パレスチナのことを何も知らない自分に改めて気づかされた。それにしてもつらい……。誰のことも信じられない。
自分が必死で開拓した土地を「5年間住み続ければ自分のものにできる」という法律を傘に居座り続ける人たちに奪われる気持ちを思うと、ライカーに同情してしまう。この話、ライカー目線で描きなおしたほうがいい。ジ>>続きを読む
8年つきあったパートナーと破局したゲイの男性が、ひょんなことから身重の女性を助け、頼まれるまま、トリノ→ミラノ→ナポリ→レッジョ・カラブリアと旅を続ける。いつしか互いに惹かれあうようになるが……。
ブルジョワ家庭の少女と郊外の荒れた地域に住む少年がつきあい始め、分不相応な組み合わせであることに不安を抱く少女の父親と少年の母親は、子どもたちを尾行し、関わり合うことになるが……。「寛容」とはおごりで>>続きを読む
大昔にテレビ放映されたのを観ただけで、スクリーンで観たのは初めて。思いのほか、ローマでの場面が多かった。アメリカ人同士が2人きりのときもフランス語で会話しているとか、ツッコミどころはあるけれど、よくで>>続きを読む
甘酸っぱい初恋の物語。
脚本がジェームズ・アイヴォリーのせいか、どうしても『モーリス』を思い出してしまった。モーリスもこの時代に、こんな両親の下に生まれればよかったのかも。
煙草を吸う人がやたらと多い>>続きを読む
公開初日の1回目の上映を観たのはたまたまだったけれど、今回のはかなり面白い! 脚本が櫻井武晴さんだけある。安室ファン垂涎。来年の映画は怪盗キッドが出るみたい。
原題は "Guess Who's Coming to Dinner?"。この言葉が何回か出てくる。ラストのヒロインの父親の長台詞にこの映画のテーマが凝縮されている。
家族でポーランドからきて季節労働者としていちご農園で働くヴォイテクと、家族と一緒にいても友人たちといても違和感がつきまとい常に孤独な農園主の娘アンネリがふとしたきっかけで言葉を交わし、心を通わせていく>>続きを読む
仲よしの女の子2人が自分たちだけの家を手に入れるという、夢のような設定(でも、アンネリの両親は離婚していて、娘にはあまり関心がなく、きょうだいの多いオンネリは一晩いなくても誰にも気づいてもらえないとい>>続きを読む
コーヒーをめぐる比較文化の話かと思ったら、勝手に片づけられて大げんかとなる話だった。
午前十時の映画祭にて。
テータム・オニールの映画だな、これは。たぶん、あの年齢のテータムにしかできなかった。
古美術商と陶芸家が「幻の利休の茶器」をネタに、一攫千金を狙って、大博打をしかける。
中井貴一さんと佐々木蔵之介さんの掛け合いが楽しい。個人的には関西弁喋る蔵之介さんを観るだけで満足。
『となりのイスラム』のなかでこの映画について触れられていて、ドリスはとてもイスラム的な人物だ知って、興味を持った。なるほど。今読んでいる小説ともかぶるところがあり、興味深かった。それ以前に、面白い映画>>続きを読む
内戦のシリアを逃れ、たどり着いたフィンランドで難民申請を却下されてしまったカーリド。妻と別れ、カジノで増やした金を元手にしてレストラン経営に乗り出したヴィクストロム。そんなふたりが出会い、ヴィクストロ>>続きを読む
『夫婦の危機』という邦題はどうかと思う。11年前の映画だけれど、ミケーレ・プラチドが銀髪になっていて驚いた。
邦題は「思春期」だけれど、フランスの小さな村に暮らす、思春期前、10〜12歳の男の子たちの群像劇。舞台は学校や団地。よちよち歩きの息子に振りまわされるシングルマザー、もうじき赤ん坊の生まれる教師夫妻。>>続きを読む
心臓を病んで医者から仕事を止められたダニエル・ブレイク。支援金受給が認められず、役所の煩雑かつ不親切な手続きに振りまわされる。ひょんなことからシングルマザーのケイティを助け、交流を深めていくが……。
イタリア最南端のランペドゥーザ島。漁師の息子の少年の日常生活と、島に流れ着くアフリカからの難民に対応する様子を記録したドキュメンタリー。
イタリア近現代史を勉強する目的で、4年前にイタリア映画祭で見た映画をDVDで再観賞。冒頭に時代背景についての説明が追加され、主要登場人物も初登場時に名前と肩書きのテロップが出ていて、ずいぶんわかりやす>>続きを読む
セルゲイの才能を伸ばすには、このまま田舎にいてはだめ!という母と一緒にキエフへ移住。バレエ学校の学費と高い生活費を工面するため、父はポルトガル、祖母はギリシャへ出稼ぎに。その後、もっと高いところをめざ>>続きを読む
ナチス支配下のフランスで、ユダヤ人のソフィーは両親と離れ、妹たちと一緒に施設でかくまわれて暮らしていた。密告されて別の施設に移り、さらにスイスをめざすことになる。引率するはずの大人とはぐれ、13歳のソ>>続きを読む
同じ敵と戦っているのだからと、ロンドンのゲイとレズビアンの活動家グループが、ストを続けるウェールズの炭鉱夫たちを支援する。最初は偏見を持っていた人たちが、交流を深めていく様子が面白かった。活動に参加し>>続きを読む
奨学金を得て名門私立校に通うチャーリー。周りは金持ちの子弟ばかりで孤独だ。ある出来事を目撃してしまい、協力すればハーバード大への入学が確約されるが、しなければ退学という二者択一を迫られ、感謝祭の休暇明>>続きを読む
精神医療施設を抜け出した女性2人のロードムービー。自称・貴族で、女王様のようにふるまうベアトリーチェには共感できなかったけれど、観終わったあとは、あれはあれでいいところもあるのかも、なんて気になってい>>続きを読む
修道女のカテリーナは、通りすがりの男に捨て子を押しつけられる。赤ん坊が包まれていたセーターについていたクリーニング店のタグから店の経営者のエルネストと知り合う。エルネストは41歳独身で、店の経営にさほ>>続きを読む
ヴィヴィアン・マイヤー愛用のカメラの視点で描かれた絵本を読んで興味をもち、映画も観てみたくなった。大量に撮っていた写真(現像していない撮影済みフィルムも多数)、いったいどうするつもりだったのだろう? >>続きを読む
チェ・ゲバラ若き日の南米旅行記。まさか、タンデムだったとは! ボロボロのバイクで、大荷物載せて、出発早々コケて、大丈夫か?と心配になった(もちろん、大丈夫ではなかった)。ブエノスアイレスを出発し、チリ>>続きを読む
住んでいたアパートが倒壊し始めて、主人公夫婦は引越しを余儀なくされる。これだけでも大事なのに、次に起きる大事件の準備段階に過ぎなかったとは。劇中劇「セールスマンの死」はプロットくらいしか知らなくて、イ>>続きを読む
工事現場で事務職をしているアネと、アネと同じ現場でクレーン車を操作しているベニャトの妻、ルルデス、その義母(ベニャトの母)テレ。3人の女性をつなぐのは花束。
全編バスク語。
午前十時の映画祭にて。20代のころに三鷹オスカーあたりで観て以来、数十年ぶりに観たけれど、ラスト以外ほとんど覚えていなかった。自分の人生において恋愛は下位にあるので主人公たちのことは理解できないけれど>>続きを読む
EU Film Daysにて。銃撃事件で昏睡状態に陥った息子を在宅介護する母親(50歳くらい?)の物語。プロデューサー、監督、脚本、すべて女性。女性ならではの女性の怖さが出ていたと思う。
ドフトエフスキーの短編小説を、舞台をサンクトペテルブルクからイタリアの港町に置き換えて、ヴィスコンティが映画化。イタリアに白夜はないけれど。撮影当時マストロヤンニは30代前半。ジャン・マレーよりマスト>>続きを読む
予告編を見て、絶対観ようと決めていた。うまく説明できないけれど、観てよかった。
父がローマの学校で教えることになり、生まれ育った田舎町を離れてローマの学校に通うことになったカテリーナ。急激な環境の変化に戸惑うことばかり。イタリアは階級社会であることがよくわかる。それにしても、政治>>続きを読む
平次と和葉の恋物語。この際事件はどうでもいい。(京都、行きたいなあ……。)