Noiseさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ナポレオン(2023年製作の映画)

4.1

映画全編通して一歩引いたところから観せられ、人間ドラマは、淡々とした感じなのに対して、戦闘シーンのスペクタル感は、とんでもない迫力で彩度を落とした冷たい映像が余計情け容赦の無さに磨きをかけていました。>>続きを読む

正欲(2023年製作の映画)

3.8

この映画の中に出てくる『普通』という言葉。
はて?『普通』っていったい何なんだろう?
平均?
大多数?
丁度良い言葉?
都合の良い言葉?
そもそも『普通』の人って、この世の中に存在するのだろうか?
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私がやりました(2023年製作の映画)

4.3

何ですかね?この、殺人を犯してないのに殺した事にして名声を手に入れていく感じ、そして名声を手に入れた2人を妬み近寄ってくる本当の殺人犯の図々しさ、そんなどうしよもない不条理さの中でハッピーエンドに向か>>続きを読む

駒田蒸留所へようこそ(2023年製作の映画)

3.5

わたせせいぞうを、彷彿とさせる背景美術がウィスキーを扱うこのアニメにとてもマッチしていました。

クラフトウィスキーの製造工程をほとんど知らなかったので、観ていて結構「へぇ〜」って思うところがあり、特
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マーベルズ(2023年製作の映画)

3.5

MCUも33作目、
Disney+の配信ドラマを、観ていることが前提で映画も作られるようになってから追っていくのが大変で正直何が何やらになってきています😵‍💫
ストーリーは、広がっていってるが反比例す
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.9

IMAXで鑑賞

一作目の「ゴジラ」からもうすぐ70年、前作の「シン・ゴジラ」からは、もう7年も経つのね💧時が経つのは、早いもんですなぁ😔

TOHOスタジオとROBOTが制作、監督、脚本、VFXが山
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春画先生(2023年製作の映画)

3.8

春画先生こと内野聖陽演じる芳賀一郎と北香那演じる春野弓子の歪な純愛をコミカルに描いた日活ロマンポルノを彷彿させる、上品で文学的な映画。

北香那の演技が最高で、春画を見ている時の表情と息遣い、喜怒哀楽
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.8

クッソ真面目に作られた荒唐無稽とんでもツルハシジジィのフィンランド映画⛏️

「あいつを絶対に怒らせてはいけない」、不死身そして犬、まるでジョンウィックのジジィバージョンみたいな映画。

どんなに傷付
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辰巳(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

東京国際映画祭で鑑賞。

ヤクザ映画といってもあまりヤクザヤクザしてないです。まぁ、それでも登場人物のほとんどが極悪人でまともじゃないことに変わりはないのですが.....

森田想が演じた葵がとても良
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北極百貨店のコンシェルジュさん(2023年製作の映画)

4.0

百貨店で働く見習いコンシェルジュが悪戦苦闘しながらちょっとだけ一人前になっていく、一見よくありそうな話なのだが、70分という時間でサクっと観れて、それでいてほんわか感動でき見応えもそこそこある良作。>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.4

東京国際映画祭ヒューリックホール東京で鑑賞。

観始めてすぐに、役所広司演じる平山の実直な人柄がわかり、それと同時に絶対に素晴らしい作品だと確信しました。

何気ない日々の合間に木漏れ日を、感じたくな
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キリエのうた(2023年製作の映画)

3.7

アイナ・ジ・エンドを、十二分に堪能する映画、彼女のファンの人は、堪らないのではないでしょうか?自分も彼女の歌が大好きなので堪らなかったです。

上映時間が178分もあり観る前は、観る覚悟が必要だなぁっ
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シック・オブ・マイセルフ(2022年製作の映画)

4.0

承認欲求の高い女シグネが最近泥棒アーティストとして何かとチヤホヤされてる彼氏のトマスに嫉妬して、周りから構ってもらいたいが為、ロシアの謎の皮膚病薬リデクソルに手を出してしまい身体がボロボロになっていく>>続きを読む

アンダーカレント(2023年製作の映画)

4.3

人は、他人の事など分からない、分かったように見えるのは、分かった振りをしているだけ、だって自分の事だって分からないのだから.....
だからこそ話す事、話しを聞いてあげる事、その環境を作ってあげる事が
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白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)

4.0

なんだか上質で居心地の良い空間の中で不条理で可笑しくて幻想的なモノを観せられた感覚。

昭和63年年の瀬の銀座の一夜、池松壮亮演じるピアニストの南と博の過去と未来が交差する不思議な感覚、鑑賞後に考えれ
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アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

4.0

好き嫌いがはっきり分かれそうな作品です。

製鉄所の爆発事故をきっかけに時が止まり外に出れなくなってしまった町、見伏。14歳の菊入正宗は、同級生の佐上睦実に誘われ事故の起きた製鉄所の第五高炉に行く。そ
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.0

IMAXで鑑賞。
主席連合への復讐と因縁のしがらみから自由になる為のジョン・ウィックの闘いが描かれる。

NY、大阪、ベルリン、パリが舞台となる今作、景観を観ているだけでも楽しかったです。
特に大阪コ
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MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)

4.0

IMAXで鑑賞。

もう最強なのは、人間でもメガロドンでもメガオクトパスでもスナッパーズでもなくジェイソン・ステイサムだと分かりきっているので、あとはその勝つ過程を楽しむ安心のサメ映画ではなくジェイソ
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戦慄怪奇ワールド コワすぎ!(2023年製作の映画)

4.0

TikTokerの3人が廃墟で撮影中に出会った全身血まみれで刃物を持った「赤い女」、その動画が怪奇ドキュメンタリーを手掛けるプロデューサー工藤の元に持ち込まれる。スクープ映像の映画化で一攫千金を目論む>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

4.0

色彩豊かな色合い、何処か無機質な人々、ウィットに富んだ会話、ユーモア溢れるリアクション、そして観ている観客に媚びない作り、まごうことなきウェス・アンダーソン印😊

この映画入れ子構造となっていて、一つ
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(2021年製作の映画)

3.8

2023年に世界最古のストップモーションアニメのフィルムがチリで発掘され、そのフィルムには、いったい何が記録されていたのか?という体でストーリーが進みます。

エグゼグティブプロデューサーが、「ヘレデ
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オオカミの家(2018年製作の映画)

3.8

チリ南部のドイツ人集落で暮らすマリアは、豚を逃したことから罰を与えられ、罰に耐えきれなくなり逃げ出してしまう。そして逃げ込んだ家で2匹の子豚と出会い悪夢のような体験をする。

カルト共同体のコロニア・
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.6

近未来、痛みの消えた人類、新しい臓器を生み出す人、その臓器を摘出するショー、プラスチックを食べる少年、H・R・ギーガーを彷彿とさせる凝りまくったデザインなどデヴィッド・クローネンバーグ監督らしいとても>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

3.5

ピンクの可愛らしい世界、ぶっ飛んだギャグ、色々な映画へのオマージュ、歌って踊って楽しいバービーランド、もう一人の主役ケン、そしてバービーにしか見えなくなるマーゴット・ロビー。

今の社会を大いに皮肉り
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リボルバー・リリー(2023年製作の映画)

3.0

綾瀬はるかのスピーディーでキレッキレッなアクションは、見応えがありました。
が、不思議な術を使う謎の老婆、その老婆が描く旧ツイッターみたいなマーク、ところどころダンスのように見えてしまう殺陣、狙ったか
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SAND LAND(2023年製作の映画)

4.1

水の枯れ果てた大地サンドランドで幻の水源を巡る冒険活劇が繰り広げられる。

原作は、鳥山明がドラゴンボール連載後、2000年に短期集中連載で描いた漫画で冒険活劇として、鳥山明の魅力が詰まった作品でした
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特別編 響け!ユーフォニアム アンサンブルコンテスト(2023年製作の映画)

4.0

今までのシリーズ全部未視聴、これだけ観て大丈夫なのか?という思いもありましたが、完全に気まぐれで観てきました。
結果、凄く面白かったです。バックグランドや人物関係など戸惑うことなく、きっとこんなことが
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トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023年製作の映画)

3.2

う〜む.....
ビーストである必要って?
この物語の中心にくると思っていたビーストがおざなりのような.....
などと思いながら観ていたら、終盤の方で「お前さんがトランスフォームするんかい!!」っと
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インスペクション ここで生きる(2022年製作の映画)

3.8

ゲイであることが理由で16歳で母に捨てられ10年間ホームレス状態のフレンチが海兵隊への入隊を志願し、その訓練の日々が描かれていきます。

ただでさえ人格を否定され肉体を酷使する辛い訓練の日々なのに、自
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イノセンツ(2021年製作の映画)

3.9

1980年から1981年にかけて大友克洋が描いた傑作漫画「童夢」にインスピレーションを受けた作品。
「童夢」では、小学生のえっちゃんと65歳のチョウさんがマンモス団地を舞台に超能力バトルを繰り広げ団地
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裸足になって(2022年製作の映画)

3.9

1991年から2002年まで内戦状態だったアルジェリア。政府軍と反政府軍の争いは、負の連鎖を生み、やがて多くの虐殺が起きました。その傷は、今だ暴力、貧困、女性差別など根深く残っており、ムニア・メドゥー>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.3

時空を、超越した異世界モノで息子と母を繋ぐ絆の話し。

宮﨑駿監督が作り上げてきた今までのイメージを払拭するかのような終始どこか気持ち悪さを感じながらも家族をしっかりと中心に添えて大団円に持っていく手
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.4

IMAXで鑑賞。

世界を掌握できる「それ」に関わる鍵を巡る四つどもえの争奪戦が描かれます。

今回のパートワンだけで163分と長時間ですが、その長さを感じさせないくらい観客に楽しんでもらおうという心
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マッド・ハイジ(2022年製作の映画)

3.6

吹替え版で鑑賞。
これは、吹替え版で正解だったかも👌

とにかく、くだらなくて、ツッコミどころ満載、でも映画愛に溢れているのが観ている側にも伝わってくる素晴らしいB級映画。

「アルプスの少女ハイジ」
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.4

幼馴染でいつも一緒に過ごしていたレオとレミ、中学校に入学していつも一緒にいることをいじられたレオは、レミのことを避けるようになっていく。
思春期の透明で繊細で不安定な儚い今にも折れてしまいそうな痛々し
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マルセル 靴をはいた小さな貝(2021年製作の映画)

3.9

映像作家のディーンが引っ越してきた家には、体長2.5cmのマルセルと祖母コニーが住んでいた。マルセルと仲良くなったディーンは、離れ離れになっているマルセルの家族を見つける為に、動画をYouTubeにア>>続きを読む