長尺だが、長さを感じることなく楽しめた。勿論、唯一の被爆国日本の国民として複雑な気持ちはあるが、奇しくも作中でトルーマンが言うように、怨むなら政治を怨むべきであって、原爆開発を進言したアインシュタイン>>続きを読む
ユダヤ人ベン・ハーが、幼少時の親友ながら自身を裏切ったメッサラというローマ帝国軍人に復讐を企てる物語に、イエス・キリストを絡めて描いている。
「業病」とはハンセン病のことで、顔が変形していってしまう。>>続きを読む
ナチスに蹂躙された国の一つであるデンマークで、敗戦後埋め尽くされた地雷の除去にはドイツ軍の捕虜があてられる。その多くは少年兵だった。
国民感情というものはおそろしい。言葉だけで考えれば「ドイツがやった>>続きを読む
脱北する北朝鮮人を追ったドキュメンタリーを映画にしたもの。というと固い印象を受けるかもしれないが、構えずに見ればいいと思うし、多くの人に見てほしいと思う映画。
北朝鮮人という人もいないしアメリカ人とい>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
日本に近代憲法が登場したのは1889年だが、同じく欧米の圧力にさらされる中で近代化を試みていたトルコから、祝言の使節がはるばるやってくる。帰路、和歌山沖で暴風雨にあって船は大破し外交使節は海に放り出さ>>続きを読む
Perfect days - そのタイトルが無かったら、一つの理想型を示した映画だと、気付かなかったかもしれない。
でもそこに示された理想型は、心の強さがあって出来るものだとも思う。
私がトイレ清掃業>>続きを読む
第二次世界大戦中(だと思うが)に、野球の火を絶やさないためとはじまった全米女子野球リーグ。男子は兵役があるからだ。
といっても時代というよりは野球と選手の人間ドラマを描いているのだが、すこしありがちと>>続きを読む
音楽が大嫌いと言う人はいないだろう。誰でもモーツァルトやベートーベンを聞いたことがある。こうした映画に触れることで、少しくモーツァルトを身近に感じることができて、モーツァルト音楽を一生、より一層楽しめ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
「僕が歴史に触れ、歴史が僕に触れた」、と述懐する「元少年」の、若き日の思い出を回想する話。
というのも、(元)少年は若き日に、あのハンナ=アーレントをある意味で戦慄させた、小役人アイヒマンのイスラエ>>続きを読む
ミュンヘン・オリンピックで、イスラエル選手団が襲撃を受け、選手が殺されるという痛ましい事件がおこった。
イスラエル諜報機関、モサドによるその報復の舞台裏を映画化したもの。
2023年現在、ハマスによ>>続きを読む
映画「ナポレオン」。
世界史は好きで、個人的に何年か学習している。
フランス革命は、いわば世界史のクライマックスのひとつといえる出来事だが、その混乱する時代が求めたかのように登場した英雄がナポレオン>>続きを読む
「強いものが弱いものをいじめている、どこの世界も同じ」
登場人物である、老いたるフォトジャーナリストの言だ。
それは、もしかすると、「いつの世界でも」同じではないのかと思わざるを得ない2023年。>>続きを読む