彩さんの映画レビュー・感想・評価

彩

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ドライブアウェイ・ドールズ(2023年製作の映画)

3.5

『とても長いMV』のような映画。

上映時間85分、ずっとセックスの話をしている。ほんとうにそう。
でもそれはただの性欲の話というよりは『人生』についての話をしている。

長いMVというのも、途中途中
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ブルー きみは大丈夫(2024年製作の映画)

4.0

とてもいい映画でした…

母と観られてよかった。
ほんとうはずっとそばにいてくれたかもしれない『友だち』のことを思い出せるオトナのための映画。

だけれど、子どもたちにも愛されるかわいいIFたち、映像
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愛の流刑地(2007年製作の映画)

3.5

開幕のシーンが印象的すぎて、なにも頭に入ってこない。構文を使いたくなります。

オトナしか観ることが許されない作品だと思う。18禁的な部分の話ではなく、性的な倒錯感が否めないので、今後の人生に影響を与
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楽園(2019年製作の映画)

3.8

『怒り』の監督なのも納得の作品。

重くて、苦しくて、圧から逃げられなくて、鬱屈としていて、救いのない空気感のまま始まり、終わる。

『楽園』というタイトルなのもおそろしい。その意味を知るための映画。
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流浪の月(2022年製作の映画)

3.3

映像化するのは少し難しかったと思う。

演技力でカバーしていると思えるほど、主演のお二人は素晴らしいと思う反面、いい、とは思えなかった。原作があまりにも素晴らしすぎるので仕方ない。

映画しか観ていな
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

2.0

申し訳ないけれど意味が分からなかった。期待値があったからこそかもしれないけれど、観る価値なかった。
『映像美』の作品ならなおさら他にもっとある。内容なんてそんなになくても美しい作品が。その手の作品にも
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.0

わたしはものすごく好きでした。

まさにタイトルの通り。
こちらも正直流行りのただのエモーショナル映画かと思っておりましたが(途中まではまあまあそう)結末が素晴らしかった。

それなりに人生を生きてき
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.4

最高傑作。

こういった映画はやはり二回目、という作品の骨頂。
若かりき頃にイキって観て、カッケーとか言っていたときを経て、この物語の中に潜むものの真意に触れることができました。

好きじゃないひとは
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.0

友人に誘ってもらって観たのですが、観てよかったな、と思いました。

とても爽やかな風が吹く映画。
まっすぐで、純粋で、美しくて、それがまぶしくもあり、疎ましくもあり。

評判や、タイトルの通りの映画な
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.8

すげ〜映画だな、という感じ。

役者がいい。
役者のパワーのおかげで、この淡々とした空気感の中でも、さまざまな要素や情景が、とても意味のあるものになっている。

本当に淡々としていて尺もあるので、苦手
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明け方の若者たち(2021年製作の映画)

3.7

タイトルのとおり。
しかし、されど、という感じ。

ただのエモーショナルなだけの映画かなと思っていた節があるので、その点はいい意味で裏切ってくれたと思う。
こういうシーンがあったひとは多いのでは?と。
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ある夜、彼女は明け方を想う(2022年製作の映画)

3.8

『これからも自分の人生を生きてよ。できれば俺の横で。』

このセリフが出てくると聞いて、それが聞きたくて観た映画です。

憂を帯びていく時期特有の、梅雨みたいな感情がずっと続くような映画。
心は曇り模
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ホーンテッドマンション(2023年製作の映画)

3.5

ディズニー好きなひとには楽しい可愛いコメディ。

わたし的には装飾やお洋服、インテリアなど、目が楽しい映画だったので、そういったところも好きの要素に入る方にはオススメ。

赤と白とロイヤルブルー(2023年製作の映画)

4.0

最高〜最高最高最高〜

そもそもの好き嫌いはあるかと思いますが、これはブロマンスから派生する『恋』だと思いました。
友情の好きと、恋愛の好きの境界線、境目はなんなのだろう?という葛藤が美しく描かれてい
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ここは退屈迎えに来て(2018年製作の映画)

3.3

映画にするには難しい作品なのだと感じた。

原作が大好きで、手元に置いておきたい本の中のひとつですが、映画は少し陳腐に映りました。
それでも、映像ならではのよさ、臨場感、感情的な場面、またその瞬間の表
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ホーンテッドマンション(2003年製作の映画)

3.5

お話的にはコメディとして楽しめるというくらいの感じ。

ただ、細部までのこだわりというか、衣装・美術の美しさに目が癒される。

ほつれる(2023年製作の映画)

3.5

『見ないようにしてた、全部』というキャッチコピーがそのもの。

淡々と過ぎていく日常、それでもその日々の中に小さく息をしながら潜む"違和感"。
違和感には勝てない。その些細なひとつひとつの積み重ねがす
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春に散る(2023年製作の映画)

3.8

原作は未読の状態で、前情報なしでの鑑賞でしたが、まずなによりも俳優のみなさまの本気を感じる映画でした。

『春に散る』
というタイトルをどのようになぞらえるのか、果たしてそれがどのような意味を指すのか
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ブラウン・シュガー(2002年製作の映画)

4.4

素晴らしい映画だった。
音楽好きにはたまらないネタ使い。
まずそこが大きいので、音が好きなみなさまにはおすすめします。

そしてなにより、オトナの恋。
何周もしてきた人間が見ると、ああ、と思うような。
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.5

岸井ゆきのちゃんの素晴らしさの分かる映画だった。
感想と言えばそれ。

まるでそのまま日常を切り取るかのような淡々としていて、でも臨場感のある、胸がギュッとなる作品だった。

一番最初に思ったことは『
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