cpさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

インターステラー(2014年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

泣いちゃう。ほんとに泣いちゃう。

ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019年製作の映画)

3.5

家族を守るという圧倒的に個人的なことが、世界を救うという大義よりも善。

言ってしまえば世の中きっとすべて私利私欲なのだけど、それが利他になる線引きは周りがどう捉えるかだけなのだと思う。

この映画が
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猿の惑星:創世記(ジェネシス)(2011年製作の映画)

3.5

たまたま他よりちょっと頭がよくて、たまたま気候にも恵まれてここまで増え続けてきた人類。

だから勘違いしちゃうことだってあるよね。こんな毎日が当たり前なんだって。

ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

3.5

生まれて生きて死ぬことを、みんなが自然にまっとうできるような世の中になればいいのにね。

ラジオ・コバニ(2016年製作の映画)

-

壊れた町がそこにあって、いなくなった人たちもたくさんいて、あれはいったいなんだったんだろうと思っているうちに気がついたら日常がまた戻ってきて、あんなことがあったこともだんだんと薄らいでいるような気がし>>続きを読む

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

3.5

いくつものあり得たかもしれない可能性の中のひとつに、自分はいまこうして生きている。

いくつかは誰かの行為によるものもあれば、いくつかは自分の責任によるものもある。どれが正解なんてこともなく、そのどれ
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ゴールデンスランバー(2017年製作の映画)

3.5

年をとるとバカをしなくなる。それが大人になるってことなのよ。誰に言われたわけでもないのに、自然とそうなってしまう。でもそれが自分の意思からくるものなのか、外からの潜在意識からなのかわからなかったりする>>続きを読む

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.5

私の家。私のルール。私のコーヒー。私の。私の。私の。私の。そんな私が消えても、すぐにまた次の私が現れる。

お金がないばっかりに…というのは自分のまわりでもよくある話。お金があるばっかりに…という悩み
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.5

誠実に生き、善き人として生き、真っ当に生き、安らかな死を迎える。特別ではないけれど、特別なことなのかもしれないと思う。

こちら側があるなら、あちら側もある。何がどこでそんなに変わってしまったのか。考
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夜明けの祈り(2016年製作の映画)

3.5

過去はすべてたらればで、いまここでこうして生きていることもたまたまで、今日眠って明日起きてもきっと自分は自分のまま。

それが神という存在の意思だったとしても、いまここで確かに自分の意志で生きているこ
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タイラー・レイク -命の奪還-(2020年製作の映画)

3.5

長回し、ガンフー、車内視点のカーチェイス。アクション撮影のトレンドがつめこまれたお楽しみボックスのような映画。

バングラデシュの熱気が漂うオープニングの映像が印象的で、こういう雰囲気の舞台はたいてい
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リアリティのダンス(2013年製作の映画)

3.5

冒頭30分ぐらいはいったい何を見せられているのだろうというくらい急展開すぎて、しばらく放心。

その後ひととき落ち着いてひと安心と思った矢先に衝撃シーンに直面。

舞台のようなミュージカルのような寸劇
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ファーゴ(1996年製作の映画)

3.5

「ファーゴは風景映画」と書いていたレビューがあって、なるほど確かにと思った。

真っ白な雪景色の中を車が一台走り抜けていく。真っ直ぐな一本道の脇には等間隔に電柱が並ぶだけ。

都市部とも南部とも違う。
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THE NET 網に囚われた男(2016年製作の映画)

4.0

平和や幸せも、自分がよいとするものが他の誰かが望んでいるものと同じとは限らない。それは分かっているはずなのになぜか決めつけてしまう。個人の尊重というジヌの言葉が痛々しくも同じ気持ちでいっぱいになる。>>続きを読む

ナンシー(2018年製作の映画)

4.0

暗闇、スマホ、PC、テレビ、ダイナー、朝靄、ヘッドライト、雪原、白熱灯、月明かり、赤いランプ、窓からの日差し。朝も昼も夜も、光が印象的な映像たち。

車の中でかすかな光と影がそれぞれの横顔を照らすシー
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バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年製作の映画)

3.5

神のような正義感ってよく言えば個に依存しないけれど、ひとりひとりには優しくなかったりする。逆にヒーロー的な正義感は、ひとりを見捨てないけれど場合によっては神と同じぐらいの犠牲が必要だったりする。

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スペンサー・コンフィデンシャル(2020年製作の映画)

3.5

素直な素直な息抜き映画。

シシー役のイライザという人を初めて知りました。YouTubeでも人気のコメディアンなんですね彼女。

もうこれはイライザのためにある映画といってもいいくらい、ストーリーそっ
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サラブレッド(2017年製作の映画)

4.0

あの飲み物を飲んだのは、生きてる価値がなかったからか、それとも生きてる価値を見つけたからか。

サラブレッドは輝く未来への象徴。サラブレッド自身もサラブレッドを持つものも周囲からの期待と羨望を与えても
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テルマ(2017年製作の映画)

4.5

信仰ってなんなのだろう。愛よりも優先される信仰ってそんなに偉大なものなのかな。

好きな人を好きだと言うことが神に背く罪になるなんて、やっぱり少し悲しい。

宗教、教育、世論。あるべき姿なんて本当はな
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ロストガールズ(2020年製作の映画)

3.0

当たり前とは何かを考えることはよくあるけれど、その度に分かるけど分からないと思うことがよくある。

どうしてそんなに不器用なんだろう。どうしてそんなに不満ばかりなんだろう。

生活環境、経済状況、価値
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エクソダス:神と王(2014年製作の映画)

3.0

何かを手にいれると今度はそれを守りたくなる。命をかけるくらいの大きな目的が果たされたとき、そしてそれが何万という人間の集団だったとき、「これからが大変だ」というモーゼの言葉がなんだか響く。

自由がな
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ノア 約束の舟(2014年製作の映画)

3.0

神様の御意志を人間が実行するのはそれは神的にはありなのだろうか。その時点で、それは神様の御意志ではなく人間様の御意志なのではと思ってしまう。

神がいるいないではなく、それは神の御心といいながら自らが
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魂のゆくえ(2017年製作の映画)

3.5

環境問題というのは「分からないけれど何だかそんな気がする」というものなんだと思う。

ゲームみたいにHPが可視化されてるわけでもないし、どれだけ何をすれば地球が壊れるのかは実際はっきりとは分からない。
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セネガルの春(2015年製作の映画)

-

民主主義は対話する勇気なのかもしれない。

笑われたくないなー。
批判されたくないなー。

と思ったら同化していれば安全圏。

自分がよいと思うこと違うと思うこと。そのまま誰かに自分の言葉で話すこと。
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ブラックシープ(2018年製作の映画)

-

分かりあえなさを分かりあいたいけど、分かりあえなさを分かりあえない人に分かりあえなさを分かりあってもらうことは、分かりあえないことを分かりあうようなものでしょう。

プライベート・ウォー(2018年製作の映画)

3.5

世間から見たこうあるべきという暗黙の理想像から離れると、ようやく自分の存在意義と向き合う時が来る。

何のためにやっているのだろう。どうしてここにいるのだろう。誰のためになるのだろう。本当にこれでよか
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アス(2019年製作の映画)

3.5

その映画を撮りたくて撮ったのか、映画を撮るためにその映画を撮ったのか。醸す空気が全然ちがうなあと思う。

『ゲットアウト』の前例があるので、表のストーリーより裏の意図を追いかけながら見てしまった。
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ふたつのカタルーニャ(2018年製作の映画)

-

自由というのはYesかNoの二元論ではなく、比較の度合いのことなのだと思った。

極端かもしれないけれど、両手両足を縛られても目を開けるか閉じるかの自由はある。

それを自由と呼べるかどうかは個々の認
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ウィンター・オン・ファイヤー ウクライナ、自由への闘い(2015年製作の映画)

-

人生の当事者意識を考えさせられる映画。

同じウクライナ人なのになぜ。
死ぬのは怖くない。
ウクライナのために行動を。

国家とは。
民族とは。
仲間とは。
平和とは。

運ばれていく人たちを見て思う
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アンカット・ダイヤモンド(2019年製作の映画)

4.0

そんな風にしか生きられないなら、そんな風に生き抜こう。

状況だけみたらわりと悲惨なのに、なぜかあんなに楽しそう。めちゃくちゃへこんでるのに翌朝にはハーイ!みたいな。ああいう人ほんとにいる。

刺激も
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ジョンQ 最後の決断(2002年製作の映画)

3.5

お金があれば救える命もある。お金があってもすべての命は救えない。

第9地区(2009年製作の映画)

3.5

エイリアンの難民と人間の難民がいたらどちらを助けますか?

ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

3.0

いくつかお客様センターお願いします。

・ターミネーターが送られてくるのは一回につき一体が上限なの?

・舞台がメキシコだったり女性だったりは製作陣の多様性意識ですか?

・パラレルワールドのスタート
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ジョーカー(2019年製作の映画)

3.5

誰かの喜びが誰かの怒りに。誰かの怒りが誰かの悲しみに。誰かの悲しみが誰かの楽しみになることもある。感情は必ずしも同じように繋がりあっていない。

そんな風に考えたことがなかったけれど、喜怒哀楽がもし可
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ソウル・ステーション パンデミック(2016年製作の映画)

3.5

最期の瞬間のその記憶が希望に溢れるか絶望に沈むか、本人にとってはもうどうでもいいことだけど、そこに何かしらの意味を見出だそうとしている自分がいて、生きるとは何かを実感したりする。

『新感染』と『ソウ
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.5

自分を犠牲にして誰かを守る。誰かを犠牲にして自分を守る。いざとなったらそんなことはきっとどうってことない。

誰かひとりを犠牲にみんなを救うか、全員を犠牲にみんなで助かる方に賭けるか。その瞬間の選択が
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