けまろうさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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チェチェンへようこそ ーゲイの粛清ー(2020年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

『チェチェンへようこそ -ゲイの粛清-』鑑賞。ロシア連邦の構成国の一つ、チェチェン共和国で迫害される同性愛者たちの実態を追う骨太ドキュメンタリー。出演者の身を安全を補償するためにディープダブルとボイス>>続きを読む

ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

4.1

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『ハッチング』鑑賞。個人的に好みの北欧ダークファンタジー。SNSで理想の家庭を演出することに余念のない母親とその期待を背負わされた少女ティンヤ。そこに闖入する一羽の鳥、部屋の中を荒らし回った後母親は縊>>続きを読む

SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

3.8

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『SING ネクストステージ』久しぶりに吹替版で鑑賞。安定のエンタメで楽しめた。前作でバスター・ムーンに苛々していたが、今回は心穏やかに観られた。スーキーかわいい〜と思ったら声優は井上麻里奈。クレイ・>>続きを読む

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

『ウェストサイドストーリー』鑑賞。スピルバーグ監督による名作のリメイク。『ベイビー・ドライバー』のアンセル・エルゴートが演じるトムが特に見応えがある。ストーリーは皆さまお馴染みのロミオとジュリエット。>>続きを読む

アンネ・フランクと旅する日記(2021年製作の映画)

3.7

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『アンネフランクと旅する日記』鑑賞。アンネのイマジナリーフレンド、キティが現実世界に登場し、実際のアンネに会おうと放浪する話。舞台はオランダにあるアンネフランクの家から始まる。
メッセージとしては、人
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MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

3.6

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『メモリア』鑑賞。パルムドール受賞監督、アピチャッポン・ウィーラセタクンの新作。『ブンミおじさんの森』しか観たことなかったが、正直展開はよくわからなかった。
頭内爆発音症候群を発症した監督の実体験に基
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日本の夜と霧(1960年製作の映画)

3.5

『日本の夜と霧』鑑賞。演者の台詞がしどろもどろなのは何故だ。あえてなのか。

白いトリュフの宿る森(2020年製作の映画)

4.0

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『白いトリュフの宿る森』鑑賞。『君の名前でぼくを呼んで』のグァダニーノ監督が製作陣にいるとのことで鑑賞。冒頭、急峻な山中で犬とトリュフを探す俯瞰ショットで一気に引き込まれる。高級食材白トリュフをめぐり>>続きを読む

クレッシェンド 音楽の架け橋(2019年製作の映画)

4.0

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『クレッシェンド 音楽の架け橋』鑑賞。イスラエル・パレスチナ問題をテーマにしたオーケストラドラマ。恵まれた環境で育ったイスラエルの人々と常に銃弾と隣合わせのパレスチナの人々が混成オーケストラで一つの目>>続きを読む

海辺の映画館―キネマの玉手箱(2019年製作の映画)

4.1

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『海辺の映画館 キネマの玉手箱』鑑賞。劇場で観るべきだったと強く後悔。映画で過去は変えられないが過去のその後は変えられる、現実はハッピーエンドを迎える最中であると。時代を超え映画を通じて三人のヒロイン>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.8

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『コーダ あいのうた』鑑賞。『エール!』のリメイクで周囲の評判も良かったため鑑賞。主人公のルビーは聾唖者の家族を持つCODA"Childern of Deaf Adults"で父と兄の漁業を唯一の健常>>続きを読む

白い牛のバラッド(2020年製作の映画)

4.1

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『白い牛のバラッド』鑑賞。死刑執行数が中国に次いで世界で二番目に多いイラン テヘランを舞台に、冤罪で夫を喪ったやもめミナの再生と復讐を描いた作品。冒頭に引用されるのはコーランの雌牛の章。アッラーに供物>>続きを読む

国境の夜想曲(2020年製作の映画)

4.2

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『国境の夜想曲』鑑賞。原題の"Notturno"はイタリア語でノクターン、夜想曲の意味。イラク、シリア、レバノン、クルドを舞台にしたドキュメンタリー。世界市民的な視座で描いた中東地域で起きていることの>>続きを読む

愛怨峡(1937年製作の映画)

4.2

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『愛怨峡』鑑賞。戦前の溝口作品。トルストイの『復活』がベースになっているとのこと。
女性が報われない話が多いが本作は最終的に気持ちの良い終わり方。旅館の若主人謙吉の子を孕ってしまった女中のおふみ、バレ
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シルクロード.com ―史上最大の闇サイト―(2021年製作の映画)

3.8

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『シルクロード.com 史上最大の闇サイト』鑑賞。ドラッグ版Amazonと呼ばれるEコマースサイト「シルクロード」の開発者とその捜査官を追う実話ベースのエンタメ作品。軍で使用されるTOR通信と暗号資産>>続きを読む

裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

『裁かるゝジャンヌ』鑑賞。ジャンヌダルクの裁判記録に基づいたサイレント映画。裁判官、神学者らと問答する一人の19歳の女性であるジャンヌ。さまざまに変化する表情で物語は進んでいく。最後自らの命を永らえる>>続きを読む

スティルウォーター(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

『スティルウォーター』鑑賞。娘の無実を信じて疑わない古風な父親ビルが異国フランス、マルセイユで友人の協力も得つつ奔走する話。テーマは冤罪というより極右政党が台頭するフランスの移民問題のような。
アラブ
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奇跡の丘(1964年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

『奇跡の丘』鑑賞。コミュニストであるパゾリーニ監督による写実的な福音書の再現。

ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

『ザ・スイッチ』鑑賞。何も考えずに観られるB級ホラー映画。ヴィンス・ヴォーンの女子高生演技を見せたかっただけなんだろうな、という感じ。まあ、面白かったんだけど!舘ひろしと新垣結衣が入れ替わる『パパとム>>続きを読む

クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.3

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『クライ・マッチョ』鑑賞。一応イーストウッド監督だし観ておこうという想いで鑑賞。同じように監督/主演を務めた作品なら『運び屋』や『グラン・トリノ』の方が哀愁あって好きだったかな。元ロデオ競技者として暴>>続きを読む

偶然と想像(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

『偶然と想像』鑑賞。偶然が引き起こす3つの短編作品からなるオムニバス作品。時にはアイロニカルに、時には喜劇的に偶然によって引き起こされたドラマを描き、作中要所要所で笑いが起こる場面も。シュールコントの>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

『ドライブ・マイ・カー』鑑賞。村上春樹の短編小説をベースとした作品。3時間の長尺ながらそれを感じさせないカメラワークと展開。開始1時間弱、妻の音が亡くなった後、走る赤い車と共にようやく入るクレジット。>>続きを読む

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

『ハウス・オブ・グッチ』鑑賞。イタリアの華麗なる一族、グッチ家の栄枯盛衰、お家騒動を描いた作品。
GUCCI創業家に生まれたマウリツィオ。ブランドに関心はなく弁護士を目指して勉学に励む真面目な青年。と
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

『ドント・ルック・アップ』鑑賞。実際に災害が起きたらどうなるかというシミュレーションをコメディたっぷりに再現する作品。『シン・ゴジラ』で見せた政府のゴタゴタに近いようなアメリカ大統領、GAFAより弱い>>続きを読む

ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男(2019年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』鑑賞。本当は昨年観たかったが都合つかず観られなかった作品。観てたら昨年のベスト10入りでした。
アメリカの大手化学メーカーデュポン。テフロンに使用される化学
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ガートルード/ゲアトルーズ(1964年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

『ゲアトルーズ』鑑賞。カール・ドライヤーの遺作。三人の男の間で愛を求めて揺れ動くゲアトルーズの物語。
元カレのリズマンは詩人として成功、今の旦那である弁護士のカニングは大臣の推薦を受ける予定、華々しい
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

3.8

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『キングスマン ファーストエージェント』鑑賞。アクション含め前作/前々作の方が好み。黒幕も割と早めに推測できてしまったし、アクション映画に求めるハラハラ感が少し少なかった印象。見所はラスプーチンが踊り>>続きを読む

ブラス!(1996年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

『ブラス!』鑑賞。第10回東京国際映画祭で審査員特別賞を受賞した本作。実在するグライムソープ・コリアリー・バンドとグライムソープ炭鉱の逸話を映画化。
サッチャリズムの煽りを受け炭鉱閉鎖に踏み切ろうとす
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祇園囃子(1953年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

『祇園囃子』鑑賞。『祇園の姉妹』を思い出させる舞妓物語。本作も芸妓美代春と舞妓美代栄の義姉妹が主役となり、旦那文化に依存した祇園社会とそれに託け女性を消費する男性悪に切り込む。
男性悪の象徴となるのが
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

3.5

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『呪術廻戦』観賞。原作も0巻も読んでこともあり新しい発見はなかった、というか原作0巻が良過ぎたのでやはり原作の方が好みだった。戦闘シーンは見応えあるし、原作では出てなかった本編キャラもそれなりに活躍す>>続きを読む

パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

『パーフェクト・ケア』鑑賞。そこまで期待値高くなかったが面白かった。後見人ビジネスでアメリカンドリームを掴むマーラの物語。ロシアンマフィアを演じたピーター・ディンクレイジの怪演から目が離せない。
判断
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