朝田さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

朝田

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ヒルズ・ハブ・アイズ(2006年製作の映画)

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アジャって凄い監督なんだなと気付いたのはこの作品を見てから。スラッシャー映画のお手本のような快作。

インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌(2013年製作の映画)

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「ビッグリボウスキ」に並ぶ、コーエン兄弟によるダメ人間コメディ。この映画のオスカーアイザックは他人事とは思えない。

フランシス・ハ(2012年製作の映画)

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モダンラヴの疾走シーンは言わずもがな、軽快な編集とバームバックらしいウィットの効いたセリフの連発が素晴らしい。定期的に見直す一本。

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

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思えば最初に見たウェス作品はこれ。脚本の密度、画面の情報量、語りのスピード感、どこを切り取っても最高に素晴らしい。

エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に(2015年製作の映画)

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リンクレイターで一番好きな映画。これ程何気無い時間を魅力的に描く作品も無いだろう。

トータル・リコール(1990年製作の映画)

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やはり個人的にヴァーホーヴェンは「ロボコップ」とこれが二大巨頭。ラストの切れ味が最高。

アンストッパブル(2010年製作の映画)

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単純明快なプロットをこんなにもハイテンションに盛り上げられるのは後にも先にもトニー・スコットぐらいしかいない。システムに逆らう男を描き続けた作家の集大成。

ナイト&デイ(2010年製作の映画)

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マンゴールドの傑作。荒唐無稽ながらアクションとロマコメが一作の中に同居した真っ当なアメリカ映画。すべての映画がこれくらい面白くあって欲しい。

恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

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とにかく小松菜奈がとても魅力的に捉えられていて、たまに見返したくなる映画。ラストの切り返しとか、要所要所の長回しの使い方なども巧い。

スパイダーマン2(2004年製作の映画)

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スパイダーマンシリーズでダントツだし、サム・ライミの映画の中でも一番好き。ホラー演出の切れ味素晴らしい。

ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

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前作よりもミステリーとしてのスリルは減ったように思うがそれでも豪華な役者のアンサンブルと演出の外連味が組み合わさって、最高に楽しいスター映画。アルマスの代わりにジャネールモネイが活躍しまくり。

バットマン リターンズ(1992年製作の映画)

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年末になると見直したくなる映画。個人的にはティムバートンの最高傑作。バットマンよりも明らかに目立っているペンギン。

バーバリアン(2022年製作の映画)

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最近流行りのジャンルミックスホラー。その中でも新鮮味を感じさせる、ひねりの利いた脚本と安易にジャンプスケアに頼らない演出が相まって、面白かった。配役も絶妙で、知った顔の役者がいないインディーズホラーの>>続きを読む

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

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ライアンクーグラーの真面目さが前面に出た内容。それが美点にも欠点にもなっている。追悼シーンの演出の丁寧さは確かに素晴らしい。しかし、そこに全体の力点を置き、悲劇的なトーンを貫いたがあまりにメリハリが生>>続きを読む

アンビュランス(2022年製作の映画)

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名作ペイン&ゲインよりは落ちるが、楽しめた。三半規管が弱い人間が見たら死んじゃうんじゃないかというぐらい目が回りそうになるカメラワークと異様なまでにカットを割りまくる編集が独特のテンポ感を作っている。>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

5.0

本当に素晴らしい。説明的な演出が完全に削がれた究極的にソリッドな作りだからこそ、日常的な風景が特別なものに映る。原案付きとは言え、やはり三宅唱の映画でしか味わえない興奮に満ちている。フィルムの暖かい質>>続きを読む

窓辺にて(2022年製作の映画)

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稲垣吾郎の感情の希薄さを巧く活かした主人公の造形がまず良いと思った。下手に演技を作り込むよりこちらの方が浮世離れした存在感を活かせている。魅力的な女優の撮り方はいつもの事ながら、今作は喫茶店や玉城ティ>>続きを読む

アポロ10号 1/2: 宇宙時代のアドベンチャー(2022年製作の映画)

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アポロ計画についての映画かと思いきや、むしろアメリカの当時のカルチャーと家族の日常を詳細に描き込む映画になっていくひねくれ方がいかにもリチャード・リンクレイターらしい。アニメならではのビビッドな色彩で>>続きを読む

デイ・シフト(2022年製作の映画)

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バンパイアハンター映画でありシェーンブラックが撮っていそうな軽快なLAを舞台にしたバディ映画でもある。肉弾戦、銃撃戦、カーチェイスとアクションのアイディアが豊富で、編集のテンポもスピーディーなのでジャ>>続きを読む

リベンジ・スワップ(2022年製作の映画)

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小悪魔はなぜモテるやブックスマート以降のシスターフッド学園コメディ。ビリーアイリッシュやロザリアといったポップミュージックの惜しみ無い使い方と、衣装の色味を含めたカラフルな画面のデザインによって、ティ>>続きを読む

さかなのこ(2022年製作の映画)

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無垢な少年のような佇まいを自然に演じられるのんが主演でなくては絶対に成立しない映画になっているので、前作の「子供はわかってあげない」よりも良かった。海辺のシーンを筆頭とした所々の横移動のカメラワークや>>続きを読む

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

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「燃ゆる女の肖像」に負けず劣らず、傑作。余計な言葉を使わず、少女の表情と動きに語らせる演出、赤と青を随所に配した繊細なショットの連なり、そして省略の効いた編集など映画を構成する全てに魅了された。何度か>>続きを読む

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

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新作だが初期のガイ・リッチー的なテイストがあってどこか懐かしさがある。全体的に回想シーンを多様し過ぎていてテンポ感が損なわれている瞬間があったとは思うし、この作品ならでは、というようなオリジナリティは>>続きを読む

Zolaゾラ(2021年製作の映画)

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SNSから始まった実話を題材にしているのでスマホやツイッターの効果音や通知音を演出に取り入れてるのを始め、バスケットボールのダンクする音など生活音も編集のリズムに生かしているのが面白い。話自体はヘヴィ>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.6

シャマランやスピルバーグの作品を想起させつつ、最終的にはどれにも似ていないジャンルレスな映画に仕上げていて凄かった。ピールの過去作はややメタファーに拘り過ぎて頭でっかちな印象を受けたが今作はスケールが>>続きを読む

みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

4.8

前作に負けず劣らず最高のバカンス映画。例えば車を植木鉢にぶつける場面で、車がどうなったのかは直接見せずに次の人が車を取り囲むカットに移る、といったような巧みな情報の取捨選択が全体に行き渡っていて、この>>続きを読む

紅の豚(1992年製作の映画)

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ジブリ作品の中でもトップクラスで好き。駿の趣味性が炸裂しつつも普通にエンタメとして面白い素晴らしさ。何より飛行機が空へと飛び立つ瞬間の躍動感や清々しさをこれ程見事に描いて見せた映画は、アニメでも実写で>>続きを読む

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

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フィンチャーの持っている手数をすべてさらけ出したような、サブリミナルやCGを駆使した目まぐるしい映像トリックに衝撃を受けて、自分が映画にのめり込むきっかけを作った大切な作品のひとつ。過剰な映像表現がノ>>続きを読む

ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)

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アニメーションならではの動きの自由度の高さを最大限に活かした傑作。やはりウェス・アンダーソンの中でも三本の指に入る出来。隅々までデザインされた画面の充実度と、犬とのチェイス場面での主観ショットや横移動>>続きを読む

ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)

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自分のようなダメ人間にとってはバイブルみたいな映画。コーエン兄弟の作品ではやっぱり一番好き。本筋の事件がもはや脇に置かれていく程に奇妙な出来事が起こり続ける多幸感。灰を撒いた後のデュードとウォルターの>>続きを読む

L.A.コールドケース(2018年製作の映画)

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ビギーと2pacの事件によって徐々に迷宮に迷い混む男たちの話を描いた、「ゾディアック」のような渋い犯罪捜査映画で面白かった。構成が優れている。フォレストウィテカーが演じる記者を主人公に設定することで彼>>続きを読む

C.R.A.Z.Y.(2005年製作の映画)

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R.I.P.ジャン=マルク・ヴァレ。いくらでも深刻に語れそうな話を軽快な編集のリズムで魅せる良い映画だった。フラッシュバックの使い方や自分探しという主題、クラシックなロックへの愛着など、すでに後の作品>>続きを読む

パトニー・スウォープ(1969年製作の映画)

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最高の映画だった。アメリカの社会を皮肉った風刺コメディで、演出とギャグが冴えていて不条理劇としても純粋に楽しめる。次から次へと変な人物が登場し、突拍子も無い出来事が起き続けるのだがドライな距離感のカメ>>続きを読む

グレイマン(2022年製作の映画)

3.5

全体的に画面が暗く設定されていて普通のドラマパートでは俳優の表情を見ずらくしてしまっている場面が幾つかあった。そういう意味で撮影はあまり好きにはなれなかったが、ゴスリングとアルマスのバディムービー仕立>>続きを読む