ちゅうさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ちゅう

ちゅう

映画(154)
ドラマ(1)
アニメ(0)

パン屋強盗(2014年製作の映画)

3.4

板チョコは誰が?


パン屋に入った強盗の話
実話に基づいている


なかなか表情がよくて楽しめた

強盗が一番真面目で、警官が一番胡散臭いというところがgood


南欧の不況とそこにある世界共通の
>>続きを読む

リアル恋人体験(2015年製作の映画)

3.6

リアルなのそこかよ!


うん、リアルだったよ
リアルな恋人だったよ
素晴らしいぐらいの再現度だったよ

でも違うじゃん
それじゃないじゃん
そこじゃないじゃん
普通に考えればわかるじゃん


その地
>>続きを読む

新聞記者(2019年製作の映画)

3.9

この映画が日本アカデミー賞の最優秀作品賞を獲ったことの意味をずっと考えていた。
そして、考えた末に出てきたのは僕の願いだった。


Filmarksは映画のレビューサイトだから、ここで政治思想をうんぬ
>>続きを読む

インセプション(2010年製作の映画)

4.2

夢から覚めた時、目の前にあるのは現実なのだろうか
それを確かめる術はあるのだろうか
そもそもそれを確かめる"必要"はあるのだろうか


一般的な感覚では、偽物の世界から解放されて現実の世界に戻るのが正
>>続きを読む

美女と野獣(2017年製作の映画)

4.1

これは大人のためのお伽話。

もしあなたがこの物語に感動するならば、多かれ少なかれ、あなたにも"ビースト"だった時期があるはずだ。
人に疎まれ、あるいは除け者にされ、あるいは笑い者にされ、惓んでいた時
>>続きを読む

007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)

3.9

いやー、かっこよかったー😁

初007で、初ダニエルクレイグだったんですけど、色気がありますねー😆

ドライで無骨な感じだけど、決めるところは決めるし。
やっぱり姿勢がいいのはかっこいいんですよ😊
>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.7

きっついなー😫
夢に出てきそう
強烈な夢として出てきそう😱

もともとホラーには免疫がなくて、怖いものみたさで観たものの、ほんとにぞっとしてしまいました😓
グロいのも苦手みたいです。


何が怖いって
>>続きを読む

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

4.0

往年の映画ファンの方からは常識だろと言われてしまいそうだけど、マーティンスコセッシは狂っていると思った。
それは良くも悪くも。
この人が会社員のような生活を普通にやっていくのは難しいのではないかと思う
>>続きを読む

レイジング・ブル(1980年製作の映画)

4.1

これは弱い男の話だ。

どれだけボクシングで強かろうと、弱い男だ。


この映画は男の弱さの核みたいなものを突きつけてくる。
自分の中の人としてちっちゃくて弱い部分が刺激されて、むくむくと意識の水面に
>>続きを読む

海の上のピアニスト(1998年製作の映画)

4.1

honesty

"正直"とか"誠実"という意味で、この映画を観て一番に思い浮かんだ言葉だ。
残念ながら、ビリージョエルの曲がかかるというわけではない。


ジャズピアノはあまり聴かないのだけれど、ク
>>続きを読む

小さな世界はワンダーランド(2014年製作の映画)

3.6

そのお口に何個ドングリ入るんですかー😆


子シマリスのはじめての冬越えと子スコーピオンマウスのはじめての遠出

幻想的な映像と鮮やかな色彩でまるでお伽噺のよう

どう撮ってるかわからないネズミ視点🐭
>>続きを読む

ロマンスドール(2019年製作の映画)

4.1

あなたは何にたましいを込められますか

僕は何にたましいを込められるだろうか


一緒に創る
全てを残すために
愛が永遠に続くように


人と向き合うことは本当に難しい。

いつの間にかおろそかにして
>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.7

半端のない没入感
強烈でざらついたリアリティ

素晴らしかった


もちろん複数のカットに分かれているんだけど、ワンカットがほんとに長い。
そのおかげで、主人公ウィリアムに同行している気分になれるし、
>>続きを読む

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

4.6

分解する破壊する
心の修理に必要なもの
その先にある風景


文学的な余韻

幻惑された


妻を失う"その以前から"現実世界に対する興味がなかった

見えてはいた
何も感じていなかった


たがが外
>>続きを読む

キャッツ(2019年製作の映画)

3.4

詩的で幻想的な世界


TSエリオットの詩は大学生の時に読んだ、という記憶があるだけで内容については全く覚えていない。
ミュージカルも観たことがない。


もともとの原作が詩ということもあってかストー
>>続きを読む

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.4

"反撃の準備はできているか"


権力の怖さ。
無責任な人々の怖さ。


人間は自分から遠い存在であればあるほど無責任になれる。
相手が血の通った人間であると認識できないから。
想像力が及ばないから。
>>続きを読む

無垢なる証人(2019年製作の映画)

4.2

さて、何を大事にしてこれから生きていこうか...


男が、純粋な心に触れて、失いかけていた大事なものを取り戻すまでの話。


老いた父との二人暮らし、現実との折り合い、くすぶる信念、結婚しろという周
>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.3

法の外の正義

その観点で観るにはとてもわかりやすい映画だった、と思う。
なぜなら僕たちは、作中での法(ナチスのルール)が間違っているものであると知っていて、その法を破る行為が正しいと素直に認めること
>>続きを読む

EVERYTIME WE SAY GOODBYE/エヴリタイム・ウィー・セイ・グッドバイ(2014年製作の映画)

3.0

二人で追い求めればかけがえのない時間になる。
それがなんであろうとも...


ツチノコを本気で探したい末期癌の妻とそれに本気で寄り添う夫。

一緒に旅行に行くこともほとんどしたことがない二人がツチノ
>>続きを読む

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.2

なんでこうなっちゃうんだろう
なんで感情ってもつれてしまうんだろう

二人でいればお互いの駄目なところを補いあえるのに...


結婚も離婚も経験していないけど、この感情のもつれの感覚は非常によくわか
>>続きを読む

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

3.8

何これ、すごく怖いんですけど😢

ジムキャリーだからコメディだろうと思って観たんですけど、コメディの皮を被ったホラーだった。

ジムキャリーだし、コメディだから重くないし、なんなら爽快な終わり方にも見
>>続きを読む

シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

4.3

カッコ良かったー😆

映画自体がロックそのものだった🎶


音楽が生まれる瞬間とか、音楽が人の心を浮き立たせていく感覚とか、音楽の楽しさを描くのが本当に上手い

音楽好きであれば、いてもたってもいられ
>>続きを読む

存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.9

生まれてくるってなんなんだろう。

たくましいだなんて言葉は、この荒廃した混沌とした世界では空虚でしかない。

底のない泥濘の中に、身動きも取れずに沈み込んでいくような感覚...


ただ弱肉強食の世
>>続きを読む

風をつかまえた少年(2019年製作の映画)

4.1

まさに英雄の名に相応しい。

旱魃で飢饉に襲われた村に風車で水を引くことに成功した少年の話。


"ダイナモが欲しい"
"ダイナモがあれば水を得られる"

絶対にみんなを助けることができるという信念が
>>続きを読む

i-新聞記者ドキュメント-(2019年製作の映画)

4.0

闘っている人は美しい


東京新聞、望月記者に密着したドキュメンタリー。
日本のジャーナリズムの問題点を浮き彫りにしている。

そもそもジャーナリズムとはなんなのか。
彼女の仕事を体感することでわかっ
>>続きを読む

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.1

画面から男の苦悩が滲み出る。

男は何を背負っているのか。


男の追っている事件の真相が明らかになっていくのと同時に男が何に苦悩しているのかが明かされていく...


約90分ずっと男の顔を見続ける
>>続きを読む

恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)

4.0

ずるいよー😆

それが手に入るなら何度だって一日を繰り返したいっ!

でも、そういう利己的な考え方では永遠にそれは手に入らない。
それを手に入れられないと悟った時、地獄のような日々を潜り抜けた時、自分
>>続きを読む

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.2

"皮膚の全てで愛を感じるの"

"毛穴のひとつひとつで誰と寝てるかわかるのよ"


同じ時間に5つの街で起こったタクシーのエピソード。

ほとんど運転手と乗客の会話だけで成立してるんですけど、想像力を
>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

3.8

とにかくレースのスリルを楽しめばいい。

アクセルとブレーキ、そしてシフトチェンジ。

メカニカルな音が小気味よく響く。

それを合図にスピード感が変化する。

その振り幅に緊張の糸が張り詰める。
>>続きを読む

インターステラー(2014年製作の映画)

4.8

もう圧倒されっぱなしでした。


僕、宇宙論が好きでホーキング博士の本を何冊か読んだり、簡単な相対性理論の本とかも読んだりしてたんですけど、ロジックとしてはわかるとしてもどうしても想像が及ばない部分が
>>続きを読む

一分間タイムマシン(2014年製作の映画)

3.7

6分でこの出来はすごくないですか😆

タイムトラベルものって、世界を自分の思い通りにしたいっていう究極のエゴだと思うんですけど、それは誰かを思っているからでもあるんですよね。

もちろん誰かを思ってい
>>続きを読む

はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.1

ニューヨークの街中でバンドの演奏を録音するというワンアイデアが光ってて、それがこんなにも最高とは😆

録音シーンのセッション感がたまらない。黒人のベースとドラムが入った瞬間、街の喧騒の音が混ざる時、娘
>>続きを読む

レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.7

切ないってどういうこと、と問われたら僕はレオンを観ればわかると答えたい

ここまで切実にハッピーエンドであって欲しい物語はない


言わずと知れた名作レオン
何度観ても感動するのはなぜなのだろう
>>続きを読む

フレンチ・コネクション(1971年製作の映画)

3.9

往年の名作フレンチ・コネクション。

かねがねお噂は伺っていたものの、初鑑賞です😊


電車を車で追うカーチェイスのシーンが観たくて観たんですが、一般人の車が走る中サイレン鳴らして走ってたんですね。
>>続きを読む

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

4.6

すごく素敵な映画でした。

映像の色彩、空気感、すごく心地よかった。

スローな生活環境。

それだけで主人公たちは幸せなんだろうなって思わせてくれる。


幸せに生きるってどういうことなんだろうって
>>続きを読む

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

4.3

これだけ総合的な物語、一度じゃ受け取れ切れない。

一面的に観れば、少年が抱える閉塞感と行き場のない生命力が破滅的な結末を迎えるという割とよくある話なんです。

でもそれだけじゃなくて、中国から台湾へ
>>続きを読む