グロテスク描写にかけては右に出る者がいないクローネンバーグの作品という事で、身構えて見たが、一度見たら忘れない強烈なビジュアルの連続でかなり楽しめた。テレビからぬっと出ててくる手などよく考えつくなと思>>続きを読む
アメリカのワーキングクラスの代弁者として、50年間君臨し続けるボス。「でも実は工場の中に入ったこともないんだよ。働いた事ないんだから笑」と自虐ネタで笑いを取りつつ、数々の名曲をブロードウェイの小さな舞>>続きを読む
無実の罪を着せられた工場員の主人公が、次から次へとやって来るピンチを切り抜けながらアメリカ中を逃げ回る。低予算の中、細かいところが気にならない様に敢えて色々詰め込んだ感はあるものの、サーカス一団との関>>続きを読む
スキャンダルに脅かされながらも、手にした成功と名声を確固たるものにするため、大舞台に臨むカリスマ指揮者。ケイトブランシェットが余りにも役になりきっていて、熱演という言葉を使うのがかえって失礼に感じる。>>続きを読む
ヒッチコック最後の作品は意外にもそこまで悪い人たちが出てこないコメディ仕立て。ブルースダーンが悪役じゃないのが新鮮。
お互い好きなので結婚しますという、至って真面目な小学生の2人と、よく分かってないけどとりあえず応援する友人たちの話。後の名匠アランパーカー脚本のこの作品は、日本やラテンアメリカで大ヒットしたものの、イ>>続きを読む
砂漠にポツンと建っている、寂れたモーテル。重そうなキャリーバッグを抱えた風変わりなドイツのご婦人が、出会う人たちの人生を明るく変えていく。ヨーロッパからの珍客、黒人の女店主や先住民の保安官など、アメリ>>続きを読む
スピルバーグ少年の映画監督「デビュー」が少年時代の8mmカメラだったこと、両親の離婚が彼の人格形成に大きな影響を与えたことは、E.T.を始め、様々の作品のテーマになっていることもあり、広く知られている>>続きを読む
RRRのタイトルに辿り着くまでの中身の濃さと時間の長さがもう最高。てっきりインド映画はみんなボリウッドだと思っていたら、これはテルグ語で撮られた「トリウッド」という別のジャンルに属することを知りました>>続きを読む
サイレント時代のハリウッド黄金期、なんでもありのド派手なパーティーから、これまたカオスな映画撮影の現場まで、ノンストップで突っ走る序盤がとにかく圧巻。以降は雨に唄えばやらスター誕生、最後はニューシネマ>>続きを読む
笑い話のつもりで聞いていたら、いつの間にかどんどん変な方向に進んでいく古い童話のように展開する映画。牧歌的で、暖かい日常を過ごしているように見えて、まるで屋根裏に潜んでいる妖怪のように、いつ訪れるか分>>続きを読む
このキャスト×ロードムービーなら、外れようがない!と楽しみに観たものの、ひねりがないのが逆にひねり?と言いたくなるくらい、ありきたりな展開に拍子抜け。ぜひハリス&オルセンの親子コンビで別の映画をやって>>続きを読む
風刺があからさま過ぎるきらいはあるものの、ケイトハドソンやエドノートンの遊びがある演技、ジャネールモネイのカリスマ性が楽しめる。前作の古風なミステリ感が無くなってしまったのは寂しいところ。最大の注目は>>続きを読む
70年代、混乱の真っ只中のアメリカを東西に縫うように、小さな町の集会場やらコンサートホールにふらっと現れ、音楽史に名を残す名演を繰り広げたディラン伝説の57日間の記録映像を、名匠スコセッシが編集した>>続きを読む
本国フランスをはじめ社会現象にまでなった作品、との触れ込みには及ばない内容だけれども、当時14歳のソフィーマルソーの輝きは今も色褪せない。
最もよく知られた作者不詳のアーサー王伝説、『ガウェイン卿と緑の騎士』を基に、ゴシック感あふれるファンタジーに仕上げた一作。ガウェイン卿が旅する荒涼とした風景が不気味ながらも美しいが、これだけ飽きさせな>>続きを読む
イラン北部の田舎町を舞台に、間違えて持って帰ってしまったノートを返すため、友達の家を探し求める旅に出る、ある少年の放課後の物語。ノートを翌日提出しないと友達が退学になってしまう(!)という緊急事態にも>>続きを読む