chihiroさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ブルックリン(2015年製作の映画)

4.1

淡い恋。新生活。この映画を見ると、憧れるものがたくさんある。

田舎から都会への新たな人生。これは田舎の若者なら誰もが憧れることだ。エイリッシュはローズをアイルランドに残すことに後ろめたさを感じつ
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ヴィオレッタ(2011年製作の映画)

4.8

美しい映像美とはまさにこれ!

事実をもとにした衝撃スキャンダル作品とだけあって、幼女に演じさせるには過激なシーンがありつつも、ストーリー全体を通してヴィオレッタと母の関係を描いており、その人間ド
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イントゥ・ザ・ウッズ(2014年製作の映画)

3.2

ミュージカルのオンパレード

私はこの映画がどのように構成されているかを全く知らずに観たので、その驚きは倍増したのだが、この映画は最初から最後まですべて、歌の連続だ!

ディズニーといえば、夢見
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大統領の料理人(2012年製作の映画)

3.7

美味しい映画!

サクっ ジュワっ ジュージュー……
そのどの音も、この映画を彩る素材として、むしろ主役のような存在感で映画に登場してきた。オルタンスの作る料理はどれも着飾らず、ミッテラン大統領
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シュガー・ラッシュ:オンライン(2018年製作の映画)

3.8

まさかこれを観るとは思ってもいなかった(笑)

だけど、内容的には予想以上に面白いものだった。

ヴァネロペを大切に思うあまり、彼女の夢を壊してでも自分と一緒にいてもらおうとするラルフの行動は、
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ルーム(2015年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

他にはない映画!

密室で暮らした時間がジャックにとって、ジョイにとってちがうものだった。

ジャックの「死んだふり」計画をジョイが実行したシーンは、まるで自分もジャックになって、オールドニック
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五日物語 3つの王国と3人の女(2015年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

堂々のダークファンタジー。見たあとしばらく震えるくらいの闇感があった。

話は主に3つの国の女性に焦点を当て、子供が欲しい王女、若さと美貌を手に入れたい老婆の姉妹、結婚を夢みる若き姫。この3つの欲
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ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命(2017年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

映像として、ドイツ軍から逃亡するユダヤ人をみると、当時のピンと張り詰めた恐ろしさが少しでもわかったような気がする。
どちらにせよ、客観的にしか見ることができないのだが…

前半の戦前のシーンに動物
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少女(2016年製作の映画)

4.0

最初から湊かなえの世界観に浸れる作品。思春期の女子高校生たちの、歪んだ毎日を繊細に表現されている。

私は、テレビドラマで本田翼を観るときに、演技がイマイチな印象があったが、この作品の本田翼は素
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

3.8

才能はあるが自信がなく、私はダメと思っている少女がとあるきっかけでトップに登りつめる、系の話が割と好きで、最初から人気になったアリーのことを想像しながら見ていた。

話全体としては可もなく不可もな
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リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

アイナーからリリーへの心身の変化が繊細に描かれている。アイナーは心の何処かに存在するリリーに、女装というツールを通して確信していく。次第に自分が女であることを認めるのとともに、体が望む姿で存在してい>>続きを読む

ブラック・スワン(2010年製作の映画)

4.0

現実と幻想が入り乱れた場面が多く、ニナの心の動きが周りを巻き込んで表現されている。

白しか持たぬ者は黒を手に入れることが怖く、恐ろしい。しかしその奥に潜む黒を人間は必ず持っている。抑制から生まれ
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対角線交響楽/Symphonie diagonale(1924年製作の映画)

4.2

音楽と映像が奇妙かつ巧妙に融合されており、新しい創作の仕方であった。

伸びやかな音の余韻が機械的にカットされ、その下地に様々な音を切り貼りしたようにも思うが、始めから終わりまでが切れることなく繋
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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

初投稿

ファッション映画の中では王道中の王道とも言える作品。アン・ハサウェイ演じる主人公アンドレアは、いわゆる「お洒落」とは程遠い、活発な女性であったが、『ランウェイ』の編集者という人生を通して、
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