ソビエトの"ある研究施設"の「食堂のおばちゃんが主人公」というとかなり柔らかく聞こえるけど、本編は全くそんなことはなく、開始数分の「女同士のガチしばき合い対決」にグッと持ってかれ、あっという間に最後ま>>続きを読む
主人公が心を閉ざしてゆくのを、画面上下の黒みをアハ体験みたいに徐々に狭める事で表現したり、「急に撮監ルベツキになった⁈」みたいな、『ツリー・オブ・ライフ』感満載の人生夢想モンタージュをしてみたりと、売>>続きを読む
『トップガン マーヴェリック』前に観ておくべきは『トップガン』ではなく今作だったのかもしれない。監督も同じで、役者も何人か被ってるし。特筆すべきはマイルズ・テラーが、ある部隊における"弟子"役を演じて>>続きを読む
ポスターに魅かれて初日に観に行ったくせに、断続的に寝てしまった。思ってたより地味な映画で、衝撃とかなかったな。ちなみに主人公は、このポスターの女性ではありません。でもこのシーンが天井だったな。まぁ、寝>>続きを読む
いやもうAVやんけ。最高。ロマンスよりもロマンがある、至福の45分。AVやんけ...。
"金髪放置結果ツートン野郎"がちょっと、衣装含め『そこのみにて光輝く』の菅田将暉すぎねぇか？とは思ったけど、全体的にクオリティが高くて、見応えだらけだった。大学の卒業制作ってことを評価に入れて偉そうに>>続きを読む
コロナ禍における、ある"兄ちゃん"の１日を描いているが、①妊娠発覚②妹と遭遇③自転車が...と、半日に３つも偶然があるのはさすがにウソくさかったっすかね。でもウーバーの先輩役の役者さんの芝居、めちゃく>>続きを読む
失業して何もなくなって、「もう、死んでみっかな〜」みたいな感じで殺し屋に自分の殺人を予約するけど、そんな夜に限ってイイ女に出会ってしまう、生真面目だけどヘンテコな男の...喜劇。
自殺用のロープを買>>続きを読む
不況により失業してしまった1組の夫婦の人生の浮き沈みを描く、カウリスマキ印満天のオフビートな作品。やっぱ、めっちゃ好き、この人の映画。マジで全員表情筋死んでて、終始誰もが真顔。それがちょっとでも崩れる>>続きを読む
カウリスマキの映画って、淡々としてるクセに実はものすごくテンポが良くて、展開させまくってるのが素晴らしいよね。今作も然り。「異国の地に降り立ったおっさんが秒で暴漢に襲われ記憶喪失に」というツカミ、めっ>>続きを読む
南アフリカ、犯罪、人種差別。治安最悪の小さな町から抜け出そうと、汚職に横領を繰り返す黒人と白人の刑事コンビが、ある少女の強姦殺人事件によって窮地に追い込まれる。
好きな題材だし、ネトフリオリジナルの>>続きを読む
描かれる物語は絶望的だが、短編映画というひとつのジャンルにめっちゃ希望をもたらしている、秀作中の秀作。3時間でもクソつまんない映画があるように、20分でも傑作はあることを証明したクソ分厚い映画。
３>>続きを読む
絶対に相容れないであろう韓国と北朝鮮の大使館職員(とその家族たち)が、銃弾飛び交うソマリア内戦(1990)からの脱出に挑む...。
『パラサイト』以降、韓国はもう"普通"に国際的な映画をたくさん作っ>>続きを読む
あるわけねぇだろこんないい話...。
脚本の都合通りに動かされる人たち。
感動、ピアノ、くそったれ。
同性愛が「道理に反する」として違法だった50年代のイギリスを舞台に、３人の男女の４０年にわたる愛と確執を描く、アマプラオリジナル映画。「４０年にわたる」と言いつつ、２時代が交互に描かれる感じなので、物>>続きを読む
異次元の大傑作だった。今回はどこまで連れてってくれんだ〜？と思ってたら、すっげぇ遠くからこっちに走り込んできた感じ。こんな話法、見たことねーよ。よく思いつくわ、すごい。
連想したのが『ドラえもん』『>>続きを読む
漫画アニメ実写CGが見事に融合した、ウソみたいな短編映画。当たり前のように縦長の"マンガサイズ"で始まり、当たり前のようにコマの中で実写の人物が動いてるのめっちゃ面白い。「どうすか？俺新しいことやって>>続きを読む
こんなにも稲垣吾郎なことがあっていいのかというくらい、稲垣吾郎だった。というのも私は、いまだにたまに「SMAP 再結成」とネット検索し奇跡を諦めていないほどのSMAPファン。新しい地図の3人がABEM>>続きを読む
マーベル史上、最高の映画だと思います。
心が震えました。哀悼じゃなく愛悼。
腕をクロスさせ胸の前に当て、シャです。
このシリーズは敵役の描写が素晴らしい。
中立的で、人の洞察がいちいち深いのよ。
全>>続きを読む
カッコよすぎる。走行中の列車にヘリで降り、他の乗客にバレずに侵入して敵をブチのめし移送中のブツを奪いに行こうとしている人は絶対に見たほうがいい映画。この方法でやれば確実に成功するわ、確かに。ってくらい>>続きを読む
無実の罪で投獄された我が子のため、ジェイソンボーンじゃなくて一般人ver.のマットデイモンが異国の地・マルセイユで真相究明にひた走る。そんなことかと思ってたけど、本当にそうだったのか...というあんま>>続きを読む
公営の救急車がめっちゃ少ないメキシコシティで、「私営救急隊」をビジネスに、怪我人を求めて夜を爆走する家族を描いたドキュメンタリー。まず題材面白すぎ。そして撮影カッコよすぎ。カットバックとか普通に頻発す>>続きを読む
俺がなぜプールに浮かんで死んでいるかを俺が説明しだす冒頭がまず天才的。トムブラウンの漫才ぐらい強い掴み。借金まみれの３流脚本家が、過去の大女優の屋敷に迷い込み、「ここ住んでいいからアナタ、アタシで映画>>続きを読む
傑作だと思う。これぞ映画。テキサスの荒野をうつろう、30年に渡る牧場主たちの成功と転落の一大叙情詩。1956年。201分。まだギリ若者の私からしたら、時にいちばん厄介な「古くてクソ長い映画」なのだが、>>続きを読む
旧友が起こした凄惨な一家心中を機に、故郷に戻ってきた男。過去の事件と今の事件が交互に描かれ、やがて結びつく...みたいな、なんか観たことあるような気がする内容だった。年に数本ある、『ファーゴ』とか、『>>続きを読む
『ボヘミアンラプソディ』以降、音楽伝記映画のハードルが自分の中で爆上がりしちゃってたのを気付かされた一作。エルヴィスはカッコいいよ。それはもうしょうがない。そんなの知ってるし。俺が観たかったのは名曲の>>続きを読む
テレビアニメの制作現場がどんな感じか知れるかなぁと思って観て、まぁ触りくらいは知れたような...スタジオジブリの『夢と狂気の王国』とか、庵野監督のプロフェッショナルを観た時の方が「なるほどな」という点>>続きを読む
深夜。郊外のレンタルハウスにやってきた女の子は驚く。誰もいないはずの家に、誰かがいる。恐る恐るチャイムを押すと、若い男が出てきた。好青年にも見えるが、どこか不穏な、若い男。どうやら運営会社のミスで、二>>続きを読む
「観て数日経ったけど、今も余韻がある」と投稿しようとしたのが先月。まとまらなかった。で、今。今も余韻がある。あまりにも強烈な映画。キャラクターや物語が"怪物的"とかじゃなくて、あくまで日常ベースなのが>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
エディ・レッドメインの尋問のシーンが圧倒的すぎて、他あんま覚えてないっていう。そんぐらい凄かったし、やっぱ狂気的な役者だなぁと。患者を安楽死させるサイコ野郎がいても、病院はその事実を隠したいから退職さ>>続きを読む
作家にやりたいことをやらせてるマーベルは素晴らしいけど、エンタメとのバランスが崩れ始めてるのを近年感じていて...今作...という感じ。クラシックなホラー、モンスター映画愛やこだわりはめちゃくちゃ感じ>>続きを読む
今年のネトフリ映画でもトップクラスに好き。フランス団地の暴動と警官の苦心といえば一昨年の『レ・ミゼラブル』が記憶に新しいが、今作もなかなか尖ってた。オープニングと終盤に、シビれる引きのドローンカットが>>続きを読む
誰がなんと言おうと俺は好き。大傑作。とてつもなくカッコよかった。岡田くんが世界一色っぽい。葬式のシーン最高。『KAMIKAZE TAXI』の「死ぬ前のどうでもいい話」のセルフパロディ最高。セリフの聴き>>続きを読む
PFFの作品ではこれが1番好きだった。
この世の地獄みたいな家庭環境。
ささくれ立った塾講生の狂気と復讐。
全編モノクロ、章構成、いかしてます。
やりたいことを詰め込みまくった混沌はあれど、下地が骨太>>続きを読む
壊死状態の小惑星みたいな2人の男の衝突と再生を描く無骨で実直なロードムービー。マジで登場人物2人だけ。ロードムービーあるあるのその土地の人々との触れ合いなんか一切なし。カメラは彼らの背中をただ追って、>>続きを読む
