雄弁なカメラアングルと、扇情的な劇伴と、終始不穏な物語に釘付けになっての、予想外の結末。衝撃喰らう。なぜ???????
上映後の初日舞台挨拶。
研究心、好奇心、承認欲、達成感、、、
科学者の本能に囚われて唆されて突き動かされた先の悲劇。その現実に打ちのめされた人間オッペンハイマーの、良心の慄きと恐怖と後悔と苦悩の物語だと受け止めた。戦勝国アメ>>続きを読む
ジャパンプレミアで(有楽町朝日ホール)
シュー・グァンハン演じる18歳&36歳両方のジミーがとても魅力的で、温かくて切なくて優しい物語を成立させていた。
退屈に思えるほどゆったりと雄大な物語の流れが、かえって新鮮で翻弄された。劇中劇で始まって劇中劇で終わる構造も面白い。結論を丸投げする系には毎度不満を感じるけど、これはアリかなと思わせる不思議な雰囲気が>>続きを読む
物語が進むにつれて何が真実か分からなくて混乱したけれど、結局この世の事象に正解なんて無いのだと思った。ザンドラ・ヒュラーの絶妙な演技に煽動されて惑わされた。
主人公の小者感がこれまでの作品の中でもひときわリアル。紆余曲折の末にひとりぼっちという結末は、彼なりの苦笑いの自虐なのかな。独りよがりで自分勝手な主人公なのに、それが微笑ましくて可愛らしいと思わせるの>>続きを読む
登場人物や映像、話しの切り口や進み方がオーソドックスで手堅くて優等生で、安心して観ていられた。
ルシアの存在の説得力。戸惑いや拘りや苛立ちが等身大でリアルで、いじらしくて切なかった。主人公の性自認の葛藤だけでなく、周囲の人達の微妙で繊細な関係や心情も丁寧に描かれていて見応えがあった。大人達に比べ>>続きを読む
絶品の料理と眩しい風景と華美な美術と佇まいの美しい登場人物たち、の説得力。これだけで充分に納得して満足した。
はみ出しもの達の一生懸命な日々が微笑ましくて愛おしくて、彼らの幸せな結末を願いながら観たので結末はやるせなかったけれど、それでもどこか清々しくて優しくて後味は良かった。さりげない伏線やエピソードが端々>>続きを読む
ジェンダーとか人種とか主義主張とか宗教とかヒエラルキーとか。笑いと深刻さと毒々しさと静謐さと美しさとみっともなさとシニカルと真正面さ、、、全てごちゃ混ぜになったアンビバレントなエネルギーの圧が凄まじく>>続きを読む
問題提起の社会派作品かと思っていたら、予想外に純粋なラブストーリーだった。
イデオロギーとかジェンダー、グルーミングとかパワハラとか、今の視点で見たら主人公の高圧的で高慢な尊大さに嫌悪感も覚えるけれど>>続きを読む
10代で観たなら、イーニドの不満とか焦りとか苛立ちとかに感情移入しただろうが、今や自分は完全にシーモア側に居た。居心地の悪さを抱えながらなんとか社会に紛れ込んでいるオタク中年の孤独や疎外感や生きづらさ>>続きを読む
思っていた以上に正統派で優等生なガッチリミュージカル、それなりに楽しめたけれど。ティム・バートン版の、何か後ろめたい気分にさせられる、意地の悪くて胡散臭くてバカバカしいチョコレート工場の雰囲気を懐かく>>続きを読む
無理矢理な筋書だけれど、勢いで納得で全然あり。あれやこれやが思い通りにならない青春の日々を、適度にハートフルに適度にコメディに描いていてとても後味の良い映画だった。
キャスト+監督登壇の初日舞台挨拶。
滑稽でシュールでシニカルで生活感があるのに、微笑ましくて飄々としていてファンタジーでストレートなラブストーリー。その不思議で絶妙なバランスがとても心地かった。
何より、初デートムービーがデッド・ドント>>続きを読む
セクハラとかパワハラとかポリコレとかを、説教臭さなしに、シニカルにゴージャスにユーモラスに観客に考えさせるのが格好いい。イザベル・ユペールの大人の余裕さがさすがだなと思った。
華やかな時代のバーンスタインを垣間見れたのは嬉しかったし、破天荒な生き方は微笑ましかったけれど。彼の行いは今の時代だったら、グルーミングとかセクハラパワハラとかで、「ゴシップ」なんて優しい言葉では許容>>続きを読む
戦後を生きる人々の姿を映像で突きつけられて、その生々しさに目を背けそうになるけれど、そこにこそ意味があることだと思った。少年の逞しい生命力が、すべての人達の希望であるのだと感じた。
1920年代のアメリカの濃厚な匂いに圧倒された。製作者の意気と潤沢な資金があればこんなに素晴らしい雰囲気の映画ができるんだと再認識させられた。穏やかな善人の仮面を被ったデ・ニーロの胡散臭さが怖くて魅せ>>続きを読む
理解ある、経済力のある夫と優秀な娘に囲まれて、なに不自由ない生活を送っている主人公の贅沢な憂鬱を冷めた心で眺めてしまったけれど。彼女がケイト・ブランシェットなので全て許せる()。この説得力。
国際政治の危うさ、村社会の閉塞感、宗教の排他性、、、平和ボケした頭では、あれこれを受け止めるのにいっぱいいっぱいだったけれど、遠く離れた日本からでも出来事がリアルに感じられていろいろ考えさせながら、エ>>続きを読む
世間の常識からはみ出してしまった人達の絶望感が素直に伝わってきて、原作の小説を読んだ時よりも腑に落ちるところが多々あった。尊大で俗人な寺井演じる吾郎さんが、イヤな感じ満載でとてもお上手。
東京国際映画>>続きを読む
男色の描写の痛々しさとか、秀吉の棒演技とかに最初は色々引っかかって冷笑モードだったけれど。これ笑うところなのだ、こういうテイストの作品なのだ、と分かってからは爽快に面白く観れた。クスクス笑い飛ばすのが>>続きを読む
役者さん達の苦悩するアップばかりで。その割に、共感できる部分も少なくて戸惑う。
東京国際映画祭。
中学生達が主役だった。浅はかで未熟だけれど、生き残るために懸命に足掻く彼らを応援してしまう。羽村くんがとても好演。
東京国際映画祭。
そんなに賢くなさそうな長男に、生活の全てを投げ打つ両親の姿が切なくて。中東をめぐる宗教とか政治とか全く無知だけれど、遠い世界のイランの物語に何故かとても親近感を持った。
公開御礼舞台挨拶。
予告が発するイタさから覚悟してたモノより何十倍も良かった。ってことは予告、大失敗なのでは。
東京国際映画祭。ワールドプレミア。
絵ありきなのかな。台詞回しとかに違和感。
東京国際映画祭。
全編優しくて心地よくて。平山さんの日常をもっとずっとずっと覗き見したかった。
舞台挨拶、ヴェンダース監督の時差ボケハイテンションぶりが微笑ましかった。
映像で突きつけられると否応なしにいろいろなことを考える。映画化することに賛否両論はあっても、問題提起することに意味があるのはず。
「問題作」としてのスキャンダラスの側面を持ちつつ、映画作品としてのクオ>>続きを読む
パラレル世界の、舞台「綿子はもつれる」を観た後にだったけれど、キリキリする緊張感は相変わらず。比べると夫がさらにイヤな感じでついつい綿子に共感してしまうけれど、そんな単純な物語では無いのだとは思う。
この池松さんは、大好きな池松さん。三浦貴大さんのイヤな奴振りが素晴らしい。
完成披露上映会。
悟さぁオマエなんだかなぁ、と観客を苛立たせる瑛太は、やはり上手い。
公開記念舞台挨拶。
豪華キャストが勿体無いよなとか、いろんな方面で不完全燃焼だったかも。だけれど、初日舞台挨拶の場で監督が誠実に映画を語ってる姿には心打たれた。
初日舞台挨拶。