イチロヲさんの映画レビュー・感想・評価 - 75ページ目

イチロヲ

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直撃地獄拳 大逆転(1974年製作の映画)

4.5

マフィアに奪われた宝石を奪還するべく、甲賀忍法の使い手をはじめとする腕利きのメンバー(千葉真一&佐藤允&郷鍈治)が招集される。前作「直撃!地獄拳」の記録的ヒットを受けて製作された、正当な続編もの。>>続きを読む

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

3.5

田舎の小さな町で「フランケンシュタイン」の移動映画を観た少女が、その怪物の存在を信じ込み、イマジナリー・フレンド(空想の友人)との交流を始める。1940年のスペインを舞台にしている、ヒューマン・ドラマ>>続きを読む

モア(1969年製作の映画)

3.5

一人旅に出立したドイツ人青年が、ヒッピー・コミューンで遭遇した魅力的なアメリカ人女性を追いかけるうちに、薬物依存の日常生活へと落とされてしまう。当時のヒッピー・カルチャーを投影させている、ヒューマン・>>続きを読む

けんかえれじい(1966年製作の映画)

4.0

童貞を拗らせているカトリック教徒の青年(高橋英樹)が、人間社会の不条理に抗うための喧嘩術を学び取っていく。昭和10年を舞台背景にして、当時の青年たちのユースフルデイズを描いている、ヒューマン・ドラマ。>>続きを読む

女真珠王の復讐(1956年製作の映画)

3.5

勤務先の策略に嵌められてしまい、不当に恋人を喪失させられたOL(前田通子)が、2年間の亡命生活の末、復讐を決行する。女性のしたたかさを利用したリベンジ劇を描いている、エロティック・サスペンス。

本作
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フォロー・ミー(1972年製作の映画)

4.0

元ヒッピーの妻(ミア・ファロー)に不審感を抱き始めた夫が、恋愛とは無縁のように見える中年の私立探偵に、妻の身辺調査を依頼してしまう。若い人妻のピュアな恋愛アドベンチャーを描いている、ラブ・コメディ。>>続きを読む

牡丹燈籠(1968年製作の映画)

4.0

遊女の亡霊と逢瀬を重ねた浪人が厄除けを祈願するのだが、次第に亡霊の愛憎を向けられる立場へと落とされてしまう。明治期の落語家・三遊亭圓朝の怪談噺を映像化している、ゴースト・ストーリー。

本作に登場する
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まぼろしの市街戦(1967年製作の映画)

4.0

ドイツ軍が侵攻するフランスの田舎町に潜入したイギリス通信兵が、精神病院の患者たちに暖かく迎え入れられる。第一次大戦末期を舞台にしている、反戦コメディ。

ゾンビ映画で例えるならば、「人間とゾンビ、本当
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スヌーピーの大冒険(1972年製作の映画)

4.5

療養所生活を送っている孤独な少女から手紙を受け取ったスヌーピーが、周囲に理由も付けず、長旅へと出立する。チャールズ・M・シュルツ著「ピーナッツ」の劇場用長編映画第2弾。ディズニー映画で有名なシャーマン>>続きを読む

スヌーピーとチャーリー(1969年製作の映画)

4.0

スペリング・コンテスト全国大会への出場を決めたチャーリー・ブラウンが、仲間の助力を得ながらプレッシャーに立ち向かっていく。チャールズ・M・シュルツ著「ピーナッツ」の劇場用長編映画第1弾。

被害妄想と
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冒険者たち ガンバと7匹のなかま(1984年製作の映画)

4.0

残忍な白イタチに支配されている孤島を奪還するべく、7匹の勇敢な子ネズミたちが冒険の旅に出る。斎藤惇夫の児童文学「冒険者たち ガンバと15ひきの仲間」を映像化している、アニメーション作品。

1975年
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インプリント ぼっけえ、きょうてえ(2005年製作の映画)

4.0

意中の女性を捜し出すため、単身日本の遊廓を訪れたアメリカ人男性(ビリー・ドラゴ)が、尋ね人の情報を知る女郎(工藤夕貴)と接触する。岩井志麻子の短編を英語台詞で脚色している、サスペンス・ホラー。筆者は原>>続きを読む

安寿と厨子王丸(1961年製作の映画)

3.0

肉親を奪われ、人買いに拉致された姉弟の数奇な運命。溝口健二監督「山椒大夫」が有名だが、こちらは子供向けのアニメ版。

子供向けの脚色ということもあり、人語を喋る動物のキャラクターが登場。「死」をはっき
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くまのプーさん 完全保存版(1977年製作の映画)

4.0

ヌイグルミと野生の動物が共存するファンタジー世界を舞台にしている、ディズニー謹製のアニメーション作品。イギリスの作家A.A.ミルンの同名児童小説を原作に取っており、使用権をめぐる紆余曲折があったことで>>続きを読む

ダンボ(1941年製作の映画)

4.0

サーカス一座で産み落とされた子象が、「耳が大きい」という理由で周囲から虐げられてしまう。大きな耳をもつ子象のキャラクター「ダンボ」を創造している、アニメーション作品。

ディズニー謹製だが、フライシャ
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この子の七つのお祝に(1982年製作の映画)

3.0

自己流を貫いているルポライター(杉浦直樹)が、婦女暴行殺人事件の真相を探ろうとする。斉藤澪の同名小説を映像化している、ミステリー・ドラマ。

まさに謎解きドラマの教科書的な内容。ジグソーパズルの断片が
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にっぽん・ぱらだいす(1964年製作の映画)

3.5

在日アメリカ軍の特殊慰安婦に従事する女性たちが、女郎屋の再起を目指すべく赤線商売に乗り出す。赤線地帯の群像劇を描いている、ヒューマン・ドラマ。

戦後混乱期から売春防止法成立までの流れを背景にして、赤
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ゾルタン★星人(2000年製作の映画)

3.8

酩酊状態から目覚めた2人組のボンクラ青年が、記憶から消された自身の過去の行動を遡っていく。中学生が思いつくようなどうしようない不条理ギャグを、最大限にまで盛り込んであるアホアホ映画。

原題の「おれの
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ティモシー・リアリー(1996年製作の映画)

4.5

60~70年代のサイケデリック・ムーブメント期に神格化された人物、ティモシー・リアリー博士の半生を追っている、ドキュメンタリー作品。かつて、レオナルド・ディカプリオ主演の伝記映画の企画があったのだが、>>続きを読む

星くず兄弟の伝説(1985年製作の映画)

4.0

プロデューサー(尾崎紀世彦)の尽力によりスター歌手の座に着いた2人組の青年(久保田しんご&高木完)が、次世代スターを無尽蔵に生み出していく業界システムに巻き込まれていく。近田春夫のソロアルバムをベース>>続きを読む

ヘアー(1979年製作の映画)

4.0

ベトナム戦争に徴兵された実直な青年が、ニューヨークで知り合ったヒッピーのグループと親交を深めていく。1960年代後半に人気を博したブロードウェイの舞台劇を映像化している、ミュージカル映画。

権力への
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レスラー(2008年製作の映画)

4.5

80年代に国民的人気を誇ったプロレスラー(ミッキー・ローク)が、過去の栄光に縋りついたまま、今の時代を生き抜いて行こうとする。プロレスの特異なシステムを大前提にしながら、その業界に関わる人間の栄枯盛衰>>続きを読む

リトルショップ・オブ・ホラーズ(1986年製作の映画)

4.5

寂れたスラム街の小さな生花店に、宇宙から飛来した食人花が紛れ込んでしまう。1960年度のクラシックをミュージカル舞台化したものを再映像化している(ややこしい)、ミュージカル・ホラー映画。

音楽を手掛
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ガタカ(1997年製作の映画)

3.8

映画館での鑑賞中に「ジュード・ロウが重労働」というダジャレを思いついたのはここだけの話。

白昼の幻想(1967年製作の映画)

4.0

離婚の危機に直面している映像作家の青年(ピーター・フォンダ)が、幻覚剤LSDを利用することにより、自己相対化に挑戦する。撮影班の全メンバーが、あらかじめLSDの服用を実体験してから製作にあたっている、>>続きを読む

サウスパーク/無修正映画版(1999年製作の映画)

5.0

カナダ人のコメディアンが過激なネタを流行らせたのを契機にして、子供への悪影響を懸念したアメリカの大人たちが過剰反応を引き起こす。人気テレビアニメ「サウスパーク」の劇場用作品。

テレビ番組「サウスパー
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コーマン帝国(2011年製作の映画)

4.0

ハリウッドにおける大衆映画のシステムを築いた男、ロジャー・コーマンの実像に迫ったドキュメンタリー。彼の援助のおかげで、後の大物となったスターたちが総登場する。

コーマンは「採算度外視で若手に活躍の場
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MAY -メイ-(2002年製作の映画)

4.0

男性の人体部位に執着している女性が、理想的な手をもつ青年と親睦を深め、恋愛成就を目指そうとする。エキセントリックな女性が倒錯状態に陥っていく様子を描いている、サイコ・スリラー。

動物病院に勤務する主
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危険なメソッド(2011年製作の映画)

4.0

精神分析学者フロイトに師事する若手の精神科医ユングが、強度のヒステリー症に悩まされている女性患者を治療するべく、師のメソッドを実践していく。精神分析の権威、ユングとフロイトの交流劇を描いている、実録系>>続きを読む

裸のランチ(1991年製作の映画)

4.0

ドラッグ中毒の再発に見舞われている男が、北アフリカの町で麻薬密造業に関する諜報活動を展開していく。ビートニクの旗手・バロウズのラリパッパ散文詩を映像化している、サスペンス・ドラマ。

「文章のコラージ
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シベリア超特急5(2004年製作の映画)

4.0

モスクワ駅にてシベリア鉄道に乗車した日本の視察団が、源義経の財宝の地図を確保するため活動を開始する。カルト人気シリーズの第5弾(4作目は舞台劇なので、映画としてカウントされない)。本作の公開後、200>>続きを読む

シベリア超特急3(2002年製作の映画)

3.5

豪華客船で発生した殺人事件の真相を探るべく、61年前に起こったシベリア鉄道での出来事を回想していく。現代パートと過去パートが交錯するスタイルを取っている、サスペンス映画。

水野晴郎の好きな映画をサン
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シベリア超特急2(2000年製作の映画)

4.5

シベリア鉄道の線路爆破工作により足止めを余儀なくされた日本の視察団が、満州のホテルにて殺人事件に巻き込まれてしまう。ヒッチコック監督「バルカン超特急」の冒頭部を下敷きにしている、サスペンス映画。

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シベリア超特急(1996年製作の映画)

5.0

シベリア鉄道に乗車する山下奉文(ともゆき)陸軍大将とその側近が、不可解な殺人事件の解決に挑む。第2次世界大戦前の1938年、モスクワから満州へと向かう鉄道内を舞台にしている、密室サスペンス。

映画評
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