Yukenzさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

レッド・スパロー(2017年製作の映画)

3.6

ジェニファー・ローレンスはやはり大した女優さんだと再確認。冒頭のバレエの演技もキレていたし、ロシア訛りの英語も様になっていたし、見た目もロシア人だった。(これはメークさんの手腕か)
身体を張った演技も
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クリスマス・カンパニー(2017年製作の映画)

3.5

これはお子さま向けというよりも、シニカル設定で大人向けのフランス版クリスマスムービー。

サンタが実は大人嫌いで更にはまさかの子供嫌いとは。それでもって子供たちにプレゼントを配ることに使命を感じている
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クーパー家の晩餐会(2015年製作の映画)

3.6

以前から気になっていたけど、これは12月に見ないとと思い温めていた。
様々な人間模様が垣間見られ興味深い。それぞれに悩みを抱えながら生きているんだよね。

幸せは実は近くにあるということを忘れてしまい
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

3.8

そもそも光より速く走るのは可能なのか?というのはあるが、そこは置いといて。
タイムリープのフォーマットは斬新ではないものの、スーパーマン(?)やバットマンが別世界の設定というのは、それはそれで面白いし
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

3.5

アマプラのオススメに出ていて評価も高かったので、祝日のまったりした浅い夜の時間帯に視聴。

原作は未読なので映画ベースでの感想だが、きっと原作の方が味わい深い作品なんだろうと感じた。
原作者は感動作品
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黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

3.8

終盤までずっと見ているのが辛い…こんな理不尽なことが当たり前としてまかり通っていた事実にただただ愕然としてしまう。
権力を笠に着た警察や検事がやりたい放題で、しかも判事までそれを支持している有様。法治
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別れる決心(2022年製作の映画)

3.8

どんなシチュエーションであっても起こり得る大人の男女の止められない想い。
自分の中にあったはずの基準が狂っていく男女の内面をこんな形で映像化したことはなかなか見事で、他とは一線を画す異質の作品。

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ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年製作の映画)

3.8

好きな映画監督のひとり、ウェス・アンダーソンの作品をおさらいしてみたくなり、比較的初期の作品である本作をチョイス。
家族の関係性を探るテーマや、3人の子供たちという設定はのちの「ダージリン急行」にも通
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きっと、星のせいじゃない。(2014年製作の映画)

3.7

視聴後、小さいながらも確実に胸に風穴が開いてしまったようでなかなかレビュー出来ず…

命の期限が迫っていることを知っている若い2人だからこその美しい純愛物語。

こんな状況でも冒頭から軽快かつカジュア
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武士の献立(2013年製作の映画)

3.4

時代とはいえ、見ず知らずの料理方の家に嫁ぎ、夫に疎まれても自らに課された務めと受け入れて料理の指南から身の世話までを行い、夫を大事にしたい強い思いから大胆な行動にまで出る春の甲斐甲斐しい姿に痛み入る思>>続きを読む

ジ、エクストリーム、スキヤキ(2013年製作の映画)

3.4

冒頭ショッキングなシーンから始まったので事件を解決していくミステリー的作品かと思ったが、そうではなかった。

その後は特にストーリーに起伏もなく、どこか噛み合わないチグハグな会話劇が続いていく。洞口の
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HANA-BI(1997年製作の映画)

3.6

これも北野武の世界観か。今回は暴力シーンは控えめながら、大事な人への想いや切なさなど刑事が表舞台では見せない裏側を見せてくれる。

前のシーンと時間軸や場面が異なるシーンが続けて映し出されたり、説明の
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ミレニアム2 火と戯れる女[完全版](2009年製作の映画)

3.6

今作ではミカエルとリスベットが行動を共にすることはないが、相互に信頼し合い大事なところでは遠隔ながら共闘している。

リスベットの過去が徐々に明らかになっていくのも興味を引くところ。

異様な風貌がリ
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.9

オリジナルのフランス映画「エール!」を先に見ていたので、どうしても比べてしまうから公開当初は見るのを躊躇っていた。

ようやく見てみようかなと思ったが、「エール!」の印象が強烈だったのでやっぱり全く比
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たそがれ清兵衛(2002年製作の映画)

3.6

家族想いで寡黙な男、井口清兵衛(真田広之)と、奥ゆかしくも世話好きな女、朋江(宮沢りえ)の慎ましい関係性が、まるで庄内の厳しい冬を耐え忍ぶお郷の気質を表しているよう。しんみりと胸に沁みる。

清兵衛が
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荒ぶる魂たち(2002年製作の映画)

3.7

加藤雅也の男臭さがプンプン匂ってくる。恩義に厚く男気バリバリでカッコいいが、なにぶん自分は関わりたくない極道の世界の話…

組同士でいざこざがあればすぐに抗争になるのが定石かと思いきや、そのゴタゴタに
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ヒミズ(2011年製作の映画)

3.4

染谷将太と二階堂ふみのヤングコンビがキラリと光る作品。
二人は何回ぶたれて投げ飛ばされたのか…なかなか体張ってます。

両親にニグレクトされた子供たちが親を反面教師にして気張っていたが、どこかで限界に
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ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女[完全版](2009年製作の映画)

3.7

デヴィッド・フィンチャーのハリウッド版「ドラゴン・タトゥーの女」は以前に鑑賞していたが、オリジナルとなるミレニアムシリーズの評価が高いのと丁度いまアマプラで見放題だったのでこの機会にと思い見てみること>>続きを読む

天国から来た男たち(2001年製作の映画)

3.1

ストーリーも演出もチグハグな印象。
設定は面白いしキャストもなかなかいいのに勿体無い。
一度見たら十分。

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

3.8

脚本が秀逸かつキャスト陣も豪華。167分と長尺だが全く気にならず楽しませてもらった。6章のチャプター建てでその都度サブタイトルも示してくれるので、場面転換が分かりやすいのもありがたい。

序盤から自分
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永遠の片想い(2003年製作の映画)

3.5

「猟奇的な彼女」のチャ・テヒョンと「ラブストーリー」や「私の頭の中の消しゴム」のソン・イェジンが主演なので親近感が湧き鑑賞。

イ・ウンジュを含めた3人が純粋で甘酸っぱい関係を演じていて、それぞれが愛
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台風クラブ(1985年製作の映画)

3.3

この年頃の子供たちはたいへん多感で、大人が思いもよらないところで感情が昂って突飛な行動に出たり、些細な事にも敏感に反応して精神が不安定になったりして、向き合うのが難しい。

かつては自分もその世代に当
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野獣死すべし(1980年製作の映画)

3.5

そういえば松田優作関連の作品はあまり見たことがなく、最後に見たはずのブラックレインも朧げな記憶しかない。ドラマも「太陽にほえろ!」の後の「あぶない刑事」世代なのですれ違っていたし、「家族ゲーム」も映画>>続きを読む

復讐するは我にあり(1979年製作の映画)

3.6

実在した殺人鬼をモデルに緒形拳が破天荒ぶりを見せつける。
倍賞美津子の艶かしい肢体にも目が奪われる。

殺人を犯しながらも大学教授や弁護士を装って詐欺を働いたり、女性に心酔したりと大胆な行動に出る。度
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オペレーション・フォーチュン(2023年製作の映画)

3.8

filmarksの試写会にて。
ガイ・リッチーとジェイソン・ステイサムのタッグなので面白くない訳がないと期待しながらの鑑賞。

ステイサム扮するオーソン・フォーチュンをリーダーにMI6の即席チームが組
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野性の証明(1978年製作の映画)

3.4

昭和映画振り返りが続く。
これが薬師丸ひろ子の映画主演作という事で感慨深い。少女の初々しさがあって微笑ましい。

高倉健と夏八木勲はタイプは違うが共に渋くてかっこいい。
松方弘樹はタレ目で穏やかな顔に
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八つ墓村(1977年製作の映画)

3.4

萩原健一と小川眞由美の掛け合いは見応えがあった。
山本陽子は和服がよく似合う美人で居るだけで見惚れる。
渥美清は寅さんの印象が強いが、本作では金田一耕助として出番は多いものの役所としてはそれほど目立っ
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肉体の門(1988年製作の映画)

3.5

1964年の鈴木清順作品と比べて随分と見やすくなっている。大筋は同じだが、ストーリーは随分と変更されている。
でも、最後のあれは…ちょっとぶっ飛び過ぎでは?

戦後間もない日本の混乱の様子が垣間見れる
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吉原炎上(1987年製作の映画)

3.6

親の借金のカタに吉原遊廓に売られるとは…それを政府公認として警察も彼女たちが逃げ出さないように監視していたとは。今では到底考えられないが、それが日本の実態だったのだ。当人にしてみたら理不尽で逃げ出した>>続きを読む

Wの悲劇(1984年製作の映画)

3.5

「顔ぶたないで、わたし女優なんだから」このセリフ当時学校でも流行った!

1980年代の角川映画といえば、薬師丸ひろ子と原田知世が真っ先に頭に浮かぶ。映画公開に合わせて2人が歌うテーマソングも出され、
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つぐみ(1990年製作の映画)

3.4

吉本ばななの原作は遠い昔に読んだかもしれないが記憶には残っていない。映画は今回が初見(…だと思う)。

牧瀬里穂がJR東海のクリスマス・エクスプレスのCMに起用されたのが1989年で、本作はその翌年に
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鬼龍院花子の生涯(1982年製作の映画)

3.6

昭和映画の振り返り。かつて金曜ロードショーなんかでテレビ放映していたかもしれないが、今回が初見。

同タイトルの小説を元に映画化されたそうだが、かなり脚色されているようだ。
映画では鬼龍院花子はチョイ
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日本のいちばん長い日(2015年製作の映画)

3.6

ポツダム宣言受諾にあたってこんな動きがあったとは知らなかったので大変勉強になった。

とは言っても単に歴史をなぞったのではなく、映画としてしっかりと見せ所を持たせているし、役者陣の演技も素晴らしいので
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男たちの大和/YAMATO(2005年製作の映画)

3.5

ミッドウェイ海戦での大敗以降、日本軍は劣勢を強いられ遂には連合艦隊は事実上壊滅、1945年4月戦艦大和はほぼ援軍がない状況で海上特攻隊として沖縄へ向かった。

艦隊戦では世界最強と言われていた戦艦大和
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エスター(2009年製作の映画)

2.5

本作の前日譚としてエスター ファースト・キルが製作され結構話題になっているようで、まずは1作目を見てみようかなと。
しかしこれは自分にとって最も苦手な分野の映画だった…

半分ぐらいのところからはもう
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ぼくたちの家族(2013年製作の映画)

3.6

暗くて重たい作品だった… 唯一次男・俊平が場の空気に関係なく軽口を叩くようなキャラなので多少は和めたが、そんな彼も家族が切羽詰まった状況となる終盤は軽口も影を潜めてしまうので、こちらも見ていて息が詰ま>>続きを読む