カカポさんの映画レビュー・感想・評価

カカポ

カカポ

マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

3.5

まあ面白く見たちゃ見たんですが、「怒りのデスロード」の内側で新しい話をしてるだけなので、全体的に二次創作の域を出なかったなって感じ。怒りのデスロード大好きマンなので世界観とか"we are not t>>続きを読む

オリオンと暗闇(2024年製作の映画)

3.5

Netflixアニメーションかつドリームワークス製作っぽい優等生な作品。私もやたら怖がりで不安障害気質の子供だったので、オリオンが病的なまでに何もかも怖がるの「分かるな〜」と思いながら見てた。もちろん>>続きを読む

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

3.0

藤井道人とチャンチェンのことが好きなので見にいきましたが、「台湾いきて〜」と「明らか自分に気がある現地の男の子と仲良くなりて〜」みたいな欲を気持ちよく刺激する要素を羅列した旅行パンフレットのような内容>>続きを読む

シティーハンター(2024年製作の映画)

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全く見る気無かったんだけど職場の人が面白いよ!!と言ってたので見た。シティハンターミリしらだったんですが大体分かりました。こういう感じのアクション&謎解き系でよくある"青い薬"がどうのこうのという感じ>>続きを読む

猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)(2017年製作の映画)

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集中力が終わってる人間が家で見るのにこんなに適してない作品もないなと思いながら見てた。吹き替えで見ても手話ばっかりだからほぼ無音だし、ジッと見るにはなかなかしんどくて結構嫌だった。映画館で見れば良かっ>>続きを読む

恋するプリテンダー(2023年製作の映画)

3.5

「こういうのでいいんだよ」系ラブコメ令和エディションという感じでよかった!かつて一世を風靡したものの、近年は「結局異性愛だけが対象なんじゃん」とか「擦られ過ぎててもう展開読めるわ」的な"やや冷笑される>>続きを読む

ボブ・マーリー:ONE LOVE(2024年製作の映画)

3.0

死ぬほど金かかった身内ムービーだった。息子がプロデューサーらしい。Queen、エルトンジョン、エルヴィスプレスリーあたりの最近流行ってる音楽偉人映画の成功を受けて作られた作品だとは思うが、ボブマーリー>>続きを読む

猿の惑星:新世紀(ライジング)(2014年製作の映画)

3.0

1の主人公だった人、全く出てこなかったけど死んだ?めちゃくちゃながら見で観てしまったのでざっくりとした内容しかわからん。電気が開通したところとロケットみたいなの打ち上げるたこだけ覚えてる。人間、唯一武>>続きを読む

猿の惑星:創世記(ジェネシス)(2011年製作の映画)

3.5

チンパンジーのことが死ぬほど怖いという理由で今まで避けてきたシリーズ。最新作を見るために何とか………リブートだけでも……と思い見始めた。初代は観てない。怖いから。どの猛獣より虫より蛇より類人猿が一番怖>>続きを読む

悪は存在しない(2023年製作の映画)

5.0

悪は存在しない。しかしながら、他者の生活に対する無知や他者を自分の物語として消費しようとする傲慢は存在する。そして、その間にも水はいつも必ず低い方へと流れ、上流に暮らすものが自らの義務を怠れば、下流に>>続きを読む

メイ・ディセンバー ゆれる真実(2023年製作の映画)

3.0

ナタリーポートマンとジュリアンムーアということで割と豪華キャストが揃ってたので見たが、題材が衝撃的な割には結末はフワッとした感じで「え、これで終わり!?」と結構びっくりした。

「メイディセンバー」と
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恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

4.0

香港で特別上映やるってんで見てきた!!!直前まで中環のミッドレベルズエスカレーターを上り下りしてたから1994年当時の様子分かって面白かったし、香港という街の雰囲気も掴んだので「ようやく理解ったわ、王>>続きを読む

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

2.5

違う。違う!!!違う違う違う〜ッ!!!
怪獣に人間みたいな芝居してほしいわけじゃないの〜ッッッ!!!!!!!!!怪獣には〜ッッッ人間の都合なんか全部無視してッッ最強でいてほしいのッッ!!!!!!全部踏
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ゴジラ対メガロ(1973年製作の映画)

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あしたゴジコンを見に行くんですが楽しみすぎて私も夫もテンションがヤバいのでいったんメガロ見て落ち着こうということになり見た 

何回見てもジェットジャガーがメガロに初手ビンタ喰らわせるシーンがかなり面
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紳士は金髪がお好き(1953年製作の映画)

4.0

まあ言うても1950年代の作品なので時代錯誤な価値観はまま見受けられますが、それを加味してもキュートでパワフルで、何よりローレライとドロシーのシスターフッドを感じられて私は超好きでした!マリリンが主演>>続きを読む

異人たち(2023年製作の映画)

3.5

いきなり日本配給/宣伝への苦言で申し訳ないんですが主人公がゲイで、マンションの隣人・ハリーと恋愛関係になるのことを何故あらすじに書かないの?トレーラーではちゃんと見せてるし、メインビジュアルも本国と同>>続きを読む

ブルックリンでオペラを(2023年製作の映画)

3.0

なんかマジでよく分からない感じの映画だった。ところどころ味がするような気はしなくもないんだが、基本的には噛んでも噛んでも無味で飲み込みづらい……エンタメにも社会派にもアートにもなりきれず何もかもが中途>>続きを読む

アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.0

マッチョな肉体に搭載されるには優しすぎる瞳のなんとも悲しげなことよ……ザックエフロンの新たな正解、これだったのか〜。ハイスクールの王子様から「かわいそうなゾウ」への見事な転身。これからもこの路線で頑張>>続きを読む

リンダはチキンがたべたい!(2023年製作の映画)

3.0

材料も味付けもなんなら名前すらも知らない海外の家庭料理を食べてるみたいな気持ちになる作品。へ〜この味付け知らないな〜日本では絶対食べれないな〜とは思うけど、正直これが美味しいのか美味しくないのかはよく>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

何よりも先んじて伝えておきたいのはいかなる理由があったとしても原子爆弾の使用およびあらゆる虐殺は過去未来共に許される行為ではなく、いま現在唯一の被爆国である日本の広島・長崎では民間人を含む死者が21万>>続きを読む

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

3.3

大人になって良かったこと
・運動部が偉いみたいな謎風潮がなくなった
・偶然同じ年に生まれた人らとひとまとめにされなくなった
・恋愛市場から脱出した
・むきだし悪意に触れる機会が減った

みたいな絶対に
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日日是好日(2018年製作の映画)

3.5

中学の時に一瞬だけ茶道習ってたんだけど、頭でっかちキッズだった私は「この所作の意味なに?」「何させられてんのこれ?」といちいち引っかかってしまい、腑に落ちないものを覚えようという姿勢もなく、あっという>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.5

これからDUNE PART2見に行くか迷ってる人へのQ&A

Q.2作目からでも何とかなりますか?
A.全く何とかならないので、レンタルなり配信なりで1作目を履修してから劇場に行くことをおススメします
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プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

4.3

怖 す ぎ !!!!!
爆発とかドキドキが本当に嫌なので数々の戦争映画にビビり散らしてきましたが、今作は"戦争映画の金字塔"と言われているのも納得の怖さでダントツにしんどかった。そしてグロかった……
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関心領域(2023年製作の映画)

4.0

アウシュビッツ収容所から壁1枚隔てた隣で暮らすドイツ軍将校の家族。
直接的な虐殺は全く描かれないが、彼らの優雅な生活の横で通奏低音のように鳴り続ける"何か"の機械が動く鈍い音や、コンクリート壁の向こう
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マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間(2023年製作の映画)

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あまりに凄惨な戦争の現場に目を覆いたくなる。サッカーをしていたときに爆撃され足を吹き飛ばされて死んだ少年。血まみれの1歳の子供を毛布に包んで病院に駆け込む両親。産科病院が攻撃に遭い骨盤が砕けて搬送され>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.0

開始30分以降ずっと「これを映画で見る意味とは……………」と考えていた。小説で良くない?というか圧倒的に小説の方が媒体として向いてたんじゃない?たった2シチュエーション、自宅か裁判所かで行われるしゃべ>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.3

面白かった。痛快でウイットが効いてて物凄く怒っててやるせなさを感じていて、でもチャーミング、こういう映画みたいなやつと飲む酒は美味い ただ同時にブラックではない私がこういった感想を持つこと自体への冷た>>続きを読む

必殺! 恐竜神父(2018年製作の映画)

1.5

ご想像通りのクオリティという感じですが、全体的に"面白いと思ってどスベリしてる大学生のノリ"なので70分とはいえなかなか胃にくるものがある。まあ分かって見た私が悪いんですが……

冒頭の燃える車くらい
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ラスト・リペア・ショップ(2023年製作の映画)

4.0

今年のアカデミー賞短編ドキュメンタリー部門にノミネートしてるだけあってとても良かった。ディプラでしか字幕版はないが、英語でよければyoutubeで全編見れるよ。
https://youtu.be/xt
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.0

全体的に訳分からんすぎて見終わったという実感がないが、確実に笑わせにはきているため、最悪のボボボーボ・ボーボボって感じだった。風呂場の不審者とかチンポコモンスターとかもはや文脈を超越しすぎていて、ビュ>>続きを読む

カラーパープル(2023年製作の映画)

2.8

ダメなタームの朝ドラ見てる時に近い息苦しさがあった。しかもそれが2時間半続くのでなかなかつらい。色々原因はあると思うが一番見ていてしんどかったのは編集のぎこちなさ。時代が古すぎて今更別に教訓になるわけ>>続きを読む

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.0

良かった。じきに赤ちゃんが産まれる両親の元を離れて一夏の間親戚の家に預けられることになった無口な少女コットが、親戚夫婦と生活を共にし仕事を手伝う中で大人から大切にされることや慈しまれることを知って少し>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.5

アジア人の男女と白人男性がバーカウンターに並ぶ様子を遠くから眺め「ねえ、あの三人ってどういう関係だと思う?」と囁くファーストカットから引き込まれる。子ども時代に魂の双子のように惹かれあい、離れ離れにな>>続きを読む

雪山の絆(2023年製作の映画)

4.0

軽率に見始めたんですが予想以上に辛く苦しい話な上に、容赦なく痛々しい描写が続くので、開始15分で完全に無理になってしまいWikipediaでこの先何が起こるのか全部調べてからリトライした。許せ……私の>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

この角度から飛びこんでいってめでたしめでたしに着地できることあるんだ………と思った。極めてヘンテコな映画ではあるが、同時に非常にフェミニズム的であり一人の女性の成長物語としてパーフェクトな作品だった。>>続きを読む