katojjjさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜(2011年製作の映画)

2.0

派遣切りなど複数の社会派テーマを含みつつもすべて空中分解してしまった感じ。

登場人物たちの台詞も行動も類型的で、有名俳優たちの魅力や演技をまったく活かし切れていなかった。

TVサイズの域を超えられ
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キャビン・フィーバー(2002年製作の映画)

3.5

森の中で酷い目に遭う若い男女の話という定番ホラーだが、ここで若い男女を襲うのは殺人鬼ではなく謎の伝染病。そしてワンちゃんも襲ってくる。

明らかに低予算で特別どうという作品でもないが、なぜかそれなりに
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呪呪呪/死者をあやつるもの(2020年製作の映画)

3.7

死者を操って製薬会社の幹部たちの殺害を開始した謎の呪術師。
それを追うことになったネットニュース記者のジニは、行方不明になった仲良しの呪術師ソジンを思い出す。

ホラーというよりアクションと呼んだほう
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この子は邪悪(2022年製作の映画)

1.2

出だしは悪くないのだが。
謎解きの面白さもあまりなく、まあダメでしたね。

非常宣言(2020年製作の映画)

3.6

話のメインである旅客機内でのウィルス・パニックより陸で展開するソン・ガンホの警察パートのほうが面白い。

序盤は積み重ねるように話が進むが徐々に大雑把な展開になってしまったのは残念。
映像はパワフルな
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ドラゴン・キングダム(2008年製作の映画)

3.5

ジャッキー&ジェット・リーの夢のコラボ作。
酔拳を披露するジャッキーのほうがやや分があったか。

映画自体は真の主人公であるカンフーオタクの高校生ジェイソンが強くなっていく過程の描き込みがいまいちで、
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ブラックブック(2006年製作の映画)

4.6

ドイツ軍に潜り込んで殺害された家族の復讐を目論むユダヤ人女性の物語。

登場人物たちに容赦なく訪れる悲劇。元々被害者であるレジスタンス側を正義一辺倒ではなく、その醜悪さも含めてありのままに描く姿勢。そ
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きさらぎ駅(2022年製作の映画)

3.0

2ちゃんねる発の都市伝説ホラー。
ホラーとは言っても、怖さはほとんどないRPGスタイルの作品。
怖いどころか話が進むにつれて主人公の行動がコメディチックなくらいに無敵モードになって笑ってしまう。
意外
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

4.2

過激な菜食主義者を誤って轢き殺してしまった精肉店を経営する夫婦が、ひょんなことからその遺体の肉を店舗販売したら、あまりに旨くて大ヒット。
そして売り物を調達するため夫婦は菜食主義者たちの狩りを開始する
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共謀家族(2019年製作の映画)

3.6

妻と娘が犯したやむなき殺人を隠蔽するため映画好きな親父が奮闘するサスペンス劇。

物語が進むにつれてヴォルテージがどんどん上がっていく。開始はコメディ調だが終盤は熱い家族ドラマに変貌する。
辛い話だが
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カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

4.0

真の主人公はネイティブ・アメリカンのチーフだったのか。
言葉を発さないため謎めいた雰囲気を常に纏う彼の魂が救われるまでの話だと解釈していいのかも。

昔は胸糞だの後味が悪いだのと言われていたが、今観る
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四十四にして死屍死す(2023年製作の映画)

3.0

マンションの自室の扉の前に突如現れた謎の全裸の死体。通報して騒ぎになることで部屋の価値が下落すると考えた一家は死体を秘密裡に処分しようとするが。

そりゃないだろうとツッコミ入れたくなる場面が多々ある
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救命士(1999年製作の映画)

3.7

『タクシードライバー』のトラヴィスがタクシードライバーではなく救命士だったなら。というのを狙ったかどうかは判らないが、過重労働や安楽死の問題などを描き、都会の闇を描き出す。

『タクシードライバー』を
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神さまの言うとおり(2014年製作の映画)

1.2

不快で気持ち悪いデスゲームが延々と続くが特にスリルがなく冗漫な作品に。

ラストカットが昔の三池崇史監督作品を想起させた。

パフューム ある人殺しの物語(2006年製作の映画)

3.4

中世を舞台に、生まれつき異常に発達した嗅覚を持った青年が匂いの魔力に取り憑かれて香水作りの道に進むが、やがて究極の匂いを求めて美女殺しに手を染めていく。

ガサツな方法で殺人を繰り返す主人公がなぜ捕ま
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七人樂隊(2021年製作の映画)

4.0

七人の香港有名監督による短編作品集。

どれも微妙に懐かしくしんみりした味のある作品が多い中、掉尾を飾るツイ・ハーク監督作はラム・シューが登場する内輪ネタ満載の爆笑作で、これを最終話にしたあたりが香港
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デッドプール(2016年製作の映画)

3.0

主人公が下ネタ満載の異色キャラというのがマーベルとしては新基軸なのだろうが、個人的にはあまり新鮮さは感じなかった。

マーベルはあまり得意分野ではないこともあるが、自分としては普通のアクション・コメデ
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.6

男性が夢見るユートピアは女性にとっては牢獄だった。
ということか。
終盤は男社会からの脱走を描いているのかな。

サスペンス仕立ての社会派映画。というよりずばりフェミニズム映画。

ラストは敢えてスッ
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ライト/オフ(2016年製作の映画)

3.5

なんかプレデターみたいなシルエットの化け物が電気を消すと姿を現し襲ってくる。

特に怖いわけでもなくグロもないが、テンポ良く話が進んでサクッと楽しめるホラー作品。
雰囲気も悪くない。

ホラー映画とい
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ラヴソング(1996年製作の映画)

4.0

大陸から香港にやって来たふたりの若い男女が恋に落ちるもやがて別れ、また再会するもすれ違いを繰り返す。

一番グッとくるのは香港から逃亡を計るエリック・ツァンにマギー・チャンが会いに行くシーン。
別れを
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デュエリスト/決闘者(1977年製作の映画)

3.5

綺麗な映像と、それとは対照的な粗野な対決シーンで独自の魅力を放つ作品。

ハーヴェイ・カイテル扮するフェローという困ったちゃん決闘野郎に狙われて、生涯に渡って闘うことになった育ちの良い男デュベール=キ
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ヘルドッグス(2022年製作の映画)

3.6

アンダーカヴァーもの。

原田真人監督らしいワチャワチャした映像が今回も健在だが、この人の作り出す映像はトニー・スコットみたいなカッコよさがあまりないのよね。どういワケか。

それはともかく、原作未読
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東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

5.0

クリスマスの夜に捨てられた赤ちゃんを発見した3人のホームレスが、赤ちゃんの両親の捜索に乗り出す。

今敏監督印の虚実ないまぜ手法を排したストレートなハートフル・ドラマ。
クライマックスはまさかのジャッ
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千年女優(2001年製作の映画)

4.8

警察に追われる鍵の男に恋をした女優の藤原千代子。彼女は生涯を賭けて鍵の男を追い続ける。

最後の千代子の台詞に一瞬裏切られたような気になる人もいるかもしれないが、あの最後の台詞でこれがラヴストーリーで
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四十七人の刺客(1994年製作の映画)

1.5

昔にテレビ東京で放送された『大忠臣蔵』に似たような作品だが、役者陣の演技は類型的で剣戟シーンは迫力に欠け、はっきり言って退屈な時代劇。

TVの2時間スペシャルドラマを観ているような感じで映画的なカタ
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ステキな金縛り(2010年製作の映画)

3.6

妻殺しの濡れ衣を着せられた男の弁護をすることになったのは失敗続きのダメダメ弁護士・宝生エミ。彼女は男が殺しとは無実であることを知る「戦国時代の幽霊」を証人として法廷に連れてくる。

深津絵里の演技と魅
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シャドウプレイ 完全版(2018年製作の映画)

3.7

広州の再開発地域で勃発した反対運動のさ中に転落死した開発責任者タンの死の謎を追う若手刑事ヤン。
事件の核心に迫ったとき、ヤンはハメられて犯罪者として追われる身になってしまう。

実話ベースのヘヴィなヒ
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

4.5

細かい説明を省いたイジメのシーンはリアルなおぞましさと恐怖感があり、主人公の絶望感を巧みに描いている。
このリアルさとドラマチックなミステリー展開が見事に融合し、大感動のラストを迎える。

このアニメ
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アウトブレイク(1995年製作の映画)

3.7

エボラウィルスをモチーフにしたパニック・スリラー。

新型ウィルスが猛威を食いとめるために立ち上がるダスティン・ホフマンらの奮闘ぶりを描く。
スケールの大きなシーンも多く普通に楽しめる作品だが、軍は実
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かちこみ! ドラゴン・タイガー・ゲート(2006年製作の映画)

3.4

ドニー・イェン、ニコラス・ツェー、ショーン・ユーがばっさり垂れた前髪をトレードマークにバトルを繰り広げるフィジカル・アクション。

漫画原作らしく漫画チックな映画。話作りはかなり雑だがスピーディーで派
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ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

3.8

世界的有名事件をベースにした作品。

娯楽性は一切排した作りで、殺害シーンも直接は描かず、よくある実録犯罪ドラマを期待すると肩透かしを喰らう。

だが一貫して薄暗いタッチだが、主人公が大殺戮に向かう前
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流浪の月(2022年製作の映画)

3.8

150分もある陰鬱な話であるにも関わらず、長さを感じない秀作。
広瀬すず、松坂桃李、横浜流星の演技が素晴らしい。中でも横浜流星の最低演技は特筆に値する。

ちなみに、某有名事件の犯人がこの作品の登場人
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寄生獣 完結編(2015年製作の映画)

3.5

原作で最大のハイライトだった泉新一と田宮良子の対峙シーンがこの実写版でも一番の見せ場に。
ただそれ以降の展開が大味になってしまったのはやや残念。

前作とこの完結編を含め、原作のような深みはないが要約
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寄生獣(2014年製作の映画)

3.5

山崎貴監督がゴジラで現在進行形レジェンドになったよ記念。

大傑作漫画『寄生獣』の実写化だが、原作の展開をはしょりまくりで深津絵里扮する田宮良子が登場するのが超早い。

しかしなかなか面白く仕上がって
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サイレントヒル(2006年製作の映画)

2.5

序盤は良かったが、サイレントヒルに到着してからはそれほどスリルもなく怖くもなく、あまりノレませんでした。
個人的にこのてのホラーは相性が合わないので、ホラー好きやクリーチャー好きの人が観ると面白いのだ
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(ハル)(1996年製作の映画)

4.3

ネットも携帯電話も普及していなかった時代に撮られたパソコン通信で出逢った若い男女の物語。

時に不安な空気に覆われながらも、ゆっくりと愛を育んでいく二人。こころ洗われる秀作。

ほとんどがパソコンに打
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