たくさんの映画レビュー・感想・評価 - 55ページ目

たく

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余命90分の男(2014年製作の映画)

3.5

ロビン・ウィリアムス最後の主演作のテーマが「死」ってのが何ともしみじみくるね。
登場人物の心情をいちいちナレーションで入れるのはちょっと白けたけど…。

原題が「THE ANGRIEST MAN IN
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.5

代表作になるくらい宮沢りえが良くて、杉咲花もいいし、こんなん絶対泣くわって見てたら最後で全部持ってかれた感じで「小早川家の秋」を連想した。

仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)

4.3

期待を遥かに上回る強烈な演出。冒頭7分間意味不明。
中盤で突然画面に亀裂が入り、フィルムが焼けて映像が停止するシーンのショック。
その後にキリストのくぎ打ち、目のアップと続く恐ろしい演出がすごい。
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龍三と七人の子分たち(2015年製作の映画)

3.5

ヤクザを引退して世間の鼻つまみ者として暮らしていた老人たちが集結して町を牛耳っている若きチンピラ集団を蹴散らす話。
「七人の侍」がベースになってるのかな。
たけしらしい暴力描写はないけど編集のうまさは
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海街diary(2015年製作の映画)

4.5

昭和の名作を見ている気分だった。
どうやら監督もそれを意識して撮ったらしい。
綾瀬はるかと長澤まさみからあんな自然な演技を引き出した是枝監督すごい!
女性が世代を紡いでいく感じが「紀ノ川」を連想させた
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.3

夫の浮気から恐ろしく緻密な復讐を敢行する妻と、夫婦のその後を描くサスペンス。
最初サスペンスで途中からコメディになって、最後はホラーという不思議な映画だった。
あのラストは怖すぎる。きっと全米の既婚男
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.3

SF世界の壮大さ、家族愛の泣かせ要素、謎解きの面白さ、いっぱいつまって充実した内容だった。
これは映画館で観るべき映画だね。

マシュー・マコノヒーがSF?って思ったけど、本作はSFだけじゃなく愛の物
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.7

ウェス・アンダーソン監督のカメラワークや編集の様式美がハマり過ぎてクライマックスとか大興奮だった。
全体にメルヘンチックな映像にほんの数シーンだけ入るグロ演出がものすごい効果的で恐れ入りやした。
BG
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ミモザ館(1934年製作の映画)

4.9

ラストが凄まじかった〜
あんなに賭博を嫌っていた女将が愛する義理の息子のために自ら賭博をして資金をかせぐ。
その間に息子は自殺を図り、最後に口にした名前は母でなくロクデナシの女の名。
息を引き取った瞬
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陸軍(1944年製作の映画)

4.5

国威発揚映画的な作り。
当時はこういう描き方しかできなかったろうね。

日清戦争以前から繰り返されてきた日本の戦勝の歴史において、お国のために尽くして軍隊で活躍することが男の生き様。
代々病弱で軍隊に
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マドモアゼル(1966年製作の映画)

4.1

ジャンヌ・モローはやっぱすごいね。
この人の主演でハズれってないよね。

優雅な外面に隠された下衆な女の本性。
怖いねー。

デデという娼婦(1947年製作の映画)

4.2

ラストがすごい。
それまで彼の暴力に怯えて逆らえなかった彼女が、本当に愛する男を殺されて吹っ切れたときの残忍な恐ろしさ。
ラストで出勤の自転車集団とすれ違って車で去っていくという明暗の対比もすごい。
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フィツカラルド(1982年製作の映画)

3.5

クラウス・キンスキーの迫力がすごくて、黒澤監督作品における三船敏郎みたいな存在感。
相手役がクラウディア・カルディナーレ。大きな口の笑顔に彼女らしい美しさを見た。
船で山を超えるってのが正気の沙汰じゃ
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シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

4.0

散々語り尽くされたであろう名作 。
オープニングが洒落てて雨の舗道を真上から傘さして通り過ぎる人と入れ違いになるようにタイトルロールの文字を流すセンスがいい。
全編ミュージカルで自然にセリフをしゃべる
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ラスト・タイクーン(1976年製作の映画)

3.1

エリア・カザン最後の監督作品。

ハリウッドに生きる人々を描くことで、この世界の狂気をあぶり出す。
「イナゴの日」とか「マルホランド・ドライブ」系の話。

エリア・カザンにしちゃイマイチなんだけど、ロ
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イントゥ・ザ・ワイルド(2007年製作の映画)

3.9

複雑な家庭環境に育ったアレックスは世俗を忌み嫌い、真実を見つけるため大学卒業とともにアラスカの荒野へ一人入っていく。
最初「大いなる勇者」のリメイクかと思った。

フォロー・ミー(1972年製作の映画)

4.0

ある公認会計士が妻の浮気を疑って探偵を雇う。

夫婦が心のすれ違いを通して愛を取り戻すという「雨降って地固まる」系。

男と女の感性の違いだけでなく、イギリス文化とアメリカ文化のすれ違いっていう側面も
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コネクション マフィアたちの法廷(2006年製作の映画)

3.2

シドニー・ルメット監督で見た法廷劇は「十二人の怒れる男」以来だな。
BGMにジャズを使ってるのは同監督の「質屋」を思い出すね。
実話をもとにした大規模なマフィア裁判。
アメリカの法的背景とかよく知らな
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殺陣師段平(1962年製作の映画)

3.5

黒澤明が脚本ということでレンタル。
歌舞伎役者あがりで昔、殺陣師として鳴らして今は新国劇の頭取となっている男のお話。
中村鴈治郎だから間違いないよね。
でもセリフが何いってんのかよくわからないシーンも
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サニー 永遠の仲間たち(2011年製作の映画)

4.2

すごく良かった。
女子高で知り合った同級生7人のいつまでも変わらぬ友情・青春物語。
テーマは直球で、友情の大切さとか、いつまでも自分を見失わず人生輝くことの大切さとか。
主役のナミ役の人が、子役も大人
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ラースと、その彼女(2007年製作の映画)

3.8

男の成長物語。
町の人みんないい人過ぎじゃね?ってのはまあ置いといて。
ピグマリオンみたく彫刻に恋してそれが本物になる話かと思いきやそうならずまさかの展開。
マーゴ役のケリ・ガーナーが可愛いかった。

ドライヴ(2011年製作の映画)

4.0

すごいね緊張感が。
冒頭、1つの強盗犯罪で逃げ切るドライバーの手腕を見せてからタイトル出す演出がうまい。
主役のライアン・ゴズリングがとにかく寡黙、相手役のキャリー・マリガンも寡黙。目と目で通じ合う。
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追憶(1973年製作の映画)

4.3

良かったわー。
バーブラ・ストライサンドの演技と主題歌がいいよね。

第二次大戦中、大学の同窓生として出会った男女が愛しあい、すれ違い、そして別れる。
この二人、愛し合ってるのに性格が合わないんだよね
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コンドル(1975年製作の映画)

4.0

原題は「コンドルの3日間」、さらに原作は「コンドルの6日間」らしい。
まさに緊迫感だね。
CIAの秘密組織である資料調査機関が何物かに襲われ、たまたま買い物に出ていたコードネーム「コンドル」は命拾いし
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大いなる勇者(1972年製作の映画)

4.2

山の男を描いた作品で、骨太そのものの映画。
ロバートレッドフォード演じるジョンソン(映画の原題がこの人の名前)が町の生活に嫌気がさして山に入り、インディアンとの戦いを通じて山深く入っていく。途中、イン
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スケアクロウ(1973年製作の映画)

4.0

名作。
すごい昔に一度観たけど最後の噴水シーンしか覚えてなくて、再見。
ちょっと長いけど、ジーンときたね。
ラスト、マックスが靴に隠したお金で往復切符(片道でなく)を買うシーンが最高。
やっぱ男の友情
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痴人の愛(1934年製作の映画)

3.6

ベティ・デイビス良かった。
下衆な女が良く似合ってね。
ほんとひでー女。
愛のカケラもない女。

そんな女に首ったけで利用されまくる男。
足に奇病をかかえてうまく歩けないコンプレックスが精神の歪みとな
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小さな村の小さなダンサー(2009年製作の映画)

3.5

中国山東省出身の世界的バレエダンサー、リー・ツンシンの自伝を映画化したもの。共産党の怖さがわかるよね。
こういうふうに幼い頃から政治的に洗脳するのね。
バレエの本質を追求するチャン先生が反革命分子とし
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七年目の浮気(1955年製作の映画)

3.5

やっぱ時代のせいか際どさが足りないけどコメディーとしてなかなか楽しめた。マリリンは今見るとちょっと太いんだけど、やっぱセクシーだし声がかわいいよね。
有名な地下鉄排気口でスカートがめくれ上がるシーンは
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冬の嵐(1987年製作の映画)

2.8

原題直訳だと「冬の死」だけど邦題の方がかっこいいね。
これサスペンスなんだけど怖くないのよ。
コメディーっていうか舞台劇な感じ。
1987年作品にしちゃあちょっと雰囲気が古臭すぎに感じた。

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

5.0

公開直後に観て衝撃を受けてその後なんども繰り返し観ている自分の中で暫定ベスト映画。
ほのぼのした絵柄だけど容赦ない編集で時間軸がぐんぐん進んでいき、空襲や爆撃のシーンは恐ろしく、冒頭からは想像つかない
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キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

4.0

前作同様に容赦ないゴア描写とBGMの対位法が冴えてたね。冒頭サラッと流れる音楽が伏線になってるのも心憎いし、露出多めのエルトンジョンも最高だった。
小屋のシーンはちょっと「明日に向かって撃て」を連想し
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.0

まず邦題で吹いた。ゾンビエンターテインメントとして素晴らしい作品。ストーリーに捻りはないけどゾンビの泥臭い迫力に最後まで飽きなかったね。
事の発端が同じ感染モノの「コンテイジョン」に似てるのも面白かっ
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犬猿(2017年製作の映画)

3.5

日常に潜む歪みを切り取って行く吉田監督テイストは健在。小ネタでちょいちょい笑かして、後半で一箇所だけ大爆笑させる持って行き方が抜群。
ただ、対照的な兄弟姉妹が衝突する描き方がちょっとありがちだったかな
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