あんずさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.7

春先は気がつくと下を向いて歩いている。地面を歩いているてんとう虫を踏まないように。
「あ、レディバード」

都会に憧れる女の子、自称レディバード。彼女の感情は直球すぎて、逸らすことができない。
若さゆ
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ふたりの女王 メアリーとエリザベス(2018年製作の映画)

3.5

今まで悪役としか見ていなかったスコットランド女王メアリーの物語で新鮮でした。

スコットランド特有のゴツゴツした岩肌の景色が壮大で、緑は少ないのですが、どこまでも広がる大自然に圧倒されます。

血族で
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彼の見つめる先に(2014年製作の映画)

4.0

素敵なレビューを読んで、手に取った作品です。

自然体のガブリエルの素直さに、小さな一歩を踏み出していく盲目のレオ。焼きもちを焼きつつふたりの気持ちを受け入れるレオの幼馴染みのジョヴァンナ。レオとジョ
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マイ・ブックショップ(2017年製作の映画)

3.7

久しぶりに静かな映画を劇場で観たので、途中でお腹がギュウウッと鳴ってしまって恥ずかしい思いをしました。

50年代のイギリス、海辺の小さな町が舞台です。女性が本屋を開くために奮闘する話かと思っていたけ
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マグノリア(1999年製作の映画)

4.5

繰り返し観ている大好きな映画のひとつです。

「I love you」「おやすみ」「大丈夫よ」
家族や友人といった大切な存在を抱き寄せて額にキスできる文化が羨ましい、観る度にそう思います。

偶然と偶
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情婦(1957年製作の映画)

4.0

誤解を招きそうなタイトルですが、アガサ・クリスティの小説「検察側の証人」が原作の法廷劇です。
モノクロ映画はあまり観たことがなかったのですが、想像以上に面白くて夢中で観てしまいました。

写真しか見た
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.0

潜入捜査のハラハラ感に、毒と笑いが加わって面白かったです。

射撃場のシーンにはゾッとしましたし、そのときの主人公ロンの仕草にも心が痛みました。

私は「イエロー」と言われたことがあります。
それだけ
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バイス(2018年製作の映画)

3.5

政治に疎い上、勉強不足で、チェイニー副大統領という名前すら知らず観に行きました。細かいところまで理解できていないと思いますが、結構楽しめました。アメリカの政治に詳しかったら、かなり面白いんじゃないかな>>続きを読む

パピヨン(1973年製作の映画)

4.1

6月公開のリメイク版「パピヨン」の予習のために観賞しました。

壮絶。もうその一言。観るのが苦しいくらいでした。
無実の罪で終身刑となった男が刑務所から脱獄するという、なんと実話だそうです。
スティ
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.4

緊急通報指令室でオペレータを務めるアスガー。今まさに誘拐されているという女性からの通報を受ける。

雨の音、車の走る音、ミシミシと軋む床の音、嫌でも音に集中してしまいます。
そして、ほぼアスガーのドア
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クイーン ヒストリー2 1973-1980(2007年製作の映画)

3.2

ヒストリー2。1980~1991年のQueenについて。ヒストリー1の続きです。

ユニークな発想、チャレンジ精神旺盛なため、叩かれたり貶されたり。移り変わる音楽シーン、Queenにも訪れた低迷期。そ
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クイーン ヒストリー 1973-1980(2005年製作の映画)

3.2

フォローしている方に教えていただき早速レンタルへ。
Queen関連を3枚見つけテンション上がりました!「これ、借りていいの!?」

ヒストリー1。1973~1980年のQueenについて。主にフレディ
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

3.8

どことなく007を彷彿させるオープニング。カッコいい!

原作「ミレニアム」を読みながら、私の中で思い描いていたミカエルはサイモン・ベイカーだったんです。金髪で女性に甘くてモテそうなイメージ。
なので
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

3.8

伏線回収がスゴかった。
そして映像美。頭上からヒラヒラと舞い落ちる美しさ。儚く消えてしまう瞬間。夢みたい。幻想みたい。それが巧く映像化されていて、美しくて不思議にみえました。

若い頃から演技力には定
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シンプル・フェイバー(2018年製作の映画)

3.3

オープニングがクラシカルでおしゃれ。

登場からカッコ良い、スタイリッシュ過ぎるブレイク・ライブリー。
対する可愛らしさ全開のアナ・ケンドリック。キュートを極めると少しダサく見えるのね。

“ちょっと
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ショコラ(2000年製作の映画)

4.0

素敵なレビューに惹かれて観た作品です。

甘い甘いチョコレート。甘いものが大好きな私は、チョコの誘惑にはなかなか勝てません。お陰でチョコを食べすぎた証がおでこに1つ出来てしまいました。

閉鎖的で保守
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.3

あのアラゴルンが太っちゃって、もう見事な太鼓腹!
涙して微笑んで、心が温かくなる素敵なロードムービーでした。

1962年。黒人ピアニストのシャーリーと、彼に運転手として雇われたイタリア系白人トニーは
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バスターの壊れた心(2016年製作の映画)

3.3

難解でした。現在と、いくつもの過去が交錯しながら進み、妄想らしき部分もあって複雑で奇妙 。
それでも観てしまうのは、お気に入りの俳優さんだからという乙女心です。

家族とのすれ違いや仕事の過労で、心が
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ガール・オン・ザ・トレイン(2016年製作の映画)

3.3

アルコール依存症のレイチェルは、通勤電車の中からある夫婦を毎日眺めて憧れていた。ある日、妻の不倫現場を目撃するが、その妻は行方不明に。

世界的ベストセラーと謳われていたこの小説に手を出したことがある
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.5

女王のお気に入りの座を巡り、火花を散らす女の戦いを皮肉たっぷりに描いたコメディ作品です。

オシャレで可愛いポスターなのに、いざ蓋を開けてみるとまぁドロドロ。音楽や衣装や宮殿の美しさとは対照的に、女た
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ロブスター(2015年製作の映画)

2.8

“独身は罪”という世界。45日以内にパートナーを見つけなければ、動物に変えられる。

ルールだらけの生活。無理やり作る相手との共通点。この状況下では必死になるのも無理はないよね。
自由だと思った真逆の
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メリー・ポピンズ リターンズ(2018年製作の映画)

3.7

これこそ映画!
エンタテインメント!

美しきロンドンの空の下。
歌とともに魔法の世界へ。

細やかで、華やかで、夢を見せてくれる魔法。
結局、前作を知らないまま観てしまいましたが、それでも充分楽しめ
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アウトブレイク(1995年製作の映画)

3.7

インフルエンザなどでよく耳にするようになってきた、アウトブレイクやパンデミック。

アフリカ、モターバ川流域の村で発生した未知のウイルス感染。
疫病を終息させるために村全体、町全体、丸ごと焼き払うこと
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パディントン 2(2017年製作の映画)

3.8

あのコグマがパワーアップして帰ってきた!

素敵な本を見つけたパディントン。大好きなおばさんにプレゼントしようとアルバイトを頑張りますが、なかなか上手くいきません。
その本が盗まれ、パディントンが逮捕
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パディントン(2014年製作の映画)

3.5

突然 駅に現れたクマを見ても平然としていられるロンドナー、天晴れ。
そうでないと話が進まないですもんね。なんたって英語を話す紳士なクマですもの。

ペルー出身で、おまけに密入国。ママレードが大好きなん
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ボヴァリー夫人(2014年製作の映画)

2.9

当時は風紀紊乱の罪に問われたというフランス文学の「ボヴァリー夫人」、これまでに何度か映像化されているそうですが、小説も映画も知りませんでした。

若く美しい人妻エマ(ミア・ワシコウスカ)。夢見ていた新
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インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア(1994年製作の映画)

3.5

官能的で美しく、老いることなく永遠に生きるヴァンパイア。

ヴァンパイアらしく残酷で美しいレスタトと人間の心を捨てられないルイ。
そんなルイに憤りながらも愛し、引き止めるため、身寄りのない少女クローデ
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ラスト・ツアー クイーン1986 Live at Wembley Stadium(1986年製作の映画)

5.0

先日テレビのドキュメンタリーで観て、どうしてもフルで観たかった!86年ウェンブリー。

休みの度に「ボヘミアン・ラプソディ」に通い、QueenのライブDVDを2枚購入。熱心なファンの皆様には“にわか”
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.6

アクション映画のはずだったのに。

家族を惨殺された少女が、隣人の殺し屋から復讐するための術を学ぶ。

感情を殺したはずだったジャン・レノも、少女なのに大人の表情を見せるナタリー・ポートマンも、青い目
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美しすぎる母(2007年製作の映画)

2.9

1972年 ロンドンで起きたベークランド家の悲劇を映画化した作品。

息子アントニーが語るストーリー。
「愛がすべてを引き起こしたんだ」と。

妻も息子も疎ましく思っている大富豪の父と、上流階級の生活
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ホーム・アローン2(1992年製作の映画)

4.2

変わらず騒々しい家族(笑)。

ケビンが飛行機を乗り間違えてしまい、たったひとりでニューヨークへ!
クリスマスシーズンの街の風景がキラキラで賑やかで楽しくて、アメリカのクリスマスって憧れます。

あの
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ホーム・アローン(1990年製作の映画)

4.2

Merry Christmas!

この曲聴くとソワソワしちゃう。

最初っから騒々しい家族!
クリスマスに置いてきぼりにされ、ひとりぼっちでお留守番の末っ子ケビン。

「ケビン!」
「あーーー!」
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ウォールフラワー(2012年製作の映画)

4.5

大好き! なんで今まで観なかったんだろう。酸っぱくてほんのり甘くて、クランベリーチョコみたい。

内気なチャーリーが勇気を出して一歩踏み出したから、彼らは受け入れてくれた。すごく自然に。居場所が見つか
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ブギーナイツ(1997年製作の映画)

3.5

アメリカのポルノ産業とポルノスターの栄光と没落を描いた作品。
実在した人物(「ワンダーランド」の主人公と同様)をモデルに、カラフルでポップに仕上がっていて、どぎついシーンもなく、面白かった。

驚いた
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さよなら、僕のマンハッタン(2017年製作の映画)

3.3

あちこちに散りばめられたニューヨークの風景を楽しめるおしゃれな映画。

ニューヨークは刺激がなくなってしまった。
そんなニューヨークに暮らす青年トーマス。作家になる夢を持ちながら、将来を模索する日々。
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.7

ホラーというよりスリラーとかミステリー寄り。コミカルなシーンがあって、唯一の和みどころ。
観賞しながら、主役の黒人男性クリスと同じように違和感や居心地の悪さを感じてしまう。

人種差別、ここでは嫌味な
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