シトリンさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

シトリン

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ほつれる(2023年製作の映画)

3.2

不倫に不倫を重ねる夫婦。

ストーリーはシンプル。
登場人物も少ないので観やすいが、リアルで冷たい夫婦の会話と夫の淡々と正論をぶつけて尋問するような言い方にはイラつきしかなかった。
喋り方のテンポが上
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岬の兄妹(2018年製作の映画)

2.9

ポン・ジュノ作品で助監督をし
ポン・ジュノから絶賛された映画。

衝撃作過ぎて食欲なくなった。

これは傑作だと思う。
しかしどうにも気分が悪くて高評価がつけられないという複雑な作品。

妹が快楽を得
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ロストケア(2023年製作の映画)

4.0

ワンオペでの介護と経済的な苦しさといかに介護が残酷かを思い知らされる。
親子だからこそ残酷な部分をしっかりと描いている。
まさかニコチンを注射するとはね…

まだ介護をする環境にいないけど、いつかぶち
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ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

4.5

何度観てるかわからないほど好きなんだけど、最近はアニメ映画化してしまったので若い世代の間ではジョゼ虎と言えばアニメとなってしまうのが寂しい。

恒夫のどこにでもいそうな等身大の大学生とコテコテの大阪弁
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リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

3.0

長いタイピング音で苛つかされ
少年たちの非行で苦しくなる。
なのに岩井俊二の淡い世界観が漂うから余計に気持ち悪い。
個人的には伊藤歩が男子たちから追いかけられて逃げ回るシーンが胸糞。
しかも、ホームビ
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レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

4.5

初めて目にしたのは15年以上前に家族がレンタルして観ていた時。
後半の登場人物4人の映像が激しく流れる場面をたまたま観て気持ち悪くて驚いた。

それから数年後この映画に偶然当たり最初から観たら感動して
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きらきら眼鏡(2018年製作の映画)

2.9

テーマは良いけど全体的にふわふわしていてあまり残らない映画。

きらきら眼鏡をかける事は良いけどいき過ぎると不自然にも感じるんだよね。

振り回されてる明海くんが可哀想だったって感想ばかり残る。
明海
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エゴイスト(2023年製作の映画)

4.0

ただの同性愛映画だと思ってた自分が馬鹿だった。話の展開が変わりラストに近づけば近づくほど込み上げる想いが辛かった。

浩輔は愛情深いと思う。
愛とはなにか?愛がわからないと言ったけど、そんな事考えても
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.5

最初、すき焼きを食べながら泣く主人公のシーンから目が離せなくなった。
生きづらい世の中を改めて感じたし社会から孤立せず繋がりを持つことは本当に大事だと思った。

社会の嫌な部分が見えても"こんなものだ
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茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

2.5

尾野真千子とオダギリジョー使っておいて期待ほどてはなく残念だった。
もうちょっとセンスよく作って欲しかった。
主演の尾野真千子の行動がいまいち読み取れないのも原因か。
被害者側からお金は受け取らず風俗
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東京公園(2011年製作の映画)

3.6

当時観に行って原作も買った。今はいない三浦春馬の映画。
ただただ公園の風景が綺麗で、写真を撮られている事に気づいている人妻となんとなく恋心まではいかない淡い思いを見せる青年の不思議な関係。
そしてその
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アリーキャット(2016年製作の映画)

3.5

思ったより面白かった。
オジサンの人生最後の青春しました!的な熱さ。
猫で出会うってのはなんともほのぼのしていて観る前の想像と違ったけど。

窪塚がいい具合に老けててくたびれ感が出てていい。

市川由
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夜、鳥たちが啼く(2022年製作の映画)

3.8

函館三部作に続いて佐藤泰志の作品。

こういうどこか昭和の雰囲気まじりのじとーっとした映画はやはり大好きだ。

友人の元妻とその子供と奇妙な半同棲をするストーリー。

驚いたのが山田裕貴がこのような映
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草の響き(2021年製作の映画)

4.0

佐藤泰志シリーズ。

とにかく普通の映画。
日々の暮らしで見せ場はないし、なんなら自律神経失調症の話で鬱々としている。
大きな動きはなんだけど心の機微を読み取れば心にしみる映画となると思う。

医者か
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怒り(2016年製作の映画)

3.8

当時映画館で観た。たった1回しか観てないのに記憶がえらい残ってる。
物語は面白かったけど、沖縄編が苦手で見返そうとは思わない。

沖縄編がとにかく一番胸糞悪い。
米軍基地反対運動などの政治的な描写もあ
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新宿スワン(2015年製作の映画)

4.0

若干ウシジマくんの香りがするキャストも豪華で面白い。
園子温って感じがあまりしなかった。
沢尻エリカがクスリに溺れてしまうシーンはとても衝撃的だけど、こういう世界あるんだろうな。
伊勢谷も沢尻もいい役
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横道世之介(2013年製作の映画)

4.0

ただただ横道世之介と言う人物を楽しむ映画である。

思わず顔が綻んじゃうほど高良健吾が可愛い。
ハンバーガー屋での吉高由里子と無邪気に笑うシーンが1番好き。

世之介みたいな人っているのかな。
いるな
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オーバー・フェンス(2016年製作の映画)

3.0

函館三部作の最後の映画。

キャストも雰囲気も良い。
前作と似たようなキャスティングとテイスト。

職業訓練所に通う過去を背負う男と水商売で一風変わった変人扱いされる女がメインの話だ。

蒼井優演じる
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花宵道中(2014年製作の映画)

2.5

随分前に観て悲恋のストーリーは良かったんだけど、津田寛治とのあの場面が強烈で忘れられない。
AVみたいなシーンで映画としてはとても質が悪いと思ってしまった。

童顔が目立つから見ちゃいけないものを見せ
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さいはてにて やさしい香りと待ちながら(2014年製作の映画)

3.0

なかなか良かった。

寝る人は寝そうな映画っぽいので
最初で脱落しちゃうかと思ったけど
子供がヨダカで働き出したあたりが妙に可愛く
そのまま観れた。
ヨダカは女性の憧れが詰まってるね。

安定の永作さ
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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

3.8

まず白石作品とは知らずに観た。
だから不気味さを感じるわけだ。

最初は主人公、十和子になんの共感も出来ず
陣治の不潔っぷりだけに目がいく感じだったけど、電車のシーンから空気が一転、そこから一気に面白
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ディア・ドクター(2009年製作の映画)

4.5

一体何が正しいのかを考える作品。
内容、キャスト、映像全部良い。

無免許の医者を有難がる村人達。
中心地から外れた年寄りだらけの村ならあり得る。実際、平日の病院はどこも年寄りで溢れている。

鳥飼さ
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冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

4.0

以前観た作品。
元の事件は愛犬家殺人、この映画では熱帯魚に変えたところが見やすくなったと思う。

グロと言われる描写については不謹慎だけど何故か笑えてしまった。
解体シーンは映像は気持ち悪くても
精神
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凶悪(2013年製作の映画)

3.6

「冷たい熱帯魚」のような映画だけど似たようで似てない。
ずっとグロくて少しもストーリーからズレないので目を背けたくなった。
初っ端の女性を襲うシーンからもうただただ怖い。

リリーとピエールはこの役を
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