saviculoさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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息子の部屋(2001年製作の映画)

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久しぶりに観た。何度目かな。観たくなるサイクルがあるみたい。
観るたびにじわりじわりと心に沁み込んでくる。初めて観た時よりもどんどん好きになる不思議。ところどころユーモラスなシーンがあるのも好き。
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アンナの出会い(1978年製作の映画)

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終始一貫して静かで淡々としていたのがよかった。
アンナが母親に甘えたり、歌ったり、涙をみせたり、ときおり見せる人間らしさが愛らしく思えた。食欲が失せたと言ってレストランをあとにしたのがなんだか可笑しか
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私、君、彼、彼女(1974年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

モノローグに興醒め。消音字幕なしで観たいくらいだけれど、マットを引きずる時の音や紙の擦れる音が聞こえなくなるのはつまらないよなー。なんて思いながら観ていたら、男との出会いからは静かで心落ち着いた。
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桜桃の味(1997年製作の映画)

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1998年ユーロスペースにて鑑賞。
「友だちのうちはどこ?」から「オリーブのはやしをぬけて」までの作品と「風が吹くまま」は二度以上観返しているのに、この作品を観返えすのは今回が初めて。

ん、見覚えの
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赤い砂漠(1964年製作の映画)

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工場とモニカ・ヴィッティ。眼福。余韻に入り浸り。
グリーンのコートにブローチ、インナーは薄いブルー。黒いコートの白い襟と特徴的なボタン。ベージュの編み上げブーツ。ピンクの花が描かれた壁。赤い壁。うずら
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汚れなき祈り(2012年製作の映画)

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あれこれ書き連ねようとしたけれどやめた。実話ということが全てなのだろう。

ノー・ホーム・ムーヴィー(2015年製作の映画)

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生々しくて非常に良かった。母と娘の関係ってやっぱりどこかいびつなんだよなー。
アケルマンに質問していた女性の相槌と表情がなんかいいなと思った。

囚われの女(2000年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

なにひとつ共感できないのに、気づいたらすっかり魅了されていた。登場人物の背景についての描写が最小限なのもいい。
ラスト近くの車の中でのシモンとアリアーヌのやり取りは繰り返し観たいと思うくらい。二度と姿
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街をぶっ飛ばせ(1968年製作の映画)

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考えたら負け、だよね、たぶん?
猫の扱いがーって思っちゃったけど。
パスタの食べ方がいいね!

ラヴ・アフェアズ(2020年製作の映画)

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モノローグを多用した映画にはどうしてもネガティブな感情を抱いてしまう。過去を振り返るシーンが主体となっているのだから、と脳みそでは理解してはいるものの、心がなかなか受け入れてくれない。マッチングアプリ>>続きを読む

心と体と(2017年製作の映画)

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好きと嫌いの狭間をずっと行き来しながら観ていたら終わった。夢の世界をもっと見せてほしかった。やっぱり現実の世界は気持ちの悪いことだらけだな。

悪なき殺人(2019年製作の映画)

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気持ちが悪くて気持ちの良い映画だった。
それにしてもみんなフットワーク軽すぎ!

明日になれば〜アフガニスタン、女たちの決断〜(2019年製作の映画)

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一話目が突出してたように思うし、一番好き。始まりから終わりまで、ずっとずっと心が揺さぶられっぱなし。舞台となった地域では、あのようなことは日常茶飯事なのだろうね。そんななかでも、義父や夫に対して、ささ>>続きを読む

ビフォア・ザ・レイン(1994年製作の映画)

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ショッキングなシーンに心が引きずられたのと、時間軸がわからなくなってしまいなかなか集中できなかった。

一晩中(1982年製作の映画)

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群像劇といわれても、ただただ散漫としか思えず、観ているのがつらくなってきてしまい途中で一旦止めてこの監督の別の作品を観てしまった…
恋の駆け引きや一晩かぎりの関係などなど、恋愛ものはやはりこういった形
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東から(1993年製作の映画)

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冒頭の部屋のショットから、これは絶対に好きな映画だ!って確信。
想像を掻き立てられ退屈とは無縁だった。
部屋のショットがまたいいんだなー。生活感が溢れていて。老人がテーブルで食事をとる、女性がパンとサ
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美しい都市(2004年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

死刑執行という重いテーマの中、心浮き立つようなシーンがいくつかあってそれがすごく印象的だった。マニキュアを塗りいつもと違うスカーフを巻いてアーラを待つフィルゼー。フィルゼーにとって弟のために奔走してく>>続きを読む

砂塵にさまよう(2003年製作の映画)

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強烈!
なんて暑くるっしくてむさっ苦しくて鬱陶しいんだ。だけれど猛烈に惹かれてしまった。傍若無人な主人公の情熱が胸を突く。老人の引き際の美しさときたら。
砂漠の景色とともにずっと心に残る映画。

Ricky リッキー(2009年製作の映画)

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フランソワ・オゾンの作品で一番好き。
登場人物が恋愛したり一緒に暮らしたりするシーンですら、とことん地味なのがたまらなく好き。ファンタジーなシーンによってますますストーリーは現実味を帯びるのだからすご
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火祭り(2006年製作の映画)

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冒頭の「手」がいい。主人公が見せる絶妙な感情の変化にすごく引き込まれた。彼女の揺るぎない気持ちが、一瞬だけ揺れ動いたように見えるシーンにドキッとさせられた。
祭りの高揚感と登場人物の心情が対照的なのも
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彼女が消えた浜辺(2009年製作の映画)

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思わぬ展開に目が離せなくなった。感情のぶつけ合いのどんどん醜くなっていく様が現実的でよかった。
セピデー役の人、どこかで見たことあるなーって思ったら、「パターソン」で主人公の妻役の人だったのね。
アー
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ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

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ジャンヌの動きひとつひとつが印象的。コーヒー豆を挽く、靴を磨く、服を畳む、ベッドをソファに戻す、ひき肉をこねる。どのジャンヌも見ていて気持ちが良かった。髪を梳かすシーンでは、なんて美しいのだろうと見惚>>続きを読む

さよなら、私のロンリー(2020年製作の映画)

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オールド・ドリオの風貌や、転がりながら郵便局に入っていくシーンにワクワクしたものの、序盤は少々間延びしているように感じられた(ところどころに奇妙なシーンが散りばめられていたので退屈というわけではなかっ>>続きを読む

グッバイ、ケイティ(2016年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

U-NEXTのざっくりと書かれたストーリーとサムネを見て、明るくて希望のある映画なのだろうと勝手に思って観たらとんでもなかった。
終始暗くて重い空気が渦巻いているような雰囲気に胸が塞がれるような気分に
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幸せパズル(2010年製作の映画)

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ジグソーパズルに夢中になる専業主婦というテーマに、なんとなく健全なストーリーをイメージしたんだけれど、ちょっと違った。毎日さみしかったんだよな。つまらなかったんだよな。ある日突然、自分を必要としてくれ>>続きを読む

ダウントン・アビー/新たなる時代へ(2022年製作の映画)

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映画撮影のシーンのわちゃわちゃ感が観ていて楽しかったな。まさかのドミニク・ウェスト!大好きだから嬉しかったし、役柄の意外性もよかった。
ファッションで時代の変化がわかるのもいいよね。あの時代のドレスの
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ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

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友人から奨められたので観てみた。心を揺さぶられるシーンの連続。観終えても茫然としてしまい、しばらく何もする気が起きなくなってしまった。ミステリーとかファンタジーとか、そういうの全部超越していたように思>>続きを読む

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

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初めて観た時はなんじやこりゃ(怒)となって、その後はすっかり忘れていた。
「女王陛下のお気に入り」に心奪われ、「ロブスター」「籠の中の乙女」ですっかり骨抜きにされ、さて「哀れなるものたち」も観たことだ
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修道女(1966年製作の映画)

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恐ろしくて悲しい映画。
シュザンヌが新たに移った修道院でのエピソードが強烈。院長がジュエリーや金時計を身に纏っていたり、修道女たちが修道服を自由に着こなしていたのがなんともいえず不気味。シュザンヌの時
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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自分の想像や期待とはまったく別次元の映像やストーリー展開に終始翻弄されっぱなしだった。是非映画館で観ることをおすすめしたい。
こういう映画ってともすればなんでもアリになりがちだけれど、ギリギリを保ちな
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テオレマ(1968年製作の映画)

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そこはかとなく魅惑的な雰囲気を纏う「訪問者」に関わる人が皆、いとも簡単に溺れてしまう様がなんともグロテスクだった。目を背けるこどころか、むしろ魅入ってしまった。気持ちが悪いと気持ちがいいは紙一重なんだ>>続きを読む

エール!(2014年製作の映画)

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主役の女の子が健気でいい。
現実的な描写ではあるのだろうけれど、両親の性的なことにまで間に入って手話で通訳しなくてはならないという場面が見ていてきつかった。
夢を見つけて実現することができて救われた。
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パリのランデブー(1994年製作の映画)

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三話とも面白かった!
「退屈するまで何もしないのが好き」
このセリフ大好き。
勝気な女性たち。痛快。
アコーディオンと歌で始まり終わるのが斬新。
お墓でデートっての良いな。
パリの街並みやファッション
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飛行士の妻(1980年製作の映画)

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自分が女だからどうしても女性に注目してしまう。フランソワ(主人公)の彼女アンヌ、不倫や二股を悪びれるそぶりもなく、むしろオープン。だけれどあんな振られかたしたら、自業自得なんだけど、そりゃまあウジウジ>>続きを読む

美しき結婚(1981年製作の映画)

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不倫や結婚願望の強い女性を題材にしたら多少なりともドロっと描かれるような場面がありそうなものだけれど、全くなかったよそういうの。母親もサビーヌの不倫を知りつつもやんわりと諭すって感じだし。サビーヌの執>>続きを読む

緑の光線(1986年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

バカンスを独りで過ごすことが嫌で、なんとか友達のツテで出掛けるもののなかなか馴染めず、常に孤独を感じてしまう主人公デルフィーヌ。ふとした瞬間に見せる表情や仕草に彼女の細かな心理描写を感じ取れた。
会話
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