ありちゃんさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

シックス・センス(1999年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

何も気にせず見過ぎてオチを展開されても「ん?え?ああ〜」という感じでさほど感動も衝撃もなく、霊感あるってそんなにビビること?と思いながらぼんやりしてたら終わってしまった。確かに序盤でガッツリ撃たれてい>>続きを読む

バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

選ばなかったもうひとつの道が正しいと信じて何度戻って塗り替えても、誰かが犠牲になってしまってあまりにもあまりにも辛かった。主人公がそもそも不憫すぎる人生。人生が変わるたび毎回衝撃を受けるので今度こそは>>続きを読む

卒業(1967年製作の映画)

2.8

どのキャラも自分本位かつ愚かで、もう勝手にしろという気分。若気の至りとはこのこと。気持ち悪ささえ感じるのに教会に向かうダスティンホフマンを少し応援している自分もいて困惑した。いろんな見方で「卒業」と捉>>続きを読む

CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

3.5

前作「Girl」が言語で纏めるには勿体ないほど良く期待してたこともあり物足りなさを感じた。私も彼らと似た経験があり、小学生の時いじめにあった。人と人との距離の近さは時として誤解を生み、その溝は戻ること>>続きを読む

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(1993年製作の映画)

3.5

理想と現実に葛藤し奮闘しつつ、今置かれてる環境や居場所って実はめっちゃいいんじゃ…?と気付く話。ストップモーションってこんなに滑らかなのかと感動したが結構なグロが混じりビジュも怖い。子どもが観たらトラ>>続きを読む

愛なのに(2021年製作の映画)

3.5

脚本も作品が纏う空気感も今泉さんの跡が刻まれてるのに、城定監督だと撮る映像がこんなにも性欲にまっすぐ。好きでいてくれた人は自分の心が満たされずふと寂しくなったときに思い出す。どうでもいいとさえ思ってい>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.8

グレースの邪魔さとアブダビ空港の圧倒的建築、事前準備したけど難解なストーリー、止まらない凄アクション、意外にもあっけなく死んでしまうキャラ。そしてentityの字幕訳が"それ"。頭が混乱して追いつくの>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

4.1

1日限定リバイバル上映。特典カードもらった。トイレのアクション、トップガン前日譚のような雪山ヘリバトルをサンシャインシネマでまた観れて大満足。トムが実際に骨折したシーンも見返せた。冷静に考えて2つのプ>>続きを読む

ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション(2015年製作の映画)

3.7

2回目鑑賞すると監督がシリーズ作品においてどこに主軸を当てたいかが分かる。離陸シーンは命綱1本で飛行機にかじりつき、約6分の潜水もスタントなし。ベンジーは階段を車で駆け降りるシーンを撮影するまで知らな>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(2011年製作の映画)

3.6

レアセドゥがいるだけで質良い感じするがストーリー自体は普通。駐車場でのブリーフケース奪い合戦は何度見ても大興奮するし、エアバッグがいかに凄いかがわかる。本作の見せどころである高層ビルのアクションはスタ>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

制作スタッフが過酷労働環境だったと訴えるのも理解できるほどアニメの技術、情報量が圧倒的。自分だけメンバーに入れてもらえなくて、主催者に頼んでもお断りされてるのにめげないマイルスのメンタル強すぎんだろ…>>続きを読む

ミッション:インポッシブル3(2006年製作の映画)

4.1

え、結婚したん?!いつ?どこで出会ったん?みたいな感じから始まる。寿命短くなるくらい疲弊するが最高のまとまり方。結局ラビットフットってなんやねん。1回目は特殊マスクの作成方法にワクワクしたけど、2回目>>続きを読む

ミッション:インポッシブル2(2000年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

シドニーが舞台なのにお色気プンプンでイタリア版大正製薬のケインコスギみたい。顔ベリベリするのとアクション多め。結局キメラに感染してないとか命張りすぎ、不毛な時間すぎる。2回目観ても何がしたいねんと思う>>続きを読む

ミッション:インポッシブル(1996年製作の映画)

4.4

YouTubeで突然切り抜きを見つけ、あまりに良すぎてフルで観たいと観賞に至った1回目。トムクルーズのメガネ姿は何度見ても悶えるしアクションも音楽も最高で言うことなしだがやっぱり若干ストーリーが難しい>>続きを読む

スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.4

動くアメコミってもしかしたらこんな感じなのかもしれない。あの巨大な渦に私も巻き込まれたかのように魅入ってしまった。アニメ大感謝祭みたいなキャラクターデザイン、ビビットな色彩、グラフィック…これはスタッ>>続きを読む

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

3.1

カッコーは自分で巣作りせず、他の鳥の巣に自分の卵を混ぜて育てるというずるい習性がある。cuckooはcrazyを表すスラングであり、cuckoo's nestは狂った奴が集まった巣(精神病棟)という意>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

4.3

無意識の加害性と皺寄せ。ニ部構成にすることで星のように散りばめられた事実という点たちが整理されて空に浮かぶ星座になる。この線をすべて理解できる人は誰ひとりいなくって楽器のように不協和音のままずっと響く>>続きを読む

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

12人のおじさん陪審員が繰り広げる会話劇なだけなのに自分も一緒になって考え込んでしまった。容疑者の死生を「たった5分で決めてしまって良いのか」という四面楚歌な、違和感を見逃さない1人のおじさんから見事>>続きを読む

サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

3.5

「スタンドバイミー」の良さがあまりわからない身なのと子どもだけで冒険したこと、田舎で過ごす体験をしたことがないのであまりピンと来なかった。あの荒波を回避して離島まで泳ぎきってしまえるって体力どないやね>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.3

雨の日の夜明け前のような作品。ほこりが少し舞うジムと光の高架下のシーンが目に焼き付いてる。セリフがない環境音だけで形成されたような作品なのに心情の柔らかさを表現できる岸井ゆきのはさすがだった。ただ、「>>続きを読む

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.4

自分の感性に従って好きなことを見つけ、自己探求できる人は強く、魅力的だと再認識できた素晴らしい作品だった。美容室と海を探す魚、木漏れ日のシーンがとっても良くて、そういえば「写真」という趣味に出会ってか>>続きを読む

フリー・ガイ(2021年製作の映画)

3.7

ゲーム版「トゥルーマンショー」だったが笑顔の裏にあるあの絶望感はなく、ライアンレイノルズの良い要素が詰め込まれた作品だった。実在する街(ボストン)とセットで撮影し、ゲームの世界に見えるよう変換作業した>>続きを読む

東京リベンジャーズ(2021年製作の映画)

3.7

ごくせん、イケメンパラダイス、帝一の国の次は東リベか。よくスケジュール合わせたな〜。オフショットを撮ってたENOさんの写真がとてもすきだった。今回のヤンキー演技に関してはやっぱり鈴木伸之が群を抜いて光>>続きを読む

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

3.9

プライドが高く肩書き重視なマットデイモンと保身で自分が可愛いロマンチストなアダムドライバー。そして難しいことは人任せなベンアフレック。このクソ野郎3名に振り回され、誰にも信じてもらえない強く生きてほし>>続きを読む

AIR/エア(2023年製作の映画)

4.3

誰もが耳にしたことのあるNIKEとマイケルジョーダンの史実作品がアメリカンドリームで期待以上だった。上場企業が可能性に全賭けしリスクを背負ってギャンブラーなことしてたが、自分を信じ靴まで作ってくれるっ>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.9

原作未読だったが、こんなにむせび泣くと思わなかった。たくさんの色の涙が溢れて止まらなくって。観るだけで汗をかいた。まさか「音が見える」なんて。この映画は凄かった。正直言って、いままで観てきた音楽映画、>>続きを読む

ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

「オリエント急行殺人事件」の二番煎じか?とガルガトット様見たさに観たが、結構な数な人が死ぬし、結果的にカップルグル計画殺人だった。お前ら、別れてないんかい!あほ!

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

スピルバーグが生粋の映画監督な人生を歩んできたことが納得できるが、彼女のキャラも猿を飼うという行為も映画で神々しい姿を撮られたことにキレる男の子も何もかも理解できなかった。極めつけは父親の親友と不倫し>>続きを読む

ちひろさん(2023年製作の映画)

3.4

映画館でお金払って観るほどの価値は正直なく、春の香りが舞い込んでくる部屋でだらっとお弁当食べながら観るのが丁度いい。ちひろさんの生き方は「百万円と苦虫女」に似てるところがあって、孤独な一面もあるが、で>>続きを読む

タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター(2023年製作の映画)

4.3

昔、映画館で観た時は15歳だったから「こういう事態の時に、人の本性というのは出るんだ」とか「工夫したら生き延びれたのに…」みたいなことばっかり考えてたけど、いま観ると映画という映像作品のこと、役者陣の>>続きを読む

モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

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ドキュメンタリーは点数が付けにくいし、ずっとインタビューなので寝てしまう。ともあれ、モリコーネは苦労人。彼の傷や屈辱、足跡をたっぷり堪能できる1本。鳥肌立ったあの作品は、こんな巡り合わせで制作されてい>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

半魚人と熟女の純愛。なかなかのバイオレンスさとエロさだったが、終始 夜の水族館を彷彿とさせる色味と雨や照明の使い方が上手かった。思ってた以上におとぎ話だったけど、浴室が浴槽のシーンが海底都市のようです>>続きを読む

ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.7

自分が手掛けたもので、1人でも良いから届けばという気持ちで仕事をしたことがある人に刺さる。裏方の人間のおかげで、広告は企画は作品は成り立っているということをここ数年で知ったが改めてその方達にスポットを>>続きを読む

エゴイスト(2023年製作の映画)

3.2

繊細で優しさに包まれていた、このひと言に尽きる。献身的な愛は身勝手かもしれないが、受け取った側が愛と認めたら成立するのかも。まるで当事者が携帯で撮ったような距離感とカメラワーク。少しわざとらしい。監督>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

4.7

こんなにも濃度たっぷりで「そうはならんやろ」と無双してる画面の圧が凄い作品はじめて。ここ数日、人知れず気を落としていたがそんな状態でも体温5度上昇する程のアドレナリン映画だった。予想以上に世界史。ニン>>続きを読む

パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

4.4

誰かを想う信念の強さに絶句した。誰にも理解されないが、ひたむきに進み続ける姿に胸を打たれない人はいないはず。人目や宗教を気にして生理ナプキンを使わず汚い下着を纏う女性たちに「なんでわからへんねん」と若>>続きを読む