すずきじみいさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

すずきじみい

すずきじみい

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ある男(2022年製作の映画)

4.5

監督: 石川慶
脚本: 向井康介

濃い社会派作品で内容の良さもさる事ながら、出演者達の演技の上手さ、繊細さに舌鼓をうちました。
悠人役を演じてた子役の坂元愛登君まで、本当に、繊細で上手くて、誰一人、
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カレとカノジョの確率/一目で恋に落ちる確率(2023年製作の映画)

4.0

監督: バネッサ・カスウイル
脚本: ケイティ・ラブジョイ

私は、恋愛において、人生において、
不運に泣く事はあっても、
何故か、都合良くラッキーな事が起こる、みたいなラブコメの常套手段には全く無縁
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福田村事件(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

監督: 森達也
脚本: 佐伯俊道
  井上淳一
  荒井晴彦

もうメジャーな映画、ドラマでは見られない東出さんとピエール瀧が見れる、というのと、こんなマイナーな感じの作品なのに、私の住む田舎のイオン
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ハート・オブ・ストーン(2023年製作の映画)

3.6

監督: トム・ハーパー
脚本: グレック・ルッカ
  アリソン・シュローダー

私はガル・ガドット様の美しさと品の良さには何の文句もないのだけど
(でも、顔が小さかったらperfectなのに)
こうい
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

監督、脚本: サラ・ポーリー
原作: ミリアム・トウズ

ラストは、ハッピーエンドなはずなのに
切なくて哀しさが漂ってて良かった。
自分好みだった。

又、本作のプロデューサーで、米国のフェミニズム運
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ミセス・ハリス、パリへ行く(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

監督: アンソニー・ファビアン
脚本: アンソニー・ファビアン
  キャロル・カートライト
  キース・トンプソン
  オリヴィア・ヘトリード
原作: ポール・ギャリコ

勤勉で誠実で優しい人に神様が
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

監督、脚本: ファブリス・エブエ

私は本作を観てちょっとやばい事を感じてしまいました。

人肉を食べるのは、同族同種を食べてしまう事が、生物として異常、倫理に反するから、というのなら、牛、豚、鶏等、
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ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

4.3

監督、脚本:
ジョン・フランシス・デイリー
ジョナサン・ゴールドスタイン

偏執狂的にガーディアンズが好きなので、
観ていて、、このシーン、GotGvol.1
にドンピシャで重なる、ここはvol.2
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レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い(1994年製作の映画)

4.0

監督: エドワード・ズウィック
脚本: スーザン・シリディ
  ビル・ウィットリフ

アラサーの頃のブラット・ピットの神がかりな美しさを忘れられないおばさん世代は多いと思う。

番組表のNHKBSのプ
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アーミー・オブ・シーブズ(2021年製作の映画)

4.0

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監督: マティアス・シュヴァイクホファー
脚本: シェイ・ハッテン

『アーミー・オブ・ザ・デッド』
より面白かったと書かれてる方々に同感です。

なり物入りに宣伝されてた
アーミーのような強い人達と
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母性(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

監督: 廣木隆一
脚本: 堀泉杏

母親になった女が自分の子どもよりも自分の母親を愛してるってあり得るんだろうか?

でも、世の中のはいろんな人がいるからそういう娘もいるかもしれないとは思える。

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SKIN 短編(2018年製作の映画)

5.0

監督: ガイ・ナディブ
脚本:ガイ・ナディブ
  シャロン・マイモン
原案: シャロン・マイモン

本作が圧倒的に凄いのは、もう言わずもがなですが、

個人的にいいなぁと思ったとこ。
差別主義者のネオ
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ムクウェゲ「女性にとって世界最悪の場所」で闘う医師(2021年製作の映画)

4.0

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監督: 立山芽以子

ムクウェゲ医師はもちろん、
壮絶なレイプ体験をして身も心もボロボロにされながらも、再び人生に希望を持ち、前を向いて生きる女性達が
あまりに立派すぎて泣きながら観た。

ムクウェゲ
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.0

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監督: ダーレン・アロノフスキー
脚本: サム・D・ハンター

とても観たいのに、私の住む県では公開館がない(見落としてるかもしれないけど)

ので、アマプラで2000円だけど、観れるのを知ってレンタ
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別れる決心(2022年製作の映画)

4.0

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監督: パク・チャヌク
脚本: パク・チャヌク、
  チョン・ソギョン



運命の恋は大好きです。
ハル・ベリーがアカデミー主演女優賞を獲った『チョコレート』も大好きだし、
『シェイプ・オブ・ウォー
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THE WITCH/魔女 —増殖—(2022年製作の映画)

3.6

監督、脚本: パク・フンジュン

第一作目の
ドラマ>バイオレンス
と見事などんでん返し。
あの騙されたなぁ‥‥という快感が堪らなかっただけに、
2作目の
バイオレンス>ドラマ
な作りは正直残念でした
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淪落の人/みじめな人(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

監督、脚本: オリヴァー・チャン


うーん、これは、結局、エヴリンのサクセス物語だと思うので、この『淪落の人/みじめな人』という題はどうも違う気がする

もっとチョンウィンの、下半身麻痺という淪落の
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

監督: ジェームズ・ガン
脚本: ニコール・パールマン
  ジェームズ・ガン
   

ジェームズ・ガンとクリス・プラットの奇蹟の出会い。
二人の人生を360°変え、MCUの多様性をアピールし、業績U
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

5.0

監督、脚本: ジェームズ・ガン

最初にこのシリーズ作の企画を聞いた時、ジェームズ・ガンでさえも、成功する企画じゃないと思ったそうだ。
でも、アライグマが何故喋るのか、
を考えてみて、この企画に傾倒し
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

監督、脚本: マーティン・マクドナー

私は、よく人と見る角度が違って、的外れな感想を書いてしまうのだけど、

本作も、アイルランドの内戦を暗喩してるとか、男二人の、壮大でくだらない喧嘩、
とかでなく
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キッチン・ストーリー(2003年製作の映画)

4.5

監督: ベント・ハーメル
脚本: ベント・ハーメル
  ヨルゲン・ベリマルク

映画で見る北欧の人達って、どうしてあんなに喜怒哀楽を出さないんだろう……

ドラマチックな事が起こるわけでもない中、無表
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いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

監督、脚本: ウベルト・パゾリーニ


今年、2番目に観たかった作品。
地方に降りてくるのを待ちに待って、初日に映画館に行きました。


はじまって、もうすぐに、父ジョンの表情や、息子マイケルとの父一
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ピザ!(2014年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

監督、脚本: M•マニカンダン


南インドのチェンナイにあるスラム街。
そのスラム街のコンクリート床の掘っ立て小屋に住んでる兄弟が、町に初めて開店したピザ店を見て、どうしても(彼らにとっては高額な)
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.7

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原作: 安田弘之
監督: 今泉力哉
脚本: 澤井香織
  今泉力哉

ちひろさんの自由で正直で既存の価値観に囚われない生き方が、周りの人を悩みから解放してくってとこがウリだと思うのですが、要は、テンプ
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PLAN 75(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

監督、脚本: 早川千絵

最初のうちは、こんなにリアルに今の老人問題を扱ってる作品はないと思った。

少子化による税金減少、それに反する様に老人福祉と年金の為に膨大な予算投与。
2050年には一人の若
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

原作: ディーリア・オーウェンズ
監督: オリビア・ニューマン
脚本: ルーシー・アリバー

日本にこんなとこがあったら、世界遺産の認定登録運動が起こって、すぐに世界自然遺産になっちゃうんじゃ?と思う
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ひとくず 新ディレクターズカット(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

監督、脚本: 上西雄大

中盤まで暴力を描き抜くレベルが韓国映画並みだった。
共感とか同情を請わない、日本人には珍しい覚悟だなぁと思って観てたら、
暴力や怒りで満たされてるくず男金田が自分と同じ境遇で
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

監督、脚本: 吉田恵輔

現代人はどうして、一生会う事もない赤の他人からの、いいね!や高評価マークや登録者数何万人が、欲しくて仕方ないのだろうか?

かくゆう私も、一昨年、あるドラマの感想を鑑賞後にツ
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

監督: リドリー・スコット
脚本: カーリー・クーリ

今でも一番好きな女性映画。
育った環境から、フェミニストであるというリドリー・スコット監督のファンになるダメ押しになった作品。

第64thアカ
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ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男(2019年製作の映画)

4.5

監督: トッド・ヘインズ
脚本: マリア・コレア
  マシユー・マイケル・カーナハン


シンプルに感動させてくれるいい映画だった。
地味すぎるとか暗いという感想もあるけど、
巨大企業が利益追求の為に
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劇場版 おいしい給食 卒業(2022年製作の映画)

4.0

監督: 綾部真弥
脚本: 永森裕二

市原隼人の横顔の美しさと滑舌のいい心地よい声とハンサムな百面相を堪能する作品。

でも、それだけじゃない、起承転結の転の部分は『ルーキーズ』風で、ちょっとジーンと
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たちあがる女(2018年製作の映画)

4.0

監督、脚本:
ベネディクト・エルリングソン

好きな所

主人公ハットラのしてる事は破壊、暴力行為で、結果、テロリストだけど、目的、動機にはとても共感できてしまうので、胸糞映画ではない。

格闘技や
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ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

4.0

監督: ジェイソン・ライトマン
脚本:ギル・キーナン
  ジェイソン・ライトマン

『ゴーストバスターズ』は、ポール・フェイグ監督の2016年のまで、当たり前に観てる世代ですが、取り立てて好きなシリー
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ガール・イン・ザ・ピクチャー:写真はその闇を語る(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

監督: スカイ・ボーグマン

20歳という若さで、不遇な一生を終えた女性と彼女を長い年月、精神的、肉体的、性的に虐待し続けた男の話(実話)


男性が女性を見て性的興奮を発するのは、
自分のDNAをこ
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アムステルダム(2022年製作の映画)

3.8

監督、脚本: デヴィッド・O・ラッセル

北米で、製作費を回収できない程、大コケした理由は分かりませんが、評論家から

複数の映画要素を詰め込みすぎ。
物語のトーンに一貫性がない。

等の批判を受けて
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北の果ての小さな村で(2017年製作の映画)

4.5

監督: サミュエル・コラーデイ
脚本: カトリーヌ・パイエ

久しぶりにヒューマニズムを感じる作品を観た。
『ブータン山の教室』と、何もかも対照的。
あっちは、子ども達や村人は本当に現地の人だけど、主
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