを逸脱するかのようなドキュメンタリー的長回し。
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美貌に罪あり(1959年製作の映画)

4.3

若尾文子映画祭にて鑑賞。

杉村春子、山本富士子、若尾文子、野添ひとみの4人の主演女優が全員素晴らしい。
杉村春子が圧倒的なのは当然として特に野添ひとみの健気な可愛さに惹かれた。

勝新と山本富士子の
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