てっぺんハゲさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

てっぺんハゲ

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ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

2.5

 間、演技、ストーリー、はっちゃけ度と、テンポ以外の全てが90年代アクションを観ているようでいまいち乗りきれず。唯我独尊天真爛漫ぶりも期待していたより抑え気味。彼女はメインを張るよりサブとして気ままに>>続きを読む

キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

2.5

 一通り見せ場は揃っているものの、上辺だけで薄っぺらい。「歴代コング作品のエッセンスも少し振りかけておきました」的なあざとさも取って付けた様。よってキャラや設定に無意味なものが多く、原住民や男主人公な>>続きを読む

ザ・ファブル(2019年製作の映画)

2.4

 邦画離れしたアクションシーンが面白そうで観たがそんな場面は無かった(後で調べたらそれは『2』の予告でした)。
 ギャグ演出の時だけテンションが小学生レベルになるのが寒い。原作はもう少しオフビートなノ
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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

2.5

 あらすじを読む限りお定まりの喪失と再生のハートウォーミングものかと思いきや、少々型破りで癖のある演出。キャラクターも一応型にはめて形容はできるものの、謎を秘めているというか、とらえきれない部分を持つ>>続きを読む

9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

2.4

 天才作家が自分の都合で周りの人間に不幸と迷惑をまき散らす話。
期待値3.0

死霊館 エンフィールド事件(2016年製作の映画)

3.0

 イギリスで実際に1977年から起きた世界最長のポルターガイスト現象を元に、心霊研究家ウォーレン夫妻の活躍を描く。
 前作同様、冒頭からエンジン全開でビビらせにくる姿勢に好感。全体的に画面が暗く見づら
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めぐり逢わせのお弁当(2013年製作の映画)

2.9

 弁当配達システムの存在に驚き、その精度にビックリ。
 ネットもSNSも電話すら使わないプラトニック恋愛映画。ラストは少しごちゃついたが、二人の心の機微を丹念に紡ぎあげ良質な大人の作品に仕上がっている
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アス(2019年製作の映画)

2.5

 “アス”だけに尻すぼみ。途中からM・ナイト・シャマラン感が強くなって、『サイン』や『ハプニング』みたいになるのかと不安にさせる。一応オチもあるし理屈も説明されるが、ホラー展開からサイコスリラー、スー>>続きを読む

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.0

 俳優がなかなか豪華。演技のアンサンブルで『オリエント急行殺人事件』の雰囲気を醸しつつ、少し趣向を凝らした演出で見ごたえある推理ものに。
 監督・脚本が“あの”ライアン・ジョンソン。「向き不向き」「適
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エンド・オブ・ステイツ(2019年製作の映画)

2.8

 中学生レベルのザル脚本なB級アクションだが火薬の量だけはS級。要所で熱い台詞やグッとくるシーンもあっただけに、“主人公と大統領が死んだら物語が終わる”という制約の中でもう少し納得のいく話運びが出来て>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.2

 前半はテンポが良く笑える場面も多いが、画面の色調も相まって終始不穏な空気が漂う。終盤アクロバティックに展開してクライマックスに月面宙返りをかましてくる展開は、『オールドボーイ』を想起させ韓国映画独特>>続きを読む

ラスト・クリスマス(2019年製作の映画)

3.0

 笑って泣ける小品。序盤の伏線が分かり易い、かつ事前のオチ予想とガッチリ合致したので思わずニンマリ。エンディングは極端だがお愛嬌。
 改めてエマ・トンプソンの巧さに唸らざるを得ない。表情豊かなエミリア
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ジュマンジ/ネクスト・レベル(2019年製作の映画)

2.8

 人物の名前や関係性についての説明がほぼ無いので、前作を覚えてないと状況の把握に手間取る。
 やっている事の本質は前作と大して変わらず、安定した面白さを保障しているとも言えるが、ライフの扱いが軽く3ラ
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HIS NAME WAS JASON 〜「13日の金曜日」30年の軌跡〜(2009年製作の映画)

2.5

 13日の金曜日の過去の出演者や制作陣がシリーズについて語る。
 序盤はカット割りが細かい上に人名テロップも出るので字幕を追うのに一苦労。
 せっかく出演者が「あのシーンは○○だ」とか「あの音楽が○○
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

3.5

 EP456(以下オリジナル)公開以降、その後を描くあまたの二次創作物が生まれたが、それらを全て無き物として作られたEP789(以下シークエル)は、オリジナルの英雄を次々と葬り、あげくに過去の遺物を黒>>続きを読む

エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

4.0

 作りは王道、そつなく抑えるべき要素を網羅して出来がいい。少し中だるみする部分もあったが独特のコメディセンスで存分に笑わせてくれ、登場人物も皆キャラが立っていて分かりやすい。いずれどこかの国でリメイク>>続きを読む

アップグレード(2018年製作の映画)

3.0

 決して制作費は高くないだろうが、それを感じさせない雰囲気、ロケーション等見せ方に工夫があり、一瞬ビッグバジェットなのかと思わせる。
 ゴア表現やラストの展開は監督の来歴通りホラーテイストが強め。
 
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ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

2.3

 もともと内省的で哲学的なトーンが、終盤急激にアート性を増し、デビッド・リンチ作品のような不条理感が漂う。個々のエピソードはショッキングな場面も多く見所もあるが、150分は長い。
期待値3.0

EXIT(2019年製作の映画)

3.0

 開始20分は不穏な兆しが一切無いものの、事件発生からは余計な説明を極力削ってアクションで押し切る潔さ。コメディ要素も適度に散りばめられている。
 惜しい点は、眼下に迫る毒ガスのせいで“高さ”の恐怖表
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カーライル ニューヨークが恋したホテル(2018年製作の映画)

2.4

 NYの5つ星ホテルについて、数々の有名人、常連客やそこで働くスタッフにインタビューし、様々な逸話や思い出をひたすら語ってもらうドキュメンタリー。
 上品かつエレガントでありながら、温もりや人情を感じ
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.0

 コメディ、シリアスどちらのラインにも傾きすぎない微妙なバランスで構成されていて、直接描写がない事もあいまってさほど悲壮感は漂わない。でも皮肉はたっぷり。
 役者は皆素晴らしく(ヨーキー推し)とりわけ
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

2.9

 流れるように次々と、そして淡々と事象が起こり感情描写が淡泊なので、まるで口伝のよう(ラストの一文を見てさもありなんと)。もしくはモノローグの無い回顧録。『プライベート・ライアン』のようなヒリつく程の>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

3.0

 ユーモアと愛に溢れた良作なのだが、いささか消化不良な点も。主人公の人種差別観が曖昧で、観る側の“目線の高さ”設定に戸惑う。この微妙なニュアンスは、地域格差と過渡期だった当時の時代性を理解していないと>>続きを読む

イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.3

 劇中歌だけでなくセリフにも曲名が引用されたりしていて、ある程度ビートルズ(そしてエド・シーラン)に明るくないと存分に楽しめないかも。
 序盤のテンポに比べて、中盤は恋愛のウジウジが相まって間延びして
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死霊のはらわた(1981年製作の映画)

2.4

演技演出特殊効果は学生の自主製作レベルだが、ストップモーションを使うなど工夫が見られるしメイキャップは不気味で印象深い(一番最初の悪霊のレベルを全員分維持できればなお良かった)。古い低予算映画にあ>>続きを読む

500ページの夢の束(2017年製作の映画)

2.5

 久々にダコタ・ファニング主演作を鑑賞。健常者でも途方に暮れるような困難や、割と大問題なのに最後は皆笑顔など、そこそこご都合主義感はあったがまずまずの出来。『ハッピー・デス・デイ』のジェシカ・ロースら>>続きを読む

あなたの名前を呼べたなら(2018年製作の映画)

2.6

 全体の4/5はじっくり日常を積み重ねて描いているので、終盤の寸詰まり感がある。あのラストも悪くはないが、あと10分伸ばしてもう少し先の展開を見たかった。5年後あたりにデザイナーとして訪れたNYで偶然>>続きを読む

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

2.7

 艱難辛苦に屈する事無く生への執着を演じ切ったディカプリオの底力を見た。死に抗う姿と静謐な自然の対比も良い感じ。
期待値2.5

マイル22(2018年製作の映画)

2.1

 脚本とカメラがゴミ。一本調子のチャカチャカブレブレカメラ、連続ドラマの3話目くらいから見始めたのかと思うほどに説明不足でいつまでたっても見えてこない話、手際がいいんだか悪いんだか分からない作戦チーム>>続きを読む

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

2.5

 トニ・コレットの独演会。もっと評価されていい女優No.1。
 明解な説明がないイヤァな映像は、風邪引いた時に見る悪夢に近い不穏で歪な感覚。全体を包む違和感が、まるでタールの沼に嵌まったかのごとく心と
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シャザム!(2019年製作の映画)

3.3

 ソツのない作りで軽快に話が進み、シナリオ、カメラ等にも不満は無くとても見やすい作品。ラストバトルの冗長さと、オフィスでの暴力シーンに一切の流血描写がない(レイティング対策だとしても逆にモンスターデザ>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

2.6

 タランティーノの“映画愛”いや“時代愛”溢れまくり映画。相変わらずヤマなしオチなしイミなし(ゼロとは言わない)で、今起きている事象を執拗に描写する作風、「俺が撮りたいものを撮る!分かる奴だけ観てくれ>>続きを読む

タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

2.5

 シンプルで小気味良い小品。男目線で観て胸に痛い痛い作品だった。100%クズ夫でないだけに余計刺さるものが。正直シャーリーズ・セロンが美人過ぎて、肥えていようが義兄家庭より貧しかろうが嫁シャーリーズ・>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

2.5

 美術が素晴らしい。監督の世界観が良く表現されているものの、シニカルさや毒気は薄くラストの制裁は手緩く感じた。
 一つ注意点、気まずくて家族では観れません!
期待値3.0

バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

3.8

 スペクタクル叙事詩後編。映像美、マンガチックで荒唐無稽な演出、スタイリッシュな殺陣は変わらず、『ロード・オブ・ザ・リング』と『レッドクリフ』と『スリーハンドレッド』を足してガラムマサラ加えて煮込んだ>>続きを読む