『フュリオサ』、一夜たち、昨日の自分がウォー・タンクのシークエンスに興奮していたのが馬鹿らしくなるくらい、しみじみと良かったな……前作に比べて長く感じるのはそのように語られているからで、あの"ヒストリ>>続きを読む
『フュリオサ』に備えて久しぶりに見返した。どこか動物的な……そういうマックスの演技ができるトム・ハーディの繊細さをとにかく堪能する。
そしてシャーリーズ・セロン演じるフュリオサは間違いなくこの映画の>>続きを読む
ずっと観れてなかったマッドマックス3をついに観た。いやー……見事。空中決闘場もといサンダードームの中に入ってからはアクションによって見せるのかと思いきや、そこで行われる取引と裏切り、マックスの選択、攻>>続きを読む
『無名』やっと観に行けた!前評判で難解という声が多かったので前日にWikipediaで「共同租界」「上海事変」「汪兆銘」あたりを熟読してたら面白すぎて眠れなくなってしまった。それでもむしろ説明過多なく>>続きを読む
国立新美術館の企画展『遠距離現在 Universal / Remote』で鑑賞。この企画展自体なかなか楽しかったけど、この作品を観るだけでも元がとれると思った。監督……というか芸術家である徐冰(シュ・>>続きを読む
ワン・ビン監督の新作『青春』212分堪能してきました。ワン・ビン作品なら短い方……あの撮影者が消え去ってしまうようなワンビン映像マジックをこれでもかと味わえる作品。映っている若者たちの生はとても輝いて>>続きを読む
前作よりはるかに楽しくてよかった〜
相変わらず人間パートが壊滅的につまらないけどコングパートが人情味に溢れすぎててその辺もわりとハイローだったな。今回のゴジラのエネルギーは20倍だ!全体的に楽しんだけ>>続きを読む
今年は『リプリー』からアンドリュー・スコットにどハマりしてしまったし、去年の大傑作『アフターサン』でポール・メスカルの大ファンになってしまったしで、観る前からドキドキして行ったのだけれど、直前に大林宣>>続きを読む
片岡鶴太郎ってこんなにいい役者だったんですね……どこか『菊次郎の夏』を思い出したり。大人の夏休み映画といえばいいのだろうか。それにしてもラストの急転直下具合があまりにも全開大林宣彦でびっくりしてしまっ>>続きを読む
ずーっと気になっていたけれど、やっと観れた!観ている間は多和田菓子とか『ヤンヤン 夏の思い出』とか『海がきこえる』とか色々思い出してしみじみしてしまったけど、最終的にヘソンがハチワレみたいに見えてきて>>続きを読む
早稲田松竹でやっと観れた!初見です。
タイトルとポスタービジュアルが少年ヤンヤンだったから、てっきり『牯嶺街少年殺人事件』みたいな子供の視点の話なのかと思いきや、ヤンヤンの視点こそ出てくるけれど、親御>>続きを読む
早稲田松竹で久しぶりに観た。
2017年に4Kレストア・デジタルリマスター版が公開されてから、幾度となく再公開のたびに足を運んで、今回は5回目。消えない魔力をずっと感じているし、新しく見えてくるものも>>続きを読む
悪は存在しない、映画の言語化不可能性を存分に味わえる映画だった。すべてのショットと台詞がラストに結実していく。最後の森を人々が(まるで葬列のように何かを受け入れながら)歩いている場面で自分の脳裏にずっ>>続きを読む
観ていて痛みをずっと感じていた。"呪われた一家"の呪いを解こうとするような、作り手の愛を感じる映画だった。ジェレミー・アレン・ホワイト(『マインドハンター』)やホルト・マッキャラニー(『一流シェフのフ>>続きを読む
さいこう〜〜!!こども映画(悪ガキ映画)の大傑作!!リンダとお母さんのドタバタっぷりにニコニコしながら観てたけど終盤のミュージカルパートで号泣してしまった……ダークホースというか、余裕で今年ベスト候補>>続きを読む
『成功したオタク』、絶対観に行かなきゃと思っていたけど観る前はどこか緊張してもいた。本当にいい作品だった……自分が信じていたものに傷つけられてしまった時、言葉を少しずつ見つけていくようにファン達はお互>>続きを読む
やっとノーランの『プレステージ』を観た。デヴィッド・ボウイ演じるテスラすごくかっこいい……でもこれも世界を変えてしまった科学者の話なんだな。ここでも時系列シャッフルして三つの時間軸で話進めようとしてる>>続きを読む
初めて観た『インソムニア』、犯人を追っていたら突然丸太の流れる川を丸太を伝って走ることになるアル・パチーノという構図が突然ノーラン的なビジュアル世界になってびっくりした。川は犯人との間を流れているが、>>続きを読む
やっと観に行くことができた。観る前はかなり緊張していて、原爆を扱った映画としてもノーランのファンとしても不安だったのだけれど、観てしまったのちはむしろ興奮は少なく、どこかオッペンハイマーの虚無と絶望が>>続きを読む
これはずっと気になっていた映画なのだが、ナン・ゴールディンもオピオイド危機も全然知らなかったのでセメントTHINGさんの記事を頼りに観た。冒頭にゴールディンが言う「人生を物語にするのは簡単。でも、正し>>続きを読む
気づいたらファティ・アキン監督の新作が上映されていてびっくり、大慌てで観に行った。ということでほぼ事前情報を入れていなかったのだが、すさまじいエネルギーに満ち溢れた快作だった。中盤の犯罪青春モノとして>>続きを読む
『野獣死すべし』@角川シネマ有楽町
ところどころえっ?ってなる演出はあれど、この時代の映画のエクスタシーがスローモーションで引き伸ばされる死にあることは伝わってきた。松田優作の長い指がこの映画の一番の>>続きを読む
エンタメ作品としての完成度がめちゃくちゃ高いのに、ある瞬間に訪れる現状への批判精神や抵抗への意志は流石韓国映画という凄みがある。歴史を扱ったフィクションとしてのアレンジも上手いし、何より盲目の主人公と>>続きを読む
普段おちゃらけてレジェンド俳優や監督たちとイチャイチャしてる印象があるので、今作では予想以上にプライベートな半生の話をしていたのが印象的だった。一緒に流れるアニメのクオリティは微妙だったけど。
小島>>続きを読む
Netflix『アインシュタインと原爆』観た。アインシュタインのイギリス亡命に関するパートが半分くらいで、戦争終盤の原爆開発については早足になるアンバランスな構成だったけど、イギリス・ドイツでどういう>>続きを読む
友人からすごいすごいとは聞いていたが、それを遥かに超えてくる濃密過ぎる150分だった。ポスターからビンビン感じてたBloodborneに加えてウィッチャー3とプレデターと無限の住人が載せられるというマ>>続きを読む
やっと観れたぞ!『神探大戦』!狂人扱いされてる神の捜査官vs殺人鬼集団という設定もさることながら、あまりにも全部盛りすぎるワイ・カーファイ節に「これが香港映画だったな……」と嬉しい悲鳴。映画全体のクオ>>続きを読む
誰かをケアすること、それを当然のようにやっている大人たちの姿を見ているだけで泣いてしまう。もともといい作品撮る人だな〜とは思っていたけど、最近の三宅唱監督はもう傑作しか撮らない人になっている。浅野忠信>>続きを読む
今年観た中で最もエキサイティングで最も面白い……お手本のようなパリー・コーガンの使い方。2時間を通して熱が迸っていくようだった。ロザムンド・パイク繋がりで『ゴーン・ガール』くらい面白いと言えば伝わるだ>>続きを読む
ヨルゴス・ランティモス監督作品は好きかどうかは別としてどんどんやってくれ!という気持ちになる。
女性の身体についての細かい言及(男達からまなざされる身体でもあるが......しかし)が多く、観ていて>>続きを読む
観客がこれをきっかけに『フランケンシュタイン』書くのかな?と思うとそんなことはなく、映画の終盤に至るまで物語が形をとることはない。それはそうでなくてはならなくて、メアリーの人生は作品を書くためにあるわ>>続きを読む
陰惨だけどどこか間抜けでいい映画だった。話は教いがないのが良い。しかし近年のコリン・ファレル、本当に作品選びのセンスがいいね……そして最高の役者しか出てこないヨルゴス・ランティモス監督作品、やっぱり自>>続きを読む
この前『ストップ・メイキング・センス 4Kレストア』を観に行って、自分はアイドルとか全然ハマらないと思ってたけどデヴィッド・バーンを見る時の自分は完全にアイドルとして応援してるんだなって気づいた。アレ>>続きを読む
久々にすごい疲れた。ボーが部屋を出るまでは面白かったかな。いよいよ自分がホアキン・フェニックス主演作品苦手説が浮上してきたかもしれない。『ナポレオン』も『ジョーカー』も強迫観念と逃げ場のない神経症的な>>続きを読む
映画を観ていて、奇跡というものはこのように起きるのかと感じたのは生まれて初めてだった。生涯でこんな映画体験をすることができるとは。前半こそ、このテンポで169分いくのか……と思って観ていたが鮮烈という>>続きを読む
ビクトル・エリセ監督が31年ぶりに新作を撮ったというので、その前に見返しておこうと思って観た……のだが、映画を観ることは記憶を失ない、忘れていたことを発見することだという体験にまたしても愕然とした(映>>続きを読む