Olgaさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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無防備都市(1945年製作の映画)

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第2大戦末期、ドイツ占領下のローマ。レジスタンスのリーダー、マンフレディがSSの追跡を逃れて、同志のフランチェスコにかくまってもらうところから物語は始まる。子どもたちが起こした爆発騒ぎでアパートが目を>>続きを読む

戦火のかなた(1946年製作の映画)

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第二次大戦末期、イタリア戦線を舞台にした6本のオムニバス。シチリアから上陸したアメリカ軍が北上していくように、舞台はシチリア、ナポリ、ローマ、フィレンツェ……と北上し、最後はポー川沿岸。ハッピーエンド>>続きを読む

小さな灯り(2018年製作の映画)

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#EUフィルムデーズ 2020イタリア作品。人里離れた一軒家にひとり静かに暮らす老人。夜になると、森のなかに小さな灯りが見えるのに気づく。あの辺りには誰も住んでいないと村の人は言うが、訪ねてみると、小>>続きを読む

ファイナル・カット(2012年製作の映画)

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#EUフィルムデーズ 2020で無料公開。古今東西の映画のいろいろな場面を繋げて作られた壮大なラブストーリー(たぶん)。似たような場面が多いのだなあと思って見始めたものの、そのうち飽きてきて、ちょっと>>続きを読む

ヴァトレニ -クロアチアの炎-(2018年製作の映画)

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#EUフィルムデーズ 2020、クロアチア作品は、サッカークロアチア代表チーム "ヴァトレニ" が、暴動、内戦を経てW杯フランス大会で3位になるまでを記録したドキュメンタリー。これ、大きい画面で観たか>>続きを読む

リトル・マン(2015年製作の映画)

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森のなかの、自分で建てた家にひとりで暮らすリトルマン。ないものなんてない!はずだったのに、悪夢にうなされて寝られないのに耐えられず、夢に出てくる家を探しに旅に出る。チェコ伝統の人形劇のアニメーション。>>続きを読む

おいしいコーヒーの真実(2006年製作の映画)

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全世界で1日あたり約20億杯も飲まれているというコーヒー。だが、コーヒーの原産地エチオピアでは、コーヒー農家が貧困にあえいでいる。国際コーヒー協定の破綻により、コーヒー豆の価格が大幅に落ち込んだためだ>>続きを読む

聖者たちの食卓(2011年製作の映画)

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インドの黄金寺院で500年以上も続く無料食堂の舞台裏を紹介するドキュメンタリー。毎日10万食提供するそうで、鍋の大きさ、食器の数、スケールが違う。ナレーションはなく、BGMもなく、ただ映像を映し、その>>続きを読む

ガザの美容室(2015年製作の映画)

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ガザの美容室を舞台にした、13人の女たちが繰り広げる密室劇。その場にいる者どうしの会話や電話のやり取りだけで、それぞれが抱えているものを見え隠れさせる。それはどこにでもあるようなものではない。

翔んで埼玉(2018年製作の映画)

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単純に面白かった。越境すると攻撃されるというのは、今、ちょっと洒落にならないかも。ある意味、タイムリーだった。

PARKS パークス(2016年製作の映画)

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井の頭公園開園100周年を記念して作られた映画。プロローグとエピローグで、満開の桜の中を自転車で疾走する橋本愛ちゃんがただただ美しく、それを映像に残しただけでも価値があると思う。

さあ帰ろう、ペダルをこいで(2008年製作の映画)

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自動車事故で両親を亡くし、自身も記憶を失ってしまったサシコ。事故の知らせを受けてドイツにやってきた祖父バイ・ダンは、サシコの記憶を取り戻すため、タンデム自転車で一緒にブルガリアに帰ろうと誘う。年寄りと>>続きを読む

人生タクシー(2015年製作の映画)

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監督自らタクシー運転手になって、テヘランの町を走る。ドキュメンタリーなのか演じているのかよくわからない作り。そもそも、非合法的に製作されたらしい。タクシー(日本と違って、乗合タクシー)に乗り込む乗客と>>続きを読む

ありがとう、トニ・エルドマン(2016年製作の映画)

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ブカレストでコンサルタントとして働くイネスのところに、前触れもなく父がドイツからやってきた。数日で帰ったのち、今度はトニ・エルドマンという別人を騙り、イネスの行く先々に現れる。
劇場公開時はR15くら
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リザとキツネと恋する死者たち(2014年製作の映画)

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日本に憧れるリザは、30歳になったのを機に理想の伴侶を探すことにした。すると、次々と周りで人が死に始める。警察はリザを連続殺人犯として逮捕するが……。登場人物すべてが変。小道具として出てきた美術展のパ>>続きを読む

永遠の僕たち(2011年製作の映画)

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他人の葬儀に参列するのが趣味の少年イーノックは、とある葬儀で少女アナベルに正体を見破られる。事情により学校に通っておらず、友だちがいないふたりは、死を身近に感じているという共通点もあって、親しくなる。>>続きを読む

夜行列車(1959年製作の映画)

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ポーランド中心部の駅から海岸の町に向かう夜行列車が舞台。発車間際に一等車に乗り込む男(切符を忘れ、身分証も忘れたという)。男性名義の切符で乗り込んでいる若い女性。彼女を追って乗り込む男。年老いた司祭と>>続きを読む

七人の侍(1954年製作の映画)

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リメイクの『荒野の七人』は観たけれど、『七人の侍』は観たことがなかった。今回を逃せば映画館で観る機会はないだろうと思い、3時間半近い上映時間に「途中で寝てしまわないだろうか」と不安を抱いていたけれど、>>続きを読む

聖なる泉の少女(2017年製作の映画)

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代々聖なる泉を守り、泉の水で村の人々の治療を行なってきた家族。兄3人は家を出てそれぞれの道を進むため、老いた父の代わりを娘のナーメがつとめる。上流に水力発電所ができ、泉がどんどん枯れていき、泉の力の源>>続きを読む

SUPER FOLK SONG ピアノが愛した女。 2017デジタル・リマスター版(1992年製作の映画)

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ずっと観たかった、でも劇場で観る機会はないだろうとあきらめていた映画を、極上音響上映で観ることができただけで感無量です。ありがとう、シネマシティ。

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

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午前十時の映画祭にて。ポスターに「R18+」とあったけれど、前からそうだったっけ? 暴力とセックス(ほぼレイプ)に満ちたなか、奇妙な様式美のようなものを感じさせる不思議な映画だった。

サウナのあるところ(2010年製作の映画)

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タオルで腰まわりを隠すことなく、文字通り丸裸で、蒸気にあたりながら男たちが語り合う。ときには涙を流しながら。鼻水も少し。その内容の重さにちょっとびっくり。サウナをモチーフにしたほのぼのドキュメンタリー>>続きを読む

砂の器(1974年製作の映画)

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1974年公開、ということは45年前の映画。テロップでの説明が多いといった演出の古さは感じさせるものの、クライマックスの演奏シーンは圧巻。現代では作れない類の映画だと思う。乗り鉄としても堪能。今はもう>>続きを読む

ガーンジー島の読書会の秘密(2018年製作の映画)

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原作は『ガーンジー島の読書会』、映画は『〜読書会の秘密』、でも、原題は同じ。
原作よりもロマンス寄り? 原作のほうが本への愛にあふれていたような気がする。そして、原作よりもマークが気の毒。

Tommy/トミー(1975年製作の映画)

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ものすごく濃い映画。まともな人がひとりも出てこない。児童虐待・ネグレクトで、宗教的冒涜でもあり、ほんとうによく作れたなあと思う。それが可能だったのが1975年という時代。それはさておき、いきなりバタフ>>続きを読む

アマンダと僕(2018年製作の映画)

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無差別テロで姉が亡くなり、一人娘、7歳のアマンダがひとり残された。身内は24歳のダヴィッド、ダヴィッドの叔母(亡き父の妹)、アマンダの存在すら知らないダヴィッドの母。
喪失感と、自分には背負いきれない
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

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自分を産んだ罪で両親を訴える。
裁判の場面のあと、主人公の少年ゼイン(推定12歳)の育った環境が描かれる。貧困・子沢山の家庭に生まれ育ち、学校には行かず、家にお金を入れるため、日銭を稼ぐ仕事をさせられ
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主戦場(2018年製作の映画)

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慰安婦問題を扱ったドキュメンタリー。監督は日系アメリカ人で、これがデビュー作。インタビューに応じる形で著名人が多数出演。観終わって一番印象に残っているのは、インタビュイーではなく、ニュース映像が何度か>>続きを読む

新聞記者(2019年製作の映画)

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とにかく観ておかなければ!と、上映最終日に駆け込みで観ました。ほぼ満席。この内容の映画をよく作ったと思う……。

北の果ての小さな村で(2017年製作の映画)

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実家の牧場を継ぎたくないアンダースは、教師の口を見つけて、グリーンランドの小さな村にやってきた。子どもたちにデンマーク語を教え、デンマーク式の教育を受けさせるのが使命だ。しかし、子どもたちはいうことを>>続きを読む

ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

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公開当時ものすごく話題になっていたにもかかわらず、何となく見逃していた。終戦直後、ニューギニアで「戦病死」したとされる兵士2名に起きた真実を暴くため、自身もニューギニアで生き延びた経験をもつ奥崎謙三が>>続きを読む

僕たちは希望という名の列車に乗った(2018年製作の映画)

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ベルリンの壁ができる5年前。東ドイツのとある町にて、アビトゥーア受験を控えたクラスで、ハンガリー動乱で亡くなった人たちのために黙祷を行う。それが体制への反逆行為だと思われ、想像しなかった事態を招いてい>>続きを読む

ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス(2016年製作の映画)

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公費(約6割)と寄付金などで運営しているから公共図書館なのか。どのようにして予算を獲得するか、獲得した予算をどのように活用するかの話し合いが興味深かった。

海に浮かぶ小瓶(2010年製作の映画)

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『瓶に入れた手紙』の映画化。原作は(高校生が主人公とはいえ)児童書で、映画はYAという印象。身近で起きたテロにショックを受けたユダヤ人の少女が、手紙を瓶に詰めて海に投げてもらい、それを拾ったパレスチナ>>続きを読む

ホワイト・クロウ 伝説のダンサー(2018年製作の映画)

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ソ連出身のバレエダンサー、ルドルフ・ヌレエフの亡命に焦点を当てた伝記映画。『愛と哀しみのボレロ』でジョルジュ・ドンが演じた役(息子のほう)はヌレエフがモデルと聞いていたけれど、ソ連から西側に亡命したこ>>続きを読む

八甲田山(1977年製作の映画)

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「雪の八甲田山を歩いてみたいと思わないか」……この言葉が命令でなかったことが諸悪の根源だった。生き残った人たちも、結局、日露戦争で戦死。何のための訓練だったのか。愚行を記録に残したことにこの映画の価値>>続きを読む